ソードアート・オンライン 英雄達のレクイエム   作:オトマトペ

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みなさん大声で言いましょう!!
せーのSAOクリアおめでとう!!!

クリア前に予約投稿で投げてるので多分この時にはなにかしらのPVがやっているんだろうなくらいしかわからないです笑

こっちも頑張ってSAOクリア目指さねば!


VSイルファング・ザ・コボルドロード

目覚めは最悪だった。

 

「ハァ・・・ハァ・・・なんで今更・・・」

 

目覚めた瞬間に上体を思いっきり起こした。そこには荒野も死体も少女・・・■■■■もいない。いるのは・・・

 

「ん・・・んむぅ・・・」

 

隣ですやすやと眠っているミトだけだ。ミトはこちらに気づくこともなくすやすやと眠っていた。髪も縛らずに下ろしていてその寝顔は緩みに緩み切っている。俺を無に引き摺り込もうとしたのも納得した。■■■■にもしっかりと理由がある。だけど、すまねえ。俺はまだそっちに逝く訳には行かねえんだ。俺は一生こいつを守っていくことを決めた。このか弱き少女を・・・ほっとくとなんでも溜め込んじまうお前を・・・だから、もう大丈夫だと思うくらいなるまで責任を持って守り通す。

 

「ん・・・おはよ」

 

ミトはうっすらと目を開けて頬を緩ませる。その姿はひどく神秘的だった。彼女自身は寝ぼけ眼で目を擦らせる。寝起きはボーとすることはよく見ていた。ミトはそれを恥ずかしがるが俺はミトの好きな所だ。

 

「おはよう。顔洗えよ。とんでもねえ顔になってるから」

「・・・ええ・・・・・・うそぉ!?また!?」

 

ミトはそこで目が覚めたのか慌てて鏡の前に行き確認する。それを後ろから見ていたが耳が真っ赤になる。俺を見ればミトは顔を手で覆い隠す。

 

「ちょ、見ないで・・・寝起きとかすごい顔してたんじゃ」

「別に気にしねえよ。それで幻滅する男じゃねえての」

「こっちの問題よ!」

「どうせこの先一緒に生きてくんだ。見るなって方が無理」

 

俺はベッドから降り、ミトを抱きしめる。ミトも驚くが知ったことではない。この熱が冷たく感じる俺の体温を温まるのを感じた。このままくっつくのも吝かではないが、切り替えねばならない。

 

 

「・・・よし、今日は気合い入れてくぞ」

「ええ」

 

 

☆¥%

 

 

俺達はレイドパーティーに合流しボス部屋に向かっていた。俺達のパーティーは集団の中にいたが最後尾にはキリト達が後ろにいた。ミトはアスナの方を気にしつつ歩いている。昨日はボス戦後とは言っていたが、不安だな。そこでオコタンがレイドでの役割を話して行く。俺達はF隊と命名され、長物を扱うパーティーとなっている。メンバーの武器は斧槍が2、両手槍が2、両手鎌が1、両手棍1だ。長物はデバフをかけるソードスキルも多く、ディアベルからは取り巻きの相手をしつつスイッチでボスを相手するパーティーの空いた穴を埋めることになっている。そのディアベルは昨日会議に来てた連中が全員揃っていることを喜んでいた。

 

「俺・・・嬉しいよ!本当は昨日に来てくれた奴が1人でも来なかったらボス戦を中止にしようか考えてたんだけど全員が来てくれた。このメンバーなら確実にボスを倒せるって」

 

ディアベルは大袈裟に喜ぶ。彼なりには緊張を解かせるためのものであることは明白だが少し緊張を解かせすぎている。ある程度の緊張は残すべきだろう。そうこうしている内にボス部屋に着き装備を整える。扉の前は重苦しい空気に包まれる。

 

「聞いてくれ・・・みんな・・・俺から言うことはたったひとつだ」

 

ディアベルは徐に剣を抜くと目の前で構える。彼の笑みはプレイヤー達に鼓舞される。

 

「勝とうぜ」

 

その声には歓声は沸かない。だが、それは聞いてないわけでもない。各々にその心が染み渡り俺達のボルテージは上がっていく。

 

「行くぞ」

 

ディアベルが扉を開き続々とボス部屋に入っていく。エギルやキバオウも続き、F隊・・・そして後ろのキリト達が入った瞬間にとびらが閉まる。その瞬間に部屋は明るくなり、ボスの姿が現れる。ボス部屋の奥にある玉座から巨大なモンスターが立ち上がる。その姿は強靭な筋肉で覆われ兜と最低限の鎧をつけている。右手には斧左手には盾をつけ腰には恐らく湾刀らしき物を差している。その目は待ちかねたように飛び立ちフィールドに降り咆哮をあげる。

 

 

グォオオオオオオオオ!!

 

攻略隊のプレイヤー達は怯む。その咆哮はさながら狩りを楽しむ獣の王に相応しい。その隙に天井から水晶が落ちてきて《ルイン・コボルト・センチネル》が三匹出現する。だが、彼等は怯まない。

 

「攻撃開始!」

 

ウォオオオオオ!!

 

ディアベルの指示の元第一層ボス戦が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「A隊C隊、スイッチ!来るぞ、B隊、ブロック!C隊、ガードしつつスイッチの準備。今だ、交代しながら側面を突く用意!DEF隊、センチネルを近づけるな!」

「「了解!」」

 

俺とミトが所属するF隊はディアベルの指示の元センチネルの相手をしていた。センチネル自体は下に出てきたコボルドより強いが俺達には人数がある。

 

「スイッチです!」

「ゼアァ!」

 

リーダーがセンチネルの攻撃を防ぐと同時に《両手槍》スキル単発技《レンジ》を発動しセンチネルを倒す。ボス戦はそろそろ中盤戦を終えようとしていた。ボスの攻撃パターンはベータと概ね変わらないためHPをレッドにまで落とした奴は今の所1人もいなかった。俺達のパーティーはもちろんのことキリト達も2人だけでセンチネルを5匹も倒していた。特にミトの友達であるアスナはビギナーとは思えないほどに鍛えられていた。

 

「剣先が見えねえ・・・そんだけ鍛えたってことか」

「私だけじゃアスナはあそこまで強くならなかったと思う。癪だけど・・・キリトも多分このゲームについて教えてくれてたんだ」

「A隊スイッチ!F隊攻撃準備!」

「了解!」

 

A隊は一旦回復のために離脱し、HPに余裕があるF隊が穴を埋める。ゴボルドロードは、片手斧スキル単発技《クリーブ》でF隊を薙ぎ払おうとする。だが、全体的な大ぶりな攻撃だ。

 

「ミト!」

「ええ!」

 

俺は槍を斧が振られる角度から少し傾けて構える。斧がぶつかる。ぎゃりぃん!!と不快な金属音が鳴ると同時に槍で軌道をずらし、その隙にミトが両手鎌スキル単発技《モーア》でコボルドロードのガラ空きの脇腹を切り裂きHPバーをすっ飛ばす。残りはラスト一本。コボルドロードは腕から盾を外し斧と一緒に放り投げる。

 

「情報通りみたいやな。」

「C隊ボスを取り囲め!ターゲットは俺が取る!」

 

 

ディアベルの指示でC隊がボスを取り囲む。コボルドロードも腰の湾刀を抜こうと構える。その構えは《クラッシュ・コボルド・ガーディアン》と同じ。しかし、何か違和感を感じる。コボルドロードはニヤリと笑みを浮かべすぐに腰に刺してある獲物を抜くがそれは湾刀などと言う瑣末なものではない。

 

「野太刀だと!?ディアベル待て!」

「ダメだ!下がれ!範囲攻撃が来るぞ」

 

俺とキリトが声を上げるが、ディアベルは既に《ソニック・リープ》でコボルドロードを切ろうとしていた。だが、コボルドロードはそれを飛んで躱す。そこから発動するカタナのソードスキルは・・・

 

「チッ!」

「くっ!」

 

俺は咄嗟に両手槍スキル振り下ろし技《ダウン・スイング》を発動させる。カタナスキル範囲技《旋車》カタナスキルの中でも広い範囲と攻撃力を誇る。そしてこのスキルの恐ろしいところがもう一つ。

 

「ぐぅ・・・」

「う、うごけねぇ」

 

もろに食らえばスタンのデバフが掛かる。俺とミト以外のボス相手してたプレイヤーは全員スタンしてやがる。コボルドロードはカタナスキル斬り上げ技《浮舟》でディアベルが斬り上げられる。そこからはコマ送りの映像のように世界は時を刻む。コボルドロードはそこからカタナスキル3連撃技《緋扇》を発動させる。

「ぐっ!?・・・ガァ!?・・・」

 

ディアベルを突きこみ柱まで吹き飛ばす。あそこまでのクリーンヒットだ。恐らくはHPは・・・命は尽きる。ディアベルは消える。そこに生きた証を残せぬまま。

 

うわぁああああああああああああ!!!

 

レイドからは悲鳴が上がる。遠足気分だったはずが、目の前で指揮官が死んだ。その死がレイドに現実を見せつける。だが、悪夢は止まらない。天井からは水晶が落ちセンチネルが沸く。その数は倍となる。

 

「嘘だろ・・・」

「3匹までのはずだ!」

「話が違う・・・!」

 

センチネルは麻痺したプレイヤーを攻撃しようとするが・・・

 

「フッ!」

 

ミトが大勢のセンチネルを攻撃しタゲを取る。俺もその半数を・・・いや、もっと多くの数を引き付ける。だが、コボルドロードは多数のセンチネルを引きつけるミトに対して居合い抜きの構えを取る。あのスキルは確か、カタナスキル突進技《辻風》。

 

「行かせるかよ!」

 

両手槍スキル単発直線突き《スイフト・ランジ》でゴボルドロードの膝裏を突く。モンスターとは言え人型だ。膝裏を狙われては軸足・・・ましては、突進するのに使う足が崩れればソードスキルは失敗する。コボルドロードは体勢を崩され通常より長い技後硬直が襲い来る。いち早く硬直が解けた俺はすぐさま両手槍スキル上段技《ライズ》でゴボルドロードの鼻っ柱に槍を突き刺す。

 

ギャウ!?

 

コボルドロードはたまらず仰け反るが、倒れずに立ち上がる。その目には俺に対する怒りがもたらされる。あとは俺がレイドが立て直されるまで耐えれるかだ。

 

「ブッ潰してやらァ」

 

コボルドロードはカタナを振り上げた。

 

☆¥%

 

ディアベルが死んだ。リーダーが死んだことでレイドは大混乱に陥り、センチネルも多数出現する。このままでは確実に犠牲者は増える。アスナの時は逃げてしまった。あの時の後悔、罪悪感は忘れられない。だから私は・・・もう迷わない!

 

「フッ!」

 

攻撃してこようとしたセンチネルの首を狩り倒すと他のセンチネルもこちらを攻撃し始める。前後で挟もうとセンチネルが飛び上がるが、前方のセンチネルの頭を蹴り反動で勢いをつけて後方のセンチネルを攻撃する。しかし、所詮は時間稼ぎにしかならない。センチネルの攻撃を受け止めた隙に後ろから攻撃を加えられてHPが減り始める。

 

「いやぁああ!!」

 

後ろから人にのプレイヤーが声をあげてセンチネルを攻撃する。そのプレイヤーのことは当然忘れない。

 

「アスナ!?なんで!?」

 

アスナからしたら私のことを助ける義理はない。そのまま見殺しにすることだって出来たのに・・・私は俯いてしまう。罪悪感がとても重くアスナの顔を見ることができない。アスナはゆっくりと近づいてくる。思わず目を瞑るが・・・

 

チィン・・・

 

金属音が鳴り思わず目を開けるとアスナは私の鎌にレイピアを合わせていた。

 

「アスナ・・?」

「・・・わからないわ。昨日まではずっと私の中に怒りがあったわ。なんで見捨てたんだろうって・・・でも、キリト君とタキさんに言われて気づいたの・・・ミトだってわざわざ自分を見捨てるはずがない。私達が出会ってからそれまで積み上げて来たあの時間は決して嘘じゃないって」

 

アスナの言葉は私の心に届く。そうか、私が悪いと言うのにアスナは・・・思わず涙がこぼれ落ちそうになる。でも、この涙を流すのは後でもできる。だから・・・

 

「ミト!話しは後!このままじゃ全滅してしまうわ!だから、あのボスを倒す手立てがあれば教えて欲しいの!」

「・・・わかった。あの範囲攻撃はボスを囲まなければ発動しない。だから落ち着かせてHPが少ない人達を下げて回復させないと」

 

そうしないとボスを単独で食い止めているタキが保たない。タキがいくらプレイヤースキルが高くとも槍は取り回しが悪い。いずれ綻びが出るかもしれない。

 

「キリト君!ボスの攻撃を防御することは出来る?」

「刀なら俺も戦ったことがある。なんとかソードスキルをキャンセルさせるからアスナはそのすきに攻撃を頼む!」

「わかったわ!ミトはキバオウさん達と協力して取り巻きの相手をお願い!タキ君もスイッチして下がらせるわ!」

「任せて!」

「それじゃあ行ってくる!」

 

アスナとキリトはコボルドロードに向かって走る。そうか・・・アスナはもう私に頼り切りにならなくても大丈夫だ。彼と共に駆ける様はさながら画になっていた。だからここで渡すのがいい。この武器はアスナのために取った武器だからね。

 

「アスナ!使って!」

 

私は実体化した《ウィンド・フルーレ》をアスナに投げ渡した。アスナはすぐさま装備欄を開き《ウィンド・フルーレ》をセットする。アスナはそれをもってキリトと共に駆けて行った。無事だったキバオウ達も我に帰りセンチネルを相手し始めている。これなら、まだ戦える。

 

☆¥%

 

チッ!これ以上は保たねェ!コボルドロードがプレイヤーよりも大柄のため槍のアドバンテージであるリーチの差は無え。穂先でソードスキルを止めたりしていたが、衝撃によるダメージも溜まりに溜まってやがる。もはやHPはレッドに落ちる寸前だったが・・・

 

「スイッチ!」

 

声が聞こえた瞬間俺は高く飛び上がり代わりにキリトがボスの攻撃を受け止める。

 

「キリト!?」

「スイッチ!」

 

その後ろからはアスナがコボルドロードのガラ空きの腹に細剣スキル単発技《リニアー》で貫こうとするがコボルドロードは刀をアスナの頭に突き立てる。

 

「アスナ!」

「やぁあああ!!」

 

ギリギリで首を傾けてかわすがマントのフードが破れながらも今度こそ《リニアー》で貫く。アスナはマントを放り投げ素顔を顕にする。

 

「みんな!聞いて!ボスの範囲攻撃は囲まなければ来ない!HPが低い人は下がって回復してから復帰して!」

 

ここでスタンがかかっていたプレイヤーもやっと立ち上がり下がり始める。

 

「タキ!一回下がって回復してくれ!ボスの攻撃はなんとかする!」

 

キリト・・・あいつになら任せられるっかもしんねぇ。あいつの実力ならしばらくは保たせるはずだ。なら、俺は・・・

 

「頼むぞ。俺が戻るまで持たせてくれよ」

 

俺はギアを下げ、一旦下がり回復ポーション一息で飲む。HPは回復を始めるがその回復スピードは緩やかだ。しかし、回復中で後ろからセンチネルが攻撃してくる。

 

「邪魔だ」

 

ポーションの空き瓶をセンチネルに投げつける。瓶はセンチネルの兜に当たり割れて破片がセンチネルに刺さる。その隙に喉元を連続で刺してセンチネルのHPを削り、最後に薙ぎ払いで首を刈り消滅させる。

 

「タキ!私の後ろに!一旦回復してから復帰して!」

「言われなくてもそうするつもりだが・・・この状況でそんな余裕はねえ」

「でも、貴方は半分もHPがないの!だから・・・」

 

グルオォオオオオオ!!

 

「しまっ・・・ぐっ!?」

ここでボスの攻撃を受け止めていたキリトがもろに攻撃を受けて転がる。その姿に動揺したアスナも体を硬直させてしまった。その隙にコボルドロードは《緋扇》の構えを取る。

 

「アスナ!」

 

ミトは助けようと走るが・・・

 

「うわぁ!?」

「っ!?」

 

センチネルの攻撃で飛んできたプレイヤーと激突して倒れ込む。俺もここからじゃ間に合わねぇ。だが、ここで伏兵がやってきた。

 

「うぉらぁ!」

 

エギルだ。彼は両手斧スキル範囲技《ワールウィンド》をコボルドロードに当て確実にダメージを与える。その後ろから彼のパーティーメンバーがコボルドロードを追撃する。

 

「回復するまで俺達が支えるぜ。このまま黙ってちゃ俺達の立つ瀬がないからな」

「すまない。防御に徹してくれ。HPが回復したら参加する」

 

エギルは笑みを浮かべるとキリトにサムズアップしながらコボルドロードに向かっていった。

 

「ミトも無事か?」

「なんとかね。エギルがいなかったら危なかったわ」

「あいつらなら防御に徹すればしばらくは保つだろ。ただ《旋車》が発動しねえようにしときゃ問題ねえ。なら、キリトの周りを護衛する方がいいはずだ」

 

俺達はキリトが回復中にダメージを受けないように周りを固める。エギル達B隊は全員が守りの体制に入りコボルドロードの攻撃を防ぐ。その後ろでは回復中のキリトが指示を出す。一歩間違えば破綻する綱渡りを成功させ続ける。だが、その綱渡りは、長く続かない。

 

「ぐっ!・・・」

 

B隊の1人がコボルドロードの攻撃を受け損ねたたらを踏む。すぐに持ち直したが、その位置は・・・

 

「下がれ!」

 

コボルドロードは《旋車》の為に飛び上がる。あの距離では防御するのも間に合わない。ここで唯一届きそうなのは・・・

 

「届けぇえええええ!!」

 

キリトが片手剣突進技《ソニック・リープ》でコボルドロードの脇腹を切り裂きソードスキルをファンブルさせる。コボルドロードは体勢を崩され墜落しキリトは上手く着地する。俺とミトはそれと同時に一斉に走り出す。

 

「アスナ!最後のリニアー一緒に頼む!」

「了解!」

 

キリトはそのまま攻撃に移りアスナはそれに追従する。コボルドロードはすぐさま立ち上がり居合いの構えをとる。

 

「タキ!止まれ!攻撃が来るぞ!」

「舐めてんじゃねェ!俺が馬鹿正直に突っ込むだけな訳あるかよ!」

 

再びギアを上げる。コボルドロードの攻撃は居合切りに近え。刀は腰から飛んでくる。一撃必殺の技かつカウンターにも向く技だ。

 

「ミト!俺から十分に離れて走れェ!あいつの攻撃は俺が止める!当たるんじゃねェぞ!」

「頼んだわよ!」

 

コボルドロードが刀を振ると同時に俺は槍を薙ぎ払う。コボルドロードと刀を打ち合わせ火花が散る。コボルドロードは獰猛に笑っている。パワーは明らかにコボルドロードが上・・・だが、それを上手く利用してやらァ。俺は打ち合ってる槍の穂先を回す。いきなり軽くなったコボルドロードは戸惑いの表情になるが既に遅せェ。

 

「う・・・・ラァァァァァァアアアア!」

グル!?

 

槍を刀の下に回り込み思いっきり槍をかち上げる。コボルドロードは突然のことに仰け反る。少しの間とはいえ持ち堪えたのが太刀筋を見極めれた。それに合わせることなんざ簡単なことだ。

 

「スイッチ!」

「ハァ!」

 

ミトは両手鎌スキル低範囲薙ぎ払い技《フェラー》を発動し足を引っ掛け転倒させる。仰向けに倒れようした時にアスナが走り込み下から《リニアー》で打ち上げる。コボルドロードの体は宙に浮きあがる。

 

「「スイッチ!」」

 

アスナのスイッチの宣言と同時にキリトは再び《ソニック・リープ》を発動する。コボルドロードは縦から真っ二つに切り裂かれる。そして、キリトが着地すると同時にコボルドロードの体は地面に落ちバウンド、その後空中で体が消滅した。それと同時にセンチネルも消滅する。レイドメンバーは突然のことに固まるが空中にcongratulations!!と表示されるのを見て喜びの歓声を上げる。一人一人は笑顔でその喜びを噛み締める。第一層ボスは1人の死亡者が出たものの勝利で終わった。

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