サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
冥界への旅行。
これまで、多くの世界を旅行してきたが、まさか本当に冥界へと旅行する事になるなんて、思わなかった。
それは、絶花も同じく、冥界への旅行は楽しみだった様子だ。
「その、聞きたいんだけど、太郎。他の皆は?」
「んっ、先に冥界に行っているって。今回、来れなかったメンバーもいるけどな。滅は滅で色々とやっているよ」
「そう、それじゃ、その、ここでは二人っきりという事」
「まぁ、そうなるな。あいつもいないしな」
そう、俺は笑みを浮かべる。
冥界へと行く手段。
それは、汽車。
それも今の俺達にとっては、映画や漫画の中でしか見ないような蒸気機関車。
そこで、俺と絶花は、その光景を眺めていた。
「太郎は、その、色々とあったんだよね」
絶花が、そう聞いてきた。
「あぁ、そうだな、面倒な敵も出てきたから」
「面倒な敵?それって一体」
「まぁ、色々とって」
その瞬間、汽車が揺れた。
何が起きたのか、疑問に思った。
だが、それよりも早く、絶花は既にその手には刀が握られていた。
「ふっ」
絶花の、そのあまりにも早い剣技。
それによって、何かが斬られていた。
見れば、そこにあったのは骨。
同時に地面には、血で濡れていた。
だけど。
「絶花、これは」
「太郎、聞きたいんだけど、これが敵?」
そう尋ねる。
すると、ドアが開かれると、次々と現れたのは、骨だけの騎士。
その身体には血で濡れており、おそらくはこの汽車を運転している悪魔を殺したんだろう。
そうしていると、骨の騎士達は次々と切り払っていく。
それと同時に、骨の騎士の中に不穏な動きが見える。
「絶花!」「っ」
同時に、その群れの中に僅かに見えた何者か。
その攻撃を、絶花はその攻撃を受け流すと共に、見つめる。
「ほぅ、なかなかに良い腕をしているやないか」
聞こえてきたそいつは、その手に持った剣を押し付けながら、絶花に言う。
同時に、絶花は、そのまま俺の方へと下がる。
「…あの人、強いよ」
「それは、本当か」
それは、これまでの絶花の実力を知っている俺からしたら、驚きを隠せなかった。
「ははぁ、さすがは噂に聞く宮本絶花と言った所じゃなぁ、こいつと戦えるだけでも、ここに来る価値はあったわ」
「あまり騒がしくしないように、目的は、そこにいる男を殺す事だから」
そう、骨だけの騎士の奥から出てきたのは異形。
全身がドラゴンとなっており、魔導士を思わせるローブを身に纏っていた。
それと共に、その手をこちら向けていた。
『ブースト』
それと同時に、放たれた一撃。
それは凄まじく、後ろにあるドアを簡単に貫いた。
「さっきのは魔術もそうだけど、あれって」
「龍の手か」
これはかなりまずい。
「おい、邪魔するな、わしはあの女武蔵と一騎打ちをしたいんじゃ」
「私は、報酬の為に来たのです、邪魔をするんだったら」
そう言っている時だった。
「っ」「うわっと!?」
絶花は、俺を抱えた。
同時に足元には大きな穴が開く。
「これは」
「分からないけど、飛び込むしかないみたい」
それしか、助かる道はない。
「飛び込むぞ!」「うん!」
俺と絶花は、そのまま開いた穴の中へと飛び込む。
飛び込んだ先に見えたのは、森。
疑問に思いながら、俺達は、そのまま落ちていく。
嫌な浮遊感を感じていると、俺達は何かに受け止められた。
「今のは」
見ると、そこには木々が倒れており、俺達のクッションとなっていた。
「これは一体」
「いやぁ、危なかったじゃないかにゃ」
「にゃ?」
聞こえた声に俺達は首を傾げる。
すると、絶花は何か驚いた表情をした。
「あっあぁ、あなたは、あの時の」
「にゃははは」
何やら、絶花は知っている様子。
見ると、そこには黒髪に、黒い着物、さらには黒い猫耳。
見た事のない女性に俺は首を傾げる。
次回の王は
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妖怪王
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