サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
生徒会と、無事に話し合う事が出来た。
俺は中等部と言う事もあって、普段は会う事はないが、まぁ機会があったら、おそらくは。
「にしても、雨が凄まじいな」
その日は、なぜか雨が激しかった。
合流する予定の奴との待ち合わせもあってか、色々と運が悪いと感じていた。
だが、その時だった。
雨の音の中で、こちらに歩いて、近づく音がした。
ふと、俺が振り返って、そこを見てみると。
「んっ、絶花?」
そこには、なぜか絶花がいた。
傘もささずに、1人でここにいる事。
だが、そんな絶花は、笑顔だった。
「太郎」
ゆっくりと、そのままこちらに近づく。
その手に、持っているのは、剣であり、ゆっくりと、引きずりながら。
「殺しに来たよ」
呟き、そのままこちらに近づく。
一瞬だろう。
俺の眼前に来たそいつが剣を振り下ろす。
「・・・おい」
俺は、殺気を籠めた目で、真っ直ぐと奴に目を向ける。
「っ」
そいつは、そこで止まる。
「お前、何、絶花の姿をしているんだよ。死ぬ覚悟は、出来ているんだろうな」
違和感があった。
なぜか。
だが、そんな事よりも、許せないのは、こいつは絶花の姿を、悪意を持って利用した。
「ぐっ、だがら、どうしたんだよ!お前1人で、何が出来る!」
「あぁ、そうだな、けど、十分なんだよ」
「はぁ、何が?」
「十分なんだよ、俺の声がこれだけ大きければ」
その瞬間だった。
絶花の姿を騙った奴の身体は吹き飛ばす。
「なっ何が」
そう呟いている間にも、奴の身体は次々と貫かれる。
その間にも、そいつは近くの壁に打ち付けられていく。
「これは一体」
「太郎、油断し過ぎ」
それと共に、俺の横に立ったのは1人の女性。
私服はゆったりとしたシャツの上にカーディガンを羽織り、ロングスカートを履いていて、銀髪をそのまま降ろしている女性が、立っていた。
片手には傘を、もう片方の手には赤い琴を思わせる弓矢。
「クリス、久し振り」
「久し振りと言いたいけど、油断しているよ」
「面目ない、偽物だと分かっていても、絶花の姿をしていたから」
「どこで分かったの?偽物だって?」
「えっ、だって絶花が、あんな剣を使う訳ないだろ。何よりもあんなに目を開いている訳ないだろ」
「・・・そう」
俺がそう言うと、クリスは何やらむっとした表情をした。
「それよりも、こいつ、どうする?」
「あっ、そうだったって?」
そう、クリスに言われて見つめた先には、奴はなぜか驚きを隠せなかった。
「持って行かれたっ、俺のっ聖剣がっどこに行ったんだ!」
そこには絶花の姿も形も似ていない男が立っていた。
とりあえずは。
「おい」「ひっひぃ」
俺は奴に詰め寄る。
見た所、神父のようだが。
「私達が話している一瞬の内に、何かを取った気配はあった」
「・・・そうか、まぁ、どうでも良い」
俺は、そう、神父を睨み付ける。
「てめぇ、戦争する準備は出来ているんだろうなぁ」
こいつは、俺の怒りを買った。
それだけの事。
次回の王は
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