サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「はぁ、結局、今日も駄目だった」
絶花はそう言いながら、今日もため息を吐いた。
ここ最近、絶花は友達を沢山作る為に、努力した。
だけど、以前まで最強を目指した影響なのか、眼光はまるで殺し屋を思わせる程に鋭く、さらには女性からしたら羨ましくて仕方ない程の大きい乳房。
その影響で、今日もクラスメイトから怖がられてしまい、友達を作れずにいた。
でも、そんな絶花を見て俺は。
「まぁ、まずは目をなんとかしないとな」
「これは、生まれつきなんだけど」
俺の言葉に対して、落ち込むように息を吐く。
「まぁ、どんまい」
「うぅ、普通になりたい」
そう、いつもと変わらない愚痴を言いながら、絶花は歩いていると。
「……」
「絶花?」
ふと、絶花は、その場で止まった。
「……また、この感じ」
「この感じって」
その言葉と共に、俺は周囲を見る。
それに釣られて、周りを見る。
放課後という事で、この周辺には人影がいても可笑しくない。
だけど、なぜだろうが。
俺達がいつも見慣れている人影ではない。
建物の影から、こちらを見ている人物達。
その者達は、黒いフードを着ている。
それも、ここら辺では見た事がない。
だが、それはどうでも良い。
問題なのは。
「……」
絶花の様子が警戒している。
「絶花」
「油断しないで」
そうして、絶花が構える。
その時だった。
「まさか、ここで神器持ちが2人、現れるとはな」
聞こえて来た声。
見ると、そこには五人の男女がいた。
各々の格好は別々だったが、その背中から生えているのは黒い翼。
「お前達は」
「ここで死ぬお前達には、特にはな!」
その言葉と同時だった。
五人の言葉を合図に、黒いフードの奴らが懐から取り出したのは、なんと拳銃。
「なっ!?」
驚きを隠せない俺。
そうしている間にも、黒いフードの連中の銃口は、俺達に向かって、引き金を引いた。
放たれた弾丸は、俺達のいる場所に飛んできた。
「くそったれ」
俺は慌ててその場から離れる。
すると、弾丸は地面に当たり、爆発を起こした。
だが、その爆発で俺達は巻き込まれずに済んだ。
「いきなり攻撃してくるなんて」
絶花が呟く。
それと同時に、その手には刀が握られており。
「非常識です」
一瞬で、俺の前に立っていた。
次の瞬間、俺の視界には、こちらに銃口を向けてくる黒いフードの連中が映っていた。
そのまま絶花は刀を振るい、その刃を銃弾に向けて放つ。
銃弾は斬られ、軌道が逸れる。
しかし。
「どうやら、あの男、戦えないようだな」
「ならば、集中すべきは」
その声と共に、奴らは俺に攻撃を集中するように動き出す。
それに気づいた絶花もすぐに向かおうとする。
だが、間に合わない。
そう考えていた。
だが、それらは全て、紫色の光の矢でかき消された。
「今のは」
「待たせたな」
「その声って」
見れば、そこには滅さんがいた。
「どうして、ここに」
「堕天使の気配を感知したからな、すぐに向かった」
「堕天使」
その言葉に対して、俺は疑問に思う。
「最も、堕天使なのは、そこにいる五人だけ。残りは人間だがな」
「そういうお前は何者だ」
そう、滅さんに向けて言う。
「俺は滅。唯我太郎の配下だ」『POISON』
同時に取り出した何かの音声を鳴り響かせる。
すると、腰に何かベルトがあり、それに装填する。
「変身」『フォースライズ! スティングスコーピオン! Break down』
鳴り響く音声。
それと共に、滅さんの身体から飛びだしたのは、以前倒された時の紫色の蠍を沸騰させるアーマー。
それを、そのまま装着する。
「それは」
「残像パーツを、人間の姿でも行えるように改造した」
そうしながら、滅は、構える。
「滅さん」
「安心しろ、宮本絶花、お前の後ろは、俺と唯我太郎が守る」
次回の王は
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