サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
滅の主である太郎は一ヶ月経っても、未だに発見されなかった。
それによって、各勢力は警戒を強める一方、同時に新たな動きを見せる。
「この一ヶ月、調査したが、結局、あいつらがどこにいるのか分からないな」
アザゼルは、そう滅に問いかけながら言う。
この一ヶ月、太郎だけではない。
若手悪魔達同士で行われるレーティングゲームも近づいていた。
「というよりも、ここまで情報が見つからないって、一体、何者だよ、そいつは」
しかし、結果は空振りであり、未だに手がかりすら掴めていなかった。
「…………」
そして、それを聞いた滅は何も言わずに歩き続ける。
「おい、聞いてんのか? お前だって、このままじゃ、どうしようもないだろ」
「確かにそうだな、普通の手段ならばな」
「んっ?」
すると、滅は誰かを見ていた。
滅が見つめた先、そこにいたのは。
塔城小猫だった。
若手悪魔でのパーティが行われる場であり、滅は代理人という立場で参加していた。
「小猫の奴を、なんで?」
「……少しな」
そうしている間にも、小猫に行動が見えた。
小猫は、何かを追っていった。
それに対して、滅は。
「あれは」
「……」
滅は、その後を追うように歩くと。
「おい、あれって」
「おそらくな」
それと共に、滅は走り出す。
その先にいる人物を追いかけるために。
『……』
それを見つめた先、そこに立っていたのは、黒歌。
「おいおい、マジかよ」
その人物を見つめると共に、滅は、ゆっくりと歩き出す。
「さて、これはどういう状況だ」
「えっ」
そこにいたのは、滅の登場に、小猫は驚きを隠せなかった。
それは黒歌や、他に追いかけてきた兵藤とリアスもだった。
「滅さん、これは」
「事情は色々と聞きたいが、とりあえずはそいつだ」
そう、黒歌に目を向ける。
「おやおや、まさか、あの有名な所の家臣がわざわざ来るとはにゃぁ」
「ふむ、有名か」
そう、その黒歌に向けて、滅はため息を吐くと共に、その手にあるアタッシュアローを構える。
「質問する」
「なんだにゃ? 悪いけどスリーサイズに答える気はないにゃ」
「簡単な質問だ、お前は、何者だ」
それに対して、黒歌は。
「何者、まぁ、色々と言われているけど、黒歌と名乗っとこうかにゃ」
「黒歌か、悪いが、それはあり得ないな」
「ほぅ、なんでかにゃ?」
それに対して、滅は、笑みを浮かべる。
「なぜって、そうだな、お前の後ろにいる奴に聞いてみると良いぞ」
「なに?」
それと同時に、黒歌の背後から襲い掛かってきたのは、魔力弾。
瞬時に、黒歌はその場から離れると共に。
「はぁはぁ、まさか、こんな事になっているとはにゃ」
「えっ、黒歌姉様がもう一人」
「これって」
その状況は、混乱しかなかった。
「ふむ、ようやく見知った顔に出会えたな」「疲れた」
「あと、誰!?」
見ると、そこには、かなりボロボロの状態になっている太郎。
そして、まるで幽霊を思わせる格好となっている絶花がいた。
「お前、まさか、太郎なのか、なんで」
「一ヶ月間、この冥界でずっと旅というよりも」
「迷子になってました。道中で色々な奴らに襲われましたけど」
「というよりも、そっちにいる嬢ちゃんは始めてましてなのか」
そうして、色々と混乱する状況の最中。
「あぁ、もう合流されたか、まぁ良いか、面白いのも十分に見られたし」
すると、黒歌の声が変わる。
それは、先程までの女性ではない別の男性の声。
それに対して、滅は、既にプログライズキーを構えていた。
それは、黒歌に変装していた人物もだった。
手には、機械の銃、そして蛇が刻まれたそれを、銃に装填する。
『コブラ!』
「っ!」『ポイズン!』
同時に、滅の警戒が最大となった。
「変身!」「蒸血」『ミストマッチ……! コ・コッ・コブラ……! コブラ……! ファイヤー!』
鳴り響く音声。
同時に、滅は仮面ライダーに変身する。
それに対して、その人物は異質だった。
血のような赤い蛇。
それこそが、黒歌に変装していた人物の姿。
「あぁ、ここは一応名乗っておこうか、俺はブラッドスターク。帝国の駒、騎士の一人だ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王