サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
三大勢力会議が開始される。
今回のメンバーとしては、モルガン、滅、ソラの3人だ。
「それで、滅、周囲は」
「問題はない、そちらの方は」
そうしながら、モルガンと滅は互いに冷静に話していた。
2人揃って、かなりクールな性格もあり、あまり表情が変わらない。
それを見ていた俺とソラは。
「・・・相変わらず、表情が変わりませんね」
「まぁ、あの2人だから」
俺の家臣には、各々が相性はある。
その中で、モルガンと滅の2人は、仕事関係ではかなり相性が良い。
そうしている間にも、会議が始まっていく。
そこで話し合われている内容に関して、俺はある程度は理解出来ている。
出来ているのだが。
「・・・」
ソラは、固まっている。
というよりも、あまり分かっていない様子である。
まぁ、現状、俺達の方には話が振られてないので、良いかもしれないが。
「君は、どのような王になる」
そう、サーゼクスさんから問われた。
それは、昨日と同じ答えとなるだろう。
「俺が目指す国は既に決まっている。ならば、俺がなる王は決まっている。人の王だ」
「人の王、それはどういう意味でだ?」
俺の言葉に対して、興味が持ったように、アザゼルはこちらに問いかける。
それに対して、俺もまた頷く。
「これは、俺が王となる為の道標とした言葉。『人は獣にあらず。人は神にあらず。人が人であるために、今一度考えるのだ。『人』とは何かを『人』は何をすべきかを』」
「ふむ、なるほど、だけど、なぜその言葉を道標にしたんだい?」
そう、ミカエルさんもまた、聞いてくる。
「世の中には、様々な王がいる。多くの王は、様々な種族で、様々な考え方がある。
だけど、賢くなり過ぎた人間は、人を管理し支配しようとする。まるで神であるかの様に」
「・・・」
その言葉に対して、この場にいる何人かが、心当たりがあるように頷く。
「そして、大きな力を手に入れた人間は弱者を喰らい、どんな犠牲も厭わない。まるで獣であるかの様に」
「・・・なるほどな」
俺はこれまで様々な勢力を見てきた。
三大勢力では、その代表例が多くあった。
悪魔は、その力を誇示するように、眷属悪魔を手にしようとした。
天使は、自分達の平穏を管理するように、システムを利用した。
堕天使もまた、自分達が平穏を保つように、狩りを行っていた。
それらは、全てが、獣であり、神のようでもあった。
「だからこそ、俺は神でも獣でもない。全てが正しいとは限らない。進歩し過ぎた『人』は、人であることを、いつの間にか忘れてしまわないように」
それが俺が決めた事。
「まぁ、そういう感じですね」
「ある意味、俺達のこれまでの行動が皮肉のように言われたな」
「ならば問うが、君は、人間以外は否定するのか?」
「否定というよりも、俺は道標、つまりは心のあり方ですよ。人というのはあくまでの基準ですからね。悪魔だろうと、天使だろうと、堕天使だろうと関係ありませんから」
「本当、面倒な王様が現れたもんだぜ」
「まだ、王じゃないですよ、けど、何時か王にはなりますよ」
俺はそう、伝えた。
「良いぜ、お前の考えは分かった。それでも聞くが、お前がもしも人間じゃなくなったら、どうなるんだ?その場合は、人間じゃなくなるが?」
「変わらないですよ、種族が変わってもね」
そう、俺は最後まで変わらずに言う。
「ならば、こちらとしては問題ない。だけど、モルガン、てめぇはどうなんだ?」
「何がですか?」
アザゼルさんは、そのまま警戒は、モルガンに向けていた。
「お前は、かつてアーサー王の1件もある。その1件も考えれば、お前はそいつの王国を乗っ取るつもりか?」
そう、アザゼルは問いかけるが、モルガンは笑みを浮かべる。
「乗っ取る?なぜ、その必要があるんですか?彼の王国は私の王国。支配はしますので」
「おいおい、いきなり言っているが、どうなんだ?」
「支配と言われてもな、俺としては政治とか分からないからな。モルガンがやり過ぎたら、止めるけどな」
「えぇ、それは勿論、分かっておりますよ」
「・・・おい、まじで裏でこそこそしないか、見張っておけよ、そいつはマジで厄介な奴だからな」
「私からもお願いしますよ、本当に」
そうしながらも、会議は無事に終わりそうにしていた。
「・・・雑ですね」
「えっ?」
そうしていると、モルガンが呟くと杖を何時の間にか取り出していた。
同時に、俺達は、周囲の空間が変わった事に気づく。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王