SCP-████-JP 学園都市キヴォトス   作:サイト8192

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これを読んでいる誰かへ。
急ぎで作りましたが以下の添付資料に出てくる固有名詞の意味の早見表です。活用して下さい。

SCP-████-JP=学園都市キヴォトス
SCP-████-JP-A=生徒
SCP-████-JP-B=ロボットの住民
SCP-████-JP-C=動物の姿の住民
SCP-████-JP-D=ミレニアム近郊に存在する廃墟内のロボットやドローン
SCP-████-JP-E=ゲマトリア
SCP-████-JP-F=先生
立体発光現象=ヘイロー?
SCP-███-JP=高異常性無限倉庫

事案████-101=連邦生徒会長の失踪
事件記録████-1=?
事件記録████-42=アビドス高校とカイザーとの抗争
事件記録████-49=狐坂ワカモとの戦闘とその失敗?
調査記録████-389=天童アリスが発見された調査

SCP-████-JP-A-5094=連邦生徒会長
SCP-████-JP-A-7392=空崎ヒナ
SCP-████-JP-A-8836=狐坂ワカモ
SCP-████-JP-A-9221=小鳥遊ホシノ
SCP-████-JP-A-9222=砂狼シロコ
SCP-████-JP-A-9223=黒見セリカ
SCP-████-JP-A-9224=奥空アヤネ
SCP-████-JP-A-9225=十六夜ノノミ
SCP-████-JP-A-9226=宇宙服の少女

SCP-████-JP-A-9989=天童アリスの身体
SCP-████-JP-A-9989-α=天童アリス
SCP-████-JP-A-9989-β=ケイ
SCP-████-JP-A-9989-γ=?

SCP-████-JP-E-1=黒服

記憶改竄=記憶の捏造…?
記憶処理=記憶を消す事…?

ヴァルキューレ警察学校公安部所属███潜入捜査官



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ファイル:SCP-████-JP-A-9226 (宇宙服の少女)

 

オブジェクトクラス:Euclid

 

特別収容プロトコル:

SCP-████-JP-A-9226はサイト8192内に設置された標準の人型収容室にて収容されます。収容室内には室内を監視する為、各種監視装置が設置され、収容室自体は電波吸収材及び耐爆性・耐衝撃性の素材で覆われます。収容室外には収容室を取り囲む様に4基のスクラントン現実錨が設置されています。スクラントン現実錨はSCP-████-JP-A-9226が財団の予期せぬ異常性を発揮する事態が万が一発生した場合に自動操作もしくは手動操作によって起動してください。

 

SCP-████-JP-A-9226は監督官による検閲と許可が得られれば、電子機器以外の家具類や書籍類を始めとした私物の所持が、毎月のSCP-████-JPにおける通貨単位及び価値における総額3,000円を超えない範囲で許可されています。監督官はSCP-████-JP-A-9226の精神面を考慮しSCP-████-JP-A-9226の精神衛生に問題をきたす可能性がある物は除外する必要が有ります。SCP-████-JP-A-9226は食事や水分の摂取や排泄を一切必要としませんが、SCP-████-JP-A-9226の精神衛生面を考慮し食事は1日3食、おやつは2食までが配膳されます。SCP-████-JP-A-9226に配膳される食事は栄養バランスを考慮したメニューを提供して下さい。SCP-████-JP-A-9226は財団の収容に対して非常に協力的かつ、財団に対する強い帰属意識を有しています。協力姿勢と帰属意識を維持する為、SCP-████-JP-A-9226には財団職員としての教育が施されます。SCP-████-JP-A-9226がその自己の意志に則った財団職員としての業務を行う事は許可されませんが、SCP-████-JP-A-9226には財団職員としての自覚を強く持たせ続けなければなりません。

 

収容室内に電子機器を持ち込む場合は、[データ削除済み]サイト管理官及びLisa.AICからの承認を受けなければなりません。Lisa.AICを含めた特定のコンピュータ設備及び外部ネットワークと接続する設備を直接、SCP-████-JP-A-9226と接続させる如何なる試みは禁止されています。SCP-████-JP-A-9226をこれらの設備と接続させる必要がある場合、独立した防疫システムを介して行わなければなりません。SCP-████-JP-A-9226と、接続したあらゆる設備は防疫システムを含めて異常性が発現していないか検査を行う必要があります。防疫手順は防疫手順████-JP-A-9226の資料を参照して下さい。万が一、SCP-████-JP-A-9226を直接、電子機器と接続させる必要がある場合には[データ削除済み]サイト管理官及びLisa.AICからの承認を受けなければなりません。

 

SCP-████-JP-A-9226の宇宙服のヘルメット以外の部位に対する耐久度実験は万が一の場合、SCP-████-JP-A-9226の生命機能に支障をきたす恐れがある為、現在は許可されていません。

 

現在、SCP-████-JP-A-9226は要注意団体アビドス高等学校との契約内容に則り週に1回、アビドス高等学校の関係者との面談の場が用意されています。この面談は今後の状況の変化によって中止される可能性が容易にある事に監督者は留意してください。アビドス高等学校の関係者との面談は事前にオンライン上での面談かもしくは直接的な場での面談かが決定されます。直接的な場で面会を行う場合は、サイト8192の外部に財団が所有するセーフハウスにSCP-████-JP-A-9226を秘密裏に輸送して行われます。サイト8192に財団関係者以外を招く事は許可されません。SCP-████-JP-A-9226をサイト外で活動させる場合、SCP-████-JP-A-9226には護身用として財団の保護下に入る以前にアビドス高等学校からSCP-████-JP-A-9226に支給された拳銃1丁が返却されます。面談内容は極力、記録して下さい。現在までに行われた面談内容はオンライン面談ではSCP-████-JP-A-9226がアビドス高等学校対策委員会の委員として同委員会の会議に参加している内容が主であり、直接的な場での面談は娯楽目的に終始していますが、財団の存在を知らないアビドス高等学校と接触している以上、万が一の場合、財団の情報が漏洩する事態が発生する可能性を担当者は考慮して下さい。

 

説明:

SCP-████-JP-A-9226はISS船外活動用宇宙服に酷似した外見の宇宙服の様に見える姿をした体重120kg、全高155cmのSCP-████-JP-A個体です。この宇宙服の様な姿(以下、宇宙服と表記)には幾つかの箇所に財団のマークが確認できます。この宇宙服は見た目と質感にそぐわず、かなり柔軟な動きを取る事が可能です。身体能力試験の結果、SCP-████-JP-A-9226は宇宙服を着ていない通常の状態の人間並の可動域で身体を動作させる事ができる事が判明しています。ただし、体力は一般的なSCP-████-JP-Aよりも低く持久力はありません。この宇宙服は着脱可能な衣服や装備の類ではなく、これ自体がSCP-████-JP-A-9226の肉体であると考えられています。SCP-████-JP-A-9226が着用している様に見える宇宙服を完全に着脱させようという如何なる試みは成功していません。着脱が可能な部位は唯一、ヘルメットのみです。ヘルメットに覆われた内部には、他のSCP-████-JP-A個体と同じ様に日本のアニメキャラクターの様な外観の頭部が存在します。ヘルメット内部の頭部の容姿は犬か猫の耳の様にも見える外見の耳を有した白髪金眼で、肌は非常に色白な姿をしています。採取可能な細胞の分析結果はいずれも他のSCP-████-JP-Aと同じ生物学的特徴の結果を示しました。これは、生物学的にSCP-████-JP-A-9226がSCP-████-JP-Aである事を示しており、また、SCP-████-JP-A-9226の頭上にはSCP-████-JP-Aに見られる特徴である立体発光現象が生じています。これもまたSCP-████-JP-A-9226がSCP-████-JP-Aである事を表しています。なお、外見からはその性別を判断する事はできませんが、遺伝子やゲノムの解析の結果、女性である事を示す性染色体が確認され、心理テスト等を用いた場合においても、女性的特徴が強く表れている事からSCP-████-JP-A-9226は女性であると判断されています。SCP-████-JP-A-9226本人も自身の性別は女性であると認識しています。

 

SCP-████-JP-A-9226は平均的なSCP-████-JP-A個体よりも高いヒューム値を帯びており、また、他の多くのSCP-████-JP-A個体とは違い存在自体が異常性を有しています。SCP-████-JP-A-9226が着ている様に見える宇宙服はヘルメット以外は脱ぐ事ができません。背中にある着用者用のハッチは開閉可能ですが、ハッチを開いた場合、本来は生身の身体があるべき場所には宇宙サイト-76との交信に使われる交信装置の操作盤と接続端子が存在しており、生身の身体を確認する事はできません。SCP-████-JP-A-9226の宇宙服の内部を確認しようという試みは全て失敗しています。宇宙服の中身は外部からの、あらゆる検査装置の駆使に対して一切の反応を示さず、合金素材を透過して撮影する事ができる透過装置をもってしても内部の一切の様子は完全にブラックアウト状態となります。唯一の開口部だと思われていた生身の頭部の首元から小型センサーを投入する試みも失敗し、口からの胃カメラやセンサーの挿入による探査の試みも食道を14cm程挿入した段階でブラックアウト状態となった事で失敗しています。

 

この様な状況にも関わらずSCP-████-JP-A-9226は宇宙服の着脱が不可能な事に何ら違和感を感じていません。通常の人間がこの様な着脱不能な状態に見舞われれば、着用者の生命機能に確実な支障をきたしますが、SCP-████-JP-A-9226には凡そ生物的な生理反応が起こっている様子が垣間見れず、生命機能に支障をきたしている様子も確認できません。頭部に関しては呼吸、発汗機能、唾液の分泌、涙の分泌など一般的な生物的反応を示しますが、頭部より下の身体で本来発生する生物的反応は皆無です。SCP-████-JP-A-9226は睡眠は必要とはしますが、食事や排泄などは一切必要としません。人間の三大欲求と言われる欲求に関しても睡眠欲以外の食欲や性欲は一切有していません。ただし、SCP-████-JP-A-9226は食事を必要とはしませんが水分や食事を摂取する事ができます。食事行為は財団の保護下に入る以前に保護されていた団体の方針から行われており、この時の習慣が現在でも継続しており、SCP-████-JP-A-9226自身も食事の摂取を希望しています。SCP-████-JP-A-9226が摂取した水分や食物が摂取後にどうなるのかについては不明です。嘔吐や排泄行為をしている様子はSCP-████-JP-A-9226からは一切確認できていません。あらゆる測定値はSCP-████-JP-A-9226が常に120kgの重量から変化していない事を示しています。SCP-████-JP-A-9226が物体を持った場合、その重量がSCP-████-JP-A-9226の総重量に加算されますが、飲料や食物を摂取した場合、その追加重量は宇宙服の領域へと侵入すると完全に消失します。

 

SCP-████-JP-A-9226の宇宙服は宇宙服として機能する事が確認されています。ヘルメットを着用した場合、宇宙空間にも耐えられると推定される生命維持機能を有していると見られ、ヘルメットの内部は生命機能が維持可能な環境に調整されます。生命維持機能の水準はSCP-████-JP-A-9226の宇宙服と外見的特徴が一致しているISS船外活動用宇宙服と同一の性能を有しています。これはその他の宇宙服に備え付けられている遮光バイザーやライト等の付属部品に関してもその性能はISS船外活動用宇宙服と同一の性能を有しています。なお、こうした宇宙服に付属している部品に関しても宇宙服から取り外す事はできません。概ね、宇宙服としての機能はISS船外活動用宇宙服と同一の性能を有しSCP-████-JP-A-9226はこれを発揮する事ができますが、しかし、SCP-████-JP-A-9226の宇宙服の強度は非常に強靭な性能を有しています。これはISS船外活動用宇宙服の性能を逸脱します。SCP-████-JP-A-9226の同意を受けて行われた耐久度試験ではヘルメットに対して銃撃や砲撃、長時間高温状態に晒す等の実験が行われましたが、いずれの実験においてもヘルメットは無傷でした。この強靭性はヘルメット以外の宇宙服の各部位も同様の性質を有していると考えられており、少なくとも保護前に財団が確認した限りにおいてはSCP-████-JP-A-9226の宇宙服は銃撃やロケットランチャー等の攻撃に対して一切の損傷を受けませんでした。

 

SCP-████-JP-A-9226の背中のハッチを開きその内部にある交信装置の操作盤と接続端子は見た目通りの機能を発揮します。操作盤を操作する事で宇宙サイト-76との交信が可能であり、接続端子に対応するケーブルを接続する事でコンピュータ関連機器との接続が可能です。交信装置及び接続端子の性能は宇宙サイト-76に搭載されていた交信装置と同一の性能を有します。これらのSCP-████-JP-A-9226内部に存在する機器の動力源は現在に至るまで判明していません。SCP-████-JP-A-9226は内部の機器と合わせて宇宙服のその他の機能も未知の手段によって動作に必要なエネルギーを供給しており、外部からは一切の供給を必要とせずに自身の機能を維持する事が可能です。

 

SCP-████-JP-A-9226は手足を動かすのと同等の感覚で宇宙服として有している機能を行使できます。ですが、背中のハッチ内に存在する交信装置の操作盤と接続端子をSCP-████-JP-A-9226が宇宙服の機能を行使するのと同じ様な感覚で操作する事はできません。SCP-████-JP-A-9226が仮に操作盤と接続端子を操作する場合、それはSCP-████-JP-A-9226が自身の手で直接操作する必要がありますが、遠隔操作式のロボットアーム等を用いない限り、背中のハッチを開いた内部にある操作盤と接続端子を直接操作する事はできません。また、操作盤と接続端子の操作状況をSCP-████-JP-A-9226は自己意識の中で感覚的に認識する事はできません。SCP-████-JP-A-9226が自己意識の中で操作盤と接続端子の操作状況を認識するには鏡の反射、カメラ等で撮影した映像や写真、伝聞などの手段で操作状況の確認を行う事が必要です。この特性を利用してSCP-████-JP-A-9226に操作盤と接続端子の操作状況を認識させずに財団職員による手動操作もしくはLisa.AICがロボットアームによって操作を行う手順が考案されました。しかし、この手順は後述するSCP-████-JP-A-9226の異常性やサイト8192の通信状況により、さらなる改良案が必要とされました。

 

SCP-████-JP-A-9226は財団の保護下に入る前に発生した事件記録████-42に関連する戦闘において、SCP-████-JP-A-9226にとって脅威となり得る敵性存在による攻撃行動の前兆を知覚できる事が判明しています。このSCP-████-JP-A-9226の能力は財団の保護下に置かれた後に行われた実験によりSCP-████-JP-A-9226が敵性存在の攻撃行動の前兆を知覚できる最大範囲はSCP-████-JP-A-9226を中心に半径2.5km以内、具体的な攻撃行動を知覚できる最大範囲はSCP-████-JP-A-9226を中心に半径100m以内である事が明らかになっています。半径100m圏外の場合、SCP-████-JP-A-9226は具体的な攻撃行動の内容を知覚する事はできず、攻撃が起きる高い可能性のみを知覚する事ができます。当初、財団はこの能力をSCP-████-JP-A-9226が予知能力や高度な未来予測、高度な知覚能力の類によって有していると推測していました。しかし、さらに後述する事象によって実際には、そうではない事が明らかになりました。

 

サイト8192は内部からの一切の無線通信を遮断する機能を有しています。SCP-████-JP-A-9226のサイト8192内への輸送後、SCP-████-JP-A-9226の交信装置は宇宙サイト-76とのリンクを保護当初の財団の予測通り失いました。しかし、SCP-████-JP-A-9226は交信装置と宇宙サイト-76とのリンクの喪失と同時に敵性存在による攻撃行動の前兆を知覚する事ができなくなりました。これを受けて財団はSCP-████-JP-A-9226をサイト8192の内部と外部に置いた双方の状況を比較して敵性存在による攻撃行動の前兆の知覚能力の検証を行いました。その結果、SCP-████-JP-A-9226はサイト8192の内部に居る状況においてのみ敵性存在による攻撃行動の前兆の知覚能力を喪失する事が分かりました。財団はさらに研究を行い、その結果、SCP-████-JP-A-9226がサイト8192の外部に居る時、宇宙サイト-76の監視システムの一部がSCP-████-JP-A-9226を常に追尾している事実が判明しました。これを受けて財団の研究チームはSCP-████-JP-A-9226の能力は予知能力や高度な未来予測、高度な知覚能力の類ではなくSCP-████-JP-A-9226が無意識に宇宙サイト-76の監視システムで得た情報を取得し知覚していると判断しました。[データ削除済み]サイト管理官及びLisa.AICは速やかに宇宙サイト-76に対しSCP-████-JP-A-9226の追尾を終了する命令を下しましたが、宇宙サイト-76の監視システムはSCP-████-JP-A-9226がサイト8192の外部に居る時、完全に財団の制御下を離れSCP-████-JP-A-9226の追尾を行う動作をしました。以上の事からSCP-████-JP-A-9226は自身が認識している意識の中では宇宙サイト-76との交信機能を行使する事はできませんが、無意識下においては交信機能を行使する事が出来き、これによって少なくとも、宇宙サイト-76の一部の監視システムを自身の制御下に置く事ができる事が明らかになりました。

 

これらの判明した事実から財団はSCP-████-JP-A-9226に直接、電子機器を接触させる行為はSCP-████-JP-A-9226に制御を奪われる可能性があると判断しました。これを受けて現在の特別収容プロトコルであるSCP-████-JP-A-9226に対する電波吸収材で収容室を覆う処置や、電子機器の収容室内への持ち込み禁止、Lisa.AICを含めた特定のコンピュータ設備及び外部ネットワークと接続する設備を直接、接続する行為の禁止が決定されました。また、それと同時に現在の防疫手順████-JP-A-9226が確立されました。

 

防疫手順████-JP-A-9226はサイト8192の内部からSCP-████-JP-A-9226を使用した宇宙サイト-76への実質の交信手段の手引きでもあります。前述した通り、サイト8192の内部から外部への無線通信は出来ません。そこで財団はSCP-████-JP-A-9226の異常性への対策と同時に、SCP-████-JP-A-9226をサイト8192内に留まらせたまま、宇宙サイト-76との通信手順を確立する方法を考案しました。SCP-████-JP-A-9226をサイト外に出した状態で宇宙サイト-76とのリンクを行う行為は宇宙サイト-76の機能がSCP-████-JP-A-9226の制御下に置かれてしまう事を意味している為、SCP-████-JP-A-9226の位置情報が宇宙サイト-76から識別できない手段でなければなりません。財団の研究チームはSCP-████-JP-A-9226と有線接続した防疫システムを介して他の電子機器と接続する手段を構築しました。実験によりSCP-████-JP-A-9226が宇宙サイト-76の機能を制御している手段はSCP-████-JP-A-9226と直に通信をしている事であると考えられています。制御に際してSCP-████-JP-A-9226はハッキング等の不正規の手段は一切行わずに宇宙サイト-76の一部機能を制御下に置いており、研究チームはこの現象をSCP-████-JP-A-9226の持つ異常性であると判断しています。

 

 ※メモ:SCP-████-JP-A-9226による宇宙サイト-76の制御は財団側が宇宙サイト-76に施した如何なるプロテクト処理も意味を成さない。まるでSCP-████-JP-A-9226が宇宙サイト-76を自身の身体の一部にしているようだ -█████主任研究員

 

この異常性はSCP-████-JP-A-9226と直接、通信を行わなければ発現しないと考えられています。防疫システムは非常にシンプルな構成で構築されています。防疫システムの構成は次の通りです。まず、SCP-████-JP-A-9226の接続端子に通信ケーブルが接続され、それが防疫システムに接続されます。SCP-████-JP-A-9226から伝達される情報は通信ケーブルを伝って防疫システムを構築する要注意団体ミレニアムサイエンススクール製の複数の高性能液晶モニターに伝達されます。この高性能液晶モニターは人類がこれまで開発した如何なる液晶モニターよりも高性能な超フレームレート、超ビットレート、超高画質を実現しています。1台辺りのモニター画面上には24画面モードでプログラム言語が超高速表示されます。このモニター画面上に表示されたプログラム言語を同じくミレニアムサイエンススクール製の超高精度カメラによって撮影。撮影された情報を防疫システム外に通信ケーブルを介して送信しSCP-████-JP-A-9226の交信機能を使用している電子機器に伝達し専用ソフトを用いてプログラム言語として取り込みます。SCP-████-JP-A-9226の交信機能を使用している電子機器側からのSCP-████-JP-A-9226に対する情報の送信については一方的な送信を行う事のみに機能を制限した特殊な通信ケーブルによって行われます。SCP-████-JP-A-9226と宇宙サイト-76との交信に関しては、防疫システムを経由した通信ケーブルをサイト8192外へと伸ばし、SCP-████-JP内の各所に設置した送受信アンテナと接続する事で財団は宇宙サイト-76との安定的なリンクを確立します。この防疫システムを介した間接的な通信によってSCP-████-JP-A-9226による電子機器への影響の除去が可能であると考えられています。この防疫システムを採用して以降、現在までにSCP-████-JP-A-9226による電子機器へ影響は確認されていません。この状況が単にSCP-████-JP-A-9226には宇宙サイト-76以外の電子機器を制御する事ができないのかについては現状、まだ分かっていません。SCP-████-JP-A-9226に宇宙サイト-76以外の電子機器を制御する事ができないことが今後、明らかになった場合、現在の防疫手順████-JP-A-9226は大幅に変更される可能性があります。いずれにせよ現状ではSCP-████-JP-A-9226による電子機器に対する影響の疑いが存在する為、防疫システムの導入は必要です。この防疫システムを導入する事により、Lisa.AICによるSCP-████-JP-A-9226の交信機能を使用した宇宙サイト-76との安全だと推測される通信が可能になった他、SCP-████-JP-A-9226の操作盤を財団職員が直接操作する場合、どうしてもSCP-████-JP-A-9226に操作の様子を知られてしまう恐れがありますが、全ての操作を通信ケーブルを介した物とする事によりその可能性を大幅に低減させました。

 

 ※補遺:SCP-████-JP-A-9226をサイト9192内部に留めたまま、宇宙サイト-76との通信手段を確立する作業に当たり、この作業においてはSCP-████-JP-A-9226を一時的にサイト外へと出し宇宙サイト-76と直接交信しなければ出来ない工程があった事から作業中、5回はSCP-████-JP-A-9226と宇宙サイト-76の直接的な交信が行われました。

 

 ※補遺:財団がフロント企業を通じて購入したミレニアムサイエンススクール製の液晶モニターと高精度カメラの販売元企業の関係者に対してはクラスC記憶処理が施されました。

 

 ※メモ:防疫システムの要、ミレニアムサイエンススクール製の液晶モニターと高精度カメラの購入で財団の財政状態はしばらくは、また苦しくなるだろうけど、高い買い物をした甲斐は間違いなくあった。ほんとうに恐るべき性能のモニターとカメラ…改めてミレニアムサイエンススクールの科学技術力の高さを感じる。ただ、この値段とハードの仕様じゃ在庫を抱えて一般に普及しないのは納得 -[データ削除済み]サイト管理官

 

SCP-████-JP-A-9226はオペレーション・アナスタシスの関連作戦であるプロジェクト・アルデバラン中の202█/██/██にプロジェクト・アルデバランに従事していた財団の機動部隊によって発見され、その後、202█/██/██に財団によって保護されました。保護されるまでの期間、SCP-████-JP-A-9226は202█/██/██~202█/██/██までの間、アビドス高等学校の保護を受け、アビドス高等学校の暫定1年生として活動していました。アビドス高等学校においてSCP-████-JP-A-9226はアビドス高等学校校舎を拠点に学生生活と自身の敵性存在の攻撃の前兆を知覚する異常性を行使してアビドス高等学校がその当時受けていた武力攻撃事案に対する対処をアビドス高等学校の一生徒として行っていました。SCP-████-JP-A-9226はこの時の経験からアビドス高等学校のSCP-████-JP-A個体に対して非常に高い信頼心と親交心を有しています。

 

SCP-████-JP-A-9226はアビドス高等学校のSCP-████-JP-A個体に発見される202█/██/██以前の一切の記憶を有していません。SCP-████-JP-A-9226は現在、自身の名前を流星メイ(ながれぼし めい)と名乗っていますが、この名前はあくまで、アビドス高等学校による保護を受けていた時にアビドス高等学校のSCP-████-JP-A個体によって付けられた名前です。ただし、機動部隊との初接触時において、財団の存在について、財団がどういった組織であるのかや財団の正式名称等は分からないものの存在は知っていた様であり、また、自身が財団のメンバーであると主張し、財団においてやるべき事があると主張していました。SCP-████-JP-A-9226はその後の財団の収容に対して非常に協力的であり財団に対する強い帰属意識を示しました。この姿勢は現在でも変わりません。SCP-████-JP-A-9226を最初に発見したアビドス高等学校に所属するSCP-████-JP-A-9221の証言によると、SCP-████-JP-A-9226はプロジェクト・アルデバランにおいて行われた宇宙サイト-76からの非常用区画の地球地表への投下現場にて意識不明の状態で倒れていた事が示唆されています。なお、SCP-████-JP-A-9221は見間違いとしながらも証言の中で、最初に非常用区画の投下現場に着いた時、その場には人は居ない様に見えたが目の前に落ちていた箱が瞬きをした間にはSCP-████-JP-A-9226に変わっていた様に感じたとの趣旨の証言を行っています。SCP-████-JP-A-9221はこの証言について見間違いであるとしていましたが、財団はSCP-████-JP-A-9221が最初に目撃した箱状の物体は非常用区画に搭載されていた交信装置であり、この交信装置が何らかの要因によって異常性を帯びSCP-████-JP-A-9226に変化した可能性があると判断しました。この可能性を受けて財団は交信装置が異常性を帯びてSCP-████-JP-A-9226に変化した事が事実である場合、この原因について交信装置が単に異常性を帯びてSCPオブジェクトに変化した訳ではなく、SCP-████-JP-A実体に変化している事から、SCP-████-JPが地表へ投下された非常用区画内の交信装置に何らかの影響を与えた可能性が考えられるとして当時、地球軌道へと接近する航路を取っていた宇宙サイト-76に対し避難的処置として財団は地球より離れた軌道への変更を行いました。SCP-████-JP-A-9226の発見経緯及び保護に至る詳しい経緯は該当するファイルを参照して下さい。

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