サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
夏休み最終日前。
俺と絶花は、死にかけていた。
「宿題、終わった」
「なんとか」
その理由は、先程まで、夏休みの宿題を全て終わらせる為に行っていたからだ。
基本的に成績は悪くない方だと信じたい俺達だが、さすがに一週間で全てを終わらせるにはかなりの集中力が必要だった。
その際の、絶花の集中力は凄まじく、普段の鋭い目がより鋭く睨んでいた。
『それにしても、お前達は本当に面白いよな』
そうしながら、俺は久し振りに話しかけてきた刀に目を向ける。
「お前の方から話しかけるのか、天聖」
俺に話しかけたのは、絶花の神器である天聖。
こいつと会話する事は、あまり多くない。
というよりも、絶花は、どういう訳か、こいつを出したがらない。
出そうとする度に、無理矢理抑えていたから、あまり話す機会はなかった。
そして、今は、夏休みの宿題で絶賛疲れている為か、うっかりと出してしまった。
「そう言えば、明後日には帰るのか」
「うん、そうだね。さすがにこっちの方に引っ越すとしても、向こうで準備とかあるし、学校で挨拶もあるから。まぁ、知り合いはいないけど」
すると、絶花は思いっきり机に顔を埋めた。
「そうか、つまりはまだ一日ある訳か」
夏休みの宿題は、既にほとんど終わっている。
だったら。
「絶花」
「なに?」
「明日、東京ネズミーランド、行かないか」
その瞬間、絶花はがたりとこちらを見た。
「えっ、どっどうしたの、いきなり!?」
俺の言葉に対して、信じられない物を見るように、こちらの方に近づく。
「だって、この夏休み、ほとんど俺の都合で付き合わせたんだろう。せっかくの夏休みなのに、お前に良い想い出がないのは嫌だからな。だから、せめての詫びだよ」
「えっ、いや、それって、つまりは」
「まぁ、いつもとは違うが、遊びに行くぞ、とりあえず、さっさと宿題を終わらせるぞ」
「えっあっうん」
そのまま、絶花は顔を赤くさせながら、そのまま机に向けて、勉強を始める。
そのまま、宿題を終わらせるのには、それ程時間はかからなかったが、宿題が終わった後、絶花はすぐに部屋に戻っていた。
「どうしたんだ、絶花?なんで、あんなに慌てたんだ?」
絶花の行動に関して、未だに疑問は多いが、俺も明日に備えて、ネズミーランドのチケットを取っておかないと。
「滅に教えて貰った方法としては、こんな感じだな。まぁ、小遣いというよりも、旅をしている間、ほとんど金を使わなかったし、あいつに良い想い出を作る為に奮発しないとな」
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