SCP-████-JP 学園都市キヴォトス 作:サイト8192
SCP-████-JP=学園都市キヴォトス
SCP-████-JP-A=生徒
SCP-████-JP-B=ロボットの住民
SCP-████-JP-C=動物の姿の住民
SCP-████-JP-D=ミレニアム近郊に存在する廃墟内のロボットやドローン
SCP-████-JP-E=ゲマトリア
SCP-████-JP-F=先生
立体発光現象=ヘイロー?
SCP-███-JP=高異常性無限倉庫
SCP-001-Κι=情報隠蔽タブレット
SCP-002-Κι=
事案████-101=連邦生徒会長の失踪
事件記録████-1=?
事件記録████-42=アビドス高校とカイザーとの抗争
事件記録████-49=狐坂ワカモとの戦闘とその失敗?
事件記録████-56=?
調査記録████-389=天童アリスが発見された調査
SCP-████-JP-A-5094=連邦生徒会長
SCP-████-JP-A-5114=七神リン
SCP-████-JP-A-5122=不知火カヤ
SCP-████-JP-A-7392=空崎ヒナ
SCP-████-JP-A-8836=狐坂ワカモ
SCP-████-JP-A-9221=小鳥遊ホシノ
SCP-████-JP-A-9222=砂狼シロコ
SCP-████-JP-A-9223=黒見セリカ
SCP-████-JP-A-9224=奥空アヤネ
SCP-████-JP-A-9225=十六夜ノノミ
SCP-████-JP-A-9226=宇宙服の少女
SCP-████-JP-A-9989=天童アリスの身体
SCP-████-JP-A-9989-α=天童アリス
SCP-████-JP-A-9989-β=ケイ
SCP-████-JP-A-9989-γ=?
SCP-████-JP-E-1=黒服
記憶改竄=記憶の捏造…?
記憶処理=記憶を消す事…?
ファイル:スペースプレーン開発計画案
タイトル:SCPSアトランティス型スペースプレーン開発計画
提出者:█████主任研究員
提出日:202█/██/██
概要:
本計画の目的は、財団が世界終焉シナリオに直面した際、迅速かつ安全に宇宙空間への脱出を可能にする手段を確保する事にあります。また、平時においても事件記録████-1の調査や宇宙空間に存在する財団施設に存在する可能性のある貴重な物資の回収も目的の一つです。
具体的には、財団が過去に開発したSCPSアトランティス型スペースプレーンの設計図を基に、現在の状況に則した開発方法を取り入れ再開発を行います。SCPSアトランティス型は1970年代に宇宙空間に存在するSCPオブジェクトの収容方法を確立する為、当時の財団とアメリカ航空宇宙局(NASA)が共同で開発を進め、1990年代に実用化されたスペースプレーンです。外見はNASAのスペースシャトルとほぼ同一ですが、スペースシャトルとは違い単独で滑走路から宇宙空間への飛行が可能な設計となっています。アメリカ航空宇宙局は1987年に計画の方向性の違いから開発計画より離脱しましたが、その後、財団は単独で開発を継続し1990年代に実用化に成功し事件記録████-1が発生するまで運用を行っていました。
本計画はこのSCPSアトランティス型スペースプレーンを再び開発する計画です。開発に当たっては、現在の財団では単独での開発は、資金的、能力的な様々複合的要因により不可能である為、財団のフロント企業を通じて資金や技術の確保を図り開発を可能とします。
背景:
知っての通り、事件記録████-56に指定されている事象が発生し、これは世界終焉シナリオに直結し得た深刻な未遂事件となりました。この際、財団職員は全職員がサイト8192、つまりはSCP-███-JP内へと退避しましたが、SCP-███-JPは事件記録████-1の際に生存する事には成功したものの、その影響を完全には防ぎきれなかったという経緯が存在する為、私達は大きな不安を抱えながらの避難をする事を余儀なくされました。最終的に、事件記録████-56は終息しましたが、この経験を通じて私は新たな世界終焉シナリオに対する備えの必要性を強く感じています。それは皆様も同様ではないでしょうか。このような背景から、私は財団は新たなシナリオの発生に備え、事件記録████-1において、影響が地球と比較して比較的軽微であった宇宙空間へと脱出する為の手段を確立する必要性があると考え、今回のスペースプレーン開発計画を思案しました。事件記録████-1の影響が比較的軽微だった宇宙空間にSCP-███-JPを退避させる事が可能となれば、例え事件記録████-1と同様の事象が発生したとしても、SCP-███-JPの防御性ならば、影響を完全に防ぐ事が可能である可能性もあるでしょう。
開発運用方法の詳細:
事件記録████-1以前であればともかく、現在の財団に単独でスペースプレーンを開発するだけの力はありません。そこで本計画ではSCP-████-JPの科学技術やSCP-████-JP-Aの学園勢力の力を積極的に利用する事を計画しています。具体的な方法としては工業系及び科学系の分野に強い学園(学校)に対して財団がフロント企業を介してSCPSアトランティス型スペースプレーンの設計図を提供し学園側に開発に際する財政的負担の大半を担わせ開発を実行させる様に誘導します。学園に開発を行わせる様に誘導するに当って、財団はフロント企業を介して、このスペースプレーンの開発計画がSCP-████-JP史上初の実用的な宇宙旅行を実現させる為のあくまで事業計画だと学園に認識させる為のカバーストーリーを展開します。
なお、この開発パートナーとなる学園の選定に際してはミレニアムサイエンススクールの様なSCP-████-JP内において知名度の非常に高い学園は選ばれるべきではありません。確かにミレニアムサイエンススクール程の学園であれば非常に高度な科学技術によって本計画の目標を容易に達成できるかもしれません。しかし、それは計画の目標達成に近づく一方で財団の存在をそれだけ存在感の大きい学園に近づけるという行為になります。また、学園の規模が大きければ大きいほどセキュリティも強力な筈です。万が一、カバーストーリーやフロント企業の存在が看破された場合、財団の存在が知られるリスクが存在しています。
そこで本計画では、財団が開発パートナーの学園には、ある程度の技術水準や経済力がありつつも、SCP-████-JP内における知名度が余り高くない学園を選定します。SCP-████-JP内にはミレニアムサイエンススクール以外にも工業系及び科学系の分野に強い学園は複数存在しています。こうした学園の中から開発パートナーとなる学園を選定します。こうした学園の中には学園規模の如何に関わらず、ミレニアムサイエンススクールに対して潜在的に対抗心を抱いている学園も多く存在しています。宇宙開発はそれを可能な技術力があるにも関わらず、SCP-████-JPにおいては殆ど手が付けられていない未開拓の多い分野です。これに手を付けられる、それもSCP-████-JP初の実用的な宇宙旅行が実現可能であるという計画は、これらの学園からすればミレニアムサイエンススクールをこの分野において先行する事ができる魅力的な話に映り得るでしょう。さらに、交渉時に計画を断った場合、他の学園に話を持ち掛けると脅せば、ミレニアムサイエンススクールを先行する手段に欠けるこれらの学園は、財団の話を断りずらくもできるでしょう。また、セキュリティ面に関してもSCP-████-JPの学園組織はガバナンスやデューデリジェンスが緩い傾向にある組織もそれなりに多い為、これらはカバーストーリーの安全性を高める要素になります。
開発が完了した後には財団は開発を行った学園とフロント企業を介して、カバーストーリー通りに学園と共同で宇宙旅行事業を展開します。これにより、財団はカバーストーリーの信頼性を高める事ができる他、多額の収入を得る事が可能となります。スペースプレーンを利用した宇宙旅行事業が実現すれば、それはSCP-████-JP史上初の事です。それの実現に伴う集客性は非常に高いと予想できるでしょう。そしてカバーストーリーの裏で開発したスペースプレーンを財団の目的通りに運用を行います。これが本計画における開発運用方法の詳細な内容となります。
問題と対策:
本計画にもやはり、幾つかのリスクが伴います。まず、技術的な問題として、過去のSCPSアトランティス型設計図が現在のSCP-████-JPの技術的に適合するかどうかが不明である点です。この為、設計図の再評価とSCP-████-JPの技術への適用が不可欠となります。この問題はスペースプレーンを開発するに当たって、財団と開発パートナーとなる学園の課題となる可能性があります。次に、開発後の運用に関する懸念です。本計画では開発後もカバーストーリー通りの運用を提案していますが、その場合、財団の意見が軽んじられる可能性があります。これは、開発負担の比率から来る問題であり、財団は設計図や開発に関するアドバイス、その他、他の学園もしくは企業からの追加資金調達交渉などを行う事ができますが、財団と開発パートナーである学園との開発に対する負担を考慮すれば、必然的に大半の開発努力は学園側が被る事になります。この結果として、カバーストーリーに沿った事業を展開する際にスペースプレーンの運用に学園側の発言力が強まる恐れがあります。財団は交渉段階でこの問題をできるだけ発生しない様な抑制処置を取る必要性があります。また、財団がスペースプレーンを自由に運用できない場合には影響の度合いに応じて、計画の方向性自体を見直し、完成したスペースプレーンその物の接収や、大がかりな対策にはなってしまいますが、開発パートナーの学園自体を財団の影響下に置くなどの対策を取る等の強行策が必要になる可能性もあるでしょう。
また、SCP-████-JPに宇宙空間への移動手段を提供してしまうという点も問題です。現在はSCP-████-JPは宇宙空間を余り積極的に利用はしていませんが、この状況が変わる恐れがあります。財団にとってこれは余り好ましいとは言えない展開でしょう。宇宙空間に存在する財団施設がSCP-████-JPの勢力に発見される可能性がある他、万が一、財団の存在がSCP-████-JP勢力に露呈し敵対的な関係となった場合、財団がスペースプレーンを使って宇宙空間へと脱出するというシナリオも考えられますが、この時に宇宙空間にまで追跡を受ける可能性が存在します。この為、スペースプレーン技術をSCP-████-JP全体に拡散させず、あくまで、開発パートナーの学園のみに封じ込め、有事の際には財団が利用する機体以外のスペースプレーンを物理的にも技術的にも完全に破棄及び破壊する手段を講じる必要があります。例えば有事の際であれば、財団のスペースプレーンによる宇宙空間への脱出処置が完了した後に宇宙サイト-76に搭載されている高出力レーザー照射器を使用して地上施設ごと蒸発させる手段もあり得るでしょう。
スペースプレーンの利点:
現在、本計画案以外では、財団は液体燃料ロケットによる移動手段や、SCPオブジェクトの技術や理論を利用したポータルの運用による移動手段、SCPオブジェクトの技術や理論を利用した物体移動的な移動手段などが検討されていますが、本計画は自信を持って、それらよりも実現の可能性が高く、効率的かつ経済的であると断言出来ます。
液体燃料ロケットは確かに技術的には最も実用性は高いでしょう。しかし、SCP-████-JPでは宇宙空間の利用が一般的ではありません。つまり、ロケットの利用自体が一般的とは言えません。この為、ロケットの部品の多くを市場から入手する事が困難であると予想でき、多くの面で自主的に生産を行う必要性が出てくると予想出来ます。ロケットの利用自体が一般的ではないという事は打ち上げ発射台やその関連施設、ロケットの維持管理等、様々なコストが事件記録████-1以前のロケット運用コストよりも増大し、運用コストが非常に高価になる可能性が非常に高いという事です。さらには運用コストが高いという事は、現在の財団の財政状況を考慮すれば、おいそれと打ち上げを行う事は非常に難しいでしょう。それこそ宇宙空間への脱出位にしか使えないと言う可能性もあります。そうなれば、経済性の観点からロケットの維持コストだけが増大し財団の財政状況をより圧迫する恐れもあるでしょう。そもそも、私の予想ではロケットを現在の財団の財政状況では維持する事は非常に困難だと思います。これは、仮に私が提案している本計画の様にロケットを第三者組織に開発負担を押し付ける様な形を実行しようとしても、そもそもの運用コストが高すぎ、それに加えて採算性も取れるか不透明である為、開発パートナーが見つからない可能性の方が圧倒的に高いと予想でき財団が独自で開発を行わなければならない可能性があるからです。この状況を打破するには、SCP-████-JPにおけるロケットの宇宙利用を一般的にする必要がありますが、それはロケットの開発以上に非常に困難です。
SCPオブジェクトの技術や理論を利用に関しては、多くの不確実性がネックとなります。まず、現在の財団が保有する設備で案に出ている様な移動手段を開発可能なのかという点が問題点として挙げられるでしょう。ミームを含めた認識系技術であれば、現在の財団設備でも充分に開発は可能ですが、宇宙空間へ物資や人を投入する程の物ともなると、高度な設備が要求されます。また、SCPオブジェクトの技術や理論を外部へ流出させる事は非常に危険である為、通常技術の延長線上であるロケットやスペースプレーンなどとは違い、財団が情報を開示して開発を外部に委託する事も非常に困難です。仮に現在の財団の設備で実現ができたとしても安全性が担保されているのかも重要です。
それに対してスペースプレーンはそれらよりも実現性が高く、効率的かつ経済的です。技術的には液体燃料ロケットよりも高度が技術を要求される事から、この点では液体燃料ロケットの方に軍配が上がるでしょう。しかし、SCPSアトランティス型スペースプレーンは開発され完了してしまえば、液体燃料ロケットよりも、遥かに効率性と経済性の観点から見れば、こちらの方が実現性は高いと言えます。まず、開発に関しては確かに液体燃料ロケットで要求される技術水準よりも高い事は確かですが、本計画におけるSCPSアトランティス型スペースプレーンは事件記録████-1以前の段階において既に確立された技術でした。この為、詳細な技術データや設計図が残っており、SCP-████-JPの有する科学技術水準であれば、開発する事は十分に可能です。次に経済性の観点について。SCPSアトランティス型スペースプレーンは運用にあたって、耐熱加工を施した滑走路で離陸を行わなければなりませんが、それ以外では燃料の管理や給油車両などを除いて、専用の施設等を建設する必要が殆どありません。これは液体燃料ロケットが多くの専用設備を建設する必要があるのとでは大きな違いです。SCPSアトランティス型スペースプレーンは使用する機材などは違いますが概ね、体制としては航空機の管理体制と似た運用体制で運用する事が可能です。さらに、スペースプレーンは機体を再利用する事ができます。液体燃料ロケットにも再利用を可能な種類は存在しますが、事件記録████-1以前の段階で、財団が保有したスペースプレーンと比較してもまだ技術的に未熟な部分が存在し、スペースX社において世界で初めて実用化された再利用ロケット、ファルコン9ロケットの成功率は98.45%でしたが、この成功率は財団が開発したスペースプレーンよりも低い成功率です。参考までにSCPSアトランティス型スペースプレーンの成功率は99.87%であり、しかも打ち上げ回数はファルコン9ロケットよりも多くの飛行を実施しており、より信頼性の高い値であると言えるでしょう。安定的な再利用が可能であるという事は、機体の損失が少ないという事です。液体燃料ロケットと同じで、部品の製造には多くのコストがかかりますが、それ以外の面でスペースプレーンは安価なコストで運用が可能です。さらに、スペースプレーンは非常に事業向きと言えます。通常のロケットでは大人数の人員を一度に輸送する事は事件記録████-1以前の時ですらまだ開発段階であり、実用化には至っていませんでしたが、SCPSアトランティス型スペースプレーンの場合、格納区画に客席を増設する事によって、旅客機の様な運用を行う事が可能です。大勢の輸送が可能であり、なおかつ安定的な再利用が可能、さらに滑走路で運用が可能であるという点は商業的にも優れており、カバーストーリー通りの宇宙旅行事業を容易に実現する事が可能でしょう。事業化に成功すれば、その収益で、より運用コストを引き下げられます。以上の点からスペースプレーンは現在検討中のどの案よりも実現性があると考えます。
評価:[データ削除済み]サイト管理官及びLisa.AICは本計画について非常に興味深い計画案だと評価しました。[データ削除済み]サイト管理官及びLisa.AICは本計画について、より詳しい精査を行う様に命じました。