サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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久し振りの旅

「それって、あの時、俺達を襲い掛かってきた奴らの事か?」

 

 目の前にいる女性が言うのは、おそらくは俺達が列車に襲撃してきた奴らの事だろう。

 その正体を知っているという事自体は気になるけど。

 

「そっ、奴らは帝国の駒の配下よ」

「帝国の駒って、確か」

「あぁ、俺に対して宣戦布告してきた奴だ。まさか、既に手を打っていたとはな」

 

 未だに情報が少ないから、後手に回ると思っていたがな。

 

「そっ、あいつ、結構面倒なのよね、確かに所属しているのは、禍の団の一員だけど、どうやら色々な勢力と裏で繋がっているからね」

「まぁ、そう考えなければ、今回の襲撃はあり得ないからな」

 

 今回の汽車の手配を行ってくれたアザゼルさんが、それをした可能性もあるだろう。

 もしくは汽車関係をしている悪魔側かもしれない。

 どの勢力が裏切っているのかなんて、分からないし、もしかしたら裏切っていないかもしれない。

 未だに、考える事が多すぎる。

 

「まぁ、どちらにしても、今、考えるべきは、あいつらから逃げる事だな」

「なんだか、悔しいけど」

「あいつらは散々計画を立てて、襲撃した。それを考えれば、今、戦っても、負けるだけだ」

「……」

 

 それに対して、絶花は、嫌そうな顔をしていた。

 おそらくは、負けた事が悔しいのだろう。

 だからこそ。

 

「まだ、勝負は負けていない。お前が最強なのは、誰よりも、俺が信じている」

「太郎」

 

 俺は、そう笑みを浮かべ、手を握る。

 それに対して、絶花は頬を赤くした。

 

「本当、さっさとくっついて欲しいけどにゃ」

「「何か言った?」」

「なんでもないにゃ」

 

 ふと、何か目の前にいた女性が何か言ったような気がする。

 俺と絶花も気になって、振り向くが、すぐにはぐらかされた。

 

「そう言えば、なんて呼べば良いの」

「えっ?」

「そう言えば、そうだった、教えてくれないか?」

「えっとぉ」

 

 すると、彼女は何やら、冷や汗をかいている。

 それからしばらくして。

 

「くっ」

「「くっ?」」

「っと、まぁ、大猫お姉さんとでも読んで欲しいにゃ」

「大猫? なんだ」

「魅力的なお姉さんには謎が多い方が良いでしょ、だから、本名は内緒にゃ」

「大猫か、なんだか子猫先輩と似ているような、あれ、そう言えば、顔つきがどことなく」

「……本当に厄介にゃ、まぁ、とりあえずこの街に向かわないとにゃ」

「うぅ、旅行のはずなのに」

「旅行というよりも、旅になっちゃうな、まぁ、これはこれで、面白いかもな」

「そうだね、こういうのも、なんだか懐かしいわ」

 

 俺と絶花も思わず話していた。

 

「……本当に久しぶりだにゃ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
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