元々書いていた「進撃の継承者〜多くを救うために〜」が誤字が多すぎたので新しく書き直しました。
僕トルタナ・スピアは、転生者である。
前世の事は、語らないのだが、前世で一番思い出は?と聞かれると必ず、「進撃の巨人」と答える。
それだけ好きで印象に残っている。
アニメの最終回を見終わった矢先に、ポックリと死んでしまった。
死因は……ご想像にお任せします。
前世で死んだあとに、この世界で赤ん坊に生まれ変わっていた。
初めは困惑していたんだけど、もうこの世界に転生して十年。
現状も理解してきた。
そして、ある事実に気づいてしまった……それは……この世界が進撃の巨人の世界だってことに!
ファンなら一度は、考えたことがあるであろう展開に気づいた時には、「やった!」と叫んでしまいそうだった。
まあ、そんなこんなで今日もこの世界で生きている。
ちなみにシガンシナ区に住んでいるんだよ、このままじゃ家がなくなるね!テヘ!
僕は今、幼馴染達の薪拾いを手伝っていた。
「トルタナ…ボーとしないで…エレンが起きない…手伝って」
今話しかけて来た子は、僕の幼馴染の一人、ミカサだ。
いつも無表情で単調に話すのが特徴的な女の子だ、美少女なんだけどな〜
「手伝うよ、エレンの分の薪拾いは終わったの?」
「終わった。」
そんなやりとりをしながら、エレンがいつも寝ている大木の下へと向かう。
「エレン〜起きろ〜、起きないと、激マズな方の薬、飲ませるぞ〜」
エレンを脅しながら肩を揺する。
「そ、それだけは、勘弁!」
そう言いながら飛び起きた。
エレンは、無鉄砲で猪突猛進な性格で、外の世界を夢見てる少年だ。あ…あ,この子があんなことをしでかすなんて考えたくもない。
「熟睡だったよな、どうかしたのか?起きたんだったら行くぞ。」
僕は、エレンに問いかけ、そのままミカサの元に行く。
「いや…なんかスゲ〜長い夢を見ていた気がするわ…あれ?なんだっけ思い出せない…」
エレンは、立ち上がり、僕らの方へ駆け寄る。
「エレン?なんで泣いているの?」
ミカサは、尋ねた。
「え…いや…これは違う!」
「いや、どんだけ、激マジの薬が嫌なんだよ…あれ?僕も嫌だな…わかるわ…」
僕は茶化そうとしたけど、失敗してしまった。
「自己完結するなよ!あと、俺泣いてねーし、誰にも絶対言うなよ!」
まあ、エレンがそこまで言うなら
「わかったよ、言わないて。」
「エレン、トルタナ、もう日が暮れる、帰らないと」
「そうだな、帰ろ、エレン」
僕たちは、家のある方に帰っていった。
なんとなく分かると思うが、僕の幼馴染達は、あのエレン・イェーガーとミカサ・アッカーマンなのだ。
ありがたい事にエレン達と関わりが持てたのである。
自分から関わった訳ではなく、お父さんとエレンのお父さんグリシャ・イェーガーが仲が良かったからだ。
僕は前世で薬に精通していたので、グリシャ・イェーガーこと師匠にしつこくお願いして弟子にしてもらい診察の手伝いと薬品の研究をやらせてもらっている。
前世の記憶をフル活用して、大体10種類ぐらいの新薬を作った。
そんなこんなでシガンシナ区の門まで帰ってきた。
「ミカサもトルタナも、誰にも言うなよ、オレが泣いてた事。」
エレンは、もう一度警告した。
「……言わない」
「言わないって、しっかし、何もないのに涙が出てるなんてな、師匠に見てもらえよ?涙腺の病気かもしれないからな?」
僕は、心配で言う。
「バカいえ、父さんにこんな事言えるかよ。」
少しキレ気味に言い返してきた。
「何泣いてるんだ、エレン?」
その時、一人の男が僕たちに話しかけて来た。
「ハ…ハンネスさん」
エレンがその男の名前を読んだ。
ハンネスさんは、駐屯兵団所属の兵士で壁の整備や防衛などをしている。
師匠に家族を救ってもらい恩を感じているらしくこうして、エレンを気にかけてくれている人だ。
「こんばんは、ハンネスさん。」
「おう、トルタナ、こんばんは。あと作ってくれた薬ありがとな、いくら酒のんでも頭痛くならねーて評判でよ、駐屯兵団のみんなありがたく使わして貰ってるよ。」
笑顔で感謝してくれた。
駐屯兵団は、三つある兵団の中で、一番のサボり魔で有名な兵団である。
なので、少しでも迅速に巨人に対抗できるように酔い止め入りの頭痛薬を作ったのだ。
「ありがとうございます。これからもご贔屓ください。」
でも、良かった〜この世界来て一番の自信作だからな〜。
「おう!で、なんで泣いてるんだ?エレン…あ!ミカサにまた怒られてたのか?」
少しからかい口調で声を掛ける。
「は?!なんでオレが泣くんだよ!別に…って、酒くっさ!!」
エレンは、鼻をつまみながら言う。
そして奥にいる兵士たちにも目を向ける。
「また飲んでる」
呆れながら言った。
「お前らも一緒にどうだ。」
ハンネスさんは、ちゃらけて言う。
「ハンネスさん、酒は、子供には、害だから勧めるなって何回言ったらわかるんですか!!」
僕は、それに怒りハンネスさんに注意する。
「冗談だって」
僕に怯みながら言った。
「ハンネスさん、仕事は?」
エレンが質問をする。
「おう!今日は門兵だ、だから酒を飲んでも問題ねえ〜よ」
少しフラフラなハンネスさんは、高々に言う。
「ほどほどにして下さいよ?」
僕は、心配で言う。
「そんなんで、いざって時に戦えんのかよ!!」
エレンが怒鳴った。
「ヤツらが、壁を壊して!!街に入ってきたときに、戦えんのかよ!!」
エレンは、激怒した、かの自堕落な、駐屯兵団に……辞めておこう。
「急に怒鳴るなよ、ヤツらが壁を壊すことがあったらそら、しっかりやるよ。」
ハンネスさんは、言った。
「ハハハ…医者のせがれ!!しかしな、そんな事百年に1度もないんだぜ。」
話を聞いていたのか後ろにいた、小太りの駐屯兵が話に割り込んでくる。
「で…でも!そうやって安心している時が危ないって父さんが言ってたんだ。」
あっエレン少し日和ったな〜。そう思いながら続きを聞く。
「まぁ…確かにそうかもな、イェーガー先生には、頭があがらねぇけどよ、ヤツらに壁をどうこう出来るとは、思わねぇんだ」
ハンネスさんは、納得はしたが、それ以上巨人に壁をどうこうできるとは、思ってない様子だった。
そこで僕は、口を開く。
「できるかも知れないよ、たとえば、壁をよじ登ってきたり、その巨体で壁を壊したり…」
「でもな、巨人にはそんな知性はないって言われてるんだぜ?」
僕の言っている事を否定する。
「巨人も生き物だ、そして壁の外は未知、知性がある個体がいるかも知れないよ?」
「でもよ……」
断言できない事に怯む。
「まあ、そんなのがいたらとっくに壁が突破されてるよ!」
僕は、茶化した。
「ふー、そうだな、そうだよな」
ハンネスさんは、安心した顔をする。
「じゃそもそも、ヤツらと戦う覚悟なんてねーんだな?!」
エレンがまたハンネスなや問いかける。
「ないな」
ハンネスは、素直に答える。
「そんなんだったら、駐屯兵団なんて名乗るのやめちまえよ!!」
「それも悪かねーな」
エレンの言葉は、呆気なくかわされる。
「エレン…兵士が活躍するってことは、人類が最悪の事態に陥った時だ、俺たちがこんなふうにバカやってる時が一番平和なんだぜ。」
ハンネスさんは、エレンに聞かせるように優しく言った。
「ハンネスの言う通りだ、まったく、外に出ようって言う調査兵団の気が知れねーな。」
モブが言った。調査兵団を馬鹿にしたらエレンが怒るぞ。
「一生壁の中にいてただ飯食って寝てりゃー生きていけるよ、でもそれって、まるで家畜じゃないか!!」
ほら怒った。
エレンの言葉にハンネスは、どう返せば良いか分からず黙っていた。
「はい、はい、エレンそこまで、早く帰んないと怒られるよ。」
エレンとハンネスさんとの間を割り込み、話を中断させた。
そして、ミカサにエレンを引っ張らせて、家の方へ向かって歩み始めた。
「まさか…あいつ…調査兵団に入りたいのか?」
ハンネスさんは、心配そうにエレンを見て言った。
〜数分後〜
「エレン…」
ミカサが声を発した。
「調査兵団は辞めた方が良い」
淡々と言う。
「なんだよ…お前も調査兵団をバカにすんのか!?」
エレンは、荒い声で言う。
「エレン、ミカサは、バカにしたわけじゃないと思うよ?」
僕は、エレンの言葉にそう返した。ミカサは、誰がどう見てもエレンのことが好きだ、だからこれは心配から言っているのだと分かる。
そのことを伝えようと口を開く。
「ミカサは、エレンをしぃ……
カンカンカンカンカンカン
発言しようとした時、外門が開く鐘が鳴った。
「調査兵団が帰って来たんだ!英雄の凱旋だ。」
エレンが興奮気味に言う。
「行くぞ、ミカサ、トルタナ」
エレンは、僕とミカサの手を引っ張って走っていく。
門の周りには、人で溢れていた。
「全然見えねー、」
エレンは、近くの木箱に登った。
その時大きな声が門の近くから聞こえた。
「………我々は…今回も…何の成果も…得られませんでした!!」
一人の調査兵団が、仲間の母を相手に言い放った。
それを聞いていたエレンとミカサは、唖然としていた。周りの人達もだ。
だけど僕は違った、気分は悪くなったが、それ以上に緊張とドキドキが止まらなかった。本編が始まったって実感できたからだ。
「計画を実行する時が来たか…」
僕は、みんなが唖然としている時にそんな事を呟いた。
そのあと、エレンがなんかしたらしく、ミカサに引っ張られ家に帰るのだった。
「「ただいま!(ただいま)」」
「お邪魔します。師匠、エレンのお母さん。」
エレンの家にお邪魔する事になった。
「おかえり。」
「おかえりなさい。あら、トルタナくんいらっしゃい。」
そう言ったのは。師匠のグリシャさんとエレンのお母さん、カルラ・イェーガーだ。
「師匠、どこか行くの?」
師匠がにじたくをしていたから尋ねた。まあ、分かってるんだけどね。
「いや、二つ上の街に診察に、その人は、子供が嫌いだからね、今日は、連れていけないんだ。」
師匠は、そう言った。おお、嘘がうまい!
「わかりました、師匠」
そう返事を返しておいた。
「遅かったわね、何かあったの?」
カルラさんが、尋ねる。
「エレンが、調査兵団に入りたいって。」
ミカサが、言い放った。
「ミカサ!!言うな…「エレン!!」
エレンが言い終わる前に、カルラさんが叫んだ。
「何を考えているの?!壁の外に出た人がどれだけ死んだか分かっているの?!」
カルラさんは、取り乱して言う。
「わかってるよ!!」
エレンも負けじと言い返した。
「エレン、どうして外に出たいんだ?」
聞いたのは、師匠だった。
「外の世界がどうなっているか知りたいんだ!知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」
エレンは、真剣に答えた。
「そうか…あ、そろそろ船の時間だ。行ってくるよ。」
師匠は、そう言って立ち上がりドアの方へ向かう。
「ちょっとあなた!エレンを説得して!!」
カルラさんは、師匠に言い、ドアを開くのを止める。
「………エレン……帰ったら、ずっと秘密にしていた地下室を見せてやろ。
師匠は、エレンにそう言ったが、全くエレンの方を見てなかった。
「本当に!」
エレンは、嬉しいそうに言った。
(これから…地獄が始まるのか……絶対、僕がこの世界の運命を変えてみせる)
「師匠……いってらっしゃい…」
僕は、師匠にそう強く言った。
「あぁ、行って来ます。」
「いってらっしゃい♪父さん。」
師匠が返事を返すと、ご機嫌なエレンは、手を振りながら見送った。
しばらく、手を振って、師匠が人混みに消えて行った後、カルラさんは、エレンに言う。
「エレン、ダメだからね、調査兵団なんてバカな真似」
「バカだって……?!俺は家畜でも平気でいられる人間の方がよっぽどバカに見えるね。」
エレンは、逃げるように街に向かって走って行った。
「ミカサ、あの子は、危なっかしいから、困った時は、支えてあげてね。」
カルラさんは、ミカサにお願いした。
「わかった…待ってエレン…」
ミカサは、頷いたあとエレンの後を追って行った。
「トルタナくんも、お願いね」
カルラさんは、僕にもお願いした。
「うん、最初からそのつもりです。」
「エレンがどんな状況になっても、僕が守ります。もし道を外してしまっても、僕が正します。」
僕は、決意を胸に、語る。
「トルタナくん?…ありがとう、そこまでエレンのことを思ってくれていて」
カルラさんは、不思議に思いながら言う。
「では、さようなら」
僕は、二つの意味を込めてその言葉を言う。
「あ、エレン達に日が暮れるまでには帰ってきてと伝えてくれる?」
「ごめんなさい、これから大事な用事があって…」
カルラさんのお願いを断った。
「そう、何か知らないけど?気をつけてね」
「気をつけますよ、では、行って来ます。」
僕は、師匠が乗る船の港の方へ行った。
「…カルラさん、ごめんなさい…」
カルラさんが見えなくなった後そう呟く。
「よし…行くか…」
自分に言い聞かせるように言う。
今からすることは、物語の根幹に関わること、普通に暮らすこともできたと思う。
でもこれからの地獄を救うため、僕は、動く事を決めたんだ…
不定期投稿になりますのでご了承下さい。
誤字脱字や、文章構成として間違っているなどご指摘して貰えたら嬉しいです。