サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
ソラによる一撃によって、カテレアは完全に気絶した。
それと共に、ソラは、そのまま構えを解いた。
「凄まじいな、彼女は、いや、この場合はモルガンの加護が凄いと言った方が良いのかな?」
「私の加護?何の話をしているんですか?」
そう、サーゼクスさんが呟いたが、その言葉に対して、モルガンは疑問を思い浮かべたのか、首を傾げた。
「彼女のドレスだよ、あれは君の魔法で生み出したのだろう?」
「えぇ、そうですね。ソラに似合うドレスを創造し、着せました。着心地も最良だと自負をしています」
「では、どのような加護を」
「ありませんよ」
「えっ?」
「あのドレスは、ただそれだけです。それ以外は何もありません」
モルガンは、そう告げた。
それには、少なくとも他の面々は驚きを隠せない様子だった。
そして。
「闘気」
「ほぅ、まさかそれを知っているのか」
モルガンの言葉に応えたのは、ヴァーリだった。
「闘気とは、確か仙術の一つ。気を全身に纏うことで身体能力を高め、近接戦闘能力を向上させられる」
「なるほど、確かに斉天大聖の子孫という事もある。だけど、それだったら、仙術自体は」
「それは使えない。彼女が使えるのは、闘気のみ」
それを呟きながらも、しかし俺は。
「闘気のみか、それは」
「あぁ、つまりはとんでもない才能を持っているという事だ」
ミカエルさんが何か言おうとしたが、俺は、自分の言葉を言った。
「あいつは闘気での身体能力だけで、多くの武術を取り入れた。何よりも、俺はあいつの夢が必要だと感じた」
「夢にかい?」
それに対して、俺は頷く。
「王として、民を守りたい。だけど、それ以上にきっと、ソラの夢であるヒーローは、民に笑顔を運ぶ。そんな彼女の夢を、俺は応援したい」
だからこそ、俺は彼女を家臣に迎えた。
それと同時だった。
「それで、ヴァーリ」
「なんだい?」
「お前が、ソラが闘気を使えるのを知っているという事は、あの時の連れから聞いたのだろう」
「ほぅ、気づいていたのか、ならば、俺がなぜ笑みを浮かべるのかも分かるな?」
「あぁ、分かるさ、あいつの考えとは正反対な奴だ。故に、この場で何をしたがるのかもな」
ヴァーリに、俺はそのまま問いかける。
それに対して。
「決まっているだろ、戦いを求めに来た。最も、今回は試しに戦ってみたい奴がいるのだがな」
その視線と共に向けたのは、旧校舎。
それは、おそらくは兵藤先輩がいる場所。
「まずはライバルとなる男から試してみるとしようか」
同時に、ヴァーリは、その身体を鎧を纏うと共に、突っ込む。
「厄介な事になったが」
視線を振り向けば、おそらくは増援が来たのだろう。
今は、向こうの事を心配するよりも、テロの制圧が最善か。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王