僕と豊穣の女主人   作:Ryu-pon

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僕と豊穣の女主人.9…バレた。

「ベル!こっちニャ!」

 

「ちょっと待ってくださいよー」

 

僕は、アーニャさんとおでかけをしている。

つい先日アーニャさんとすこーしトラブルがありそのお詫びということでお出かけを提示された訳だ。

 

「やっぱり、おミャーといると楽しいニャ!」

 

「僕も楽しいですよ」

 

ついつい、楽しいと言ってしまったがこれは実はヤバいのである。

僕は既にクロエさんという方と恋仲なのに僕はこの状況を楽しいと思えてしまっている、お詫びという理由をつけて。そして罪悪感もある。

 

「そういう割に、顔が楽しくなさそうニャ」

 

「………………」

 

この状況を楽しんでしまっている僕を許せないでいる。

だから、顔が険しくなってしまうのもしょうがない。

 

「そ、そうですかね?」

 

「雰囲気が暗いニャ」

 

「……………」

 

「どうかしたのかニャ?」

 

アーニャさんは僕に対して心配をしてくる。

 

「あ、え…いや、なんでもないです」

 

「なんかある顔ニャ……」

 

結局、何かあることがバレてしまったわけである。

アーニャさんって意外と勘が鋭い?

 

「……アーニャさんは、この事についてどう思いますか?」

 

「どういう意味?」

 

「僕とおでかけをしている事についてです」

 

「………クロエのことニャ?」

 

アーニャさんは、僕とクロエさんの関係について知っている人だから僕の今の悩みの種もわかったのだろう。

 

「はい、僕はアーニャさんとのおでかけを正直楽しいと思ってしまいました…それでクロエさんに申し訳なくて…」

 

「そういうことだったニャ」

 

「はい」

 

アーニャさんは、少し頭を抱えて考え込んでいるかのようにしてパッと顔を上げた。

 

「じゃあこうすればいいニャ」

 

「…?…」

 

「ミャーともつきあえばいいニャ!

 

「はい?……それってどういう……」

 

打開策でも出るのかと思った自分がバカだった。

でも一つだけ疑問が残る、つきあえばいい?ということだ。

 

「ベルが好きニャ」

 

「え?……///……」

 

なんの前触れもなく告白をされたので、ベルは顔を真っ赤にさせている。

 

「とっても嬉しいですけど……クロエさんが、いいっていうかもわからないですし……」

 

「それは、任せてほしいニャ」

 

アーニャさんは、納得させると言わんばかりに言ってくる。

 

「わ、わかりました」

 

「んニャ」

 

「じゃ、じゃあ次はどこ行きますか?」

 

「んんー、じゃあお昼ご飯ニャ!」

 

アーニャの突然なカミングアウトによりベルは顔が真っ赤であった。

 

「ここ良さそうですね?」

 

「で、でもここ高いニャ」

 

「いいですよ、少しぐらい」

 

「それなら」

 

そして見事選ばれたのは、少しお高め極東のレストラン。

 

「いい雰囲気ですね」

 

「珍しい感じニャ」

 

お店に入るや否や、すぐに案内された。

 

 

「ですね、じゃあご飯はどうしますか?」

 

「んんー、これするニャ」

 

そうして指を差したのは、デデーンと魚の載ったやつである。

 

「じゃあ僕もこれしますね」

 

そうしてベルも、決めたところで定員を呼び注文をした。

 

「一つ思ったんですけど、アーニャさんはなんで僕を好きになんてなったのんですか?」

 

ベルは、疑問に思っていたことを打ち明ける。

 

「優しいから、かな?」

 

「そうだったんですか?」

 

「うん」

 

そう、アーニャがベルに惹かれた理由は優しいからであった。

元々はとあるファミリアに所属していた。そして過酷な場所を生き抜いてきたがとある「失敗」で兄からは絶縁を言い渡され挙句にファミリアからも追放、アーニャは生涯孤独を言い渡されたが、シルに拾われ豊穣の女主人で働いているという過去を持つアーニャ。そして仲間にも恵まれ味わったことない優しさに触れていき今のアーニャがいる。でもそれとは違う優しさ……なんでも背負ってしまうようなベルにアーニャは安心感を覚えすぐに惚れてしまったというわけだ。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「……………」

 

ベルも異性としては意識してしまっている。

片っ端に振りまく愛嬌に何人もの人が惚れ込んだかと思うと……っというわけだ。

 

そうして、お喋りをしていたら定員がこちらに近づいてきていた。

 

「あ、きたニャ」

 

「そうっぽいですね」

 

定員の持っているディッシュには頼んだものらしき料理がのっていた。

 

そうして、料理が届き卓上に並べられた。

 

「な、なんかおおいですね?」

 

「そうかニャ?これぐらいなら普通ニャ」

 

「あ、あはは」

 

恐るべきレベル4の胃袋。

 

「んん!これ想像以上にうまいニャ」

 

「ほんとう、おいしいこれ」

 

そうして、アーニャの顔を見たベル。

一つ脳裏に焼き付く光景が...............

 

「ん、どうかしたニャ」

 

「な、なんでもないです」

 

そうして見たのは、アーニャの顔にご飯がついていた光景である。

普通であれば指摘するか、取ってあげるかなのだがこの少年は初心すぎたが故に動揺してしまっている。

 

「なんか、顔赤いニャよ?」

 

そうしてベルに詰め寄るアーニャ

 

「あ、え…何でもないです」

 

動揺するベル。

流石に、これ以上はよくないと思ったベルは指摘することにした。取ってあげるのではなく。

 

「あ、あの口にご飯がついてますよ?」

 

「え、ほんとニャ?」

 

「さっきからですよ?」

 

「フーン……じゃあとってニャ!」

 

グハァ…と言いながらベルは後ろに倒れてしまった。

 

「ちょっと揶揄いすぎたニャ」

 

ベルが倒れてしまったことによりヤリ過ぎたことに気づいたアーニャであった。

 

「はぁ、冗談はよしてくださいよ」

 

「ニャハハ、悪かったニャ」

 

倒れたことにより、周りの視線を独占していたベルとアーニャ、なんか周りにいる人たちから「爆ぜろ」?とか「爆発」などと不謹慎な声が聞こえたが取り敢えずは流すことにしたベル。

 

「食べ終わったら、すぐ出ましょう!」

 

「?」

 

ベルの圧によりアーニャは少し身震いがしたらしい。

 

「あー、美味しかったですね」

 

「あんまり味が感じなかったニャ」

 

時は経ち数十分、食べ終わったらすぐに出ようと言った通り食べ終わり速攻で店を後にしたのであった。

 

一方その頃、

 

「ん、あれは……ベル!とその隣は……あぁ?」

 

ちょうどお使いを頼まれていたクロエはベルを見かけたところ、アーニャと歩いていたのを見かけてしまった。

 

「くーるびゅーてぃーなクロエさんを差し置いて、アホアーニャとは……いいご身分だなぁ」

 

そう呟き、ベルとアーニャをお得意の尾行をしてついていったクロエであった。

 

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