サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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手の平手の平

「いっいきなり、なんだっ、お前が何者だろうと、ここに招待されていない奴など「いや、私が招待した」なっ」

 

俺の登場に対して、戸惑いを見せる奴らの言葉を遮るように、アジュカさんがそれを遮った。

 

「なっ、なぜ」

「何か問題でも?彼の功績を考えれば招待しても問題ないだろう。何よりも彼は私の友人だからね」

「なにっ!?」

 

それには、向こうの奴らは驚きを隠せない様子だった。

おそらくは、俺の方にまで魔王との繋がりがあるとは考えていなかったのだろう。

 

「それにしても、なかなかに派手な登場じゃないか。そして、一ヶ月も遅れての到着だな」

「悪いな、こちらも一ヶ月前に行きたかったんだが、道中で襲撃を受けてな、ここいる家臣である黒歌の助けがあったから危機を脱せた」

「なにっ」

 

その黒歌の名前を出た瞬間、周囲は警戒するように黒歌を見つめる。

事情を知らない彼らからしたら、上級悪魔に匹敵する程の強さを持つはぐれ悪魔をわざわざ会場に入れた。

それだけでも動きだそうとするのは、間違いはないだろう。

 

「ほぅ、彼女か」

 

対して、アジュカさんは、黒歌に対して面白い物を見ていた。

 

「ようやく、なったのか」

 

まるで、それを待ち焦がれていたように、小さな言葉を話す。

そんなアジュカさんの言葉を聞きながらも、俺は問題となっている上級悪魔達を見る。

 

「さて、ここにいる方々は、俺がなぜはぐれ悪魔とされている黒歌を連れてきているのか。それは俺の命の恩人であるからだ」

「だから、はぐれ悪魔の罪を消せと、笑わせるな!お前が何者だろうと、はぐれ悪魔は殺すだろ!」

「知らんな、第一、俺が何の考えもなしに連れてきたと思っているのか」

「なに?」

 

それと共に、俺は、その手にある資料を見せる。

 

「黒歌がはぐれ悪魔となったとされる事件。その事件に殺害されただろう上級悪魔での事件に関して、明らかに調査が不足していた事が発覚した」

「っ」

 

その、俺の言葉に対して、奴らは止まった。

 

「さらには、その調査を行う際に、法を無視した非人道的な実験が行われているが発覚した。そして、どうやらこれを黙認と共に、今回の襲撃を手伝ったとされる奴がいた事が発覚した」

「何だと」

 

それには、会場にいる何名かが驚きの表情をしていた。

それは、そんな事が本当に起こっていたのかという反応を示した者達。

そして、冷や汗、つまりはそれに関わったと思われるだろう人物。

その反応が、見られる。

 

「そんな根拠、信じられるとでも」

「ふむ、そう言われてもな、今回の事件に関しては、俺にとっては信頼出来る者達が調べたからな」

「そんな、どこの馬の骨も知らない奴らの調査など、当てにならない!」

 

そう、上級悪魔が言い切った。

 

「そうか、俺としては、かなり信頼出来るぞ」

「ふんっ、ならば、そいつらをここに呼ぶが良い」

「呼ぶって、言われても既にいるからな。そうだろ、滅、それにアジュカさん」

「えっ」

 

そうして、それまで調子に乗っていただろう上級悪魔の顔が青くなっているのがよく分かる。

そして、アジュカさんもまた、見下ろしている。

 

「滅の技術は、かなり面白かったからな。まさか証拠を消す為に行われた魔術まで見つける事が出来たとはな」

 

同時に、上級悪魔達は、気づいたのだろう。

この場において、俺は確かに目立っている。

けど、アジュカさんの手の平の上で踊らされていた事に。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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