サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「…………」
教会内部に充満する重苦しい空気が肌を刺す。神聖なる場所は今や鋼の臭いと硝煙で汚されておる。
正面には十数人はぐれ悪魔祓い。銃器を構え、瞳孔を震わせておる。
そして──予想外の存在が我らを挟み撃ちにしておる。
向かって右側。駒王学園の制服を着た三人組。
「…ねっ猫なのか」
そう、その内の1人が思わず呟く。
「猫又ですね、けれど」
「うん、僕達も知らない存在だ。けれど、それ以上に強いよ」
3人組の内、1人はおそらくは戦いも行った事もないと思われる。
そして、他の2人はある程度は戦い慣れているのか、既に戦う構えをしている。
さて、この状況をどうするか。
周囲を睨みながら、何時でも刀を抜ける様に構える。
だが───。
「……ん?」
猫耳がぴくりと動いた。
見ればはぐれ悪魔祓い共の銃口が僅かに揺れておる。腰も引けておる者が多々いる。
そして何より──目が泳いでいる。明らかに怯んでおる。
(……こやつら……臆病なのか)
ふと気づけば背後の三人組のうち一人が片膝を曲げ構えている。
なるほど。見かけによらず手練れのようだ。
(さて、乱戦になった場合でも、外からちびノブ達からの援護があれば十分だが、果たして)
「このままじゃ、アーシアがっ」
「・・・おい、そこの悪魔」
「えっ」
その最中、俺は、焦っている様子の男に問いかける。
「お主らの目的はなんだ?」
「ぇっ何って」
「返答次第で、この状況が変わると言っておる」
そうしながら、俺は問いかける。
「嘘偽りなく答える事を勧める」
さらに圧をかけるように言う。
一瞬、迷った様子が見る。
だが。
「この地下に囚われている女の子を助けたい!それだけだ!」
その言葉を叫んだ。
その言葉を聞いた限りでは嘘偽りはない様子。
ならば。
「そうか」
それと共に、俺は既に、その手にあるメダルを妖怪ウォッチに装填する。
『スタンバイ!三千火縄銃!』
鳴り響く音声と共に、刀を持っていない方の手に火縄銃を取り出し、一瞬で堕天使側の神父を撃つ。
妖怪ウォッチは、友達となった妖怪や家臣となった者達を呼び出す事も出来るが、こうしてその者達が使う武器や技をメダルとして保存され、使用する事が出来る。
今回の場合はちびノブ達が愛用している火縄銃を使う事が出来るが、本来ならば紅丸よりも相性の良い姿の方がベストではあるが。
「えっ」
「拙者の目的は、こちらの命を狙った堕天使共を成敗する事。故に、この場ではお主らと戦う理由はない」
「えっと、それはつまり」
「この場の敵は同じという事」
それと共に、再び火縄銃の引き金を引く。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王