サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
三大勢力会議が近づく。
その最中、俺は何をしているのかと言うと。
「夜食のラーメンは意外と初めてかも」
俺は、この駒王街に、まさか屋台のラーメンがあると噂を聞いて、向かっていた。
屋台のラーメン。
昭和のアニメなどでは、よく聞くフレーズだが、ここ最近ではあまり見かけない。
そんな絶滅危惧種である屋台のラーメンを求めて来た。
「らっしゃい」
「大将、豚骨ラーメンを一つ」
求めていた店を発見し、うきうき気分で、俺はそのまま注文をする。
今回の豚骨ラーメンを食べる為に、わざわざ隠れてきたのだ。
滅は意外とこういうのに付き合いが良いのだが、今回の三大勢力会議と共に、トネリコが密かに連れてきていた奴もいた。
かなり真面目な性格な為、こんな事をしていたら、怒られるのは確実だろう。
「ほぅ、まさかこんな所で会うとはな」
「んっ?」
ふと、ラーメンの注文を待っていると、隣を見る。
そこには銀髪の男に、黒髪の男。
あまりこの辺では見かけないが、俺自身も、この駒王街に来たのはここ最近だ。
「こんな所とは言うけど、会ったのは、待てよ」
ふと、聞き覚えのある声に、俺は首を傾げる。
同時に、理解した。
「白龍皇か」
「ほぅ、声で分かったか」
そう、笑みを浮かべる。
「俺はヴァーリ・ルシファー、隣にいるのは、まぁ連れだ」
「悪いな少し訳があって、名乗らねぇぜ」
「そうか」
向こうから自己紹介をしてくれた事もあり、俺も頷くと共に。
「改めて、自己紹介をするが、唯我太郎、いずれ王となる男だ」
「ふむ、護衛もなしで来ているのに動揺はしないんだな」
俺の態度を見て、面白そうな物を見るように頷く。
「動揺というよりも、俺がこの場で下手に逃げても、お前達は簡単に追いかけられるだろう。何よりも、お前達のような戦闘狂がここで俺を殺しても、何の得はないだろ」
そう、俺は水を飲みながら言う。
「ほぅ、なぜそう思ったんだ?」
「簡単だ、あいつとは正反対な感じがするからだ」
絶花は戦闘能力は、俺の家臣の中でも最強クラスだろう。
それは、彼女自身の才能もあるだろう。
そして、努力の賜物だ。
それは、俺にとっては誇りであった。
ただし、今の絶花にとって、それは重荷でしかない。
「ほぅ、それはつまり、君の懐刀という訳か」
「懐刀って」
そう、俺はこちらに来たラーメンを受け取ると共に、啜る。
「この駒王街に来てから、君の家臣が来るのも見た。その多くが確かに強者と呼ぶに相応しい。
だが、君と常に共にいたという最強の騎士が見えない」
「それは、いないだろう」
「なぜかい?」
そう、ヴァーリはこちらに問いかける。
それに対して、俺の答えは、簡単だ。
「あいつは俺の騎士じゃない。俺の最強の侍だからだ」
次回の王は
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妖怪王
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怪獣王
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幻想王