サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「おぉ、滅、格好良い!!」
俺は思わず叫んでしまった。
謎の集団に襲われてしまい、俺と絶花はピンチだった。
その時、颯爽と現れた滅はなんと変身ヒーローを思わせる姿へと変わる。
「なんだ、それは神器なのか」
そう、周囲の集団は、呟く。
「お前達に言う必要はない」『アタッシュアロー!』
そう、滅は、その手にある紫色のアタッシュケースを変形させる。
その形は、まるで弓。機械の弓へと変形させた武器、名前はおそらくは先程鳴り響いたアタッシュアローだろう。
アタッシュアローを持った滅は。
「はぐれ悪魔祓い、堕天使。お前達の行動は既にラーニング済みだ」
「ラーニングだと、何を言っているんだ!」
そう、彼らに向けて宣言すると共に、その手に持った銃を俺達に向けていた。
はぐれ悪魔祓いと呼ばれた彼らは、その銃から光の弾丸が放たれていく。
しかし、それに対して、アタッシュアローの両端の刃を用いて、一つの弾丸を跳ね返す。
「なっ」
なんと、その弾丸は、まるでビリヤードを思わせる動きで周囲の弾丸を跳ね返した。
「どうなっているんだっ」
たった一つの動作。
それだけで、迫る全ての弾丸を無力化した。
同時に滅はアタッシュアローのレバーを引く。
すると、アタッシュアローからエネルギーの矢を放った。
エネルギーの矢は、そのままはぐれ悪魔祓いを射抜いていく。
「がぁあああああああっ」
エネルギーの矢に貫かれたはぐれ悪魔祓い達は、そのまま地面に倒れ込む。
「貴様っ、よくも同胞をっ!!」
はぐれ悪魔祓いの男が怒りの形相を浮かべる。
それを見て、滅は冷淡な態度だ。
「滅、殺しはするなよ」
「なぜだ?」
「俺の我が儘だ」
そう、俺は滅に対して、命令した。
僅かに疑問に思った滅だったが。
「良いだろう」
すぐに了解するように頷く。
「貴様! 俺達を馬鹿にしているのか!」
「お前達程度ならば、不可能ではないからな、それは、上で偉そうにしている堕天使も同じだ」
「なに」
その言葉に、堕天使の五人は一斉に反応を示した。
「俺達三人を相手にするつもりか? 舐めるなっ!!」
五人の内一人が叫ぶと同時に黒い翼を大きく広げた。そして、光り輝く槍を取り出す。
「まずは……」
その槍を構えた一人が突っ込んでくる。
「死ねやあああ!!」
そう、叫び声をあげて、槍を振りかぶってきた。
だけど……。
「無駄だ」
振り下ろしてきた瞬間にはもう既に槍は折れていた。
そして、次の瞬間、アタッシュアローによって一閃され吹き飛ばされてしまう。
しかし……、他の仲間が隙を狙って襲ってくる。
「甘いぞぉおおお!!」「お前がな」
背後から迫る奴に対して、滅は回し蹴りで対応する。
「ぎゃっ!?」
背中を蹴られた男は地面に向かって落ちていく。
そして、地面に叩きつけられた時には気を失っていた。
続いて……、残る二人に対してもアタッシュアローを向けた。
「ぐっ、こうなったら」
同時に、女性の方の堕天使が男の堕天使を盾にして。
「れっレイレーナ!」
「悪いけど、私の為に死んでね」
その言葉と共に、その堕天使は、光を発した。
それが一体何なのか、分からない。
だが。
「……他の奴は逃がしてしまったか」
気づけば、そこには誰もいなかった。
「今のは」
「……堕天使が消滅した際の光。それを目眩ましに利用したんだろう」
「なんで」
「……奴らの思考まではラーニングはしていないからな」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王