「ここは?、何処だ?」
急ですが皆さん、僕はいま、知らない部屋にいます。それもベッドの上に、。
「んんー、思い出せない、」
僕は、ご飯を食べて、あの定員さんからナイフを貰おうとした時に、なんか急に頭がふらついて……..。
「やっぱりナイフを貰ったところだけしか、思い出せない」
ギシ、ギシ、部屋の外から階段を上る音がします。そして足音はだんだん僕の方に近づいて……。
そして部屋の扉が開いた。
カチャ
「あ、……クラネルさん、目が覚めたのですね」
「え…..えぇぇぇぇぇ、どっどど、どうして僕はこ、ここにいるんですかね?」
目の前からさっき忘れ物を届けてくれた店員さんが出てきたのでとてもびっくりしたあまり、挙動不審になってしまいました。
「クラネルさん….申し訳ありません。」
なぜか、急に謝られました。
「どうして謝るんですか?」
「じ、実は……私がクラネルさんのナイフを渡そうとした時に、貴方の手が私の手にふれてしまって、咄嗟に突き飛ばしてしまいました、、。」
「えっ?そんなことがあったんですか?記憶になかったです」
嫌な予感はしていたが、予想の斜め上をいっていた。
「すいません、私がエルフなばかりに、」
エルフ?エルフ、エルフ、そういえばエルフは他種族との交流を拒む習性があるとかないとか、要は他種族との接触が嫌いということだ。
「そ、そうだったんですね……僕の知識不足が故に、嫌な思いさせてしまってごめんなさい。」
僕が、そういうことを知っていれば、避けられた事態だったので、僕が謝る側だと思った。
「いえいえ、私がもっと配慮してたら…….。」
これ以上、暗い話をするのは嫌なので、僕は話に割って入った。
「もうやめましょう、…僕にも落ち度がありましたし、今回のはおあいこってことで。」
「はい、わかりました、」
何か言いたげそうな顔だったけど、。
「そういえば、なんで僕の名前を知ってるんですか?」
この話で忘れてたが僕は一度も自己紹介をしていない……それなのになぜ僕の名前を知っているのか、。
「それは、クロエから教えてもらいました」
あ、そういえば…..案内してもらっている時に自己紹介をした事を忘れていた。
「そ、そうなんですね、あはは」
「申し遅れましたが、私はリューリオンといいます。」
そして各々自己紹介が終わり話はとんで。
「そういえば、クラネルさん……貴方は冒険者、それも駆け出しと言っていましたが、何処のファミリアなのですか?」
「駆け出し……、僕はヘスティアファミリアって言うファミリアです」
「ヘスティアファミリア、…聞いたことがありません」
「そ、そうですよね……だって団員は僕一人ですもん」
聞いたことがないと言われたが、それは納得している。
「団員が一人、それは大変ですね、」
「はい……何もかもまだ未熟で、できれば特訓とか、してくれる人がいればなって。それにダンジョンの知識が不足しすぎて、毎回死にかけて帰ってきてますよ笑」
「クラネルさん……………。その特訓役私が引き受けましょうか?………一応私は、元冒険者ですので」
「本当ですか?」
「はい…..今回のこともありますし、お詫びに引き受けさせていただきます」
今のベルにとっては、これ以上にない話だ。
「ありがとうございます!」
そして、ベルの特訓をリューが引き受けるということになり、各々の都合やらなんやらをまとめて、毎朝6時に、お店の庭に集合ということになった。
「よし!明日からがんばるぞ。」
ベルは、いつも以上に気合を入れる。
翌朝。
朝の4時。
楽しみの余り、いつもより2時間以上早い起床。
そして身支度や食事を済ませ、5時半になった。
「楽しみだなぁ……これから強くなって、神様を楽にさせてあげるんだ。」
いつもバイトをしながらも自分を支えてくれる神に心の中で誓いをたてる。
「よし!、行こう」
いつもより軽い足取りで、豊穣の女主人へ向かう。
「ついたー!」
予定より10分前に着いた、そして
「なぜ?」
「よう、少年!……今日もいい尻してるにゃ」
いるはずもない、ショタコンのクロエさんがいる。
「なぜ……いるんですか?」
「なぜって、自分の働いている場所だからに決まってるにゃ」
「それにしても、早くないですか?」
「それは……昨日リューと少年の会話を聞いてたニャ」
「な!……そういうことだったんですか」
前回のことあり、ベルは少し呆れていた。
「でも……盗み聞きはダメですよ」
「でも、少年………満更でもないって顔ニャ」
「グ、………」
ベルは嫌ではなく、寧ろ嬉しいという気持ちを見透かされてしまった。
「やっばり、少年はムッツリニャ」
「グ、そんなことないです」
「かおにでてる………!」
クロエの言葉が遮断される……………リューによって
「そんな不埒な事を言うな」
「げ、リュー………そのー、悪かったニャ………それじゃあまた後でにゃ、少年」
「あ、クロエさん……逃げちゃった」
リューさんの怒気に満ちた顔によって逃げてしまったクロエさん。
「クラネルさん……すいません、うちのクロエが余計な事を、、」
「いえ、大丈夫ですよ………前にもそういうことがありましたし」
「な、なに?………..クロエ、制裁を加えなければ」
リューさんからは想像もできないことを言っている。
「大丈夫ですよ?!、クロエさんに何もしなくていいです」
これ以上刺激を与えると本当にやりかねないという顔をしているリューさんを必死に止める。
「わかりました今回のことは、クラネルさんの要望ってことで見逃します、」
顔がすごーーく不満そうにしている。
「はい、そうしてくれると助かります。」
「さて、本題に入りますが…….」
って、早!、話の切り替えの速さに驚いていると、勝手に話が進んでしまっている。
「今回の課題はクラネルさんのスピードを活かした攻撃を伝授します。」
「はい!わかりました」
僕の分析をして、課題を瞬時に探してくれる、リューさんには尊敬を抱きます。
「さっきも言った通りクラネルさんは、俊敏に優れています」
「はい」
「けれど、打撃が弱い」
「はい、、」
っく自分の欠点が見破られてしまった。でもその通りで自分は大柄とは言えず小柄で体重も軽い。
「だから、スピードの活かした打撃ができれば大きく展開が変わるでしょう。」
「そういうものなんですかね?」
思ったより単純なことを言っている気がする。
「はいあまり難しく考えないでください、上層、中層のモンスター知能がないので、そのスタイルでいけるでしょう」
「そうなんですね!」
今まで自分が考えすぎてしまっていると、理解した。
「そこで問題なのが中層の後です、下層や深層のモンスターは違う!知能も立ち回りも何もかも、今までのことが役に立たず死んでしまう冒険者がたくさんいます」
考えすぎと教えてくれた後に、ちゃんと絶望に落とすリューさん、さすがです。
「でも今のクラネルさんは、上層レベルそこまではまだ視野を広げなくて良い、いずれは視野にいるれていくと頭の片隅にでも入れておいて損はないでしょう。」
「わかりました。ちなみにリューさんは下層や深層に行ったことあるんですか」
ここで一つ疑問が立った。こんなに知識を蓄えているリューさんは、下層、深層に行ったことのある上級冒険者だと。
「はい。昔……………何度か」
今までの雰囲気とは別に、リューさんの顔色がとても暗い。まるで昔に………………。
これ以上の詮索は良くないと思った僕は、話を変える。
「そうなんですね!……じゃあ特訓を………」
「はい、無駄話が過ぎましたね」
いよいよ本番だ。
「まず、私に攻撃をして来てください、本気で構いません」
「え?…………それじゃあ、リューさんが」
「心配はご無用です。レベル1に負けるほど、鈍っていません」
少し心配のしすぎだと言われた僕は、指定通り本気で攻撃にかかる。
「いきます!!」
「きなさい」
ハァァァァァ!
……………………………
僕はリューさんの体に目掛けて、最大速度で攻撃にかかる。
シュ!
見事に避けられてしまった。伊達に冒険者をやっていたわけではないのだろうと伺える。
「遅い、この程度では、ゴブリンも倒せん。」
リューさんは、軽い挑発をして来た。それに僕はまんまと引っかかってしまい攻撃が単調になってしまう。
「この程度の挑発になるなんて、心もまだまだ未熟だ!」
違う、僕が目指していたのは、違う、こんな程度じゃない。
再度僕は攻撃にかかる。
そして、捉えたと思われた攻撃は見事にかわされ、……………ドンっ!」
攻撃の隙をとられて、カウンターをされてしまった。
「グハァぁ……」
前気絶した時と似ている感覚に襲われた僕は、付近で心配している声と共に眠りに落ちた。