サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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黒歌の罪

「にゃっ何をするんだにゃ!」

「いや、だって、このまま逃げられても嫌だしな、丁度、最期の駒も余っていたし、丁度良いと思ったから」

「にゃっ!?」「それって、つまりは」

「こいつを、家臣にするのか」

 

その言葉に対して、その場にいる滅と絶花以外の全員が驚いた。

 

「馬鹿な事を言っちゃ駄目にゃ!私は、はぐれ悪魔で、このまま家臣にすれば、悪魔から」

「かもな、けどな、そもそも、お前がいなきゃ、俺は自分の夢にも気づけなかった」

「にゃ」

 

それに、黒歌は止まる。

 

「あの時、私と太郎を助けてくれたの、黒歌なんでしょ。最初に会った時の既視感で思い出したから」

「それは」

「つまりは、俺達全員にとって、お前は既に恩人だ。ならば、その恩人の為に動くのは当然だ」

「・・・馬鹿な事を、それじゃ、夢は、どうするんだにゃ」

「叶えるよ」

 

黒歌の言葉に、俺は笑みを浮かべる。

 

「舐めるなよ、俺は唯我太郎。いずれ、王となる男。お前の罪だって、全部、背負ってやるよ」

「にゃっ」

 

それに対して、黒歌は黙った。

そして、俺は。

 

「そういう事で、塔城先輩、少しの間、借りても良いか?」

 

俺は、そう、先輩に確認する。

どうやら、姉妹であるのは、分かる。

もしかしたら、これは、彼女にとっては。

 

「・・・私は、正直に言えば、どう答えたら良いのか分かりません」

「白音」

 

黒歌は、そう心配そうに俺達を見る。

 

「けど、太郎達がなんとかしてくれるんだったら」

「・・・あぁ、任せてくれ」

 

そう、俺は宣言した。

 

「けど、どうするつもりなの?はぐれ悪魔という事には変わりないけど」

「そもそも、俺は黒歌がどういう経緯ではぐれ悪魔になったのが、知らないのだけど、リアス先輩、教えて貰っても」

「まぁ、良いけど」

 

その言葉と共に、リアス先輩は説明してくれた。

親と死別し、家も、寝るところも頼れる者もなかったが、それでも二人は互いを支えにし懸命に生きた。

そんなあるとき、二匹はある悪魔に拾われ、黒歌は転生悪魔となった。

塔城先輩も一緒にいてもいいということで、これでまともな生活を送れる、とその時は思っていた。

元々妖術に長けた猫の妖怪、猫又で才能があるのは分かっていた。

だが、それを差し引いても黒歌の才能がありすぎた。転生した際に『僧侶』の駒を2つ消費しなければいけないほどに。

それが転生したことで魔力にも目覚めた。さらに仙術をも使役する猫魈という猫妖怪でも上位の生き残りだとこの時分かりその血が覚醒してしまった。

黒歌は、かつて主である上級悪魔を殺した事。

徐々に主の力を超え、力に飲み込まれ、血と戦闘の快楽を求めるだけの邪悪な存在に変貌していった。

ついには主を殺しそれも最上級悪魔に匹敵するはぐれに。

それらの経緯を聞いた。

 

「・・・なるほどな」

 

俺は、その話を聞いて、かなり気になった点はいくつかある。

 

「そもそも、なんで黒歌を眷属にしようとしたんだ?」

「えっ?」

 

まず、気になったのは、そこだ。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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