サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「それにしても、結局は情報は手に入らなかったか」
「あぁ、あいつ自身、金で雇われた程度だったけどな。とりあえずは、人質としての価値というよりも餌という役割を持った方が良いだろう」
あれから、神父から情報を得る為に。
最も、絶花の姿を真似る為に使われた道具を盗る事を優先して、見捨てられた事もあるから、向こうの陣営から見ても、軽視されているのは分かっている。
「とりあえず情報だな、神父という事も考えれば、おそらくは教会の関係者というのは妥当だろう。言峰に確認するというのも一つの手かもしれないが」
俺がそう、呟いた時だった。
「その名、なぜ出てくる」
「・・・」
こちらに向けて、鋭い視線を感じる。
振り返ると、そこに立っていたのは、白いローブを身に纏った人物。
その格好の特徴を見る限りだと、おそらくは教会の関係者だろう。
「なぜかって?決まっているだろ、俺の家臣だからだ」
「家臣だと、まさか、唯我太郎か」
「へぇ、俺の事を知っているのか」
ここ最近だと、あまり俺の名前を知らない奴が多かったので、反対に驚いた。
「一応はな、あの神父に関しては特に有名だからな」
「それで、俺に何の用だ?」
「彼の所在を確認したい。今回の任務において、彼の力を借りたいからな」
「ふむ」
その話を聞いて、俺は一瞬だけ考える。
だが。
「断る」
「理由を聞いても」
「所属が不明な相手に、紹介する訳にはいかない。何よりも、俺は現在は少し探している奴らがいる」
「奴ら?」
俺の話を聞いて、首を傾げる。
「姿を惑わす事が出来るアイテムを持っている集団だ。そいつらを探している」
「姿を?まさか夢幻の」
その言葉の瞬間、そいつの後ろに滅が立っていた。
「ほぅ、それはつまり、知っているという事で良いんだな」
「・・・あぁ、そうだ、私達は、その聖剣の奪還の任務を受けて、ここに来た。敵対するつもりはない」
そう、手を上に出した。
ふむ、見ている限りでは嘘ではないようだ。
「・・・そうか、すまないな。少し気が立っていたとはいえ、いきなり失礼な事をした」
「いや、誤解を解ければ、幸いだ。それで少し頼みがあるんだが」
「頼み?」
何やら、深刻そうな顔をしているようだが。
「・・・実は、有り金を全て、失ってしまった。悪いが食べ物を恵んで貰えないか」
その言葉を聞くと。
「まぁ、良いだろう。先程の失礼な事をしたお詫びだ。滅」
「はぁ、まったく。仕方ない。突いてこい」
「おぉ、すまない!これも神の導きか」
「導きか」
それを聞いて、少しだけため息を吐く。
「どうかしたのか?」
「なんでもない、とりあえず、案内しよう」
次回の王は
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