SCP-████-JP 学園都市キヴォトス   作:サイト8192

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これを読んでいる誰かへ。
急ぎで作りましたが以下の添付資料に出てくる固有名詞の意味の早見表です。活用して下さい。

SCP-████-JP=学園都市キヴォトス
SCP-████-JP-A=生徒
SCP-████-JP-B=ロボットの住民
SCP-████-JP-C=動物の姿の住民
SCP-████-JP-D=ミレニアム近郊に存在する廃墟内のロボットやドローン
SCP-████-JP-E=ゲマトリア
SCP-████-JP-F=先生
立体発光現象=ヘイロー?
SCP-███-JP=高異常性無限倉庫

事案████-101=連邦生徒会長の失踪
事件記録████-1=?
事件記録████-42=アビドス高校とカイザーとの抗争
事件記録████-49=狐坂ワカモとの戦闘とその失敗?
調査記録████-389=天童アリスが発見された調査

SCP-████-JP-A-5094=連邦生徒会長
SCP-████-JP-A-7392=空崎ヒナ
SCP-████-JP-A-8836=狐坂ワカモ
SCP-████-JP-A-9221=小鳥遊ホシノ
SCP-████-JP-A-9222=砂狼シロコ
SCP-████-JP-A-9223=黒見セリカ
SCP-████-JP-A-9224=奥空アヤネ
SCP-████-JP-A-9225=十六夜ノノミ
SCP-████-JP-A-9226=宇宙服の少女

SCP-████-JP-A-9989=天童アリスの身体
SCP-████-JP-A-9989-α=天童アリス
SCP-████-JP-A-9989-β=ケイ
SCP-████-JP-A-9989-γ=?

SCP-████-JP-E-1=黒服

記憶改竄=記憶の捏造…?
記憶処理=記憶を消す事…?

ヴァルキューレ警察学校公安部所属███潜入捜査官



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ファイル:プロジェクト・アルデバラン

 

目的:宇宙サイト-76との安定的な交信体制の確立。宇宙サイト-76の機能回復。回収可能な宇宙サイト-76の備蓄物資の回収。事件記録████-1の詳細把握。

 

管轄:サイト8192による直轄。

 

概要:

宇宙サイト-76は201█~201█年の期間に当時の財団によって火星軌道と木星軌道の中間宙域に建造された宇宙ステーションです。外惑星圏に存在するSCPオブジェクトへのアクセスや収容活動をより円滑な物にするべく建造されました。建造後の主な役割としては内惑星圏と外惑星圏を往来する財団所有の有人や無人の宇宙船や探査機の中継基地としての役割や、ドックとしての役割、収容活動に関連する活動においては外惑星圏に存在していたSCP-███、SCP-███、SCP-███、SCP-███、SCP-███に対する各種観測機器を用いた監視活動や分析活動に従事していました。宇宙サイト-76の最大の特徴はSCPオブジェクト由来の技術や当時の財団の先端科学技術を用いて開発された大容量サーバー設備、反ミームフィールド装置、高出力レーザー照射器を搭載していた点です。また、国際宇宙ステーションより約2倍以上の規模を有する宇宙ステーションであった事から、様々な実験機材や観測機材も搭載していました。

 

プロジェクト・アルデバランはこの当該、宇宙サイト-76と財団との間のリンクを回復し現状の財団の組織能力の大幅な向上を図る事を目的とした計画です。Lisa.AICによる試算によれば、宇宙サイト-76と財団との間のリンクが正常に回復した場合、財団の情報処理能力、情報収集能力は現在比で2000~5000%以上、向上するという試算結果が出されています。また、宇宙サイト-76に搭載された機材の内、地上への射出が可能な機材を射出させ回収する事により財団は希少な機材を入手し現在の物資不足の状況改善に大きく寄与する事が期待されます。この他、副次的な目標として宇宙サイト-76のブラックボックスを回収する事により、事件記録████-1の真相解明に至る、より詳細な情報が得られる可能性があります。以上の点から宇宙サイト-76とのリンクの回復は現在の財団にとって非常に有益であると判断し、当プロジェクトはオペレーション・アナスタシスの関連作戦として発足されました。

 

手順:

(1)借用した[編集済み]学園天文部の電波望遠鏡を使用しLisa.AICと宇宙サイト-76との交信を行う。宇宙サイト-76に対して地球軌道への回航を指示。

(2)宇宙サイト-76に地球上からの観測を防ぐ為に反ミームフィールドの展開を指示。反ミームフィールドの展開の有無を宇宙サイト-76及び電波望遠鏡で確認し、反ミームフィールドの正常な展開が確認された場合、そのまま予定の軌道に回航させる。反ミームフィールドの展開が確認されなかった場合は、予定を変更し宇宙サイト-76を地球上から観測しにくいエリア[編集済み]に回航させる。

(3)アビドス自治区[編集済み]地域に回収班及び運搬班を班単位で分散展開させる。

(4)宇宙サイト-76の地球軌道もしくは[編集済み]への到達完了後、宇宙サイト-76から財団が指定した座標、アビドス自治区[編集済み]地域に向けて、財団と宇宙サイト-76の安定的なリンクに必要な機材及びその他、希少機材やブラックボックスを積載した非常用区画を分離、射出し投下する。アビドス自治区は広大な砂漠地帯であり、非常用区画の投下地点としては着地による非常用区画へのダメージ軽減を始めとした各種安全性や地域の人口密度の低さに起因する情報漏洩の可能性の低さから理想的な環境であるとして投下地点として選定された。

(5)アビドス自治区[編集済み]地域に展開した回収班及び運搬班が非常用区画の投下地点に速やかに急行し目標物を回収する。回収後、残った非常用区画は証拠隠滅の為に爆破処理を行う。

(6)回収物をサイト8192に輸送する。

(7)現在持ち得る財団の設備を用いて財団と宇宙サイト-76との間のリンクを回復する。その他の回収物は必要に応じた使用が行われる。

 

人員:

当プロジェクトの担当責任者はサイト8192の[データ削除済み]サイト管理官です。その他の人員は当プロジェクトのその重要性からDクラス以上の全財団職員が割り当てられます。従って当プロジェクトは現状の財団の人員状況を加味すれば最大規模の人員投入を行う作戦となります。[データ削除済み]サイト管理官以外の担当人員は、[データ削除済み]サイト管理官による選定とLisa.AICによる各種心理鑑定及び技能能力鑑定を経て各部署に配属されます。各部署間での情報共有は外部への情報漏洩を防ぐ為、回収班及び運搬班以外の部署は必要最小限で行われます。全部署の動きの調整はLisa.AICによる統括を受けて調整されます。Lisa.AICはこの他、宇宙サイト-76との交信内容を担当します。この為、交信内容に対する財団職員の直接的な関与はありません。

 

宇宙サイト-76から投下された非常用区画の回収及び運搬の担当には機動部隊う-8192("砂漠の探検隊")が編成され投入されます。非常用区画の回収及び運搬の作業は財団の存在を外部に秘匿する必要性がある事から高度な隠密性が要求されます。この為、機動部隊は合計で12名の少人数によって編成されます。機動部隊員の選定には[データ削除済み]サイト管理官による選定とLisa.AICによる各種心理鑑定及び技能能力鑑定を経て最も任務への適正と能力が高い傾向にある職員が選定されます。機動部隊は回収班1班と運搬班2班の合計3班によって構成され、回収班は非常用区画の着地地点への急行と現場の確保及び出来る限りの機材の搬出作業を行います。運搬班は回収班が確保した非常用区画へと急行し機材の搬出及び、サイト8192への速やかな運搬作業を行います。この機動部隊の1班辺りの人員は対放射線防護装備を含む重装備の機動部隊員4名です。回収班にはセネターAPC装甲車が1台、運搬班にはクレーン付き10tトラックが1台がそれぞれ配備されます。また、3班には、それぞれ不測の事態を想定して88mm迫撃砲、対戦車ロケットランチャー、12.7mm重機関銃、非常用区画の証拠隠滅用として高性能爆薬セットが配備されます。機動部隊の人員には[データ削除済み]サイト管理官も含まれ、[データ削除済み]サイト管理官は機動部隊の隊長を担当します。[データ削除済み]サイト管理官は回収班に所属します。

 

経緯:

プロジェクト・アルデバランは202█/██/██に財団が地球外の財団施設との交信を試みたプロジェクト・エパネノスィの結果を受けて発案された計画です。プロジェクト・エパネノスィはSCP-████-JPに存在する天文設備や電波施設を用いて地球外の財団施設とのコンタクトが可能であるかどうかを確認する為に行われた計画です。プロジェクト・エパネノスィでは[編集済み]高等学校、[編集済み]高等学校の2校からカバーストーリー、会員制天文学同好会による太陽系観測会の開催の名目により施設を有償で借り受けた上で、借用した施設を使用しサイト8192のデータベース上に情報がある財団の宇宙施設の捜索と交信を試みました。結果、財団は28件の財団施設の存在を確認する事に成功し、その内、3件の財団施設が稼働している事を確認しました。しかし、3件中2件の施設は当該施設での非常事態の発生を知らせる緊急信号の微弱な通信波を発しているのみであり、正常な稼働状態であるとは認められませんでした。こうした中で唯一正常な応答を示したが宇宙サイト-76です。宇宙サイト-76は緊急時の自動制御システムでの運用状態に移行していたものの、システムは正常に作動している事が判明し、施設自体にも主だったダメージは確認されませんでした。

 

これを受けて[データ削除済み]サイト管理官及びLisa.AICは協議の上、宇宙サイト-76を財団の指揮下に復帰させ機能を回復させる方針を決定しました。しかし、これには多くの問題点がすぐに指摘されました。財団側が現在運用できる通信施設の機能的限界により宇宙サイト-76との交信状態は極めて不安定な状態でした。Lisa.AICによる精査の結果、現在の財団の持ち得る交信手段では宇宙サイト-76との安定的な交信状態の確立は極めて困難で有る事が分かりました。これを受けて、この状況を打開するべくプロジェクト・アルデバランがLisa.AICにより提案され承認されました。

 

結果:

プロジェクト・アルデバランは202█/██/██~202█/██/██の期間、凡そ半年間の期間行われました。プロジェクトに費やされた時間の大半は週に1度の頻度で行われた交信作業(プロジェクト最終盤では交信は凡そ2週間に渡って連続して継続して行われた)と、宇宙サイト-76の回航作業です。途中、不測の事態の発生等に遭遇しましたが概ね成功しました。財団は宇宙サイト-76との間のリンクを回復する事に成功し、事件記録████-1の詳細把握以外の主要な目的を概ね完了しました。事件記録████-1の詳細把握に関しては部分的ながらも情報を得る事に成功しました。この為、財団は当プロジェクトに関して充分かつ重要な成果が得られたと評価しました。ただし、当プロジェクト中に発生したSCP-████-JP-A-9226との遭遇事案を受けて財団は宇宙サイト-76を当初の予定投入軌道であった地球に近い軌道よりも、地球より離れた軌道への変更を行う必要性が発生し、速やかに予定投入軌道の変更を行いました。

 

プロジェクト中に発生した不測の事態の詳細:

プロジェクト・アルデバランの目的は概ね達成されましたが、当プロジェクト中において財団は初めてSCP-████-JP-Aの特異個体との遭遇事案を確認した他、事件記録████-42も発生しました。両事案の発生はプロジェクトの最終盤、非常用区画の回収及び運搬の作業時に発生しました。個々事案や事件の詳細はそれぞれのドキュメントを参照して下さい。本項目では一連の流れを時系列に沿ってその概略を順挙します。

 

202█/██/██、機動部隊う-8192は、当初の予定通りアビドス自治区[編集済み]地域に展開し非常用区画の投下に備えました。しかし、非常用区画は未知の要因により落下軌道が大きく逸れる事態が発生し、機動部隊は即時の回収ができませんでした。その後、機動部隊はLisa.AICによる分析の下、修正された落下地点へと直ぐに回収に向かいました。結果、2日後、機動部隊は非常用区画の着地地点を発見。非常用区画は砂漠に落下時の衝撃で形成されたと見られるクレーターの中央部に約45°の傾斜角度で傾斜した状態で突き刺さった状態で発見されました。非常用区画の外壁には一部破損が見られ、クレーター内には部品が散乱していました。当初の計画通り、回収班は現場を確保し、時間差で到着した2班の運搬班は非常用区画からの機材の搬出及びトラックへの積載を開始しました。

 

しかし、この際、当プロジェクトにおいて最も重要な確保対象物である宇宙サイト-76との交信に必要な交信装置が行方不明である事が判明しました。機動部隊は周囲の捜索を開始しましたが、発見には至らず、一旦、運搬班は現場を離れ回収物品をサイト8192へと運搬する事になりました。回収班は引き続き周囲の捜索を行いました。結果、この時の捜索では交信装置を発見する事はできませんでしたが、回収班は発見時に現場を撮影した映像資料やクレーター外の地面の状況から、財団ではない何者かによる何か大きな物体を引きずったかの様な痕跡や3人分の足跡を発見しました。回収班はこれを何者かによって交信装置が奪取された可能性があるとして、さらなる捜索を決定。機動部隊は運搬班に対して回収物品の運搬任務の終了後、速やかに予備のセネターAPC装甲車1台に搭乗しアビドス自治区内を捜索する様に指示が下りました。交信装置には信号装置が内蔵されており、発せられている信号を捉える事ができれば、位置を把握できます。ただし信号装置の受信範囲は交信装置を中心に半径5km圏内でした。

 

一方で回収班では、交信装置を持ち去った何者かが再び着地地点へと戻ってくる可能性を考慮して、非常用区画の爆破処理を一旦中止するかどうかの検討が行われ、その結果、これ以上の事態の悪化を助長する可能性のある物は速やかに排除しなければならないとして、非常用区画は爆破処理が行われました。その後、回収班もさらなる捜索活動に参加し、何者かの足跡が続く先に向けて捜索活動を行いました。足跡は途中、風によって掻き消えてしまっていましたが、回収班は近隣にある住民がまだ居住している地域を探し出し、その地域を重点的に捜索しました。捜索活動は6日間に渡って継続しました。その結果、捜索6日目にして、回収班が交信装置からの信号を受信する事に成功。交信装置の場所の特定に成功しました。

 

交信装置からの信号はアビドス自治区[編集済み]地域、アビドス高等学校の校舎内から発せられている事が判明しました。これを受けて運搬班も回収班に合流し、アビドス高等学校の監視を開始し、交信装置の所在特定を試みました。当初、アビドス高等学校は所属するSCP-████-JP-A個体の数が僅か5体しか在籍していない事から奪還は容易であると見られていました。しかし、監視2日目において、アビドス高等学校がSCP-████-JP内において通称、ヘルメット団と称されるタイプの複数のSCP-████-JP-A個体からなる団体からの攻撃を受け交戦状態下にある事が判明しました。この為、機動部隊すぐに奪還に向けた動きを行う事ができず、やむを得ずさらなる観察を行いました。その結果、アビドス高等学校に在籍するSCP-████-JP-A個体の戦闘能力は非常に高い事が判明し、また、それと同時に交信装置から発せられる信号に不可解な点がある事が判明しました。交信装置からの信号は頻繁に校舎内を移動している事が分かりました。交信装置は宇宙サイト-76のデータベース上の記録によると約160kgに達し大きさも一般的な冷蔵庫程はある大きさであったにも関わらず、これだけの物体が5体しか在籍していない校舎内で頻繁に移動を繰り返すのは不自然であると考えられました。この事から機動部隊は校舎内に5体以外の複数の何らかの個体が存在し何らかの作業を行っている可能性を考慮しました。しかし、外部から校舎内を観測する限りにおいては、その様な存在は一切確認する事ができず、作業を行っている様子も確認できませんでした。

 

この様な状況下において監視開始から4日目、事態に大きな変化が生じました。4日目のアビドス高等学校とヘルメット団との戦闘中において、学校敷地内の校庭に校舎内からアビドス高等学校に在籍していると見られるSCP-████-JP-A個体が表れ戦闘を展開しました。この様な戦闘は監視開始から3回は確認していましたが、この時の戦闘においては、アビドス高等学校に在籍していると見られるSCP-████-JP-A個体とは全く様相の異なるSCP-████-JP-A個体が1体確認され、これが機動部隊の目を引きました。この個体は他の個体が制服を着ている中、この個体だけが、ISS船外活動用宇宙服に非常に酷似した宇宙服の様な服装を着用していました。遮光バイザーを下ろしたヘルメットを被っていた為、この時の観察では顔は確認できませんでしたがSCP-████-JP-Aに見られる立体発光現象が確認された為に、この宇宙服の着用者がSCP-████-JP-A個体であると判別されました。機動部隊はこの個体を重点的に観察。その結果、この個体から交信装置の信号が発せられている事実が判明しました。

 

これにより、信号が移動している原因が信号装置をこの宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が身に着けているからである事が判明。機動部隊は既に交信装置が分解されている可能性が有ると判断し、事情を知る可能性のあるアビドス高等学校の主要メンバーの即時確保を決定しました。作戦はその日の内に実施される事が決定され202█/██/██、午後4時00分に実行。機動部隊員12名による強襲作戦が行われました。強襲作戦の内容は主に校舎内に秘密裏に侵入した機動部隊員がアビドス高等学校の主要メンバーが集まっていると見られている教室に対して催涙ガス弾と閃光弾の投入後に廊下側からの突入と、屋上側からの懸垂下降による突入を同時に行い教室内の主要メンバーを拘束するという物でした。しかし、この強襲作戦はアビドス高等学校の主要メンバー側に作戦が後述する手段によって看破され、室内に突入した機動部隊は天井裏やロッカーに隠れたアビドス高等学校の主要メンバーによる待伏せ攻撃を受けて失敗しました。機動部隊員は全員がアドビス高等学校側により拘束されるという最悪の事態に直面しました。

 

拘束後、機動部隊員は[データ削除済み]サイト管理官を中心にアドビス高等学校側による尋問を受けました。この尋問の中でアドビス高等学校側の発言内容からアドビス高等学校側は非常用区画の事を "ロケット" と呼称しており、呼称通りの物と認識していた様ではあったものの、アドビス高等学校のメンバーは非常用区画の着地現場を目撃していた事が明らかになり、それと同時に奇妙な点も明らかになりました。以下はアドビス高等学校側が機動部隊に対して行った尋問での質問の内容です。

 

・機動部隊員の所属と目的を問う質問内容。

・機動部隊とヘルメット団との関係性についてを問う質問内容。

・非常用区画(アドビス高等学校側はロケットと認識)で何をしようとしていたのかを問う質問内容。

・非常用区画を爆破処理してまで何かしようとしているのかを問う質問内容(アドビス高等学校側は非常用区画を爆破処理した事を気づいていた)。

・宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体について、彼女をロケットに乗せて何をしていたのかを問う質問内容。

・宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の宇宙服はどうやって脱がす事が出来るのかを問う質問内容。

 

この上記の質問内、下記2つの質問内容は奇妙な点でした。宇宙サイト-76は完全な無人状態の筈であり、ましてやSCP-████-JP-Aが搭乗している事などあり得ませんでした。よって非常用区画には如何なる人物も搭乗してはいない筈でした。しかし、アドビス高等学校側の質問内容やそれに付随した発言内容から、アドビス高等学校側は宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が非常用区画の着地現場において最初から存在し、現場において非常用区画の外に倒れて居た所をパトロール中のアドビス高等学校側が偶然現場を発見し保護。しかし、記憶は喪失状態であり、なおかつ、この個体は頭部のヘルメットは着脱可能なものの、着ている宇宙服の様な服装は一切の着脱行為が不可能であると主張していました。これらの質問内容は財団側からすれば非常に不可解でしたが、アドビス高等学校側が宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が背中のハッチを開き機動部隊員に本来であれば着用者の身体があって然るべき中身を見せるという場面がありましたが、その際、身体の変わりに宇宙服の内部には財団が回収予定であった交信装置の操作盤及び接続端子があった事で、[データ削除済み]サイト管理官は本人曰く直感的に、この宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が何らかの異常実体である可能性を思案しました。一方でアドビス高等学校側はこの宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の異常性について、何らかの非人道的な研究の結果、この様な着脱不能な宇宙服を着せられてしまった人物ではないかと考えていた様であり、機動部隊員がそれに何らかの関与をしているのではないかと疑いを向けていました。

 

この尋問に対し機動部隊員は万が一、捕えられ尋問を受けた場合に展開する予定であったカバーストーリー、天文部が行ったロケット打ち上げ実験を使って回答をしました。また、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体に関しては、昔の事故で機械補助を受けているとの即興のカバーストーリーを展開しました。しかし、アビドス高等学校側の機動部隊員に対する疑念は収まりませんでした。そうした中、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が機動部隊の姿をしばらく凝視していた後に、[データ削除済み]サイト管理官曰く、何かを思い出したかの様な素振りを見せ発言を行いました。この発言の中で宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体は、途中、言葉を詰まらせる素振りを見せながらも、機動部隊員に対して、「あなた達は…もしかして財団の人達ですか…?」と質問をしてきました。これに対しアビドス高等学校側の他のSCP-████-JP-A個体は記憶が戻ったのかと宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体に問いましたが、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体は記憶は戻っていないとし、財団とは言いながらもそれが何なのか分からない様な素振りを見せながらも「この人達は敵ではないと思います」と発言し機動部隊員を庇う素振りを見せました。これに対して他のアビドス高等学校側のSCP-████-JP-A個体は何故、敵ではないと分かるのかなど、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体に質問しましたが、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体は要領の得ない回答しかしませんでした。ですが、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が機動部隊員を庇う素振りを見せた事で、アビドス高等学校側は武器は取り上げたままでしたが、機動部隊員の拘束を解除しました。そして、アビドス高等学校からの退去を命じました。[データ削除済み]サイト管理官曰く、アビドス高等学校側はこの宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の発言に一応の信頼を置いている様に見受けられました。拘束の解除後、[データ削除済み]サイト管理官はアビドス高等学校側に対し宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の引き渡しを要求しました。この要求に対しアビドス高等学校側は明確に拒否しました。アビドス高等学校側は宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の事は信頼している様でしたが、機動部隊に対して警戒心を解いてはいませんでした。交渉は決裂しました。しかし、その直後、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が、機動部隊に身柄を預けても良いとする趣旨の発言を行いました。これに、アビドス高等学校側が即座に反対の意志を示しましたが、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体は機動部隊に付いて行って自分にはやるべき事がある気がするという趣旨の発言を行い、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体は自身の発言内容に硬い意志を見せました。こうした意志を見せた宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体に対しアビドス高等学校側はやむを得ないといった様子で宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の意志を尊重する様子を見せました。アビドス高等学校側は宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体が記憶を取り戻しつつあると判断し、機動部隊に対して宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の身柄を預ける旨を説明しました。ただし、アビドス高等学校側は預ける際の条件として宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の身の安全を確認する為、週に1回の面談もしくはビデオ通話を要求しました。[データ削除済み]サイト管理官はやむを得ない事態であるとして、これを承諾する判断を行いました。また、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体は、機動部隊に対して自身の身柄を預ける代わりにアビドス高等学校への軍事支援を要求しました。機動部隊が要求に答えられない場合、身柄は預けない旨の発言を行い、機動部隊として本来であれば、財団と関りの無い団体との関わりは極力最小限にしなければなりませんでしたが、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体の身柄を早急に確保する必要がある重要性から、この要求に関しても応じる事としました。これにより機動部隊とアビドス高等学校は一時的な同盟関係を締結しました。

 

なお、一時的な同盟関係締結前に、機動部隊はアビドス高等学校が現在置かれている状況の聞き取りを行いました。それによると、その時点でアビドス高等学校は要注意団体カイザーコーポレーション傘下の企業であるカイザーローンから9億6235万円の借金を抱えた状態であり、運営状況はかなり厳しい状況ではありますが、その様な状況下において最近に入りヘルメット団と称されるSCP-████-JP-A個体によって構成される団体からの原因不明の攻撃を受けているという事でした。ヘルメット団はアビドス高等学校の校舎の占拠を目的としている模様です。

 

交渉の終了後、通信を許された事から[データ削除済み]サイト管理官は速やかにサイト8192と連絡を取り、状況の説明を行いました。Lisa.AICは状況に対し懸念を示しつつも、[データ削除済み]サイト管理官の判断を追認しました。なお、Lisa.AICは機動部隊からの通信途絶時、48時間以内に機動部隊からの連絡が無い場合、機動部隊が無力化されたと判断し、緊急事態プロトコルに基づき、財団の指揮権を[データ削除済み]サイト管理官からLisa.AICに移譲する自動手続きを開始していましたが、機動部隊からの連絡が通信途絶から6時間14分で復帰した事を受けてLisa.AICはこの手続きを撤回しました。

 

また、アビドス高等学校に所属するSCP-████-JP-A個体及び、宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体には個体識別番号が振り分けられました。以下、個体識別番号、氏名、アビドス高等学校における役職の一覧です。

 

  個体識別番号      氏名     役職            学年

・SCP-████-JP-A-9221 [編集済み] アビドス廃校対策委員会委員長  3年

・SCP-████-JP-A-9222 [編集済み] アビドス廃校対策委員会行動班長 2年

・SCP-████-JP-A-9223 [編集済み] アビドス廃校対策委員会会計   1年

・SCP-████-JP-A-9224 [編集済み] アビドス廃校対策委員会書記   1年

・SCP-████-JP-A-9225 [編集済み] アビドス廃校対策委員会委員   2年

・SCP-████-JP-A-9226 [編集済み] アビドス廃校対策委員会委員   1年

 

上記のSCP-████-JP-A個体の内、SCP-████-JP-A-9226が宇宙服姿のSCP-████-JP-A個体です。SCP-████-JP-A-9226はアビドス高等学校側の説明によると、非常用区画の着地地点で倒れていた所をパトロール中のSCP-████-JP-A-9221が発見し保護。その後、アビドス高等学校の校舎で数時間後にSCP-████-JP-A-9226は意識を取り戻しますが、記憶喪失である事が判明。SCP-████-JP-A-9226が動ける状態であった事から、非常用区画の着地地点にSCP-████-JP-A-9221と共に向かい現場から何か手がかりを得ようとしたようですが、有力な手掛かりは得られず校舎へと帰還。ただし、この時、記憶は蘇りませんでしたがSCP-████-JP-A-9226には明確な言葉にはする事はできなかったものの、何らかの使命感を強く感じていた様です。

 

アビドス高等学校側のここまでの主張と機動部隊の行動を時系列的に照らし合わせると機動部隊が着地地点へと到着する前の2日前にアビドス高等学校側はSCP-████-JP-A-9226を保護し、機動部隊が着地地点へと到着する1日前にSCP-████-JP-A-9221とSCP-████-JP-A-9226が着地地点の現場の再確認に訪れていた様です。アビドス高等学校側はその後、SCP-████-JP-A-9226の保護から4日後にもう一度、費用用区画の着地地点の調査に訪れた様ですが、その時には既に非常用区画は機動部隊による爆破処理後であった為、原形は留めていなかった様です。アビドス高等学校側はSCP-████-JP-A-9226と親交を深めた様であり、保護から5日目には、SCP-████-JP-A-9226をアビドス高等学校の暫定1年生として迎えた模様です。機動部隊の突入時点でSCP-████-JP-A-9226はアビドス高等学校の保護下で12日間、アビドス高等学校の暫定1年生としては、8日間を過ごしていました。

 

以上がアビドス高等学校がSCP-████-JP-A-9226を保護した経緯の概略ですが、機動部隊はこの経緯の他にアビドス高等学校側に対して交信装置の行方に関して交信装置の用途については秘匿した上で、所在に心当たりがあるかを質問した他、何故、機動部隊の突入が分かったのかについての質問を行いました。交信装置の所在についてアビドス高等学校側は知らない様子でしたが、機動部隊の突入に関してはSCP-████-JP-A-9226のさらなる異常性が明らかとなりました。SCP-████-JP-A-9226によると、SCP-████-JP-A-9226は直感的に敵性存在による攻撃行動の前兆を未知の手段によって会得している様であり、それによって、いつ、どの様なタイミングで攻撃があるかを予知できるとの事でした。この異常性について機動部隊は後にこれが事実である事を確認しました。なお、この異常性の説明はSCP-████-JP-A-9226の失言によって明らかになりました。SCP-████-JP-A-9221を筆頭にアビドス高等学校側のメンバーはこの異常性を機動部隊に知られない様にしようと、この発言が出てきた瞬間には発言を止めようとしていた素振りを見せましたが、この阻止の試みはSCP-████-JP-A-9226がその時点で発言をし終えてしまった事で失敗しました。

 

 ※補遺:後のSCP-████-JP-A-9226に対する実験により、SCP-████-JP-A-9226が敵性存在の攻撃行動の前兆を知覚できる最大範囲はSCP-████-JP-A-9226を中心に半径2.5km以内。具体的な攻撃行動を知覚できる最大範囲はSCP-████-JP-A-9226を中心に半径100m以内である事が明らかになりました。半径100m圏外の場合、SCP-████-JP-A-9226は具体的な攻撃行動の内容を知覚する事はできず、攻撃が起きる高い可能性のみを知覚する事ができます。

 

その後も機動部隊はアビドス高等学校側からの警戒心を抱かれ続けましたが、凡そ1週間に渡って一時的に結ばれた同盟関係に基づいてアビドス高等学校の防衛任務に当たりました。この間、機動部隊が行った防衛任務は主にアビドス高等学校校舎の守備、敵対武装勢力の偵察、財団からの弾薬支援です。この間の防衛任務は問題なく遂行されました。しかし、それと同時に機動部隊はSCP-████-JP-A-9226の異常性の調査を行う為にSCP-████-JP-A-9226の行動の監視とサイト8192よりレーザー測距器の名義で持ち込んだカント計数機によるSCP-████-JP-A-9226のヒューム値の測定を秘密裏に行いました。その結果、前述のSCP-████-JP-A-9226の敵性存在の攻撃行動を予知する能力が事実である事が確認された他、カント計数機による計測の結果、SCP-████-JP-A-9226のヒューム値はそれまで財団が確認してきた、どのSCP-████-JP-A~Fの個体のヒューム値よりも大幅に高い事が明らかになりました。これらSCP-████-JP-A-9226の異常性の確認は財団にとってSCP-████-JP-A-9226を確保する事への重要性をさらに高めました。ですが、機動部隊はこのカント計数機による計測の際、念の為の計測としてアビドス高等学校の主要メンバーの計測も行いました。その結果、SCP-████-JP-A-9221がSCP-████-JP-A-9226よりも高いヒューム値を示している事が明らかとなり、財団に大きな衝撃を与えました。

 

明らかな異常性を有しているSCP-████-JP-A-9226に対してSCP-████-JP-A-9221にはそれまでの行動の様子から一切の異常性は確認されておらず、これは当プロジェクトの終了まで変わりませんでした。機動部隊は当プロジェクトの間、SCP-████-JP-A-9226に加えてSCP-████-JP-A-9221の監視も行う事を決定しました。ただし、任務の重要性の性質から、あらゆる監視活動はSCP-████-JP-A-9226が優先されました。

 

 ※補遺:SCP-████-JP-A-9221とSCP-████-JP-A-9226は財団が初めて確認した平均的なSCP-████-JP-A個体の現実改変能力を逸脱するSCP-████-JP-A個体となりました。また、その後、SCP-████-JP-A-9221、SCP-████-JP-A-9226以外にも高い現実改変能力を有していると見られるSCP-████-JP-A個体が確認された事から、財団にとってSCP-████-JP-A-9221とSCP-████-JP-A-9226の発見は少なくともSCP-████-JP-A個体の中にはSCP-████-JPA~Fにおける平均的な現実改変能力を逸脱する個体が存在する事を初めて認識させられた事案になりました。

 

アビドス高等学校との一時的な同盟関係の締結から1週間はヘルメット団と称されるSCP-████-JP-A個体によって構成される団体との戦闘行為を除けば大きな問題は発生しませんでした。財団はSCP-████-JP-A-9226の確保を急ぐ為、アビドス自治区内に展開しているヘルメット団と称されるSCP-████-JP-A個体によって構成される団体の壊滅を目的とした行動の準備を進めました。しかし、そうした中、同盟関係の締結から8日目に入りさらなる事案の発生が発生しました。

 

8日目、アビドス高等学校にSCP-████-JP-Fが訪問してきました。SCP-████-JP-Fやアビドス高等学校によると、アビドス高等学校が以前、独立連邦捜査部シャーレに救援の要請を出しており、それに独立連邦捜査部シャーレの顧問であるSCP-████-JP-Fが応じた様でした。財団がSCP-████-JP-Fと至近距離で直接対峙した事案は本事案が初めてです。このSCP-████-JPにおける公的機関との直接的な遭遇に対し、機動部隊は財団の存在を隠匿するさらなる手段が必要であると判断し、アビドス高等学校側に対して機動部隊の情報隠蔽に協力をする様に打診しました。具体的には非常用区画の投下隠蔽です。凡そ1時間32分間に渡る交渉の結果、アビドス高等学校側はこれを承諾。カバーストーリーに則り、SCP-████-JP-Fには機動部隊はアビドス高等学校に協力する非公認の天文部のメンバーという説明をする事とし、SCP-████-JP-A-9226に関しては天文部が行った有人ロケット実験で頭を強く打って記憶喪失になった天文部のメンバーをアビドス高等学校が保護していると説明しました(脱げない宇宙服に関しては情報を秘匿)。この説明に対しSCP-████-JP-Fは一応の納得を見せました。

 

以降、機動部隊はアビドス高等学校と共に一時的にSCP-████-JP-Fの指揮下に入りアビドス高等学校の防衛任務に当たりました。この状況はSCP-████-JP-Fを間近で調査する絶好の機会でしたが、機動部隊は財団の存在がSCP-████-JP-Fに露呈する可能性を考慮し、財団の隠蔽を優先する為、本事案に関してはSCP-████-JP-Fとの接触は最小限とする事を決定しました。具体的には非戦闘時においてSCP-████-JP-Fとのコミュニケーションを行う場合は機動部隊員2名が必要であるとされ、これは2名以下でも以上の場合でもその場合のコミュニケーションは認められず、また[データ削除済み]サイト管理官がその場に居る場合は他隊員よりも[データ削除済み]サイト管理官によるコミュニケーションが優先される処置が取られ、SCP-████-JP-Fがよく出入りをしていた対策委員会室には必要な場合を除いて機動部隊員は立ち入らない処置が実施されました。しかし、この間にも最低限のSCP-████-JP-Fに関する情報収集は行いました。その結果、SCP-████-JP-Fの指揮下に入っていた期間、機動部隊はSCP-████-JP-FがSCP-████-JP-Aに対して非常に高い保護感情を有している事や、非常に高い戦術知識を有している事を確認しました。また、カント計数機による計測の結果、SCP-████-JP-Fのヒューム値は正常な値を示している事を確認しました。この事から作戦行動中、SCP-████-JP-Fには異常性は無いと判断していましたが、全ての作戦が終了した後、Lisa.AICにより、SCP-████-JP-Fと接したSCP-████-JP-AはSCP-████-JP-Fの事を "先生" "キヴォトスの外から来た人間" "大人" であると認識し、また、その大半が好意的感情を抱いている事が指摘され、機動部隊員もまた例外はなく同様の様子が確認できた為、SCP-████-JP-Fには何らかのミーム汚染や、未知の超常的現象能力がある可能性がある事が指摘され、SCP-████-JP-Fに直接曝露した全ての機動部隊員にはクラスC記憶処理が行われました。

 

機動部隊はSCP-████-JP-Fの指揮下に一時的に入った後、アビドス自治区内に展開しているヘルメット団と称されるSCP-████-JP-A個体によって構成される団体の壊滅及び、4体のSCP-████-JP-A個体で構成される便利屋68と称される小規模企業とその企業が雇ったSCP-████-JP-Aで構成される傭兵集団による攻撃の撃退、要注意団体ゲヘナ学園風紀委員会による攻撃の撃退を行いました。しかし、アビドス高等学校を巡る状況はこの便利屋68との交戦後から、急激に悪化の一途を辿りましました。SCP-████-JP-Fとアビドス高等学校側メンバーの調査により、アビドス高等学校に対する攻撃の背後にはカイザーコーポレーションが居る事が判明しました。カイザーコーポレーションとその傘下企業はアビドス自治区の土地を買収しアビドス自治区[編集済み]地域に用途不明の施設の建設を行っていました。この事実を受けてSCP-████-JP-Fとアビドス高等学校側メンバーはカイザーコーポレーションが建設中の施設への偵察に向かいました。なお、SCP-████-JP-A-9226は直接的な戦闘能力が低い為、SCP-████-JP-A-9224と共に校舎に残り機動部隊もまた校舎の守備にまわりました。しかし、この偵察はカイザーPMCによって発見され交戦状態へと至り、カイザーコーポレーション側はアビドス高等学校に対して変動金利3000%上昇させる処置を実施し、借金の返済額の大幅な上昇策の実行を受けるに至りました。この金利上昇の際のカイザーコーポレーション側との会話においてカイザーコーポレーション側はアビドス自治区全体の差し押さえを目的に動いている様子が垣間見れました。ただし、この金利の大幅な引き上げは偵察に向かったSCP-████-JP-Fとアビドス高等学校側メンバーが校舎に帰還した際の会議において、[データ削除済み]サイト管理官が違法性が高い事を指摘し然るべき機関に持ち込めば解決できる可能性が高い点を指摘した事で金利に関しては即座に致命的な問題にはならないとの見方が優勢となりました。しかし、状況がアビドス高等学校側にとって大きく不利な状況なのは変わりませんでした。

 

そうした中、SCP-████-JP-A-9221が自身の身柄をカイザーコーポレーション側へと引き渡し、その対価でカイザーコーポレーション側が借金の大半を肩代わりするという内容の契約を密かに結んだ事が明らかになる事案が発生しました。機動部隊の他、アビドス高等学校のメンバーやSCP-████-JP-Fがこれを知ったのはSCP-████-JP-A-9221が自身の身柄をカイザーコーポレーション側へと引き渡した後の事です。この直後、カイザーコーポレーションは傘下のカイザーPMCをアビドス高等学校へと派遣し機動部隊もこれと応戦しました。カイザーコーポレーション側の説明によるとSCP-████-JP-A-9221はアビドス高等学校の最後の生徒会メンバーであり、SCP-████-JP-A-9221がアビドス高等学校を離れる事でアビドス自治区には正当な統治機関が存在しなくなる為、カイザーコーポレーションがアビドス自治区を制圧する事ができる様になった様です。この事態に対し、機動部隊は速やかにSCP-████-JP-A-9226を連れてアビドス自治区を脱出する案を検討しましたが、カイザーコーポレーション側の行動について、資産価値の低い砂漠地帯を買収し施設を建設している点や、SCP-████-JP-A-9221の身柄を狙った点など不自然な点が多数確認できるとして、機動部隊としては最終的にはカイザーコーポレーション側はSCP-████-JP-A-9221の持つ何らかの異常性を目的にこの様な行動を起こしているのではないかという指摘がされた事で、財団の理念に照らして、この状況は財団としては看過できないと判断しSCP-████-JP-A-9221の奪還には協力する事にしました。

 

これら一連の交戦は最終的にはアビドス高等学校側の勝利に終わりました。アビドス高等学校は機動部隊の他、SCP-████-JP-Fの主導の下、便利屋68、ゲヘナ学園風紀員会、トリニティ総合学園との協力体制を構築する事に成功しました。こうして行われた最大規模の戦闘において、アビドス高等学校はSCP-████-JP-A-9221の奪還に成功。SCP-████-JP-Fの働きかけや、その協力組織の影響もあり、カイザーコーポレーションはSCP-████-JPにおける様々な不正行為が問題視され、アビドス高等学校に対する借金返済額に関する是正処置、戦闘行為に直接関与していたカイザーPMC理事の解任、戦闘行為や工作の停止が行われ、これによりアビドス自治区におけるカイザーコーポレーションによるアビドス高等学校に対する武力行使事案は事実上終息しました。終息までかかった期間は202█/██/██~202█/██/██までです。事態の終息を受けて機動部隊は当初の契約通り、SCP-████-JP-A-9226の身柄を確保しサイト8192へ輸送しました。SCP-████-JP-A-9221に関しても財団で身柄を確保するかの検討が行われましたが、SCP-████-JP-A-9221が既にSCP-████-JP-FをはじめにSCP-████-JPにおいて著名なSCP-████-JP-A個体及びSCP-████-JPの公的機関からも認知されている存在である事を考慮しSCP-████-JP-A-9221の確保は保留されました。

 

その後、サイト8192にてSCP-████-JP-A-9226の調査が行われました。その結果、SCP-████-JP-A-9226は宇宙サイト-76との交信に必要な交信装置その物である事が判明し、SCP-████-JP-A-9226が財団に対して非常に協力的かつ交信装置としての機能を財団が行使できる事から財団は当初の目的であった宇宙サイト-76との安定的な交信体制の確立と、宇宙サイト-76の機能回復に成功し、プロジェクト・アルデバランはほぼ完全に成功しました。ただし、交信装置に発生した異常性の影響を鑑み、財団は宇宙サイト-76が地球に接近した事によって宇宙サイト-76に何らかの影響が起きる可能性を考慮し宇宙サイト-76を保護する為、緊急的処置として当初の予定投入軌道よりも地球より離れた軌道への変更を行う必要性に見舞われました。

 

なお、SCP-████-JP-A-9221を奪還する作戦の際、機動部隊はカイザーコーポレーションの施設内にてゲマトリアに提供した携帯型スクラントン現実錨が発見された事で、カイザーコーポレーションとゲマトリアが何らかの繋がりがある可能性が判明し財団は急遽、エピキリシ協定に基づいて協定協議会を開催しゲマトリア側との本事案に関するコンタクトを行いました。結果、アビドス自治区に建設されていたカイザーコーポレーションとゲマトリアはアビドス自治区での活動においては互いに協力関係である事を認めました。つまり、財団及びゲマトリアはその事実を知らなかったとはいえ、双方がアビドス自治区内において間接的に交戦していたと言う事です。協定を結んでいる双方の組織間で起こった戦闘である為、本事案は当然、協定協議会において問題視されました。しかし、本件に関する結論としては財団、ゲマトリアの双方が情報共有を徹底していなかった事が武力衝突の原因であるとして、本事案に関して双方が不問の立場を取る事で合意し、協定も破棄せずに継続される事を確認しました。財団はこの一連のアビドス自治区における財団戦力とカイザーコーポレーション関連の戦闘事案に関してを事件記録████-42として登録しました。

 

 ※補遺:財団はアビドス高等学校の主要メンバーやSCP-████-JP-Fに対する記憶処理を検討しましたが、SCP-████-JP-A-9226の精神的安定の必要性を考慮しこの案は保留されています。また、SCP-████-JP-A-9221やSCP-████-JP-A-9226の様な高いヒューム値を有するSCP-████-JP-A個体の発見を受けて他にも少なくともSCP-████-JP-A個体の中には異常性を有した個体が存在する可能性が指摘され、財団は以前からその存在を認知しつつもヒューム値の測定は行っていなかったゲヘナ学園風紀委員会の委員長を務めるSCP-████-JP-A-7392の測定を行いました。SCP-████-JP-A-7392の測定を決定したのは当プロジェクトにおいて財団の機動部隊員がその高い戦闘能力を目撃した為です。測定の結果、SCP-████-JP-A-7392も一般的なSCP-████-JP-A個体の持つヒューム値の平均値を逸脱している事が判明しました。これを受けて財団では現在、さらなる異常個体の存在の有無を調査しています。現在までに財団は一般的なSCP-████-JP-Aのヒューム値を逸脱する個体を少なくとも合計で8体確認しています。なお、この8体中、最も高いヒューム値を有する個体はSCP-████-JP-A-9221の[データ削除済み]hmとなっています。

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