SCP-████-JP 学園都市キヴォトス 作:サイト8192
アイテム番号:SCP-███1 (素晴らしき理想郷)
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:
SCP-███1を覆う様にサイト-███が建設されます。サイト-███にはO5評議会により承認を受けたセキュリティクリアランス4以上の職員と機動部隊アルファ-1 (レッド・ライト・ハンド)が配属されます。それ以外の人員のサイト-███敷地内への来訪にもO5評議会からの承認が必要です。これに違反する場合、如何なる素性、身分であろうとも、終了処分の対象となります。
サイト-███の周囲2km圏内は警戒区域に指定されます。警戒区域内には警備施設を建設し武装警備員の部隊を配置して下さい。侵入者が居ないか24時間の監視体制を敷き、警戒区域に民間人が侵入した場合、危険性が無いと判断された場合には速やかに拘束し尋問後、記憶処理を行ってください。SCP-███1の存在を知っている民間人が来訪した場合、他にSCP-███1の存在を知っている人物が居ないか情報を聞き出し記憶処理の後、他にSCP-███1の存在を知っている人物が存在すると判明した場合には、その人物も特定し記憶処理を実施して下さい。SCP-███1の存在を秘匿性を担保する為、インターネット上では常にWebクローラによる監視を行いSCP-███1に関して言及している投稿内容を発見した場合には直ぐに自動削除し、情報発信者者の身元を特定を行った後、情報発信者に対する記憶処理が行われます。日本国の国土地理院を含めた各行政機関が所有している情報に関してもエージェントを派遣しSCP-███1に関する情報を発見次第、抹消に努めて下さい。SCP-███1の利用にはO5評議会もしくは、HMCLの許可が必要です。
説明:
SCP-███1は日本国の奥多摩町の山間部に位置する長さ136mのトンネルです。このトンネルは周辺の自治体の住民に対する聞き取り調査によれば1920年代に山越えの為に建設がされたとする認識がされていました。しかし、財団による調査の結果、その様な事実は無く、誰が建設したのか全くを持って不明でした。文献上の記録によれば少なくとも江戸時代中期にはSCP-███1は存在し交通に使用されていた可能性が示されています。財団がSCP-███1の存在を認知した時点において、SCP-███1は付近の道路と接続され広く近隣の住民の移動手段として利用されている状態でした。SCP-███1の壁や天井は岩を手掘りで掘った形式の構造をしていますが、一般的な手掘りのトンネルと比較すると極めて大型のトンネルです。幅は二車線分の面積を有します。1960年代から1980年代にかけて国土交通省による補強工事を受けており、この際に壁面はコンクリートで覆われ、照明設備の他、排水溝、送電ケーブル、水道管、二車線のアスファルトの舗装道路が整備されました。
SCP-███1の異常性は空間異常です。西側のトンネル坑門([編集済み]山東口)から東側のトンネル坑門([編集済み]山西口)へと抜けるとSCP-███1-1に指定されている異常な空間へと辿り着きます。SCP-███1-1は一見すると奥多摩町の山間部の環境に酷似した山間の環境です。これは動植物の生態系や気候に関しても全く同様となっています。しかし、この山間の場所に当たる地域は基底次元において存在していません。財団がこれまでに行ったUAVやヘリコプターを使用した調査において、現在判明している範囲では、この空間は少なくとも半径3000km以上に渡って広がっている事が判明しており、その全ての領域において奥多摩の山間部の地形に類似した地形が占めています。この空間がどれ程の面積を有しているのかは不明です。発生している天文現象や天候は基底次元の奥多摩で見られる物と完全に類似していますが、人工衛星など、基底次元に設置されている送信機から発せられる一切の電波は受信できません。GPS信号はSCP-███1に入った瞬間、信号が途絶している事から、SCP-███1内部において空間異常が生じSCP-███1-1も生じていると財団は判断しています。本来であればトンネルである為、トンネルの出入口である[編集済み]山東口と[編集済み]山西口が基底次元において両方とも確認できなければなりませんが、基底次元においてSCP-███1の出入口は[編集済み]山東口しか存在を確認できません。
財団がSCP-███1の存在を認知した時点においてSCP-███1-1には季暮戸須村(きぼとすそん)と呼ばれる東京都の自治体が存在しており、凡そ1112人の住民が居住していました。主要産業は農業と林業、小規模な漁業(河川が流れており、そこで小規模ながら漁業を営んでいました)であり、季暮戸須村の住民と周辺の自治体の住民はSCP-███1を介して往来をしていました。季暮戸須村の住民はSCP-███1の異常性に気づいておらず、あくまで奥多摩に住んでいるという認識をしていました。財団がSCP-███1の存在を認知したのは2003年█月█日の事です。奥多摩町と季暮戸須村が平成の大合併によって合併交渉を進めていた際に、合併に向けた地域の区画整理を行っていた自治体の職員が季暮戸須村の位置を特定できないという問題が生じているとの情報が奥多摩町役場の職員として潜入していた財団のエージェントの耳に入りました。このエージェントは季暮戸須村に関する情報を調べ、その結果、季暮戸須村では携帯電話や民間放送の電波が受信できない現象が発生しており、自治体がやむを得ずSCP-███1を介して電気、電話線、ケーブルテレビを埋設して通しているという情報が入手されました。これを受けてエージェントが何らかの異常性が発生している可能性を察知し財団に通報した事によって財団は季暮戸須村への調査を実行。これによってSCP-███1の異常性が確認され財団に認知されました。
2003年以前にSCP-███1の異常性を発見できなかった理由に関しては幾つかの仮説が提唱されていますが、詳細な原因については分かっていません。その内、現段階においては最も有力だと見られている仮説を抜粋します。現段階において最も有力だと見られている仮説は次の通りです。SCP-███1、もしくはその他のオブジェクトによる財団が未確認の異常性による物とする仮説。SCP-███1の所在地が奥多摩の山地の奥深くに存在する事から、季暮戸須村やその周辺の自治体などの行政側が地質調査や区域調査を行っても厳密な測定や測量が困難であり、これによって異常性の露呈が遅れたとする仮説。2つ目の仮説は通常の山間部における測量調査においても、厳密な測量が行われにくく、大雑把な結果になりやすい傾向がある事から提唱されました。以上の2つの仮説が現段階においては有力視されています。
財団はSCP-███1及び季暮戸須村に関する大規模な調査を季暮戸須村及びその周辺の自治体で行い、季暮戸須村の住民には一切の異常性が確認できなかった事から、季暮戸須村の全住民の強制退去を実行しました。強制退去に当たって財団内では既に季暮戸須村は東京都の自治体として組み込まれる程に一般化している他、住民は異常性に気づいていない事から、強制退去の必要は無いのではないかとする意見も出ましたが、原因が不明瞭な空間異常が生じている領域に一般人を残す事への安全上の問題と、今は気づいてはいないとはいえ、将来的にも気づかないという保障はない事から、強制退去が行われる運びとなりました。強制退去に当たって住民からの激しい反発が予想された為、2004年に台風10号が日本列島に接近してきた事を利用してカバーストーリー、集中豪雨による大規模な土砂崩れの発生の恐れに伴う緊急避難指示が実施されました。季暮戸須村の全住民は周辺の自治体に分散して避難と称して移動させ、そこで季暮戸須村に関する記憶を削除し、周辺の自治体に元から居住している様に地域規模の大規模な記憶処理と記憶改竄、情報改竄、代替住居への移転を実施しました。また、自治体の情報データベース及び文献からの削除と改竄も行われました。
現在、旧季暮戸須村は財団によって完全に接収され、サイト-███の関連施設が設置されています。SCP-███1及びSCP-███1周辺地域は財団のフロント企業の私有地として財団が管理しています。SCP-███1-1は2003年██月██日にリチャード・ハーバー博士がO5評議会に提案した、SCP-███1の空間異常の性質を利用した演習場への転用計画がO5評議会によって承認された事から、博士のこの提案を基に現在は財団の大規模演習場として登録され運用されています。大規模演習場は主に収容活動に当たっての必要な作戦行動の演習の他、実験機材の試作機などの起動実験や、広域に被害が及ぶ恐れのある機材の使用実験等に主に使用されています。202█年時点において、演習場の利用スケジュールはかなり過密なスケジュールとなっている為、当該の演習場の利用希望者は、演習場の利用申請のスケジュールが取りにくくなっている事に留意して下さい。
※メモ:このオブジェクトがなぜ、日本支部の管轄では無く、財団本部が管轄しているのか、実験の計画責任者などを務めている人間なら容易に分かるだろう。我々は誰にも邪魔されない究極の演習場を手に入れたのだ。-リチャード・ハーバー博士
サイト-███の大規模演習場の利用申請に必要な内容の記入とファイルの添付が確認できました。サイト-███の大規模演習場の利用申請書を送信しますか?送信した内容はHMCLに提出され記録、保管されます。送信する準備ができた場合は以下の送信ボタンを押してください。
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この度は、サイト-███の大規模演習場の利用申請をして頂き誠にありがとうございます。大変恐縮ですが、スケジュール上の問題により申請して頂いた実験でのサイト-███の大規模演習場の利用は許可されませんでした。他の演習場の申請を行って下さい。
サイト-███付属、大規模演習場の運用記録データベース
O5評議会から承認を受けたセキュリティクリアランス4以上の職員のみアクセスが可能です。アクセス権限を有している職員は以下の確認ボタンを押してください。生体認証機能の発動及びIDの読み取り作業を開始します。