サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
コカビエルによる聖剣による事件から少し時が経った。
あれから、あの時の出来事はある程度解決した。
聖剣に関しては、イリナさんが持ち帰る事になった。
戦いの最中、どうやら気絶していた彼女は、そのまま教会へと戻る事になった。
だが、ゼノヴィアさんは、そのまま残る事になった。
おそらくは、コカビエルが語った真実を聞いたのが原因だろう。
教会側からしても、それは隠しておきたい事実だろう。
「それで、まさかそちらから来るとは思わなかったよ」
そう、俺は眼前にいる人物に向けて言う。
本来ならば、高校生だったら、入る事は禁じられているだろうバー。
そのバーで待ち合わせた人物が、こちらに笑みを浮かべる。
「まぁ、そう言うなよ、俺としては、1度はお前に会っておきたかったんだからな、唯我太郎」
俺に話しかけている人物。
その人物の名は、アザゼル。
堕天使で、最も偉い人物が、そこにいた。
「俺に会いたかったか、確かにいずれは俺は王になる男だが、そこまでなのか?」
「当たり前だろ、何よりも俺が一番驚いたのは、あの頑固なコカビエルの奴があっさりと罰を受けている状態にしたお前に興味を持たないは可笑しいだろ」
アザゼルは、そう言って、その手にあるグラスの中にある酒を飲みながら、言う。
「あいつは散々戦争を行う事に拘っていたからな。暴走するのは目に見えていたが、それを止める術がなかったからな。そんなあいつをあっさりと止めたんだから、興味を持たない方が可笑しいだろう」
「無責任だな、お前の部下だろ」
「周りが勝手に俺を上にしたんだ。俺自身は、神器の研究が出来れば十分なのにな。まぁ、そんな事、王を目指すお前からしたら、不真面目だと思うだろう」
「別に、俺自身、俺が王になろうとしている理由は自分勝手な理由だからな」
「そうか、けどまぁ」
そのままアザゼルは、目を向けたのは、俺の隣で同じく酒を飲んでいる人物。
「お前さんの場合は、超弩級の厄災を手玉に取っているんだからな」
「それは、私の事を言っているのか」
そう、俺の隣にいる人物に目を向ける。
「一応聞くが、そいつはお前の家臣なんだな」
「まぁ、家臣と言ったら、家臣だな。俺自身というよりも向こうから来るという珍しいパターンだけど」
「おいおい、そんな事をしても大丈夫なのか?言っておくけど、そいつはなぁ」
「知っているよ、経歴も。クリスからもその話は聞いていた。だけど、俺としてはかなり頼りになるからな」
「頼りにねぇ、何かあったら、相談しろよなぁ」
「そんな男に頼る必要はありませんよ、我が夫」
そう、俺の女王が言う。
「夫って言われてもなぁ、俺、未成年だから、まだ結婚は無理だぞ」
「この国の法律など、私には関係ありません。元より、我らは王国を作るのならば、その王国での法律を作れば良いだけの話」
「まぁ、その内な、にしても、別にわざわざ来なくても、良かったのに」
「ようやく夫と過ごせる時間が取れたのです。これぐらい当たり前です」
彼女はそう言い、俺の方に近づく。
「いやぁ、なんというか、お前の所の家臣、噂で聞いた時にはマジかと思ったが、本当にそいつを女王に迎え入れたんだな」
「何か文句でも?」
「いいや、むしろ、お前がどこにいるのか分かる状態の方が安心だわ。とりあえず、久し振りと言うべきだな、モルガン」
「今の私の名前はトネリコです。間違いないように」
そう、俺の女王であるトネリコが呟く。
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王