SCP-████-JP 学園都市キヴォトス   作:サイト8192

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Tale_IF:今、話題の新作ホラーゲームだって!_3/4

アイテム番号:SCP-███1 (素晴らしき理想郷)

 

オブジェクトクラス:Keter

 

特別収容プロトコル:

SCP-███1を覆う様にサイト-███が建設されます。サイト-███にはO5評議会により承認を受けたセキュリティクリアランス4以上の職員と機動部隊アルファ-1 (レッド・ライト・ハンド)が配属されます。それ以外の人員のサイト-███敷地内への来訪にもO5評議会からの承認が必要です。これに違反する場合、如何なる素性、身分であろうとも、終了処分の対象となります。正規のSCP-███1に関する如何なる情報へのアクセスに関してもO5評議会により承認を受けた職員のみが可能です。これに違反する場合、如何なる素性、身分であろうとも、終了処分の対象となります。SCP-███1の情報にアクセス可能な人材の選考に当たっては奇跡論に関する知識を有しない人材である事が必需条件です。サイト-███の周囲2km圏内は警戒区域に指定されます。警戒区域内には警備施設を建設し武装警備員の部隊を配置して下さい。侵入者が居ないか24時間の監視体制を敷き、警戒区域に民間人が侵入した場合、危険性が無いと判断された場合には速やかに拘束し尋問後、記憶処理を行ってください。サイト-███付属、大規模演習場の利用申請はO5評議会及びHMCLの名義によって全て拒否されます。サイト[データ削除済み]からの支援要請の内容はO5評議会の直通秘匿衛星回線を使用して速やかにO5評議会に提出して下さい。提出された支援要請内容はO5評議会によって速やかに検討され実施か否かが決定されます。SCP-███1-1への人員の直接派遣にはO5評議会による承認が必要です。

 

SCP-███1の情報を完全に秘匿し安全性を担保する為、SCP-███1に関してO5評議会による情報へのアクセス承認を受けていない全ての職員向けにカバーストーリー "虚構の真実" が展開されます。O5評議会により情報へのアクセス承認を受けている職員はこれが、カバーストーリーである事を悟られない様に行動して下さい。以下にO5評議会による情報へのアクセス承認を受けていない職員に向けて公開されているSCP-███1の特別収容プロトコルを添付します。このカバーストーリーによってSCP-███1が財団にとって優先度がそこまで高くない様な施設であるかの様に偽装して下さい。サイト[データ削除済み]に対する支援物資の搬入に際してはO5評議会による情報へのアクセス承認を受けていない職員には、サイト-███付属、大規模演習場で使用される物資であると認識させて下さい。本ドキュメントへのアクセス履歴は "サイト-███付属、大規模演習場の運用記録データベース" へのアクセスという形で処理されます。

 

アイテム番号:SCP-███1 (素晴らしき理想郷)

 

オブジェクトクラス:Safe

 

特別収容プロトコル:

SCP-███1を覆う様にサイト-███が建設されます。サイト-███にはO5評議会により承認を受けたセキュリティクリアランス4以上の職員と機動部隊アルファ-1 (レッド・ライト・ハンド)が配属されます。それ以外の人員のサイト-███敷地内への来訪にもO5評議会からの承認が必要です。これに違反する場合、如何なる素性、身分であろうとも、終了処分の対象となります。

 

サイト-███の周囲2km圏内は警戒区域に指定されます。警戒区域内には警備施設を建設し武装警備員の部隊を配置して下さい。侵入者が居ないか24時間の監視体制を敷き、警戒区域に民間人が侵入した場合、危険性が無いと判断された場合には速やかに拘束し尋問後、記憶処理を行ってください。SCP-███1の存在を知っている民間人が来訪した場合、他にSCP-███1の存在を知っている人物が居ないか情報を聞き出し記憶処理の後、他にSCP-███1の存在を知っている人物が存在すると判明した場合には、その人物も特定し記憶処理を実施して下さい。SCP-███1の存在を秘匿性を担保する為、インターネット上では常にWebクローラによる監視を行いSCP-███1に関して言及している投稿内容を発見した場合には直ぐに自動削除し、情報発信者者の身元を特定を行った後、情報発信者に対する記憶処理が行われます。日本国の国土地理院を含めた各行政機関が所有している情報に関してもエージェントを派遣しSCP-███1に関する情報を発見次第、抹消に努めて下さい。SCP-███1の利用にはO5評議会もしくは、HMCLの許可が必要です。

 

説明:

SCP-███1は日本国の奥多摩町の山間部に位置する長さ136mのトンネルです。このトンネルは周辺の自治体の住民に対する聞き取り調査によれば1920年代に山越えの為に建設がされたとする認識がされていました。しかし、財団による調査の結果、その様な事実は無く、誰が建設したのか全くを持って不明でした。文献上の記録によれば少なくとも江戸時代中期にはSCP-███1は存在し交通に使用されていた可能性が示されています。財団がSCP-███1の存在を認知した時点において、SCP-███1は付近の道路と接続され広く近隣の住民の移動手段として利用されている状態でした。SCP-███1の壁や天井は岩を手掘りで掘った形式の構造をしていますが、一般的な手掘りのトンネルと比較すると極めて大型のトンネルです。幅は二車線分の面積を有します。1960年代から1980年代にかけて国土交通省による補強工事を受けており、この際に壁面はコンクリートで覆われ、照明設備の他、排水溝、送電ケーブル、水道管、二車線のアスファルトの舗装道路が整備されました。

 

SCP-███1の異常性は空間異常です。西側のトンネル坑門([編集済み]山東口)から東側のトンネル坑門([編集済み]山西口)へと抜けるとSCP-███1-1に指定されている異常な空間へと辿り着きます。SCP-███1-1は一見すると奥多摩町の山間部の環境に酷似した山間の環境です。これは動植物の生態系や気候に関しても全く同様となっています。しかし、この山間の場所に当たる地域は基底次元において存在していません。財団がこれまでに行ったUAVやヘリコプターを使用した調査において、現在判明している範囲では、この空間は少なくとも半径3000km以上に渡って広がっている事が判明しており、その全ての領域において奥多摩の山間部の地形に類似した地形が占めています。この空間がどれ程の面積を有しているのかは不明です。発生している天文現象や天候は基底次元の奥多摩で見られる物と完全に類似していますが、人工衛星など、基底次元に設置されている送信機から発せられる一切の電波は受信できません。GPS信号はSCP-███1に入った瞬間、信号が途絶している事から、SCP-███1内部において空間異常が生じSCP-███1-1も生じていると財団は判断しています。本来であればトンネルである為、トンネルの出入口である[編集済み]山東口と[編集済み]山西口が基底次元において両方とも確認できなければなりませんが、基底次元においてSCP-███1の出入口は[編集済み]山東口しか存在を確認できません。

 

財団がSCP-███1の存在を認知した時点においてSCP-███1-1には季暮戸須村(きぼとすそん)と呼ばれる東京都の自治体が存在しており、凡そ1112人の住民が居住していました。主要産業は農業と林業、小規模な漁業(河川が流れており、そこで小規模ながら漁業を営んでいました)であり、季暮戸須村の住民と周辺の自治体の住民はSCP-███1を介して往来をしていました。季暮戸須村の住民はSCP-███1の異常性に気づいておらず、あくまで奥多摩に住んでいるという認識をしていました。財団がSCP-███1の存在を認知したのは2003年█月█日の事です。奥多摩町と季暮戸須村が平成の大合併によって合併交渉を進めていた際に、合併に向けた地域の区画整理を行っていた自治体の職員が季暮戸須村の位置を特定できないという問題が生じているとの情報が奥多摩町役場の職員として潜入していた財団のエージェントの耳に入りました。このエージェントは季暮戸須村に関する情報を調べ、その結果、季暮戸須村では携帯電話や民間放送の電波が受信できない現象が発生しており、自治体がやむを得ずSCP-███1を介して電気、電話線、ケーブルテレビを埋設して通しているという情報が入手されました。これを受けてエージェントが何らかの異常性が発生している可能性を察知し財団に通報した事によって財団は季暮戸須村への調査を実行。これによってSCP-███1の異常性が確認され財団に認知されました。

 

2003年以前にSCP-███1の異常性を発見できなかった理由に関しては幾つかの仮説が提唱されていますが、詳細な原因については分かっていません。その内、現段階においては最も有力だと見られている仮説を抜粋します。現段階において最も有力だと見られている仮説は次の通りです。SCP-███1、もしくはその他のオブジェクトによる財団が未確認の異常性による物とする仮説。SCP-███1の所在地が奥多摩の山地の奥深くに存在する事から、季暮戸須村やその周辺の自治体などの行政側が地質調査や区域調査を行っても厳密な測定や測量が困難であり、これによって異常性の露呈が遅れたとする仮説。2つ目の仮説は通常の山間部における測量調査においても、厳密な測量が行われにくく、大雑把な結果になりやすい傾向がある事から提唱されました。以上の2つの仮説が現段階においては有力視されています。

 

財団はSCP-███1及び季暮戸須村に関する大規模な調査を季暮戸須村及びその周辺の自治体で行い、季暮戸須村の住民には一切の異常性が確認できなかった事から、季暮戸須村の全住民の強制退去を実行しました。強制退去に当たって財団内では既に季暮戸須村は東京都の自治体として組み込まれる程に一般化している他、住民は異常性に気づいていない事から、強制退去の必要は無いのではないかとする意見も出ましたが、原因が不明瞭な空間異常が生じている領域に一般人を残す事への安全上の問題と、今は気づいてはいないとはいえ、将来的にも気づかないという保障はない事から、強制退去が行われる運びとなりました。強制退去に当たって住民からの激しい反発が予想された為、2004年に台風10号が日本列島に接近してきた事を利用してカバーストーリー、集中豪雨による大規模な土砂崩れの発生の恐れに伴う緊急避難指示が実施されました。季暮戸須村の全住民は周辺の自治体に分散して避難と称して移動させ、そこで季暮戸須村に関する記憶を削除し、周辺の自治体に元から居住している様に地域規模の大規模な記憶処理と記憶改竄、情報改竄、代替住居への移転を実施しました。また、自治体の情報データベース及び文献からの削除と改竄も行われました。

 

現在、旧季暮戸須村は財団によって完全に接収され、サイト-███の関連施設が設置されています。SCP-███1及びSCP-███1周辺地域は財団のフロント企業の私有地として財団が管理しています。SCP-███1-1は2003年██月██日にリチャード・ハーバー博士がO5評議会に提案した、SCP-███1の空間異常の性質を利用した演習場への転用計画がO5評議会によって承認された事から、博士のこの提案を基に現在は財団の大規模演習場として登録され運用されています。大規模演習場は主に収容活動に当たっての必要な作戦行動の演習の他、実験機材の試作機などの起動実験や、広域に被害が及ぶ恐れのある機材の使用実験等に主に使用されています。202█年時点において、演習場の利用スケジュールはかなり過密なスケジュールとなっている為、当該の演習場の利用希望者は、演習場の利用申請のスケジュールが取りにくくなっている事に留意して下さい。

 

 ※メモ:このオブジェクトがなぜ、日本支部の管轄では無く、財団本部が管轄しているのか、実験の計画責任者などを務めている人間なら容易に分かるだろう。我々は誰にも邪魔されない究極の演習場を手に入れたのだ。-リチャード・ハーバー博士

 

SCP-███1はサイト-███内の対核防壁及びスクラントンボックスを三重に構築した特別収容室内に配置されます。特別収容室の隔壁内部及びその周囲には複数のスクラントン現実錨(SRA)、シャンク/アナスタサコス恒常時間溝(XACTS)、ランドール/ヨッサリアン式アキヴァ無効装置(ERYAN)を配置し、いつ如何なる状況においても、即座に起動できる体制が構築されます。SCP-███1の発生を阻害しない為に、これらの装置は通常時は非稼働状態となりますが、SCP-███1に些細であっても異常が発生した場合、これらの防衛機構は速やかに起動されます。SCP-███1の状態監視の為に特別収容室には複数の各種観測機器が設置され、24時間体制でモニタリングを行ってください。防衛機構が機能を喪失した場合に備えサイト-███の直下には出力100Mtの核爆弾3発が設置されます。

 

説明:

SCP-███1は日本国の東京都奥多摩町の山中に存在する奇跡論儀式による召喚ポータルに酷似した発見当時、未確認の形式の召喚ポータルです。[編集済み]粒子によって構成しており、直径約5.24mの円形ポータルを形成しています。SCP-███1は財団による発見時においては地面から30cm程の高さで浮遊していました。SCP-███1は基底次元と並行次元の地球を繋ぐ役割を果たしています。SCP-███1を抜けると、SCP-███1-1に指定されている並行次元の地球に転送されます。召喚ポータルはSCP-███1-1側にも同様の物が存在し、これを抜ける事でSCP-███1-1から基底次元に戻る事が可能であり、SCP-███1を利用する事により基底次元の地球と並行次元の地球との往来が可能になります。SCP-███1を発生させている奇跡論システムには第三者による奇跡論による干渉を防ぐ為に、非常に強力な対奇跡論防御機構が組み込まれています。これにより、奇跡論の基礎知識を有する人物がSCP-███1を発生させている奇跡論システムを認識した場合、即座に人体内部において核分裂反応に類似した反応が生じ、急性放射線症候群による即死、もしくは人体構造の崩壊や、内部からの爆発によって死亡します。この現象は対象者が死亡する事により速やかに停止しますが、それまでは周囲の人物に対しても放射線や核分裂反応による被害を生じさせます。

 

SCP-███1は基底次元の時間における2015/█/█にSCP-███1-1の次元における財団が発生させました。SCP-███1-1は当該の次元における財団も把握していない未知の現象による世界終焉シナリオが発生し、人類及び人類文明が完全に滅亡し、生物種及び世界地理や気候も大幅に変容が生じた次元です。SCP-███1-1の次元における財団も壊滅的被害を受けており、SCP-███1-1側のSCP-███1を要するサイト[データ削除済み]の他、宇宙サイト[データ削除済み]のみが生存しているという状況でした。さらに世界終焉シナリオの影響により人類種の財団職員が消滅しており、その為、SCP-███1-1の財団は世界終焉シナリオ後に発生した知的生命体を捕獲し記憶改竄及び記憶処理を施して財団職員に仕立てて活動しています。SCP-███1-1の財団は世界終焉シナリオによって壊滅した人類文明を復興させる事を目的として活動しています。しかし、SCP-███1-1の財団は前述した通り、壊滅的被害を受けている事から、SCP-███1-1の財団から見て別次元の財団に救援を求める為に奇跡論技術を応用してSCP-███1を生成し基底次元と接続しました。

 

SCP-███1の存在を財団が確認できたのは2015/█/█に財団日本支部理事会本部の直通通信回線に対して不明な発信者から財団が定める標準的な救難信号が送信されてきた事がきっかけです。この直通通信回線は財団内でも極限られた者しか存在を知らない回線でしたが、この回線を利用して不明な発信者からの救難信号が受信された事から、保安上の理由により、財団日本支部理事 "鵺" により、この救難信号を発した発信者の速やかな特定が命じられました。信号の発信元は直ぐに判明し、信号が発信が確認されてから凡そ3時間後には機動部隊い-0("零号部隊") がヘリコプターで現場に急行し、そこで、SCP-███1とSCP-███1からケーブルが繋がった状態で信号を発信していた送信装置を発見しました。これにより、財団はSCP-███1の存在を認知しました。当初、SCP-███1は日本支部のオブジェクトとして登録され、SCP-███1-JPとして扱われました。財団の研究チームはこの通信機に対して返信を送り反応を確かめる事を決定し、これが実行され、これにSCP-███1-1の財団が返答しました。これが基底次元の財団とSCP-███1-1の財団との初接触となりました。この交信の際にSCP-███1-1の財団より、SCP-███1-1の状況及びSCP-███1-1の財団の状況が説明され、基底次元の財団に対して状況を打開する為の協力を要請してきました。通信内容の重大性を踏まえ、財団日本支部は本案件をO5評議会へと速やかに連絡、指示を仰ぎました。O5評議会は日本支部の研究チームを介して、間接的にSCP-███1-1の財団と情報を交換し、その後、SCP-███1を使用して基底次元の財団職員とSCP-███1-1の財団職員による直接会合が双方の次元にて行われました。SCP-███1-1の財団から提供された情報及び、直接会合の結果を受けてO5評議会はSCP-███1の管理を財団本部に移管する事を速やかに決定。SCP-███1に関与する人員の大幅な入れ替えと、SCP-███1に関与していた職員に対する記憶処理が行われ、現在の特別収容プロトコルが施行されました。現在、財団日本支部に属する人員の内、SCP-███1の正確な情報にアクセスできるのは財団日本支部理事会及び極少数です。

 

SCP-███1-1の財団は基底次元の財団に対して非常に協力的かつ順応な姿勢を示している事から、基底次元の財団はSCP-███1-1の財団と協力関係を構築しSCP-███1-1の財団に対して支援を行っています。これまでのSCP-███1-1の財団との接触事例から、SCP-███1-1の財団はSCP-███1-1における財団の存在露呈を招きかねない行動や、SCP-███1-1の財団職員をむやみに消費させかねない行動、人類文明の復興という目的に反しなければ、基底次元の財団の下部組織の様に機能します。財団とSCP-███1-1の財団との協力の内容は主に情報共有、基底次元の財団に対する情報分析依頼、共同調査、共同研究、物資の提供がメインとなっています。現在協力している研究及び調査の分野としては、SCP-███1-1において変質した地球及び宇宙の調査及び研究、SCP-███1-1において発生した不明なK-クラスシナリオの調査及び研究、現在SCP-███1-1の地球を支配している生命体及び文明に関する調査及び研究、SCP-███1-1の人類文明の復興方法の研究などが挙げられます。互いの次元への人員の直接派遣に関してはインシデント記録███1-001の発生を受けて、互いの次元の性質上の問題から、活動可能な時間に制約が存在することが判明している為、現在は殆ど行われていません。SCP-███1-1の財団との協力は倫理的な面からも行われていますが、O5評議会は特にSCP-███1-1において発生した不明なK-クラスシナリオについて大変重大な関心を持っています。基底次元においても、今後、同様の現象が発生しないとは言い切れない為、早急に原因を調査し対抗手段を模索する必要があります。SCP-███1-1の財団の詳しい情報、SCP-███1-1の次元の詳しい情報に関しては、添付された資料を参照して下さい。また、SCP-███1-1の財団が作成したSCP-███1-1の資料も添付します。SCP-███1-1の財団が作成した資料は基底次元の財団が作成した資料ではない為、オブジェクトの番号が独自に定められている点や独自の単語がある事に留意して下さい。

 

SCP-███1-1財団の状況

Server Error code:6887-3599/閲覧不可。

An error has occurred on the server side.

Please report the error code to RAISA and your unit's maintenance team.

To report to RAISA, please access the dedicated RAISA error reporting platform on the Foundation's intranet.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SCP-███1-1の状況

Server Error code:6887-3599/閲覧不可。

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SCP-███1-1の財団が作成した資料(接触初期に提供された資料を添付)

アイテム番号:SCP-████-JP (学園都市[編集済み])

 

オブジェクトクラス:Keter

 

特別収容プロトコル:

SCP-████-JPを収容する事は事実上不可能です。この為、SCP-████-JPを担当する財団職員はサイト[データ削除済み]を拠点としつつ、必要に応じてSCP-████-JPにSCP-████-JP-Aとして潜入しSCP-████-JPにおける各種の調査、研究、実験、収容、その他の活動を遂行して下さい。なお、この如何なる調査、研究、実験、収容、その他の活動においても、サイト[データ削除済み]の存在は必ず最優先で秘匿されなければなりません。

 

SCP-████-JPでのあらゆる活動はSCP-████-JP-A~F群の動向に細心の注意を払う必要があります。SCP-████-JPに可能な限りの監視体制を構築して下さい。SCP-████-JP-A~Fの各個体は状況に応じて危険性を評価し、その評価に応じて監視体制、警戒体制を強化する必要が有ります。収容が必要かつ財団に収容する能力があると評価された場合、速やかに対象の個体を収容して下さい。収容に成功したSCP-████-JP-A~Fの個体には、必要に応じて、それぞれに特別収容プロトコルが定められます。定められた特別収容プロトコルに従って下さい。

 

SCP-████-JP-Fに直接、曝露した職員には必ず適切な記憶処理を行って下さい。

 

説明:

SCP-████-JPは地球上の[編集済]に位置する███████㎢の面積を有した巨大な都市です。SCP-████-JPは事件記録████-1によって出現が確認されました。SCP-████-JPは日本の都市建造物や一般住宅建造物に非常に良く似た建造物群によって構成されています。その一方で、未来的デザインの建造物やハイパービルディングも多く確認されています。街中では日本由来の物品、文化、制度、言語と非常に良く似た、もしくは完全に一致する物が多数見られます。それ以外にも比率は日本由来の物の方が偏りますが、諸外国由来の物品、文化、制度、言語も多数が確認できます。SCP-████-JPと人類の文明との類似点及び共通点は非常に多いと見る事ができますが、しかし、その技術力は前述したハイパービルディングの存在にも代表される様に一部では人類の科学技術を凌駕している様子が見受けられます。また、SCP-████-JPの上空には下記で後述するSCP-████-JP-Aに見られる光輪の様な形状をした立体発光現象と類似した発光現象が複数確認されています。ただし、その大きさはSCP-████-JP-Aに見られる立体発光現象よりも遥かに巨大で大きさは様々ですが、概ね大型建造物クラスから、一つの地区と同等クラスの物まで確認できます。

 

 ※SCP-████-JPの建造物、地理、物品、文化、制度、言語に関する資料及び人類文明との比較調査及び研究資料の内容の閲覧するにはレベル3セキュリティクリアランスとサイト[データ削除済み]のサイト管理官の承認が必要です。閲覧を希望する職員はサイト[データ削除済み]のサイト管理官に申請して下さい。

 

SCP-████-JP内にはSCP-████-JP-A、SCP-████-JP-B、SCP-████-JP-C、SCP-████-JP-D、SCP-████-JP-E、SCP-████-JP-Fまでの多数の知的実体群の存在が確認されています。SCP-████-JP-A~F群はSCP-████-JP-D群を除いてSCP-████-JP内において居住、生活を行い社会経済活動を行っています。SCP-████-JP-D群を除くSCP-████-JP-A~F群はSCP-████-JPの事を学園都市[編集済み]と呼称しています。

 

SCP-████-JP-Aは、日本の女性アニメキャラクターの様な外見をした人型実体です。その外見には個体差があり、身長差から体格差、顔立ちの違い、肌の色、目の色、服装、髪型の違い、髪色の違い等、凡そ通常の人間にも見られる様な個体差の有る外見をしています。ただし、目の色、髪の色、髪型等は通常の人間には真似るのが不可能な程の多彩なバリエーションが存在します。捕獲したSCP-████-JP-A個体の解剖分析の結果、生物学的にはアニメキャラクターの様な外見をしている以上、多少の差異はありますが、SCP-████-JP-Aは凡そ人間の女性と同じ身体構造及び機能を有していると思われます。しかし、身体のベースは人間の女性に非常に類似していますが、SCP-████-JP-Aには、これと合わせて人間以外の特徴を有した個体も確認されています。動物の身体的特徴を備えた個体や、機械的特徴を併せ持った複数の個体が確認されています。また、SCP-████-JP-Aには全個体に共通する外見的特徴として頭上に質量を有しない非物質的な光輪の様な形状をした立体発光現象が生じています。SCP-████-JP-D群を除くSCP-████-JP-A~F群はこの光輪の事をヘイローと呼称しています。この立体発光現象はSCP-████-JP-A各個体の意識や自我のレベルに大きく依存していると考えられ、SCP-████-JP-Aが生死を問わず意識を失った場合には消失が確認され、身体機能が生存を続けていたとしても、精神状態が著しく欠損した場合にも消失が確認されています。SCP-████-JP-Aは人間と同等の知性を有します。遺伝子解析、DNA解析、ゲノム解析の結果、これらの解析結果上では人間との類似性は99.97%の一致を確認しました。また、現在までにSCP-████-JP-Aは成人したと見られる個体の存在が見られません。調査の結果、幼児などが存在する確認は取れましたが、十代以上の個体は殆ど確認できません。

 

 ※補遺:SCP-████-JP-Aが日本のアニメキャラクターの様な外観を有している事に関して、財団ではSCP-████-JPがPAMWACとの間に何らかの関わりがある可能性を調査しましたが、現在までにPAMWACとの繋がりを示す一切の証拠は見つかっていません。

 

SCP-████-JP-Aには全ての個体に何らかの現実改変能力が備わっています。全てのSCP-████-JP-Aは個体差は有りますが、この現実改変能力により異常な身体能力を有しています。具体的には全ての個体に共通して銃弾や砲弾、爆弾など、通常兵器による如何なる攻撃手段に対しても強靭な耐性を見せます。5.56mm弾を至近距離で平均30発を発射しても気絶する程度のダメージしか与えられません。基本的に通常兵器によってSCP-████-JP-Aを終了する事は不可能です。しかし、完全にダメージが与えられない訳では無く、個体差はありますが銃弾1発辺りに付き平均で、通常の人間に対する1発分の殴打に相当するダメージはSCP-████-JP-Aに与えられる物と推測されます。砲弾や爆弾を使用する事でさらなるダメージを与える事は可能ですが、それでも大抵の場合、出血する程のダメージも与えられません。また、次に身体能力の大幅な増加が確認されています。通常は人間では生身では扱う事が困難な銃火器をSCP-████-JP-Aは扱う事が可能な程、身体能力が強化されている個体が存在します。この他、記憶改竄に対しても非常に強い抵抗力を有します。ただし、SCP-████-JP-Aの現実改変能力は完全にSCP-████-JP-Aを防御できている訳では無く自傷行為、細菌やウイルス、窒息、薬物等による身体的ダメージは自身の現実改変能力の影響を受けない傾向があります。その他、部分的な記憶処理も効果が確認されています。

 

実験記録████-1により、SCP-████-JP-Aの現実改変能力はスクラントン現実錨を用いる事によって無効化できる事が判明しています。この実験によりSCP-████-JP-Aを無力化する手順が確立されました。スクラントン現実錨を用いて現実改変能力の無効化に成功した場合、対象のSCP-████-JP-A個体は正常な意識を有したまま、立体発光現象を消失させます。この状態のSCP-████-JP-A個体、上記の異常性を発揮せず、身体の強靭性、増加した身体能力、記憶改変に対する抵抗力を喪失します。

 

しかし、大半のSCP-████-JP-Aが有する現実改変能力は上記の通りですが、オペレーション・アナスタシスの関連作戦や調査記録████-389で発生した遭遇事案により、一部個体にはSCP-████-JP-Aが持つ平均的なヒューム値よりも高いヒューム値を有した個体の存在が確認されており、さらにその中には現在、財団が所有している最も強力なスクラントン現実錨を用いても無力化する事が出来ない程の強力な現実改変能力を有した特異なSCP-████-JP-A個体も存在する事が確認されました。これらの特異なSCP-████-JP-A個体は単体で潜在的に非常に高い危険性を有している可能性が高い為、これらの特異個体を発見した場合は、速やかに、その危険性を評価し、その評価に応じて当該特異個体に対する監視体制や警戒体制を強化する必要があります。収容が必要と判断された場合、財団に収容する能力がある場合は、速やかに対象の個体の収容を検討して下さい。現在、財団が収容に成功しているSCP-████-JP-Aの特異個体はSCP-████-JP-A-9226、SCP-████-JP-A-9989の2個体のみです。両個体はプロジェクト・アルデバラン及び調査記録████-389において発生した遭遇事案により収容されました。

 

SCP-████-JP-Aは自らの事を[編集済み]の学園に通う "生徒" と呼称しています。SCP-████-JP-Aは複数体でSCP-████-JP-Aの言う学園、学院、学校を組織形成しています。SCP-████-JP内には数千のこの組織が存在し、基本的には私達の知る学校と大差ありません。しかし、SCP-████-JPにおいて、SCP-████-JP-Aは主体的に振舞っており、さらにはその権限は強大です。人類社会においては成人した大人がやる様な様々な業務をSCP-████-JP-Aが殆どを取り仕切っています。学園(以降、学院及び学校も学園と呼称する)はその周辺の学園外部の地域を含めて一定の自治権を有しています。これは行政権から軍事力まで広範の意味を含みます。また、SCP-████-JP全域を統括する組織としてSCP-████-JP-D群を除くSCP-████-JP-A~F群が連邦生徒会と呼称するSCP-████-JP-Aによって構成された組織の存在も確認されています。SCP-████-JP-A群は事実上、SCP-████-JPにおいて国家権力と同等の権力を有しています。また、学園よりもより小規模な活動として部活や委員会と称される活動も確認されています。これらの活動は通常の学校活動としての部活や委員会の意味で活動している所も確認されてはいますが、多くが部活や委員会と称してはいても、その活動実態の多くは企業の様な経済活動を伴う物や、行政活動を伴う物となっています。

 

 ※現在、財団が把握しているSCP-████-JP内の学園、連邦生徒会、部活、委員会に関する資料の閲覧にはサイト[データ削除済み]のサイト管理官の承認が必要です。サイト[データ削除済み]のサイト管理官に申請して下さい。

 

SCP-████-JP-Bは主に人型をしたロボット型の実体です。その外見は複数の種類は確認されていますが概ね、量産品の様に見えます。ただし、一部には他の個体とは外見的に全く異なった形状をした個体も確認されています。ベースの身体はこの様に一見すると量産品に見える外見をしていますが、その一方で各個体はそれぞれの服飾を身に纏う事もあります。SCP-████-JP-Bの外見は機械的ではありますが、各個体が自我を有しており、他のコミュニケーションが可能な実体と意思疎通を行う事が可能です。知性は凡そ人間と同等程度と推測されます。ですが、全ての個体に知性がある訳では無く、一部の個体は主義主張が存在しているのか不明なSCP-████-JP-Dを除くSCP-████-JP-A~Fからは故障していると称される状態にあり、意思疎通が困難です。この故障したと称される個体は実際に外見的もしくは分解し内部構造を確認してみると何らかのダメージ部品の様な状態が確認できます。

 

SCP-████-JP-BはSCP-████-JP-Aと同様に各個体に何らかの現実改変能力が備わっています。ただし、能力自体はSCP-████-JP-Aと比較すると非常に弱い物となっている傾向にあります。主にはSCP-████-JP-BもSCP-████-JP-Aと同じ様に非常に強靭な身体能力を有します。SCP-████-JP-Bに対する通常兵器による攻撃は多くはSCP-████-JP-Aに対する攻撃の結果と同様の結果となります。しかし、SCP-████-JP-Bの現実改変能力はSCP-████-JP-Aの物と比較すると低い為、その強靭性は弱くなっています。この為、通常兵器でもある一定のダメージを与えればSCP-████-JP-Bを終了する事は可能です。

 

実験記録████-8で行われた実験により、スクラントン現実錨を使用する事により、SCP-████-JP-BもSCP-████-JP-Aと同様に現実改変能力を喪失する事が判明しました。また、SCP-████-JP-Bの特筆するべき点として現実改変能力の喪失と共に自我を喪失し事実上の機能停止状態となる事が確認されました。機能を停止したSCP-████-JP-B個体の身体を調査した所、内部装置等は問題無く稼働をし続けている事が確認されています。スクラントン現実錨を停止する事により再びSCP-████-JP-B個体の自我は回復しますが、この実験により、SCP-████-JP-Bの自我部分は科学的に獲得されている機能ではなく、何らかの超常的技術を用いて獲得されている可能性が指摘されました。

 

SCP-████-JP-B群は自らを "オートマタ" や "ロボット" と称しています。SCP-████-JP-C群と共に主に成人した大人として各個体が社会経済活動を行っている様子が確認できます。ただし、SCP-████-JP-A群に匹敵する程の公的な影響力は両群とも殆ど持っていません。

 

SCP-████-JP-Cは既存の動物の見た目をした動物型実体です。外見は主にイヌ科動物、ネコ科動物、クマ科動物、鳥類など様々ですが、その大きさは、いずれも人間に匹敵し、普段は二足歩行で活動を行っています。さらに人間と同じ様に人間と同様な服装を着用しています。SCP-████-JP-Cの外見は既存の動物と同様ですが、知能は他のSCP-████-JP-D群を除くSCP-████-JP-A~F群と同等に存在する事が確認され、人間と同等の知性を有します。声によるコミュニケーションも可能であり人語を話します。遺伝子解析、DNA解析、ゲノム解析の結果はいずれも、外見の動物との類似性が極めて高いという結果となりましたが、捕獲個体の解剖の結果、SCP-████-JP-Cは脳神経器官が著しく発達し、人間の脳神経器官と同等の水準にまで発達している事が確認された他、声帯構造の発達、類似する動物と比較して手足の構造の変化や消化器官の変化が確認されました。これにより、SCP-████-JP-Cは人間と同等の活動を可能にしていると思われます。なお、その身体能力は個体によって類似する動物の身体能力と同等の身体能力も有している場合もある為、現実改変能力を抜きにすれば、その高さはSCP-████-JP-Aの多くの個体よりも高い水準を有しています。ただし、鳥類動物に類似する外見の個体に関しては類似する鳥類が例え飛行が可能な個体であったとしても、飛行能力は現在までに確認されていません。

 

 ※補遺:SCP-████-JP-Cが既存動物との間で遺伝子、DNA、ゲノムの多くの点で一致する事から、採取したSCP-████-JP-Cの生体サンプルを用いてクローンを精製し、既存の動物が産まれるか、SCP-████-JP-Cが産まれるかを確認する為の実験を行う事が提案されましたが、現在の財団の状態を鑑み保留とする事が決定されました。

 

SCP-████-JP-CはSCP-████-JP-Aと同様に各個体に何らかの現実改変能力が備わっています。ただし、能力自体はSCP-████-JP-Bと同様にSCP-████-JP-Aと比較すると非常に弱い物となっている傾向にあります。主にはSCP-████-JP-CもSCP-████-JP-Aと同じ様に非常に強靭な身体能力を有します。SCP-████-JP-Cに対する通常兵器による攻撃は多くはSCP-████-JP-Aに対する攻撃への結果と同様の結果となります。しかし、SCP-████-JP-Cの現実改変能力はSCP-████-JP-Aの物と比較すると低い為、その強靭性は弱くなっています。この為、通常兵器でもSCP-████-JP-Cを終了する事は可能です。

 

実験記録████-5で行われた実験により、スクラントン現実錨を使用する事により、SCP-████-JP-BもSCP-████-JP-Aと同様に現実改変能力を喪失する事が判明しました。SCP-████-JP-Bが機能を喪失した為、実験ではSCP-████-JP-Bが知性を消失する可能性が推測がされましたが、SCP-████-JP-Cはスクラントン現実錨を使用後も知性は消失せず、人間的な振舞いを継続しました。

 

現在までにSCP-████-JP-B、SCP-████-JP-Cの両個体からSCP-████-JP-A個体に稀に見られる様な特異な現実改変能力を有した個体は確認されていません。

 

SCP-████-JP-DはSCP-████-JPの[編集済]の[編集済]に位置する地域に分布が確認されている無人兵器の様な外見の実体です。外見は様々であり現在までに通常のドローン型から人型まで様々な姿が確認されています。SCP-████-JP-Dは地理的要因と、対処の困難さから具体的な調査や研究は殆ど進んでいません。SCP-████-JP-Dの詳細に関しては今後、さらなる調査、研究が望まれます。

 

 ※補遺:[編集済]研究員よりSCP-████-JP-BとSCP-████-JP-Dは同一の分類で問題無いのではないかとの指摘がされ、SCP-████-JP-DをSCP-████-JP-Bに統合するべきだとする意見が提出されました。SCP-████-JP-DのSCP-████-JP-Bへの統合案への判断は現在、保留となっています。

 

SCP-████-JP-Eは外見的に明らかに異常性を有した様に見える人型実体です。現在までに財団は5つの個体の存在を確認しています。何らかの現実改変能力ないしは異常性を有しているとの仮説が現在、有力視されていますがSCP-████-JP-Eとの接触は限定的かつ、特殊な状況から具体的な調査や研究は殆ど進んでいません。SCP-████-JP-Eは自らを "ゲマトリア" や "大人" と称しています。なお、ゲマトリアはSCP-████-JP-Eが属する組織の名称です。SCP-████-JP-Aが自らを生徒と称している事から、SCP-████-JP-Eの主張するこの大人という呼称は、SCP-████-JPにおけるSCP-████-JP-AとSCP-████-JP-E間での何らかの繋がりである可能性が指摘されています。

 

SCP-████-JP-Eの存在はオペレーション・アナスタシスにおける財団の作戦中にSCP-████-JP-E個体の1体であるSCP-████-JP-E-1が財団との接触を行ってきた事案████-94の発生により発覚しました。財団はSCP-████-JP-Eが属するゲマトリアとの接触を図り、その際にSCP-████-JP-E-1個体以外にもSCP-████-JP-E-2、SCP-████-JP-E-3、SCP-████-JP-E-4、SCP-████-JP-E-5の計5個体の存在を確認しました。SCP-████-JP-Eの存在は他のSCP-████-JP-A~Fまでの個体と比較しても危険と判断された為、本来であれば早急に調査、研究、収容に向けたオペレーションが必要とされる段階でしたが、財団は当面はオペレーション・アナスタシスを優先する方針とし、ゲマトリアを要注意団体と指定しつつも、一定の取引を継続する事を決定しました。

 

 ※補遺:事件記録████-42にてゲマトリアと関連すると思われる勢力との交戦が発生しましたが、事件後に行われたSCP-████-JP-E-1との会談にて、戦闘は偶発的な物であり、両組織間に明確な敵対意志は無い事が確認されました。ただし、SCP-████-JP-E-1は偶発的な戦闘に関しては、これを関知しないとも受け取れる発言を行った事から財団もこれを追認し偶発的な戦闘は容認しています。

 

SCP-████-JP-Fは人間の一般的な成人男性の見た目をした人型実体です。日付202█/██/██にインターネットメディアを通して財団はその存在を初めて確認しました。財団が派遣したエージェントによる調査によって、身体能力を含めて、あらゆる異常性を有しない極一般的な成人男性である事が確認されています。現在までにSCP-████-JP-Fは1個体のみが存在を確認されています。SCP-████-JP-Fが科学的にも正確に人類の個体なのかは現在不明です。SCP-████-JP-Fは自らをSCP-████-JPの外から来たと公言していますが、それが具体的に何処であるのかは不明です。SCP-████-JP-Fは自らを "先生" や "大人" と称しており、これに対してSCP-████-JP-D以外のSCP-████-JP-A~FはSCP-████-JP-Fの事を "先生" "[編集済み]の外から来た人間" "大人" であると認識します。SCP-████-JP-DやSCP-████-JP-EがSCP-████-JP-Fをどの様に認識しているかは現時点では不明です。SCP-████-JP-AはSCP-████-JP-Fに対して非常に好意的な印象を抱く傾向が有ります。また、SCP-████-JP-FはSCP-████-JP-Aに対して非常に親身な姿勢を見せSCP-████-JP-Aに関係する問題等が発生している場合、これに積極的に介入をしようとします。SCP-████-JP-Fは連邦生徒会の下部組織である独立連邦捜査部シャーレと称される部活の顧問として所属しているとされます。独立連邦捜査部シャーレは連邦生徒会長によって設立されたとされ、その権限は強大です。SCP-████-JPにおける、あらゆる規約や法律による規制や罰則を免れる事ができます。SCP-████-JP-Fはこの部活の権限を行使して活動しています。

 

同じくSCP-████-JPの外から来たと主張しているSCP-████-JP-Eと同様にSCP-████-JP-Fも自らを大人と称しています。両者に何らかの繋がりがあるのか、もしくは無いのかに関しては現在調査中です。

 

上記のSCP-████-JP-Fに対するSCP-████-JP-Aの認識や好意的印象の発生は現状、全ての財団の職員にも発生する可能性があります。この現象が何らかのミーム汚染なのか、それともSCP-████-JP-Fによる未知の超常的現象なのか、もしくはSCP-████-JPその物がSCP-████-JP-Aに与えている現象なのかは不明です。SCP-████-JP-Fに直接暴露した全ての財団職員はこの影響を除去する為に記憶処理を行って下さい。Aクラス記憶処理によってSCP-████-JP-Fによる影響は完全に除去する事が可能であると判明していますが、必要に応じてより高いクラスの記憶処理を行う事も可能です。

 

 ※補遺:SCP-████-JP-A~F群を構成する個体数はSCP-████-JP-E、SCP-████-JP-Fを除けば余りにも膨大です。この為、財団が識別する為の個体識別番号の振り分け手順は財団や財団職員が存在を認知した順から振り分けが行われます。なお、この認知とは財団職員がSCP-████-JPの街中や学園内などで通りすがりに遭遇した個体や、財団から注意を引いていない個体などに対しても個体識別番号を振り分けるという意味ではない事に留意してください。

 

SCP-████-JP-A~F群はSCP-████-JPにおいて独自の社会を築き上げています。前述した通り、SCP-████-JP-A~F群の多くの個体には通常兵器が殆ど効果を成さない事から、銃火器を含めた通常兵器に対する相対的な価値が大幅に低下しています。具体的にはSCP-████-JP-A~F群の多くの個体が銃火器で武装しています。銃火器を入手する難易度はかなり低く、非常に安価な価格で武器弾薬が取引されています。恐らくはアメリカ合衆国をも越える超銃社会を形成しており、武装していない個体を見つける方が困難な状況です。通常兵器による殺傷効果が著しく低い為か、銃撃戦は頻繁に発生しています。ちょっとしたトラブルでも銃撃戦に発展する事も良くあり、銃火器の引き金を引く心理的障壁が殆どありません。さらには銃火器以外にも戦車や戦闘ヘリコプターまでもを学園、部活、委員会などが所有している事例も多数確認されています。

 

SCP-████-JPの大まかな情勢は以上ですが、この状況は事案████-101連邦生徒会長の失踪を受けて、より悪化しました。銃撃戦の数は目に見えて急増し戦車に関しては学園やその下部組織だけではなく、それまでは所有が殆ど確認されていなかった素行の悪い所謂、不良と呼ばれる状態のSCP-████-JP-Aでも容易に入手ができる程までに情勢は悪化している事が確認されています。以上を踏まえてSCP-████-JPでの活動はどの対象を相手にしても反撃される可能性がある事に全ての職員は留意してください。

 

████-JP-A~F群によって組織されている複数の団体は財団に対し脅威を齎す可能性が大きいと判断されている為、要注意団体として登録されます。████-JP-A~F群によって組織されている要注意団体のリストは別途の添付ファイルを参照して下さい。

 

SCP-████-JPでの財団のあらゆる活動はSCP-████-JP-A~F群の動向を注視する必要があります。一部例外を除いて、万が一にも財団の活動を露呈させる様な事はあってはなりません。全ての財団職員は機密保持を徹底して下さい。事件記録████-1により、SCP-████-JPでの如何なる調査、研究、実験、収容、その他の活動においても、サイト[データ削除済み]の存在秘匿は最優先されます。サイト[データ削除済み]の存在露呈は完全なSK-クラス支配シフトシナリオ、完全なCK-クラス再構築シナリオ、完全なXK-クラス世界終焉シナリオに至る可能性がある事に十分留意して下さい。

 

メモ:

 

 ※注意:以下のメモの内容はSCP-████-JPの報告書が執筆された最初期の頃に執筆されたメモです。当時の執筆者はまだ研究員としての充分な報告書の執筆能力を有していなかった為、アイテム番号ではなく特定の固有名詞や抽象的表現を多用している点に留意して下さい。

 

こんな感じで大丈夫……かな?SCPの報告書なんて初めて書くから、ちゃんと出来てるか心配……Lisa.AICから教えてもらいながら書いたけど……。正直、全く自信が無い。もし、このメモを誰かが読んでいるなら、初めて書いたSCPの報告書だから、多少見苦しい所があっても許してほしい。まぁ、私以外の誰かがこのメモを読んでいるとして、それが財団の人間だったのなら、財団はまだ続いている訳だから、その頃には、かなり内容が修正とか加筆されてるかもだけど……。

 

そもそも日本支部のオブジェクトという扱いで良いんだろうか……とすら思う。SCP-████-JPの中枢部があるサンクトゥムタワーのある位置は韓国のソウル特別市の北緯37.48530931642276, 東経127.0366142の位置を指し示しているから、JPじゃなくてKOの方が良いのかも……とも思ったりする。でも、この状況を確認したのは日本支部だから、これで合っているのかな?。それともJPでもKOでもなくCNだったりするんだろうか。Lisa.AICはJPで大丈夫って言ってるけど……。まさか私がSCP報告書を書く日が来るなんて思いもしなかった……けど、私しか居ないんだから、こればっかりは、しょうがない。

 

全てを思い出して、そして、この異常な事態に気づいたのは、ほんの4ヵ月前。私はトリニティ総合学園に初等部の頃から通っていて、つい5ヵ月前に中等部から高等部に進学したばかりだった。私のSCP-████-JP-Aとしての名前は[データ削除済み]。歳は今年で[データ削除済み]才。

 

私は昔から強い違和感を持ってた。鏡に写る自分の姿を見てそれが、まるで本当の自分ではない様な……日々の何気ない生活も、どこか現実とは思えない様なそんな違和感があった。現実なのに非日常的な……そんな感じ。高等部に上がっても、それは変わらなくて……むしろ、酷くなった。私はそれを周りの子に悟られない様に、できるだけ普通に過ごした……つもり。でも、たぶん、できていなかったんだろう。だって友達って呼べる人は1人しかいないし……。たぶん周りから見たら根暗に見えたんじゃないかな……幸い、いじめとかには合わなかったけど……。

 

私にとって唯一、安心できたのは初等部の頃から住んでいる鉄筋コンクリート製の小さなビルのアパートだった。住宅街にあるごく普通のアパート。両親がキヴォトスに通う私の為に一室を借りた。元々、少し人気のない場所に建ってるからか、私以外には他に住んでる人はいなかったけど……。でも、どこにでもある普通に少し古びた感じのアパート。だけど、なぜか、すごく、この建物見てたり中に入ると落ち着いた……。違和感と同じでなんでかは分からない。

 

だけど、ようやく、違和感の正体も落ち着いた理由も分かった。4ヵ月前、学校からの帰り道、ヘルメット団と不良が珍しく私のアパートの目の前で戦闘していた。私は怖くてアパート1Fの階段の下のスペースに隠れてた。私の居た場所は、構造的にはアパートの玄関に入ってすぐにある階段の下で、そこは本当に簡単な物置ぐらいにしか使えない様な、ちょっとしたスペースがある程度の空間だった。アパートの入口には扉とかは特にない。シャッターはあるけど閉まっている所は見た事なかった。まぁ、よくあるアパートの入り口って感じだと思う。

 

そこに、どこからかロケット弾の流れ弾が1発飛んできた。そのロケット弾は階段の登り口近くの壁を壊した。私は怖くて怖くてただ、その場から動く事ができなかった。気づいたら、朝になってた。私は疲れて殆ど無気力気味に、そのまま部屋に戻って、シャワーを浴びてまた学校に行く準備を始めた。それで身支度と朝ごはんを食べてから学校に行こうと、階段を下りてた時にふと思い出した。昨日そう言えばロケット弾が当たったところに大きな穴が開いちゃってたなって。それで階段を降りたタイミングでその穴の様子を確かめようと思った。酷い様なら業者を呼ばないといけないし……それとちょっとだけ好奇心があったかもしれない。壊れた壁の向こうはどうなってるんだろうって。このアパートの1Fには2世帯分位の部屋が入りそうな位の大きさの外からは入れない何も無いデッドスペースがあって、ロケット弾は丁度、そのスペースへの壁を壊した感じになってたから。

 

それで階段の下まで降りて、壊れた壁の穴の先を見て……その先にあった物を見た。壊れた壁の向こうには、このアパートの2世帯分の部屋くらいの広さがある照明も何もないむき出しの鉄筋コンクリートに囲まれた部屋があった。暗くて最初は良く見えなかったけど、すぐに目が慣れて、その中央に大きなコンクリート製の箱があるのに気付いた。大きさは6畳の部屋くらい。真ん中には頑丈そうな金属製の扉がひとつ。気づいたら私は引き込まれる様にその箱の前まで移動してた。それで扉に描かれてるマークを見た。

 

マークを見て……それで、その瞬間に私は全部を思い出した。違和感の正体も落ち着いた理由も…私は[データ削除済み]なんて名前じゃない。私の本当の名前は[データ削除済み]。歳も[データ削除済み]才なんかじゃなくて2█歳...…いや、この姿で過ごした年月を入れると[データ削除済み]才...かも?性別も女じゃなくて男だったし、そもそもSCP-████-JP-Aじゃなくて私は人間。人間の筈だった。それが気づけば、こんな姿に変わっていて何年も過ごしていた。性格も結構、いや大分、変わっちゃってる気がする。私が今まで感じてた違和感の正体はこれだった。私が私ではなくなってた……。でも、それだけじゃない。

 

私は本当なら、学生なんかじゃない。ちゃんと大学も出てるし成人もしてた。日本の██県██市の出身で[編集済み]小学校、[編集済み]中学校、[編集済み]高等学校、[編集済み]大学……ちゃんと全部卒業したし覚えてる。大学の企業説明会に来てた警備会社の面接を受けて、それが実は財団のフロント企業で、何の因果か財団で働く事になって、施設警備員として色んなサイトに配属されて勤務してた。企業説明会の面接の時に趣味でやってたサバイバルゲームの話をしたのが良かったのかな……?

 

それが本当の私なのに。それが気づいたら、財団も日本も……いや、世界も全部が変わってた。服を着て人間の様に振舞ってる動物?人間のように振舞ってるロボット?トリニティ総合学園?学園都市キヴォトス?こんなの、前は無かった。人間が居なくなって、代わりにSCP-████-JP-A、SCP-████-JP-B、SCP-████-JP-Cが我が物顔で闊歩してる……。私が感じてた違和感の正体はこれだった。

 

違和感を感じて当然……だって知ってる世界が無くなっちゃってたんだもん……唯一の救いは、街並みが日本にそっくりだし言語も日本語で溢れてる所だろうか……いや、状況的には何も良くはないんだけど、でも、それのおかげで私の頭がおかしくならないで済んでる面はあると思う……これが、もしも全く見た事も聞いた事もない様な異形の世界だったら、耐えられる自信は正直ない……。

 

あと、アパートが落ち着く理由もわかった。だってこのアパート、私が住んでた財団職員用の寮そのままだったんだもん。そりゃ落ち着く筈だよ。1Fの構造は変わってたけど……前はこんなデッドスペース無かったし。

 

なんでアパートがここにあるんだろうか?他は全部変わっちゃったのに。それで言うなら私もそうだ。なんで、私だけが無事……無事ではないかもしれないけど、影響がここまで薄かったんだろうか?そもそも、一体全体、世界に何が起きたらこんな事になるんだろうか?いや、アパートがここにある理由は分からないけど、私への影響が少なかった理由だけは原理は不明だけど、説明つくかもしれない。

 

そもそもここまで読み返すと、なんで、アパートのデットスペースにあった四角い箱の扉に描かれてたマークを見て記憶が蘇ったのかが謎過ぎると思う。たぶん、その事に関するドキュメントは後で纏める事にはなるとは思うけど、それがいつになるかは、まだ良く分かんないから、後で自分でもあの時の事を思い返しやすい様に、ここにも書いとくことにする。

 

結論から言うと、あればサイト8192で倉庫として使われてたSCPオブジェクトだった。アイテム番号SCP-███-JP。オブジェクトクラスはSafe。外見は精々、物置程度の大きさしかないのに扉を開けると、それ以上の面積の異常空間が広がっているオブジェクト。SCPオブジェクトとして珍しく、特に危険性は無いオブジェクトで、サイト8192ではこのオブジェクトを倉庫として活用していた。そして、その扉……扉と言うにはもう隔壁とでも言っていい様な重工な扉だけど、その扉には財団のマークが描かれてた。そして、そのマークを見て……触って……ようやく思い出す事ができた。

 

たぶん、私だけが影響が少なかったのは十中八九、このコンクリートの塊のおかげだと思う。

 

記憶が蘇った私はその日はとてもじゃないけど学校なんかに行く余裕も欠席を連絡する余裕も無かった。だから、3日後にようやく学校へと行って急な体調不良で気を失ってたって言い訳をしたらクラスの委員長に救護騎士団まで連れていかれて体を検査されたけど……まぁ、後日の出来事については重要じゃないから省いて、話を戻すけど、記憶が蘇った私はすぐにデットスペースを飛び出して、街へと走った。たぶん、すごく混乱してたから……。

 

走って走って街の色んな所に行って、それで改めて記憶が蘇った状態のこの目で世界が変わっちゃった事を理解して夕方に、異常を目にして徐々に積もって来た強烈な吐き気を抑えつつ、またアパートのデッドスペースへと戻った。

 

コンクリートの塊の前へと戻った後、私は塊の扉を開けて中に入って見る事にした。記憶が正しければ、扉の向こうにはサイト8192の倉庫が広がっている筈だから。この時、私が何を思って扉を開ける決心をしたのかは分からないけど、たぶん、怖かったんじゃないかな……って今思い返すとそう感じる。

 

扉を開けて、その先に倉庫があったら……確定しちゃう。まだ、記憶が蘇ったってだけなら、世界じゃなくて私だけがおかしくなったって事もあり得る。こうなる前に流行ってた異世界転生物のアニメみたいな事が起こった可能性もある。でも……扉を開けて、その先に記憶通りの倉庫があったら、確定しちゃう気がした。世界の方に何かが起こったって事に。もちろん倉庫ごと私の身に何かが起こって別の世界へって事も考えられなくはないけど……なんとなくだけど、それは違う気がする。

 

扉の向こうは暗闇が広がってた。記憶の中の倉庫はいつも灯りが点いていて、こんなに暗い事はなかった。だから、私はすぐに入るのは諦めて自分の部屋に懐中電灯を取りに行った。扉付近ですら暗すぎて床もまともに見れなかったから。でもこういう時に限って探し物は見つからない物で、私の部屋には懐中電灯は無かった。あったと思ったんだけど、見つからなかった物はしょうがなくて、私はすぐに部屋を飛び出して近くのコンビニに走って行って懐中電灯と電池を買った。それで、懐中電灯を準備して、ようやく私は塊の中に広がっている暗闇の中に足を踏み入れる事が出来た。暗すぎて怖かったけど、それよりも、何が起こっているのか知りたい気持ちの方が強かった。

 

幸か不幸か、そこは紛れも無いサイト8192の倉庫だった。記憶と違うのは、照明が点いていない事と、あとは積み上げられた複数の物資の幾らかかが、倒れていた事だ。まるで凄い地震でも起こった後かの様な……そんな感じ。

 

私はその状況を目の当たりにした後は、とりあえず、倉庫内の電力を非常用発電に切り替える事にした。一応、この倉庫には何度も来た事があったし、施設警備員として何年も務めてたから、そういう装置の存在は聞かされてた。あと、闇に包まれた倉庫内を歩いて気づいた事だけど、電力は完全には失われてはいないみたいで、倉庫内の幾つかの装置はランプが点灯してたりしてた。たぶん、世界に何かがあった後に部分的に施設機能の維持に必要な最低限の部分は非常用発電に切り替わってたんだろうと思う。

 

マニュアルを見つけて、それから非常用発電の装置を慣れなかったけど、なんとか操作して電力はすぐに回復した。すぐとは言っても非常用発電の場所まで辿り着くのに2時間以上はかかったけど……暗いし物音一つしないから物凄く怖かった……。

 

電力が回復すると、すぐに私を見つけて話しかけてきたのが、Lisa.AICだった。Lisa.AICは倉庫内の監視カメラで私をすぐに見つけて館内放送用のスピーカーを使って話しかけてきた。Lisa.AICは私の事が誰だか分からなかったみたいで最初は異常存在が侵入してきたと思ったらしくて押し問答があったけど……まぁ、今の自分は異常存在なのには変わりないか……。とにかく、Lisa.AICに私が[データ削除済み]施設警備員だという事を必死に説明して、それから倉庫の外で起こってる事を説明した。Lisa.AICはそれでようやく、私の話を聞いてくれる様になって、私の話が本当かどうかを確かめる為に探査ローバを動かして倉庫の外を確かめに行って、それでやっとLisa.AICが私の事を信じてくれる様になった。

 

その後はLisa.AICと状況確認とか、なんでこうなったのかについての話をした。それで、私の記憶とLisa.AICの記録を照らし合わせて見て分かった事が1つ。私の記憶が途切れた所とLisa.AICの記録が途切れてる箇所がほぼ同時って事だ。

 

私は記憶では、記憶が途切れる時にしてたのは、█████主任研究員に荷物を倉庫に置いてきてほしいって頼まれたから、それを了承して、荷物の入った手押しカートを押して倉庫の中に入った。倉庫に入る直前に、倉庫の前にいる守衛にIDと来た目的を伝えて、それと、その守衛が同僚の施設警備員だったから、ちょっとした雑談をその場でして、その後に倉庫の中に入った。倉庫に入った私は荷物を指定の場所に置いて、それで戻ろうと歩いて扉の前まで行って、そしたら、急に大きな地震みたいな揺れがして……そのまま倉庫内の照明が落ちて……そこで私の記憶は途切れた。今思うと、この倉庫は外部からの、あらゆる刺激には反応しないって言う性質を持ってるって聞いてたから、この揺れがたぶん異常だったんだと思う。

 

Lisa.AICがしてた記録も私と同じ物だった。Lisa.AICはこの時の私を監視カメラで見てたそうだ。そして、あの揺れと照明が落ちる様子も。Lisa.AIC曰く、Lisa.AICも照明が落ちた瞬間に機能が停止したんだそう。それで私がここに来て、再起動したって感じみたい。

 

ちなみに、AICが倉庫に居るなんて話は初耳だったから結構、驚いた。だってAICはこんな倉庫には普段は居ない筈だから、聞いたところによると、Lisa.AICはO5評議会からO5への就任要請が来てたけど、それを断ったら懲罰人事的にこの倉庫の備品管理の役目を命じられてたらしい。O5への就任要請なんて断って当然なのに、それで懲罰人事を受けるなんて酷い話。だけど、それのおかげで異変の影響を受けなかったから、今思えばやっぱりO5の就任要請なんて断って正解だったと思う。

 

情報を共有したLisa.AICは私を姿も喋り方も性格も結構、変わっちゃってるけど、[データ削除済み]施設警備員だって認めてくれた。私しか知らない情報を色々、私が話したから。

 

その後、私とLisa.AICは結局の所、何が起こったのかという話し合いをした。結局、何が起こったのか、可能性が多すぎて分からなかったけど、この時にすぐに決まったのは次元座標測定器とかいう大きな機械の延長コードを探査ローバに接続して、探査ローバ―の上に特殊センサーを置いて、倉庫の外に出す作業だった。Lisa.AIC曰く、これでここが地球とは違う異世界なのか、異常空間か、それとも……地球なのかが分かるらしかった。それで結果は……私はここが異世界だとか異常空間だって言って欲しかった。それならまだ、気持ち的には楽だから……。でも、結果は私が内心で薄々と思ってた通りの最悪の結果だった……ここは紛れもない地球だった。平行宇宙だとか、何かのSCPオブジェクトとかで作られた異常空間とかではなく、紛れもない私が産まれて住んでいた地球だった……。それはつまり……私が変わってしまっただとか、私や倉庫に何かがあったのではなく……それ以外、世界に何か異常が起こったという事……。

 

Lisa.AICは私に長距離無線通信機を持って倉庫の外に出てLisa.AICが指定する幾つかの場所で財団が定めてるという緊急時用の暗号通信を発信する様に指示を出してきた。私たち以外に財団職員が残ってるのなら、何処かが必ず応答するって。私はそれを了承して倉庫の中にあったバイクに機材を乗せて私が行ける範囲でキヴォトスを西に東に南に北に移動して、1週間は駆け回った。でも……私からの問いかけに答えた所は何処にもなかった。一応、今も3日に1回のペースで通信を送る事にしてるけど、Lisa.AICは現在までに一度も通信への応答がない事で、暫定的に財団が壊滅状態にあるって判断した。あと1ヵ月はこの状態が続く様なら暫定的な判断じゃなくて、たぶん確定的な判断になると思う。

 

私は決めなくちゃいけなくなった。Lisa.AICは財団が外部にはもう存在しないって判断した。私が唯一の財団職員だって……それで、非常事態プロトコルに従って臨時に私に財団の全権が与えられるって……ただの施設警備員の私が財団の最高責任者?ははは……悪い冗談もよしてほしい……。でも、Lisa.AICは至って本気で、私が決めた方針には従うって……。

 

Lisa.AICは私に財団の全権を与えるって決めると、次々とただの一介の施設警備員じゃ知り得ない機密情報を私に教えてきて、その上で今の知り得る情報(私の調査内容とかSCP-████-JP内のインターネット上の情報とか)とかも加味して財団がどうなってるかの推測を披露した。Lisa.AIC曰く、何かが起こって財団は壊滅した。それも徹底した壊滅で、世界終焉シナリオが発生した時に人類と文明を復興する役割を持ってるSCP-2000を起動させる暇も無い程に……。そして、私達が生き残ったのはこの倉庫、SCP-███-JPが持つ異常性のおかげだって。

 

悩んだけど、とりあえずは、私だって施設警備員とはいえ財団職員なんだから報告書は書こうと思った。その後の事は何も決めてなかったし、私しか居ないんだから書く意味なんてあるのかなとも思ったけど……。

 

でも、報告書を書く為にLisa.AICに教わったり一緒に色々と調べてたら、だんだん、私も考えが纏まってきた。

 

こんなの間違ってる……私はそう思った。

 

私は財団の皆が必死に命を危険に晒してでも世界を守る為に頑張ってた事を知ってる。収容違反が起きて死んじゃった私と同じ施設警備員の同僚も居る。中二病を拗らせて収容されてたなんていう笑える過去を持っててもフィールドエージェントとして活躍してた████さん。████さんには、よくカフェテリアでフィールドエージェントの大変さの愚痴に付き合わされた。毎日忙しそうにサイト内を移動してるのを見かける███博士。資料を抱えながらエナジードリンクとスニッカーズを食べながら移動してるのを見た事もある。私に倉庫に荷物を置きに行ってくれって頼んできた█████主任研究員……。私はただの一介の施設警備委員だったけど、みんな、みんな、みんな、世界を守る為に頑張ってたのは、よく覚えてる。

 

それがこんな訳の分からない事で無意味になるなんて良いわけない。私だってただの施設警備員とはいえ財団職員としての自覚はちゃんとある。私がここで、諦めて財団の歴史を終わらせる事はもちろんできる。でも、それは財団職員として示しがつかない……そう思った。

 

私は財団を再興させる事を決めた。Lisa.AICはそれに意味はあるのかって聞いてきたけど、やっぱり何度考えても、こんなの間違ってる。

 

財団を復興させ、最終的には失ったあの世界を何としても取り戻す。方法はまだ全然、分からないし、いつ達成出来るのかも分からないけど、どちらの目標も何としてもやり遂げる。

 

Lisa.AICは私の方針に賛成してくれた。Lisa.AICもやっぱり財団に作られた存在なんだなって思う。彼女も今の状況には思う所があるらしい。

 

とりあえず、最初にやるべき事は財団の再興。

 

ただ、私一人だし、お金も無いし……財団の復興なんて事がほんとに出来るのか分からなかったけど、最近やった実験でSCP-████-JP-A個体に対して記憶改竄処置が有効な可能性が示されてる。これを上手く使えば、SCP-████-JP-A個体を財団職員として雇用する事が可能になるかもしれない。それが出来れば、人員の方は少しづつ増やせる様になる。数は力。人を増やせるなら財団を復興させる事は夢物語じゃないかもしれない。人間の職員じゃないけど……こればっかりは、人間が居ないんだから仕方ない。

 

でも楽観視は何一つできない。むしろ状況は最悪……。人手は将来的に何とかなるかもしれないとしても、財団を運営するお金をどうすのか。物資も問題。今は倉庫の中に沢山の物資があるけど、物資は使ったり、時間が経てばどんどん減ってっちゃう。消費したり壊れたり……。コンピュータとか武器とか化学薬品程度の物資ならSCP-████-JP内なら、お金さえあれば補充するのは簡単かもしれないけど、記憶処理剤、記憶改竄ができる機械、スクラントン現実錨、カント計数器etc……たぶん簡単には補充できない物は結構多い……。財団が開発した物なんだから当然と言えば当然なんだけど……。補充する手段を何とか見つけないと……。特に今あげた記憶処理剤、記憶改竄ができる機械、スクラントン現実錨、カント計数器とかは財団が活動する上で必要な物。これが補充できなくなって今ある物を全部、使い潰すのはまずい。記憶処理剤なんかは、実験とか財団の活動を隠蔽するのに絶対に必要な物だし、記憶改竄ができる機械とスクラントン現実錨に至っては、これがなきゃSCP-████-JP-A個体を財団職員として雇用する事すらもできなくなっちゃう……そうなる前になんとかしないと……。

 

私は多分、本当に運が良かったんだと思う。これでLisa.AICも倉庫も無かったら、絶対に詰んでた。今の状況になって、私はどうしても昔、偶然見る機会があったSCP-214-JPの事を思い出さざるを得ない。SCP-214-JP、あのVHSを作ったかもしれない二足歩行の喋る爬虫類の事を……。

 

あのVHSの内容が真実だったとして、二足歩行の爬虫類もきっと私と同じで自分達が居たって事を残したかったんだろうなって今ならその気持ちが痛いほど分かる……。でも、私は、あの二足歩行の爬虫類よりはもっと恵まれた状況に居る。あの二足歩行の爬虫類には、きっとあのVHSの内容を作る位しか時間も何も残されてなかった。

 

でも、私には幸運にも余力が残されてる。物資も使える設備も……。人類は居なくなっちゃったけど、あの世界を覚えてる私もLisa.AICも居る。ただの悪あがきなのかもしれない。だって人類はもう居なくなっちゃったんだから。でも、諦める事は私にはできそうにない。

 

今日、一旦この報告書ができたら、私はLisa.AICから記憶改竄処置を受ける予定になってる。今の私は一介の施設警備員が随時、Lisa.AICに教えてもらいながら、この報告書もやっと書いてる状態。能力不足なのは明らか……。だから、Lisa.AICに記憶改竄装置を使って、私の脳に必要な知識や情報、心構えを直接インプットしてもらう。これで、今よりはまともな事が出来る様になる。Lisa.AIC曰く、記憶改竄装置のこんな使い方は倫理委員会やO5評議会が認めない限りは、倫理的にやっちゃいけない禁忌の所業らしいけど、今は私が財団のトップなんだから問題ない。怖いけど……がんばる。

 

記憶改竄処置をやってから、この報告書を書くのも良かったんだけど、このメモを書く為にそれは遠慮した。記憶改竄処置を受ける前と後じゃ、感じる事とかに違いがあるかもしれないから、今のこの気持ちは文章にして残してから受けたかった。……一応、書いておくけどLisa.AICが私に記憶改竄処置を指示したとか、私をそそのかしたとかじゃ断じてない。これは私が自分の意志で決めた事だから、変な誤解はしないでほしい。

 

この処置を受けた後、私の役職は施設警備員からサイト8192のサイト管理官になる。まさかの一介の施設警備員からサイト管理官まで一気に昇進するなんて事があるなんて思いもしなかったな……。まぁ、昇進と言っても今の財団には私しか居ないんだけどね……。

 

このSCP-████-JPの報告書のオブジェクトクラスがKeterなのは、私とLisa.AICの覚悟の表れだ。Lisa.AICは最初、SCP-████-JPのオブジェクトクラスについてApollyonとかTiconderogaっていう私が今まで聞き覚えの無いオブジェクトクラスに該当するって言ってきた。Safe、Euclid、Keter、Explained、Neutralized、Decommissioned、Pending、Uncontained以外にオブジェクトクラスがあるなんて初めて知ったから、かなり驚いたけど、どうもそういうのがあるらしい。それで、ApollyonとかTiconderogaに分類されてるオブジェクトってどんなのか例も交えてLisa.AICに教えてもらったけど、確かに、SCP-████-JPはこういう分類に入れるのが正解なんだろうなって思った。だって実際に今、どうしようもないもんね……。

 

でも、私が無理を言ってSCP-████-JPのオブジェクトクラスは通常のオブジェクトクラスの中から選んでKeterにしてもらった。だってApollyonとかTiconderogaにSCP-████-JPを指定するという事は財団が収容できないと認めてしまう様な気がしてならないから……でも、それは許されない。だから通常のオブジェクトクラスの範疇に分類した。SCP-████-JPは特別なオブジェクトなんかじゃない。今は無理でも私達はいずれ必ず、SCP-████-JPを "収容" する。そして、いつの日か私達が失ったあの世界を取り戻す。

 

私やLisa.AIC、このサイトがある限り、私達は完全な世界終焉シナリオにはまだ至っていないって判断する。私達はまだ負けてない。

 

確保、保護、収容。

 

私達が知るあの、あるべき世界を取り戻そう。

 

-[データ削除済み]施設警備員

 

 

[インシデント記録███1-001]

日付2016/██/██、SCP-███1-1のサイト[データ削除済み]に長期派遣されていた財団職員が体調不良を訴えその後、身体が崩壊し死亡するというインシデントが発生しました。この当該、財団職員は連絡要員としてSCP-███1-1に派遣されており、凡そ1年間の派遣が行われる予定でした。本インシデントが発生したのは派遣から凡そ68日後の事です。当該の財団職員は朝食後に酷い頭痛や四肢の痛みを訴えた事から、その日の職務を早退しサイト[データ削除済み]内の自室に戻りました。しかし、その後、夕食の時間になっても食堂に現れなかった事を不信に持ったSCP-███1-1の財団職員が当該の財団職員の様子を見に行った所、自室の床上で当該の財団職員が[データ削除済み]の状態となっていた所を発見し、一度、医務室に運ばれた後、サイト[データ削除済み]の医療設備では対処できないと言う事で、基底次元の財団に事態を報告。SCP-███1を利用して当該の財団職員を基底次元へと搬送し、その後、当該の財団職員は速やかに財団の医療施設へと搬送されました。その後、当該の財団職員の症状はそれ以上、進行する事はなく、一時的な安定を見せましたが、意識が戻る事は無く、搬送から凡そ3ヵ月後に息を引き取りました。死因は出血多量及び多臓器不全です。本インシデントの発生を受けて、O5評議会はSCP-███1-1への財団職員の派遣中止を決定し、SCP-███1-1における財団の職員に対しても基底次元からの速やかな帰還が実施されました。その後、体調不良者や死亡者は発生していません。

 

O5評議会及びSCP-███1-1における財団は、協議の結果、互いのDクラス職員を利用した長期滞在実験の実施を決定、両財団から5名ずつの計10名のDクラス職員を相互の次元へと派遣し、そこで長期滞在させる実験を行いました。その結果、基底次元の生物はSCP-███1-1の次元においては個体差はありますが、滞在から平均して60日から80日が経過すると、身体が崩壊する現象が発生する事が確認されました。この現象の症状は初期は頭痛、吐き気、熱、四肢の痛みなど、軽微なものですが、その後、この症状は急速に進み僅か数時間で[データ削除済み]の状態となります。この症状はSCP-███1-1の次元に留まり続ける限り進行します。症状の初期段階において直ぐに基底次元へと帰還すれば、命に別状はありませんが、症状が始まってから3時間以上、SCP-███1-1の次元に留まり続けた場合、生存確率が急速に低下します。なお、基底次元に派遣されたSCP-███1-1の生物には、この様な現象は発生しませんでした。この実験結果によってSCP-███1-1の次元が基底次元とは異なる性質を持つ事が判明し、互いの次元への人員派遣は控えられる様になりました。現時点において基底次元からSCP-███1-1の次元へと送った物体の内、崩壊現象が確認されていないのは非生物の物体のみです。本インシデントの発生を受けて、現在、基底次元の財団及びSCP-███1-1の財団は本問題を解決する為の手段を研究中です。

 


 

機動部隊専用ドキュメント/サーバーSCP-███1

 

 

警告

 

O5評議会から承認を受けた機動部隊アルファ-1 (レッド・ライト・ハンド)のみアクセスが可能です。アクセス権限を有している機動部隊員は以下の確認ボタンを押してください。生体認証機能の発動及びIDの読み取り作業を開始します。無許可のアクセスはミーム殺害エージェントによって即時終了される対象となります。

 

 

 

 

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