サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
宮本絶花は、俺が知る中でも最強の存在である事は間違いない。
その人生のほとんどを『最強』になる為の鍛錬を行ってきた。
才能も、元々は宮本武蔵の子孫である事もあり、十分にある。
だが、そんな絶花は。
「あばばばばば」
「あぁ、やっぱりこうなったか」
絶賛、ピンチである。
それは、彼女の目的地である東京ネズミーランドに到着するのと同時だった。
夏休み最終日と言う事もあり、俺達以外にも多くの人達が、その思い出作りを行う為に来ていた。
周囲を見れば、家族で来ている団体や、学生の友人達で行う者達、そして、恋人同士だと思われる団体。
そんな多くの人間に囲まれた結果、絶花は、俺の腕を掴んで放さない。
「大丈夫か、絶花?まぁ、こんなに人に囲まれたら、そうなるか」
「たったっ太郎は、こういうのには、慣れているのっ」
「俺が普段から行っている事を考えれば、分かるだろ、ほら。さっさと行くぞ」
そうしながら、俺は絶花を連れながら、すぐにネズミーランドへと入っていた。
さすがに夢の国と言われているだけあり、入った瞬間から圧巻の一言であった。
「ほら、絶花、あそこにマスコットがいるから、記念撮影を」
「・・・」
「無理か」
憧れのマスコットを前にして、絶花は固まっていた。
それは、あまりにも人気の為に、人が沢山いる。
その人混みの中に、突っ込む勇気はない。
相変わらずのコミュ障ムーブをかましてビビる絶花の手を引き、なんとか記念写真も撮り終わったのでいよいよどのアトラクションに乗ろうかという話になったのだが。
「さて、どうする、どのアトラクションに乗る」
「アトラクションか、そうだなぁ、絶叫系は」
そう、絶花は、絶叫系のアトラクションを見る。
多くの人達が、そのアトラクションに乗って、かなり大声で叫んでいるのが見える。
それを見た、絶花は。
「うぅん、これは良いかな」
「どうしたんだ、もしかして、苦手か?」
「というよりも、似たのをこの前経験したから」
「あぁ」
よく考えれば、絶花は、絶叫系を遙かに超える命懸けのレースや逃走劇などを俺と共に行った。
それ故に、命懸けじゃない絶叫系には、特に楽しめそうにない。
「それじゃ、ジャングルの中をクルーズするのは」
「人見知りな私に、何をさせるつもり」
「うぅん、だったら、どこが良いんだ?」
これは、下手なアトラクションは乗れない。
というよりも、非日常的に常にいるから、こういうのは無理かもしれないな。
「その、あれとかどうかな」
そうして、指を指したのは。
「あぁ、あの例のクマのアトラクションか」
「良いかな?」
絶花は、そうこちらに問いかける。
「まぁ、別に良いか」
そうして、俺達は、そのアトラクションに乗る事にした。
けど、このまま、果たして楽しめるのかどうか。
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王