この世界の魔法
呪文の詠唱やルーン文字、魔法陣などの方法で術式を固定し、魔力の方向性を指定して風や炎と言った超常現象を発動させる技術。単に魔力を込めて現象を意識する事でも発動させる事は可能だが、その方法で起こせるのは単純かつ低威力な魔法に留まる
一部の魔物によっては簡易的な魔法を扱うこともある
風を吹き荒らしたり、炎を虚空から生み出すことができるが、複雑かつ高威力な魔法を放つ為には集中と時間を要する
回復魔法や回復薬と言った物は存在しない
極まった魔法使いは単独で、現実世界の戦車と同等の戦力を有する
この世界の識字率
技術文化レベルは現実世界のおよそ15世紀相当だが、識字率はかなり高く、ほとんどの人間が文字を扱える。これは魔法を扱うためにルーン文字や魔法陣などの術理を学ぶ過程で、共用語も同時に学ぶ事が多い為である。しかし学校教育と呼べるものはまだ存在しておらず、教育は家庭ごとに行われるため、「高貴な家柄の方が魔法の扱いに長けるが、そもそも高貴な家柄の人間は荒事を行わない」という矛盾が発生している
この世界の魔物
普通の動物や人類との判別基準は後述の魔力残渣に対する耐性があるかどうか
なぜこの差が産まれるのかは判明していない
魔物の等級
最下層の1級~6級までの6段階で評価される
1級は人間にほぼ無害
2級は狼程度の危険性、成人なら訓練を受けてない人間でもある程度対処可能
3級は武装した大人一人と同程度の危険性
4級は武装した大人数人程度が必要な危険性
5級は戦車と同程度の危険性
6級は街が危険に晒されるほどの危険性
キラーアント
数百匹程度の群れで生きる体長1mほどのアリのような魔物
生態もアリに酷似している
外殻はキチン質で構成されており硬質な鎧として機能するが金属ほどの強度は無い
武器は巣穴を掘る為に使われる岩も砕く大顎と尾部から分泌される酸性の液体
大顎で岩盤ですら掘り砕いて巣穴を広げ、分泌液で土や岩を溶かして粘土のように巣穴の補強材、補修剤として使う
グロウ・ファンガス
暗闇でほのかに光るキノコ、直径15cmほどの大きさの傘を持つ大きなキノコで光ることで魔物などに食べてもらい、胞子を拡散してもらう生態を持つ
木のセルロースをグルコースに変換できる酵素を持っており魔物達にとっても栄養素として優秀
また現実世界の青カビのようにペニシリンのような成分を分泌することで他の細菌などの成長を抑制している
湿気の多い冷暗所で倒木のある環境を好む
迷いの森
作中でキラーアントが住む森
広大で平坦な土地に変わり映えのしない植生が続き、内部の魔物達の魔力残渣によって方位磁石が意味をなさないためにこの名前が着いた
広さは大体日本の北海道と同じ程度
ドラゴンほどの強力な魔物は存在しない
魔力残渣
魔法を使ったり大きい魔力を持つ生き物などが死ぬとその空間に滞留する魔力の残りカス
魔物にとっては無害だが、只人や魔力に耐性の薄い獣人などは高濃度の魔力残渣に晒され続けると幻覚を見たりと言った、酩酊状態に陥ることが知られている
この世界の人種
只人、森人、獣人の3種類
それら以外に知能を持つ存在は確認されていない
只人
これと言った特徴のない人種
それなりの魔力、それなりの身体能力があり繁殖能力が高いため3種類の人種の中で1番数が多い
見た目や寿命は普通の人間と変わらない
森人
魔力に優れた人種、魔法の扱いに長けるが身体能力は低い
寿命は200年程度あり、子供は10年程度で成人と同じ大きさになり20歳程度で成長が止まる、180歳を越えると急激に老いていく
繁殖能力が低く、3種類の人種の中で1番数が少ない
只人よりも長身で耳が尖っているのが特徴
獣人
身体能力に優れる人種、だが反対に魔力はほとんど扱えない
個体によって様々な獣の特徴が先祖返りのように体に現れるのが特徴
短命で40歳程度で寿命を迎えるため只人と繁殖能力は変わらないが数は劣る
迷いの森の周辺諸国について
アマルティア国
迷いの森の西に隣接する形で存在する人口20万程度の国で只人と森人が混じって暮らしている
農耕や牧畜に適した広大で豊かな土地を確保しており、それらを用いた輸出産業が盛んに行われている
迷いの森との間には防壁を築いており警備兵が見回っている
通常迷いの森には冒険者以外は立ち入らない
民主主義国家で現在の王は平和主義
キルトゲイン国
迷いの森から東に遠く行った場所にある人口20万程度の獣人の国
武力に優れた侵略国として30年ほど前(今代の王に代替わりしてから)から有名であり周辺諸国と仲が悪い
特にテランダナ国とは戦争間近と言われている
絶対君主制の独裁国家で現在の王は排他主義
国全体として獣人が至高であるという考えと人種差別的な考えが根付いており只人や森人を毛無し(獣人が只人や森人を指して言うこの世界のスラング、現実世界で黒人に対して〇ガーと呼ぶようなもの)と呼び、嫌っている
テランダナ国
迷いの森の北から少し離れた場所に存在する人口10万程度の国
森人、只人、獣人が混ざって暮らしている珍しい国
元々は森人だけが住む国だったが、北方特有の魔物たちの希少な素材を目的とした冒険者たちが他国から移住し、現在のような姿になった。しかし現在でも国内の人口比率は森人が1番多い。
周辺諸国の中で1番冒険者の数が多く、魔法技術に関する造詣は随一だと言われている。純粋な戦闘力ではキルトゲイン国に劣らないと言われている
土地は貧しく農耕や牧畜があまり行われてないが冒険者が取ってくる魔物の素材や希少な植物などを用いた輸出産業が盛んに行われている
アマルティア国とは盛んに貿易が行われている
立憲君主制の国家で現在の王は食料自給率を上げるために領土拡大を目指しており目の上のたんこぶであるキルトゲイン国への進行を狙っている
コール国
迷いの森から南に進んだ場所にある人口15万程度の獣人と只人が混ざって暮らす国
鉄や石炭と言った有用な鉱石資源に加え、魔鉱石と言ったこの世界特有の希少金属の含まれる鉱山が領土内に存在しており、それらの輸出産業が盛んに行われており、アマルティア国とは特に貿易が盛んに行われている
また鍛治技術に関しても優れておりコール国の武具は世界一と謳われることもある
キルトゲイン国には武具を輸出したりすることもある
民主主義国家で現在の王はテランダナ国とキルトゲイン国との小競り合いに中立を貫いている