サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「たっ太郎!この人って」
「知っているだろ、キリシュタリア先輩だ」
突然の出来事で困惑していた絶花。
だが、ようやく思い出した彼女は、そのまま質問してきたので、俺はすぐに答える。
「それにしても、キリシュタリア先輩もこっちの世界に来ていたとはな」
「私も当初は記憶はなかったさ。けれど、少し前から記憶を取り戻してね」
「あぁ、ベリルとは違うパターン。というよりも、先日のあれか」
キリシュタリア先輩の言葉からして、彼は先日の一件で記憶を取り戻したと考えるべきだろう。
「ならば、なぜ宣戦布告なんですか?キリシュタリアさんは、その先輩の事を恨んでいるんですか」
「恨むか。そのつもりは一切ない。だが、私もまた、この世界で王となろうと思ってね」
「えっ」
その一言にマシュは思わず眼を見開く。
「だから、私なりに調べてみた結果、君がこちらの世界で既にサーヴァントを召喚していると聞いてね。その方法を調べて、私達も召喚出来るようにしたのさ」
「さすが先輩、それぐらいはしますか」
「何、私だけではなく、他のAチームの面々もいたからだ。最も、ベリルが私達の知らない間に活動していたようだがな」
その言葉で、これまでの1件にキリシュタリア先輩が関わっていない事が分かっただけでも理解した。
「それで、宣戦布告の内容を聞いても」
「何、以前の異聞帯とは違う。各々の国がより良く出来るかの戦いだ。私自身も、ギリシャで既に活動しているからね」
「おぉ、マジですか。まぁ、他の先輩達も介入しているとなると面白くなりそうだな」
「・・・ねぇ、太郎、これってヤバいの?」
「・・・ヤバいと言われてもなぁ」
それと共に、俺はクリプターの面々を思い出す。
彼らとは確かに敵対したが、この話を聞く限りでは戦争というよりも競争という側面が強いのだろう。
さらには、以前の異聞帯での戦いとは異なり、世界の命運を賭けている訳ではない。
むしろ、味方が増えると考え方が良いだろう。
「他の皆さんはどんな感じですか?」
「そうだな、ロシアにいるカドックは、王になる気はないけど、アナスタシアと共に色々と面白い事をしているようだな」
「さすがはカドック先輩」
「オフェリアは、北欧でその手腕を遺憾なく発揮しているよ」
「なるほど」
「芥ヒナコは、そうだな。近々、君に会いに行く予定らしい。なんでも、召喚して欲しい英霊がいるそうだが」
「・・・嫌な予感がするなぁ」
「ぺぺは、ファッションを中心に何やら面白い事をしているようだな」
「あの人は、別に心配する事はなさそうだな」
「ディビットは、なんと言うべきか」
「んっ?」
「何やら、戦いの準備を行っているらしい。なんでも、ここにもいる可能性があるとかなんとか」
「それ、ガチでヤバい事じゃないですか」
Aチームの各々の動向を聞いたが、その中で一番、ヤバい案件は間違いなくディビット先輩だ。
ここにもいる可能性があるって、何が!?
「以前の世界では君達、カルデアには負けたからね。負けっぱなしでは嫌だからね」
「・・・俺も、あなた達に本当の意味で勝てなければ、王になれないとは思いますよ」
だからこそ、俺は目の前で乗り越えられる目標が現れた事を嬉しくなる。
「ならば、君と戦うのを楽しみにしているよ」
「えぇ、勿論」
そうしながら、俺自身の、本当の意味での王となる為の戦いが始まる。
本日で、無事に第三部ことFate編は完結しました。
Fateという事で、様々なサーヴァントを活躍を中心に描きましたが、やはりとんでもない威力がある作品なので、D✕Dは薄くなってしまいました。
最終的にクリプター達の登場ですが、おそらく、この続きを書くとなると、現状では不可能だと考えています。
理由は、全員がキャラが濃すぎるのと、D✕Dの各勢力の人物像がまだ分からない事もある為です。
もしも、D✕Dの各勢力の人物像が分かれば、良かったのですが、これはもしもの機会に。
とにかく、ここまで続けられたのは、皆様のおかげで、本当にありがとうございます。
明日より、第四部こと『妖怪王』として始めようと思います。
この妖怪王では、これまでとは違う事を一つ行いたいと思いますので、ぜひお楽しみに。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王