「そういえば、お名前はなんていうんですか?」
「にゃ?……ミャーは、クロエにゃ、だからクロエって呼んでいいにゃ」
「そうなんですね……僕はベル、ベルクラネルって言います。」
決心した僕は、この女性こと、クロエさんについて行っています。理由は…..色々あります(前回参照)
「あとどれくらいですか?」
「もう着くにゃ」
そして一際賑わう場所が目に入る…..もしかして…….
「着いたにゃ、ここが豊穣の女主人にゃ!………にゃんで、泣いているのにゃ?」
「ええ?僕泣いてなんかいますかね?……自分でも気づかなかったです」
僕は多分、騙されず無事に到着した事で嬉しさのあまり、涙を流ししまったらしい。
「これは……嬉し涙です」
「そうなのか……変なやつ」
僕の涙のあまり、語尾にニャーをつけるのを忘れていて僕を引いているクロエさん……ろりこんのあなただけには、引かれたくないですけど。
「取り敢えず……いらっしゃいませにゃ!」
「ハイ!」
クロエさんがお店に入っていらっしゃいませと言うと、周りの定員さんも一緒…。
「いらっしゃいませ(にゃ)!!」
掛け声の中にクロエさんとは違うキャットピープルの人の声がした気がしたけど気のせいだと思います。
「あそこの席で大丈夫ですか?」
指を指して指定された席を見ると、カウンターで横一列に5つほど椅子が置いてあった。
「はい!全然大丈夫です!」
僕は席のことよりも、ご飯のことで頭がいっぱいなってしまっています。この昼食は全てがかかっているかのように
僕はメニューを、凝視してしまいました。そしたら
「あ…あのー、今日のおすすめはあちらの壁に書いてありますので、よかったらご覧ください!」
定員さんの目線の方向を見るとそこには気づかなかったのがおかしいくらい大きい、「今日のオススメ」と書いてある紙が貼ってありました。
「お決まりになったら、お呼びください」
「わかりました、態々ありがとうございます」
多分僕はメニュー表に気が入りすぎて周りのことに気が入ってなかったと思う。取り敢えずは定員さんに軽いお礼を言い、定員は他のお客さんの元へ走って行って行きました。
どうしよう…これもいいし、これも美味しそうだしなぁー
いつも以上に、空腹の僕は決めるだけでも命懸けである。
そして………決めた!僕はムニエル?とか言う料理を頼んでみることにした。下の説明的にお魚を、使っているらしい。
「すいませーん!」
「はーい!…今行きまーす」
数秒後
「すいません、お待たせいたしました」
「あ、はい……じゃあ、この今日のおすすめのムニエルで、」
「かしこまりました………すいません、冒険者さんは一人ですか?」
え、なんか冒険者ってことがバレてしまっている。
「はい、そうですけど…」
「なら…これじゃあ少し少ないかもですよ?」
「そうなんですか?…..わかりました、じゃあ他におすすめでお願いします」
僕は追加でおすすめを頼んでしまった、(本当は定員さんに上目遣いをされてしまって断れなかった)。
………よくこのお店に耳を凝らすと、賑わいがすごく……人気のお店なんだってことがわかる
「お待たせしましたにゃー!」
少しの間、周りの景色を楽しんでいると……料理が届いた
「待ってました!」
「ムニエルと、ミア母ちゃんおすすめのスパゲティにゃ!」
「ありがとうごさいま……….?」
え?なんか量が多くない?え?、おかしくないか?これドワーフでも食べきれない量だよ?そしたら目の前の厨房から大柄な人が話しかけてくる。
「坊やすごいねあたしのおすすめを頼むなんて….どんな大喰らいか、楽しみだ……ちなみにお残し厳禁だよ!」
変な期待と共に、お残し厳禁という、注意をされた僕は多分顔が真っ青だろう。
「は、はい……是非いただきます、」
もう覚悟を決める時が来たかもしれないと思った僕は、味を気にせず、料理を口に運ぶことにした。
「いただきまーす!」
言葉を放った瞬間、目にも止まらぬ速さで料理を口に運びます、多分周りの人は、味がわかるのかと思っていると思います。そんなの当然、わかるわけないだろう。
「美味しいけど、多いぃ」
でもいつのまにか、7割ぐらい減っていた。多分気づかぬ内に、食べすぎてしまったのだろう。
「もう、こんなに食べたのかい!、面白いね坊や」
覗いてきた女将さんに妙に気に入られてしまいました。
そして………
「ごちそうさまでした!」
く、苦しい、もう食べれないと、心の底から思いました。
「坊や、その身なり的に冒険者、それも駆け出しだろう?」
「なんで、わかるんですか?わかりやすいですか?」
なんで僕が冒険者だとわかるんですか?それも駆け出しとかも。
「今まで、何人もの冒険者を見てきたからね、それなりに当てられる自信はあるよ」
理由を聞いて僕は納得しました、そりゃわかるなと………。
もう会話のネタも切れてきた頃、
「じゃあそろそろお会計をお願いします」
「そうだね…リュー!…この人のお会計をしてやんな」
「はい、ミア母さん」
楽しい時間も幕を閉じようと、お会計をしようとした時、
「「え?」」
一緒にハモりました。
何故かと言うと、昨日僕はモンスターの群れから逃げていました。そして僕が助けを呼んだ時に、その人は現れたんです、目にも止まらぬ速さでモンスターを蹴散らしそのまま去ってしまった人。
それが今、目の前にいる人ととても似ています。
「も、もしかして…昨日……僕をモンスターの群れから助けてくれた冒険者さんですか?」
恐る恐る聞くと………。
「?……モンスターの群れに襲われてた人はお見受けしましたが、あなたのような人とお会いした記憶などありませんが、もしかしてストーカー?!」
急に、もしかしてストーカーとか言われるもんですからそれは必死に弁明しましたよ?必死にね。
「そうだったのですか、それは……誤解をしてしまってすいません」
僕は昨日のことなどをすべてリューさん?と言う人に話しました。
「覚えていないですか?ウォーシャドウの群れにあった時とか、」
「それは覚えていますが、貴方のような人にお会いした記憶はありません」
覚えていなかったらしい、少しショック…。
「でも、助けてくれたことには変わりません!ありがとうございます!」
「いえ……ダンジョンはいつも死と隣り合わせです、気をつけてください」
「はい!ありがとうございます」
すっかりリューとの会話に夢中になって少し長話をしてしまったので、ちゃんとお会計をすることにした。
「じゃあ2300ヴァリスです。」
「はい!……1300ヴァリスですね!」
「いえ?違います、2300ヴァリスですよ?」
え?…ェェェェ?2300?え?いくらなんでも高すぎでしょ??メニュー表に値段は書いてなかった……ぁ、下の方にとても小さく載っていた、1500ヴァリスと、やってしまった、僕は14歳という年齢で、犯罪を犯してしまったのだと。
「すいません、いま2000ヴァリスしか持ってないです………」
「そ…そんな、300ヴァリス足りないのですか?」
「はいぃ.」
終わった。じゃあ働かせてもらおうと思った時……
「なんだい?坊や、金が足りないのかい?」
厨房から僕の絶望した顔を見た女将さんがこっちへきたのだ、終わった。
「はい、すいません、なんでもします、」
「その歳で…なんでもってねぇ……よし、今日は見逃してやる、だが今度必ず返すんだよ?いいかい」
女将さんから、見逃してもらえるという、嬉しいような悲しいようなお話をいただきました。
「はい、すいません、後日倍にして返します、」
「若いのに肝が座ってるね……よし、今度倍で返しな」
なんて寛大な心なのだろうか?いや、少しぼったくられた気が…僕が悪いのだけど、。
色々ありつつも僕はお店を後にする。
はぁぁ返すって言っても、僕はお金もないし、身寄りもないし、ましてや、ファミリアに仲間は一人もいない、
そんなことボソボソと呟いていると、
「おーい!」
後から誰かを呼ぶ声がしたので振り向くとさっきの定員さんがいた。
「これ、貴方の忘れ物です」
そして渡されたのは僕の大事なナイフだ。
多分焦りすぎて気づかなかったのだろう。そして僕はその人からナイフを受け取ろうとして、手に触れた時、…….。
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「ん?あれ?ここは何処?」
目が覚めたら、知らない場所にいた。