サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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純愛

「あわわぁ、まさかまさか!?」

 

絶花は、突然の太郎からの誘いに対して、顔を赤くしながら自室に戻っていた。

顔は既に真っ赤となっており、今でも火が出ても可笑しくない程に真っ赤だった。

そんな絶花の慌てる様子を、こっそりと近づく影が一つ。

 

「絶花」

「えっ、黒歌、何時、部屋に入ってきたの!」

「そんな事は、どうでも良いにゃ、それよりも」

 

そこには、黒歌が立っていた。

普段は、面倒を避ける為と言って、黒猫の姿で過ごしているはずの黒歌。

だが、そんな彼女は既に人間の姿となっていた。

彼女は、そっと胸元に手を当てて、そこから取り出したのは、香水。

 

「とりあえず、太郎にこれを一発すれば発情するから、ホテルでやってきにゃさい」

「なに、とんでもない事を言っているんだ、この猫は」

 

黒歌は真顔でとんでもない言葉を言った為、思わず叫んでしまった。

 

「えぇ、だって、あの太郎がせっかくネズミーランドを誘ったんだにゃ!こんなの普通はあり得ないにゃ!」

「うぐっ、それは」

 

黒歌の言葉に一理あったのか、絶花は後ろに下がる。

思えば、この旅どころか、一年、共に冒険したが、良い雰囲気になったのは幾度もあったが、その関係が進展する事はなかった。

 

「あの夢が溢れるネズミーランドならば、その雰囲気に押されて恋人気分!そうすれば、さっさとくっつけば、ハッピーエンドだにゃ!」

 

思いっきり面白い物を見る為に行動しているのが、丸わかりな黒歌の表情を見て、天聖を取り出した方が良いのか迷う絶花。

だが。

 

「甘いな」

「なっ、滅!」

「というよりも、どうやって入ったの!?」

「この家の警備は全て、俺が造り上げた。それよりも、そんな事をしても、唯我太郎と宮本絶花は、そんな手段を行っても、恋仲になる可能性は低い」

「なっ、それはどう言う事にゃ!?」

 

その言葉に叫んでしまう黒歌。

対して、滅は、そのまま冷静に言う。

 

「良いか、宮本絶花、まず、お前と太郎の関係だが、かなり良好だ。それこそ、恋人になっても可笑しくない程だ」

「まぁ、それは同意見だけど、それがなぜならないと思うのかにゃ?」

「それはだな、あまりにも距離が近すぎて、その自覚がないからだ」

「えっ、そうなの!」

「あぁ、そう言えば、朝ご飯の時に、互いに無言でも相手にやって欲しい事をすぐに察して動いていたにゃ。あれはもぅ熟練の夫婦だったにゃ」

「熟練!?」

 

その言葉に、絶花は、顔を真っ赤にさせる。

 

「だからこそ、太郎は宮本絶花の事を大切にしているが、それが恋心に繋がっているのかどうか分からない。

なんだって、太郎にとって、宮本絶花に向けている行為は、親、子供、姉、妹などが含まれているからな」

「にゃっ、まさか、そう言う感じか!いや、確かにそう考えれば、あぁ、太郎が鈍感なんじゃなくて、あいつ、とんでもないヤンデレで、それを自覚していないのかにゃぁ!」

 

それと共に、黒歌は、思いっきり頭を抱えていた。

 

「いや、普通に考えてみろ、あいつが王になる夢は絶花が普通の友達にする為って考えれば、当たり前か」

「おっ重くない、それ」

 

それが判明して、絶花はどうすれば良いのか分からず、言ってしまう。

 

「では、嫌なのか、絶花」

「・・・いや、それは、それで、なんというか」

 

絶花は、すぐに顔を赤くさせる。

それを見た黒歌は、一言。

 

「うん、これはあれだ、純愛だにゃ」




あえて、言わせてもらいます。
唯我太郎の恋愛で一番近いのは乙骨憂太という感じです。
まぁ、自身の好意に気付いていない感じですが、覚醒したら、そんな感じになります。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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