SCP-████-JP 学園都市キヴォトス   作:サイト8192

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ΠΡΟ ΧΡΙΣΤΟΥ.
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アイテム番号:SCP-███-JP (高異常性無限倉庫)

 

オブジェクトクラス:Safe

 

特別収容プロトコル:

SCP-███-JPはサイト8192内の最深度区画に設けられた収容室内に設置されます。収容室の床は収容室と繋がる廊下の床よりも低い位置として下さい。SCP-███-JP本体が収容室の床と直接接地しない様、鉄骨で組んだ台座の上にSCP-███-JPを置き、廊下からSCP-███-JPの入口へと直接、向かう事が出来る様、足場を通して下さい。収容室の扉は施錠され随時、最低2名の警備員によって管理されます。SCP-███-JP内部と外部との通信を確立する為、通信ケーブルをSCP-███-JPのハッチを通して設置して下さい。

 

説明:

SCP-███-JPは一辺が4.5mの正立方体状の構造物です。材質は分光分析では、鉄筋コンクリートと銅板によって構成されているとの分析結果が出ていますが、SCP-███-JPは外部からの一切のダメージを受け付けず、従ってサンプリング調査も全て失敗している為、正確な材質は不明です。財団がこれまでに行った強度実験では最大で通常爆薬を利用した爆圧実験で25Mtの水素爆弾の最大爆圧に相当する威力の爆圧に対して一切の損傷も生じさせませんでいた。これは分光分析で得られた鉄筋コンクリートと銅板という結果に対して明らかに矛盾する強度です。SCP-███-JPの外観は概ね鉄筋コンクリート製に見える物質によって構成されています。これと合わせて縦2350mm、幅1250mm、厚さ300mmの銅板製に見える重厚なハッチが存在します。このハッチ中央には財団のマークが描かれていますが、このマークを財団がこれまでにSCP-███-JPに対して描いた記録はありません。SCP-███-JPのハッチを開くと、その先はSCP-███-JP-1に指定されている異常空間に繋がっています。SCP-███-JP-1から外部への通信はできません。唯一、有線ケーブルを通じて行う事は可能であり、ハッチの横には配管用と見られる直径30cmの通用口が存在している為、この通用口に有線ケーブルを通す事で外部との通信は可能です。

 

SCP-███-JPは197█年に財団がサイト8192の建設を開始した際に地下32mの地点に埋没しているのを発見され収容されました。発見当初、SCP-███-JPは非常に強固な防御性を有した構造物と見られていたものの、SCP-███-JP-1の異常性は把握されておらず、SCP-███-JPの外見的サイズと一切矛盾の無い収納空間を有した単なる物置としか見られていませんでした。その為、199█年まで、SCP-███-JPは建設されたサイト8192内において、強固な耐久性を利用して緊急時用の避難シェルターとして運用されていました。しかし、この年にSCP-███-JPと隣接するフロアにおいて、カオス・インサージェンシーによる爆弾テロ未遂事件が発生しました。この事件に対応した機動部隊は爆弾の爆発を解除する事は困難であると判断し緊急的処置としてSCP-███-JPの耐久性を利用してSCP-███-JP内に爆弾を封じ込める処置を実行しました。この処置は成功し一切の人的被害及び設備への損害は発生しませんでした。しかし、処理中、機動部隊は爆弾の爆発予定時刻を過ぎても爆発による衝撃や振動、音等が一切しない事を不信に思いました。機動部隊は爆発予定時刻が過ぎた後、SCP-███-JPのハッチを開き内部の状況を確認する事としました。すると、ハッチの向こう側は崩落したコンクリート片によって完全に埋まっている状態でした。この状況にすぐにサイト職員はサイト施設の状態を確認しましたが、サイト施設には損傷は一切確認できませんでした。そこでSCP-███-JPの状況を確認する事となりました(当時、SCP-███-JPは現在とは違い完全にサイト施設の一室として扱われ壁に埋め込まれていた状態だった)。確認の結果、SCP-███-JPは外観上、一切の損傷は確認できませんでした。しかし、内部には明らかに外見上SCP-███-JPを構成する以上のコンクリート片が確認された事から、コンクリート片の除去作業を進め、内部の状況の確認作業を行いました。その結果、SCP-███-JP内部に爆弾の爆発によって形成されたとみられる空間の面積が、SCP-███-JPの外見上の面積以上である事が判明し、これによってSCP-███-JPのもう一つの異常性であるSCP-███-JP-1が初めて確認されました。この事案を受けて、SCP-███-JPのさらなる研究が必要であると判断されました。

 

SCP-███-JP-1は当初、SCP-███-JPの外見的サイズと同様の面積を持つ通常の収納空間であると考えられましたが、前述した事案の発生とその後の調査によってSCP-███-JP-1はSCP-███-JPの外見的サイズを遥かに凌駕する巨大な異常空間である事が判明しました。この空間は未知のコンクリート素材(以降、SCP-███-JP-2と表記)。によって満たされており、人工地震等を用いた振動や反響の測定など各種測定によってハッチのある位置を中心に少なくとも半径500kmが同様のコンクリート素材で均一に満たされています。SCP-███-JP-1が異常空間ではなく、基底次元や別次元のどこか別の場所に繋がっている可能性も考えられましたが、基底次元においてこの様な直径1000kmものコンクリート構造物は確認されておらず、さらには一切の地殻活動他、惑星活動で見られる特徴、宇宙線などの宇宙的現象が確認されない事から、この空間は異常空間であると判断されました。SCP-███-JPに対し衝撃や攻撃を与える等してもSCP-███-JP-1内には一切の影響を与えません。これはサイト8192が震度6の地震に見舞われた際においても、SCP-███-JP-1内においては一切の地震波は検出されなかった事からも証明されています。また、SCP-███-JPのハッチを横向きや上向き等、通常とは異なる向きになる様にSCP-███-JPを動かした場合においても、SCP-███-JP-1内に一切の影響はありませんでした。この為、SCP-███-JP-1の重量方向は常に同じであると考えられます。SCP-███-JP自体を構成する物質は一切のダメージを受けませんが、SCP-███-JP-1を満たしているSCP-███-JP-2は通常手段によって破壊が可能であり、破壊した破片をSCP-███-JP外部に搬出すれば、SCP-███-JP-2で満たされていない空間を作り出す事が可能です。SCP-███-JP-2の強度は一般的なコンクリートと同等ですが、驚異的なまでの形状安定性を有しており、この形状安定性によって例え通常のコンクリート素材では柱が何本も必要になるほどの巨大な空間を形成したとしても、理論上は崩れる事はなく空間を維持する事が可能です。この形状安定性を持たせている要因は現在までに判明していません。なお、ハッチの後ろの部分がどの様になっているのかを確認する為、ハッチの背後にあるSCP-███-JP-2を除去する試みが行われましたが、ハッチの背後30cmにあるSCP-███-JP-2はSCP-███-JPを構成する物質と同等の強度を有しており、除去はできませんでした。

 

これらSCP-███-JPが有する異常性(SCP-███-JPの持つ強靭な耐久性・SCP-███-JP-1の異常空間・SCP-███-JP-2の性質)を利用してサイト8192では200█年から、緊急時用の大規模シェルターの建設計画が持ち上がりました。これは実験によってSCP-███-JPの持つ防御性が現実改変に対しても有効であると言う事が判明した為です。この為、世界終焉シナリオクラスの緊急事態が発生してもSCP-███-JPには高い生存性があると判断されました。この事から世界終焉シナリオクラスの事態が発生した状況を想定して多くの財団職員や物資を避難させる事ができるシェルター化の計画が進められました。本計画は無事に完了し201█年までにSCP-███-JP-1内には、高さ18m、面積4,6755m2を持つ大型物資保管庫が4室、この大型物資保管倉庫の1室より伸びる通路とその先にある比較的脅威度の高いオブジェクトを収容する為の収容エリアの計5つのエリアからなる大規模シェルターが完成し、シェルター内には非常事態用の物資や機材が多数備蓄されました。

 

しかし、その後にO5評議会は完成したシェルターを本格的に対世界終焉シナリオクラスの緊急事態用のシェルターとして利用する事に対して、SCP-███-JPがなぜ、この様な高い防御性を持っているのかに関する理論的解明がなされていない点やSCP-███-JP-1には依然として謎が多すぎるという点から本格的なシェルターとしての運用には疑問符が付けられ、シェルター計画は差し止められました。

 

例としてはSCP-███-JPの防御性について、SCP-███-JPは現実改変に対して高い防御性を有していますが、カント計数機を用いた計測の結果、SCP-███-JP自体のヒューム値は如何なる状況においても、通常の物質の値を示しており、特段異常性は確認できず、研究チームはなぜ、SCP-███-JPが現実改変に対して抵抗できるのか理論的説明ができませんでした。より詳細なO5評議会による指摘は添付された資料を確認してください。

 

この様にSCP-███-JPには未解明な点が多かった事から本格的なシェルターとしての運用は行われませんでした。ただし、倉庫として引き続き運用する事に関しては承認が得られた為、SCP-███-JPは現在、サイト8192の非常用物資保管庫として運用されています。やむを得ない緊急事態が発生した場合のみにおいて、サイト管理官もしくは、より上位の責任者の判断によって財団職員を避難させ臨時のシェルターとして運用する事が可能です。

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