サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
俺は、目の前にいる天使の長であるミカエルさんと話をする事になった。
「こうして、君と話をするのは、結構楽しみだったからね」
「まぁ、俺としても、色々な長とは話したいと思っていましたけど」
「それは、良かった、だけど、まずは一つ、確認したい事がある」
「なんでしょうか」
そのまま、俺は対面しているミカエルさんは、こちらを見つめる。
「君は、一体何の為に王になろうと思ったんだい?」
ミカエルさんは、そう俺の方に問いかける。
「ふむ、まぁ何度も聞かれたけど」
その言葉と共に、俺は幾度となく、その言葉を伝える。
「俺にとって、あいつが、普通の友達が作れる国。それが俺が王になる理由だから」
そう言うと、他の人達と同じように、まるで鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。
「友達ですか」
「あぁ」
「それだけの為にですか」
そう、俺の方に問いかけてくる。
「たったそれだけとは、言わない」
だが、俺はミカエルさんに、そう問いかける。
「俺にとって、あいつらは大切な存在だ、そして、俺は友達という存在がかけがえのないものだと思っているから」
「友達ですか」
「あぁ」
「これは、びっくりしましたね」
俺の話を聞いた、ミカエルさんはそう言うと、笑みを浮かべる。
「その言葉には嘘はないですか」
「えぇ、俺が達成したい目的はそれだけ、だったんですけどね」
「だった?」
そう、俺は腕を組む。
「あいつが普通の友達が出来る世界。それを実現出来るには、あいつだけが幸せの世界じゃ駄目だから」
「というと」
「俺は、あいつのように自分のコンプレックスを持つ者や、環境で友達が出来ない者、そんな民の為に王になろうと考えた。本当に、普通に友になれる国を」
「友になれる世界ですか、それはいわゆる」
「種族による差別がなく、誰もが手と手を取り合える世界。それが、あいつの夢を通して、俺が本当に王になろうと思えた事、最も達成したい目標だ」
「ふむ、ですが、君には夢がないのではなかったですか、なのにどうして、王に」
そう、ミカエルさんに俺は聞かれる。
「あいつを見てたら、本当に王になる理由なんてどうでも良くなった。あいつが夢を叶えられる国を、俺は作りたい。だから、王になろうと思った。そして、その夢は俺一人では実現出来ないから」
「君の夢は、あの子の夢が叶う事」
「はい」
俺はそう頷くと、ミカエルさんは笑みを浮かべる。
「なるほど、他の勢力が君を気に入る理由、分かるような気がします」
「そうですか?」
俺は思わず、首を傾げる。
ミカエルさんは、それと共に。
「君を見ていると、あのお方を思い出す」
「あのお方?」
そう、俺は首を傾げる。
「聖書の神、君も知っているように、既に死んでしまったお方だ」
「そんな神様と俺は、そんなに似ていないと思いますけど?」
そう言うが、ミカエルさんは首を横に振る。
「多くの所が違うかもしれません。けど、君には、どこかあの方の面影がある。もしかしたら」
「んっ?」
そう、ミカエルさんは言いかけるが。
「いえ、どちらでも良いでしょう」
「ミカエルさん?」
それと共に、ミカエルさんは笑みを浮かべる。
「君が辿り着く為に向かう夢、私も応援していますよ」
「ありがとうございます」
俺は、そう頷く。
次回の王は
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