サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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聖杯最終決戦 Ⅵ

ベリルの嘲笑が響く。

 

無数の魔法弾が雨のように降り注ぐ中、絶花が跳躍しマシュが盾を構える。

 

「ふんっ!」

 

絶花の剣が空気を切り裂く。

 

彼女の刃はベリルの魔法を真っ二つに断ち割った。

 

マシュの盾からは青白い光が溢れ出し、防御膜が周囲を包み込む。魔法弾は膜に触れると霧散していく。

 

「やはりな……」

 

俺は戦況を冷静に見つめながら呟いた。「ベリルはあの2人を舐めている」

 

実際に絶花とマシュは素晴らしい戦士だ。特に絶花は剣技において天才的で、マシュの防御能力はほぼ完璧に近い。だが……

 

「あれは演技だ」

 

ベリルの目が俺に向いた瞬間、確信した。

 

彼の視線は絶えず俺を捉えている。

 

戦闘能力が高い2人よりも、時間を与えれば与える程に情報分析を重ねる俺を最も警戒しているのだ。

 

「おいおい後輩〜♪そんなところに突っ立ってちゃ危ないぜ〜!」

 

挑発的な言葉と余裕。

 

そして、本音では一秒でも早く俺を排除したいはずだ。

 

「まぁ、こちらとしては一番最初に始末するべきは」

 

ベリルの視線は、そのまま絶花だった。

 

ベリルがこの中で脅威ではないと感じているのは、絶花。

 

サーヴァントであるマシュ、マスターである俺。

 

その中で、絶花は神器を持つだけの普通の人間という印象だ。

 

ベリルは絶花へと向かい始めた。

 

「絶花!」

 

ベリルの標的が明らかになった瞬間、俺は咄嗟に叫んだ。絶花の瞳が驚愕で見開かれる。

 

「なっ?! なんで私だけ!?」

 

確かに今のベリルにとって絶花は最も容易に処理できる存在だろう。サーヴァントであるマシュやマスター権限を持つ俺より優先度は低いはず——だが。

 

「人理の轍より応えよ」

 

「っ」

 

俺の言葉を聞いた瞬間、ベリルは眼を見開く。

 

その言葉は、本来ならばカルデアの召喚の口上だ。

 

ベリルは、その視線を俺の方に向ける。

 

「汝星見の言霊を纏う七天」

 

同時に、ベリルは、そのまま絶花から離れて、俺の方へと向ける。

 

「糾し、降し、裁き給え」

 

この場において、新たなサーヴァントの召喚。

 

それは、現状を打破する可能性がある。

 

そして、それを阻止する為には、俺に攻撃する必要がある。

 

「天秤の守り手よ―――!」

 

最も。

 

「禁手・憑依継承英霊召喚」

 

その一言を呟き終えると共に、ベリルはようやく、後ろに眼を向ける。

 

彼自身の多くの戦闘経験によって、その一撃を避ける事は出来た。

 

だが、完全に避ける事は出来なかった。

 

ベリルの背中から生えている悪魔の翼は、その斬撃によって、全てが切り裂かれる。

 

なんとか、地上に降り立ち、俺達から距離を離しながら、見つめる。

 

「おいおい、これは一体なんだよ」

 

そうして、俺の横に立つのは絶花。

 

だが、その格好は先程までの制服ではなく、その衣装は豪華な朱と蒼の2色を基本とした着物を身に纏っていた。

 

「その格好は、まさか」

 

「これが、俺の禁手だよ、ベリル先輩」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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