サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「うわぁぉ!? 襲撃をするつもりだったのに、まさかのこちらが奇襲されるなんてなぁ!?」
追いついた先で目撃したのは、奇襲をされて、戸惑いを隠せない様子のフリード。
そんなフリードに対して、冷静に、両手の爪で真っ直ぐと攻撃を仕掛けていく滅だった。
滅の今の姿は、ジャパニーズウルフ・プログライズキーで変身している姿であり、聞いた話によれば、潜入調査が主に得意としている。
何よりも。
「ひょえぇぇ!?」
素早い斬撃による攻撃だ。
フリードは、それに当たる前になんとか避ける事が出来たが。
「だったら、こっちだってギッチョン!!」
それによって、フリードはエクスカリバーの力によってか、悪魔にも匹敵する程の素早い動きを行える。
しかし。
「どこを斬っている」「あれぇ?!」
滅に、その攻撃が当たる事はなかった。
「どうなっているんだ、あれは!?」
それを見ていた兵藤先輩は驚いた声を出していたが。
「なんか、随分前に教えて貰ったらしくって、どうやら忍者の特殊な技法で朧っていうらしい。それを使って、輪郭が掴めないように出来るらしい」
「忍者って、本当にいたんだ」
そうしている間にも、フリードの攻撃が次々と避けられていた。
このまま、滅が一方的に戦ってくれる事を願うばかりだが。
「滅、やはり」
「あぁ、こちらを見ている気配がある」
俺達は、この場に、他に誰かがいるのではないかと考えている。
先程から感じている謎の気配の正体がまだ分からないままなので、俺は不安を感じてしまうのだが……。
「だとしても、このままフリードを逃す訳にはいかないだろ!!」「あぁ、同士の仇を討つ為に」
その言葉と共に兵藤先輩と木場先輩もまた、戦いに参戦する。
「このまま、何事もなければ良いけど」
現状、戦力的にも、こちらが有利なのは確実だ。
数も質も、こちらが圧倒的なのは変わりない。
フリードのバックには、神の子を見張る者がいる。
油断してしまえば、こちら側が負ける可能性がある。
「クリス、何か聞こえるか?」
「うぅん、おそらくはフリード1人だと思うけど、どうしたの?」
「……」
クリスの耳の良さは信用出来る。
だけど、それだけで信じても良いのか?
向こうは戦闘に慣れているはず。
それを貴重なエクスカリバーを、放り出すのか。
幾度も考える最中で。
「まさか」
俺はそこで、気づいた。
もしも、こちらが神の子を見張る者を探していたように、
向こうも、こちらを狙っていたのだったら。
餌を垂らしていたつもりが、反対に餌に食いついていたのならば。
「滅っ、空に何かないか!」
「空に?」
その叫びと共に、滅は後ろに下がり、見つめる。
その先には。
「クリス、相殺しろ!」
聞こえた声。
同時に、クリスは既に弓矢を構え、放った。
それと共に起きたのは爆発。
「なっ」「おっとぉ、バレちゃったかぁ?」
それと同時に、空からこちらに振ってきた存在。
そいつを目にする。
そいつの背中から生えているのは堕天使の翼。
見覚えのあるそれを背中から生やしながら、こちらを見つめる。
「やはり、ここにいる連中よりも周囲は見れているようだな」
「お前が今回の黒幕か」
そう、俺は問いかける。
すると、邪悪な笑みを浮かべる。
「そうだ、唯我太郎。俺はコカビエル。お前に戦争を仕掛ける者だ」
次回の王は
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