影武者転生異常あり!~俺は悪役令嬢の影武者なんだ…誰が何と言おうが影武者なんだ!だから脇役でいさせろや!   作:三流二式

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初めての試みである掲示板形式で大苦戦したので初投稿です


『幕間』⑫

 3『某掲示板決闘観戦スレ③ ログ』

 

 

 

 

108:名無しの野良犬 ID:NvMuzsUw9

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

109:名無しの野良犬 ID:902+wed/7

まだ来てない定期

 

110:名無しの野良犬 ID:lVuVQVnru

死ね

 

111:名無しの野良犬 ID:LBuXlfDZl

何かめっちゃ人集まってて草。お前らどんだけ話題に飢えてんねん

 

112:名無しの野良犬 ID:CD6SY96FT

だって神様が一世一代の大勝負とか悪魔と妖怪の一騎打ちとか滅茶苦茶面白そうに煽ってくるから……

 

113:名無しの野良犬 ID:aGmAOMlaH

あの人ホンマ人の好奇心煽るの上手いよな

 

114:名無しの野良犬 ID:Y4/fv3oW9

ワイ聖光教一般信徒。神様のお言葉に従って会社を無断欠勤してテレビ前に正座待機重点完了な

 

115:名無しの野良犬 ID:xE/BcoBqM

これは信徒の鏡にして社会人の屑。そのまま首になっちまえダボが

 

116:名無しの野良犬 ID:Y4/fv3oW9

>>115無職のレス

 

117:名無しの野良犬 ID:xE/BcoBqM

>>116死ね

 

118:名無しの野良犬 ID:Y4/fv3oW9

>>117効いてて草

 

119:名無しの野良犬 ID:xE/BcoBqM

>>118効いてるとか言って話逸らしてる方が効いてて草

 

120:名無しの野良犬 ID:qD60hAcD8

実況掲示板に来てまで喧嘩すんな

 

121:名無しの野良犬 ID:qSAZiNvhd

よそでやれカス

 

122:名無しの野良犬 ID:qrN+ruQZn

 

123:名無しの野良犬 ID:NpTJ4lPRn

お?

 

124:名無しの野良犬 ID:NvMuzsUw9

今度こそキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

125:名無しの野良犬 ID:9KAGaNAbF

マフィアかな?

 

126:名無しの野良犬 ID:A5q2YWC1/

どう見ても反社のドンです

 

127:名無しの野良犬 ID:XDrQtBgn5

こわひ

 

128:名無しの野良犬 ID:IOqeYjoaN

ぬらりひょんの方も笠取ったな

 

129:名無しの野良犬 ID:p1Jr4l+By

キッッッッッ

 

130:名無しの野良犬 ID:h935rK19K

気持ち悪っ!

 

131:名無しの野良犬 ID:2SByURFXn

何やあの後頭部

 

132:名無しの野良犬 ID:mXIoTNBF4

虫の下腹みたいなんだ……(^○^)

 

133:名無しの野良犬 ID:cnXTBpisL

やばっ手が震えてきた。酒飲まなきゃ

 

134:名無しの野良犬 ID:tAskTqi0Z

>>133アル中定期

 

135:名無しの野良犬 ID:hPcqZ1UfC

今来た産業。もう始まってたりする?

 

136:名無しの野良犬 ID:z9HKvJABw

まだ

 

137:名無しの野良犬 ID:dtwbVwSlh

テレビ見りゃいいだろ

 

138:名無しの野良犬 ID:DiRtZ13vT

どのチャンネルも決闘のライブ中継しかやってねぇ。興味ないから日本ラジオくらい通常の番組流せや

 

139:名無しの野良犬 ID:7NmPUEVEe

だったらレスすんなゴミ

 

140:名無しの野良犬 ID:U6aDgc8G/

あ、ごすがコート脱いだ

 

141:名無しの野良犬 ID:xGwe1bg23

手下に荷物渡すのヤクザ映画の親分みたいで興奮する

 

142:名無しの野良犬 ID:8QrxaiLmc

ホントマジでごす顔はいいよな

 

143:名無しの野良犬 ID:L/N4s5Cyf

中身がね……

 

144:名無しの野良犬 ID:NQSNMnoxY

怖いよね……

 

145:名無しの野良犬 ID:9yop79pWI

地上波でも容赦なくゴア殺する男だ。面構えが違う

 

146:名無しの野良犬 ID:9AzZFtx+s

女、女だな?

 

147:名無しの野良犬 ID:vR5rjGIty

違うよ……

 

148:名無しの野良犬 ID:bgfrqImP8

千歳様と顔は同じなのになんでこんなに印象が違うんだろうな?

 

149:名無しの野良犬 ID:vgx3QRcLo

エッチだよねごす

 

150:名無しの野良犬 ID:ZF8h5bUko

配下もみんな面が良いんだよね。面食いかごす?

 

151:名無しの野良犬 ID:QW4rOQfXe

お前それニンゲンドックの前でも言えるのか?

 

152:名無しの野良犬 ID:BwMes4eCm

あの人普通のおっさんにしか見えないよね

 

153:名無しの野良犬 ID:u1VdIj/Di

あ、神様来た

 

154:名無しの野良犬 ID:33MAw7PYb

いよいよ始まるんか?

 

155:名無しの野良犬 ID:cnXTBpisL

緊張して震えてきた

 

156:名無しの野良犬 ID:Mpie4Niy1

全裸待機してから3時間、ようやく俺の努力が報われたのか

 

157:名無しの野良犬 ID:YR/MfB/QM

>>156風邪ひくから服着なさい。お風呂も沸かしとくから

 

158:名無しの野良犬 ID:ax7TOkRSQ

>>157母ちゃん……

 

159:名無しの野良犬 ID:fgB8iiGCT

>>157

>>158なんかアホそうなそうな輩がいますけど、無視で(笑)

 

 

 

『これより両陣営合意の元、光暗決闘を開始する!』

 

 

160:名無しの野良犬 ID:cllai+TtG

二人とも構えた!

 

161:名無しの野良犬 ID:KVPPvsWt9

やっと始まるのか

 

162:名無しの野良犬 ID:NvMuzsUw9

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

163:名無しの野良犬 ID:BrRu42JRw

早く血を見せろ!死体写せ死体!

 

164:名無しの野良犬 ID:U61krpnHB

ちょくちょく変なの湧いてますね

 

165:名無しの野良犬 ID:d+zmfRVSA

wkwk

 

166:名無しの野良犬 ID:9phwmO5Tf

 

167:名無しの野良犬 ID:lW9Ekfkx4

はよやれ

 

168:名無しの野良犬 ID:cnXTBpisL

さkがu真い

 

169:名無しの野良犬 ID:FGA1f9bTR

イミテーションの戦いが生で見れるとか、嬉しいっす

 

170:名無しの野良犬 ID:I+o9O5KAB

あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!

 

 

 

決闘(デュエル)開始ィイイイイイ!』

 

 

171:名無しの野良犬 ID:8/hgP9zF5

はじまt

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これより先にレスは無い。開始と同時に放たれた殺意と悪意の奔流に泡を吹いて倒れるか、脱兎のごとく逃げ出したからだ。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 4『聖光教日本支部本部 上級騎士専用訓練室』

 

 

 

 

「えい! やあ! たあ!」

 

 

 訓練室内に威勢の良い掛け声が一定の間隔で響き渡る。

 

 

 現在室内にいるのは3人の女のみであり、それ以外には誰もいない。広く、様々な器具があちこちに乱立するがらんとした室内を、女たちは縦横に駆け、手に持つ得物をぶつけ合っていた。

 

 

 三人の女、千鶴、雉花、鵠達は、あの決闘の熱が未だ抜け切っていなかった。

 

 

 目を閉じれば、さながら昨日のことのように思い出せる。

 

 

 悪魔と妖怪のぶつかり合い。一対一。幹部とたった一人対峙するなど狂気の沙汰だ。万群を投じて傷一つ負わせられるかどうか。教団の幹部と戦うという事はそういう事だ。

 

 

 教団幹部は災害と同じようなもので、ただの人間でどうこう出来るような存在では無いのだ。

 

 

()()()()()()()()

 

 

 しかしあの悪魔は、イミテーションはただの人間にあらず。振るう御業はまさしく人ならざる者のそれであり、繰り広げられた人知を超える戦いは身の毛もよだつほどに悍ましい。

 

 

 しかし、彼女たちは目を逸らせなかった。神話もかくやという妖怪と悪魔の戦いは、実際のところ極まった只人と人外との鎬の削り合いであった。

 

 

 三本槍は大層驚かされた。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()、と。それは主である光の神も、ゴスペルもまた同じことを思ったはずである。

 

 

 とはいえ、彼女たちがそれをきちんと把握できるまでにはしばしの時を有した。というのも空から俯瞰していたというのもそうだが、単純に戦闘スピード故に碌に視認する事が出来なかったのだ。精々が目の端に残像が映る程度。雷鳴歩を積極的に用いるようになった後半など最早視界にすら映らなかった。

 

 

 だがそれでも、一分足らずの僅かながらの短い戦闘であったが、遥か上空から離れていたにもかかわらず、放たれる熱に当てられて、いてもたってもいられなくなった。

 

 

 決闘が終わった後、方々に散った虚部隊の殲滅戦を終えてなお高揚は去らなかった。休憩もそこそこ、三人は熱に突き動かされるままに訓練所へと駆け込み、がむしゃらに槍を振るい合っていた。

 

 

 槍を振るうたびに、悪魔の姿が脳裏にちらつく。それをかき消す為にまた槍を振るう。悪魔は確かに天使を堕落させつつあった。それは本人もあずかり知らぬところで緩やかに、されど着々と。

 

 

 そのとき不意に訓練場の扉が開かれた。

 

 

「おーうやってんなぁ」

「「──────ッ!」」

 

 

 反射であった。声が聞こえた瞬間、彼女たちは直ちに槍を消して声を発した者の前へと膝を付いて並び、両手を重ねて掲げた。

 

 

「そう畏まらんでよいぞよ~」

 

 

 ひらひらと手を振る光の神を前に、三本槍は彫刻のように微動だにしない。光の神は鼻を鳴らす。

 

 

「まあ良い。今日来たのはあれだ。お前らに褒美をやろうと思ってな」

「「……」」

 

 

 天使はなおも押し黙って傅く。光の神は天を仰ぐ。

 

 

((こういう時立場ってのはめんどくせぇんだよなぁ~……))

 

 

 ため息を吐き、いちいち口に出すのも面倒くさいのでそのまま続けた。

 

 

「所謂頑張ったで賞な。あと目立ってたし、やり投げもキマッてた。ばっちりカメラに映ってたぜ。メディアにもマーケティング的に大成功だぜ。ほれ、面ぁ上げい。床ぁ見たまま受け取る気か?」

「「はっ」」

 

 

 組んでいた手をほどき、ついた膝はそのまま顔を上げて光の神を見上げた。

 

 

「ん」

 

 

 光の神は掌に『欠片』を生み出すと、三本槍の方へと向けた。『欠片』はゆっくりと三本槍へと迫り、それからそれぞれの胸の内へと吸い込まれるように消えていった。

 

 

((これでしばらくは決闘関連の話題でニュース関係は安泰だな。ったく話題寄越せとなんだのとうるせーったらねえよな。あーやだやだこれだから政治屋共は))

 

 

 閃光が弾け、柱の如く立ち昇る光を纏った小さな命を見つめながら、光の神はうんざりと首を振った。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 5『富士山 頂上付近』

 

 

 

 富士山の頂上近くに、秘密裏に作られた円形の広間で、二人の男が対峙していた。

 

 

 肩や白い鎧を身に着けた身の丈200センチ近い大男。手にする大剣は身の丈ほどと、これもまた長大である。

 

 

 もう一方の男、対峙する男ほどではないがこちらも180と十分に体格に優れており、手に持つ大剣は白い光で薄っすらと輝いていた。

 

 

 聖光教の最高戦力であるゴスペルと、今代の勇者である光黒暗夜の両名は、何度目かの打ち合いの後、得物を構えたままじっと動かない。

 

 

 何度目かの静止。暗夜は今しがた受けた前蹴りの威力をようやく克服し、垂れた涎を聖剣を握る逆の手で払った。

 

 

「むうん!」

 

 

 その隙に瞬時に踏み込んできたゴスペルに、暗夜は目を見開いた。

 

 

「ちぃ!」

 

 

 息つく間もなく放たれた4連撃。暗夜は聖剣を閃かせて辛うじて凌ぎ切るが、間髪入れずに繰り出された5撃めに対応しきれずに弾き飛ばされた。

 

 

「ぐっ!」

 

 

 何とか受け身を取って体勢を立て直すも、ゴスペルは容赦のない大剣一閃を放つ。

 

 

「くそっ」

 

 

 辛うじて聖剣でガード。しかしあまりの衝撃に聖剣が手の中からすっぽ抜けてしまった。

 

 

「得物から手を放すなど!」

 

 

 無手の暗夜へと無慈悲なる振り下ろしが迫る。

 

 

「こなくそ!」

「ぬうっ?」

 

 

 接触の寸前、暗夜は大剣の側面を闇を纏った拳で殴りつけた。光と闇がぶつかり合い、対消滅の衝撃が走った。

 

 

「今!」

 

 

 弾かれた衝撃で暗夜は大きく後退し、取り落とした聖剣を拾い上げて荒げていた呼吸を整えながら構える。

 

 

「ふん」

 

 

 ゴスペルは鼻を鳴らし、再び切り込んでゆく。

 

 

「だりゃ!」

 

 

 暗夜も負けじと迎え撃ち、振り抜かれた聖剣と大上段の大剣の振り下ろしがかち合い、両者はつばぜり合いの恰好で睨み合った。

 

 

「弱いな。それで勇者とは笑わせる」

 

 

 ゴスペルは未だ呼吸が整っていない暗夜を嘲笑った。

 

 

「うるっせーぞ! あんたのやり方が下手くそだからだよ! イミテーションを見習いやがれ!」

 

 

 苛立ちがついに頂点を超えた暗夜は負けじと怒鳴りつけた。イミテーションの名を聞いたゴスペルは瞬時に激昂した。

 

 

((またイミテーションか!))

 

 

 イミテーション。今やその名はニュースや新聞で飽き足らず、SNSや掲示板の書き込み、更には町の至る所でささやかれている。それが、ゴスペルにはあまりにも許しがたいことであった。

 

 

 挙句の果てには魔王の関心すらも……。

 

 

「貴様! 私があの悪魔ごときに劣っているとでも!」

「そうだっつってんだよ畜生!」

「ほざけ、はあーッ!」

 

 

 力の方向を瞬間的上にする事で聖剣を跳ね上げ、ゴスペルは強烈な突きを放つ。暗夜は光の幕で受け止めるが、弾かれて転がった。

 

 

「カアッ!」

 

 

 ゴスペルは情け容赦なく追撃を入れる。暗夜は横に転がって回避。

 

 

「あんたは何というか、暴力が下手! あいつみたいに丁寧じゃねンだよ!」

「──────ッ!!!」

 

 

 びしっと指を突きつけられて断言され、ゴスペルは更にキレた。

 

 

「貴様―ッ!」

「やってやんぞコラー!」

 

 

 互いに罵り合い、殺気すらもぶつけて、陽が暮れるまで延々と剣戟は続くのであった。

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