サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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力の差

無事に、兵藤先輩達が人質救出へと向かった。

そして、敵の目は、確実にモルガンの方に向いている。

 

「というよりも、モルガン、結構派手にやっているな、魔力は大丈夫なのか?」

「まぁ、牽制程度ならば、問題ありません」

 

モルガンは、間違いなく、俺の家臣の中でも最強であるのは間違いないだろう。

どうやら、転生以前から魔法の研究を行っていた事もあり、多くの神器を目にした事もあり、その性質を理解している。

今回、行ったのも、椿から見せて貰った妖刀創造を元に、自分自身で改良した魔法を使った。

だが、それには問題があった。

 

「その様子だと、やっぱり魔力量が問題なのか」

「だとしたら、なんですか?」

 

アザゼルさんは、そのままモルガンの方へと問いかける。

その答えとして、モルガンは冷たく、見つめ返す。

 

「いや、それが当たり前だからな。神器の能力を魔法に使うのは、とんでもないが、それを実際に行おうとしたら、それこそ魔力量は俺でもかなり難しいからな。

むしろこれだけ派手にやって、気絶しないのは、さすがだな」

「我が夫の前で、無様な姿は見せられませんから、最も、鼠の侵入を許してしまったようですが」

 

それと同時に現れた、魔方陣に三大勢力のトップたちは三者三様の反応を示していた。

 

「──レヴィアタンの魔方陣」

 

「ごきげんよう、現魔王のサーゼクス殿」

 

そこに現れたのは、これまで見た事のない人物がそこにいた。

それに対して、疑問に思うと

 

「先代レヴィアタンの血を引く者。カテレア・レヴィアタン。これはどういうことだ?」

「旧魔王派の者たちはほとんどが『禍の団』に協力することに決めました」

「旧魔王派?」

 

これまた聞いた事のない単語に、俺は思わず首を傾げる。

すると、カテレアと呼ばれた人物がこちらを見る。

 

「……カテレア、なぜだ?」

「サーゼクス、今日この会談とまさに逆の考えに至っただけです。神と先代魔王がいないのならば、この世界を変革すべきだと、私たちはそう結論付けました」

「オーフィスの野郎はそこまで未来を見ているのか?そうとは思えないんだがな」

 

カテレアの変革宣言に、今度はアザゼルが問いかける。それにテロリストは息を吐いて答える。

 

「彼は力の象徴としての、力が集結するための役を担うだけです。彼の力を借り、一度世界を滅ぼし、もう一度構築します。──新世界を私たちが取り仕切るのです」

 

それに対して。

 

「下らんな」

「何?」

 

それを見下すように言ったのは、モルガンだった。

 

「貴様のような奴らなど、笑わせるな」

「お前は、確かモルガンだったな、かつて王国を滅ぼそうとしたあなたが言いますか」

「えぇ、そうですね、ブリテンは既に滅びました。ですが、それは何の問題もありません」

 

モルガンは、そう言いながら続ける。

 

「私は、既に新たな王国を築く王と共にいます」

「それは、そこにいる人間の事でしょうか?何も力のないただのちっぽけな人間如きが」

「私からしたら、我が夫と貴様如きの力の差など、笑い話にもならない程ですから」

「なんですって」

 

そうカテレアは怒りに目を向ける。

 

「力なんて、その程度です。あなた程度、より強い者からしたら、そんなに変わりない。むしろ私は、我が夫の心の方に価値があると思いますよ、虫が」

 

淡々と、モルガンはカテレアに対して言う。

 

「・・・かなり怒っているモルガン?」「怒っていますね、モルガンさん」「表情は変わっていないが、目がヤバいな」

 

俺もソラも滅も同じ意見だった。

 

「ならば、まずは貴様から始末しましょう」

「女王が手を出す必要もない。なので、ソラ」

「えっ、私ですか!」

 

そう、ソラが自分に指を指す。

 

「えぇ、出番ですよ、害虫退治、頼みますよ」

 

モルガンは、ソラに対して、そのまま頷く。

 

「なんだか、よく分かりませんが、任せて下さい!ヒーローの出番です!!」

 

ソラは、そのまま前に出る。

 

「おいおい、大丈夫なのかよ、あの嬢ちゃん1人で」

「そうですね、この場合は」

 

すると、モルガンは、そのまま杖を振るう。

その杖は、そのまま、ソラを包み込む。

それと共に、その姿は変わる。

全体的に青空を思わせる清涼な青系で纏められたカラーリングで、水色のツインテールやドレスにはピンクのグラデが掛かっている。

 

「おぉモルガンさん、これは!」

「ソラに合わせたドレスです。あなたに相応しいと思ったので」

「そうですか、けど、なんか動きにくいような」

「ソラ、ヒーローとは華麗に戦うのですよ」

「・・・なるほど、分かりました!」

 

ソラは、疑問の声を出すが、モルガンに言いくるめられてしまった。

 

「おい、大丈夫なのか、あのソラって子に任せて」

「問題はないと思うぞ」

 

すると、ヴァーリがその様子に笑みを浮かべていた。

 

「ほぅ、ヴァーリ、何か知っている様子だが」

「あぁ、勿論だ、俺としても、ぜひとも見たかったからな」

 

その言葉と共に、ヴァーリはソラとカテレアの戦いを見ている様子だった。

今の所は、動く気はなしか。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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