サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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キング case1

曹操たちが命を賭して掴んだ情報――その先に、リゼヴィムの潛伏先があった。禍の団の最深部、クリフォトの中心。そこに、あの悪魔は潛んでいる。俺はギャバリオン・トリガーを握りしめ、コックピットのシートに深く腰を据えた。前方には、禍々しい魔力の壁に覆われた巨大な基地が浮かんでいる。通常の方法では接近すら不可能な、まさに悪魔の要塞だ。

 

「だが、俺たちにはこれがある」

 

俺はスロットルを握り直し、通信回線を開いた。

 

「全員、聞け。これよりリゼヴィムの基地へ突入する。方法は単純明快、正面突破だ」

 

『了解』

 

『承知した』

 

『任せたまえ』

 

『ブラボー! 突入も正義!』

 

通信に仲間たちの声が響く。俺は口元を歪め、スロットルを一気に押し込んだ。

 

「行くぜ!」

 

コスモギャバリオンGC-Rが加速する。雷光を纏った機体は、一直線にリゼヴィムの基地へと突き進んだ。魔力の壁が迫る。通常の艦船であれば、触れた瞬間に消滅するほどの密度だ。だが、俺の機体は違う。

 

「雷の如く、な!」

 

青白い閃光が走り、コスモギャバリオンは魔力の壁を易々と貫通した。瞬間、警報が鳴り響く。基地内部だ。無数の悪魔たちが、侵入者を迎え撃つために集結している。異形の翼、鋭い爪、魔力を帯びた武器。奴らは一斉に、コスモギャバリオンへと攻撃を仕掛けてきた。

 

「効くかよ」

 

俺は微動だにせず、機体を前進させる。悪魔たちの攻撃は、コスモギャバリオンの装甲に触れることすらできず、雷光のバリアに弾かれて消滅していく。傷一つつかない。

 

「これが、コスモギャバリオンだ。お前らの貧弱な魔力でどうにかなるもんじゃねえ」

 

俺は機体を基地中央の広大な空間に着地させ、ハッチを開いた。

 

「さあ、行くぞ。全員、出撃だ!」

 

その言葉と同時に、コスモギャバリオンから無数の影が飛び出した。紫の装甲、銀の装甲、金色の装甲。ギャバンたちが各々の武器を手に、悪魔の群れへと斬り込んでいく。

 

「ここからは俺たちの出番だ!」

 

キャプテン・ブラボーが銀色の巨体を躍らせ、悪魔の群れに突っ込んだ。

 

「粉砕! ブラボラッシュ!」

 

拳が唸り、悪魔たちが次々と吹き飛ばされる。

 

「拙者も参るでござる!」

 

ドロロが影から影へと跳び移り、悪魔の死角から次々と斬り伏せていく。

 

「忍法・影穿ち!」

 

「私も行きます!」

 

絶花が二刀を抜き、静かな足運びで悪魔の群れを斬り裂く。小猫もまた、小さな体を活かして敵の間を縫い、的確に急所を突いていた。

 

「へっ、数だけは一人前かよ」

 

俺はギャバリオン・トリガーを抜き、コックピットから飛び降りた。周囲では、すでに仲間たちが悪魔の群れを制圧し始めている。数では圧倒的に劣るはずが、戦況は完全にこちらが押していた。

 

「さて、リゼヴィムはどこだ」

 

俺は基地の奥を見据える。悪魔たちの悲鳴が響き、魔力の残滓が舞い散る中、さらに奥から、より強大な魔力の気配が近づいてくるのを感じた。どうやら、本命はこれからのようだ。

 

「本格的な戦いの開幕、ってわけか」

 

俺はトリガーを構え、一歩前に出る。仲間たちもそれぞれの武器を構え直し、基地の奥から迫り来る強大な気配に備えていた。リゼヴィム・リヴァン・ルシファー。今度こそ、決着をつける。

 

コスモギャバリオンGC-Rのハッチが開き、俺はギャバリオン・トリガーを手に飛び出した。基地内部の空気は重く、魔力の残滓が肌にまとわりつく。足元には、すでに仲間たちが制圧した悪魔たちの残骸が転がっていた。だが、そんなものには目もくれず、俺は基地の奥へと視線を向ける。さらに強大な魔力の気配が、すぐ近くまで迫っていた。

 

「絶花、来るか」

 

「はい」

 

背後から、聞き慣れた声が応じる。二刀を携えた小柄な剣士が、俺の隣に並び立った。黒い戦装束に、白い仮面。彼女は俺の幼馴染であり、信頼できる相棒だ。リゼヴィムとの戦いが待つこの場に、彼女が共に来てくれることは、何よりも心強かった。

 

「無理はするなよ」

 

「太郎こそ。私は大丈夫ですから」

 

彼女の声は仮面越しでも凜としていた。その瞳は、ただひたすらに前だけを見据えている。

 

「なら、行くか」

 

「はい、どこまでも」

 

二人同時に駆け出した。基地の奥へ、リゼヴィムの潛む最深部へと、俺たちは共に走る。周囲ではまだ悪魔たちの叫び声が響いていたが、それを制圧するのは仲間たちに任せてある。問題は、この先にいる最大の敵だ。手にしたトリガーを握りしめる。今度こそ、決着をつける。そして、絶対に守り抜く。隣を走る彼女と、そして後ろで戦う仲間たちを。

 

「リゼヴィム、待ってろよ。今、行くぜ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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