影武者転生異常あり!~俺は悪役令嬢の影武者なんだ…誰が何と言おうが影武者なんだ!だから脇役でいさせろや!   作:三流二式

142 / 175
登場人物紹介で話数を稼ごうとする屑


登場人物名鑑③

イミテーション:本名吉田健太郎。全く何の説明も無く生前に彼がプレイしていたゲーム『カオス・スペース』に酷似した世界に『吉田健太郎』として生まれ変わっていた不幸な奴。降りかかる理不尽に打たれ、落とし穴に引っかかり、坂道をひたすら転げ落ちた先に、遂にその場から逃げ延びることに成功したと思い込んでいる可哀そうな男。残念ながら逃げ込んだ先の道は、より過酷な地獄への入り口であった。今はまだ全容を把握できていないがゆえに無邪気に解放の喜びに浸っているが、落ち着けばすぐにでも未だ自分は因果の輪廻に囚われているという事に気が付くであろう。『コピー』の異能を持ち、ストックしてある異能は『破壊』、『加速』、『探知』、『強弱』の4つで、それ以上は増やせない。ゲームでいうならば4つのスキルスロットに好きな異能を当て嵌める事が出来る訳だが、出力がカスなために碌に扱えず、捨てるにしてもコピーするにしてもとても難儀するので、迂闊に増やせも減らせも出来ない。直接攻撃系の異能が破壊しかなく、それ以前に彼は異能といったオカルトの産物を量産品の拳銃程にも信じておらず、もっぱら鍛え上げられた近接戦闘技術(ステゴロ)で敵を粉々にするのを好む。しかし、彼にプライドというものは無く、目的が達成できるのであれば手段は問わず、自らの体を穢す事すらも躊躇わない。13歳の時に闇を付与されたが、上がった出力は誤差程度で、引っこ抜かれて弱体化してもその差はほぼ無いと言っても良い。闇を抜かれた直後に光を付与され、引っこ抜かれて下がった分の帳尻は合わされた。しかし、僅かに残った闇の残滓が破壊の異能と結びついて表に出せる程度の出力が確保できたため、ここに光と闇の両方を宿す奇妙な雑魚が出来上がった。だがやはり雑魚の出力はカスにも劣る。それ故に彼は異能抜きでの戦闘に傾倒するしか無いのだ。現在の彼は自堕落を爆発させており、その落差が如何様な絶望へと変わるのか、実に見ものである。彼は招かれた者ではない。

 

 

鳳凰院千歳:鳳凰院コーポレーション社長の一人娘。傲岸不遜で、誰に対しても高圧的な態度で接するお嬢様。イミテーションと瓜二つの容姿だが、両者に血縁での接点はなく、完全に偶然である。健太郎以外の誰にも関心を持たれず、将来は生贄として差し出されることが決まった人生に、幼少期の内から絶望し、憎しみと悲しみと共に育った過去を持つ。しかし健太郎のケアと、その後次々にできた不躾な友人たちにより、その精神性は相当に緩和された。口調は高圧的ではあるが、昔に比べればずいぶんと攻撃性は収まっている。今は父との関係性の改善はいったん保留し、友人との交流や起業のあれこれに奔走している。過去に健太郎と共に一つの闇を共有している事で両者は深く繋がっていたが、健太郎の闇が失われたことにより、その繋がりは限りなく弱くなった。しかし完全に断たれたわけではなく、千歳はうっすらとだが彼の存在を感じ取っている。そのおかげで最終決戦後の消失の時に一切動揺せず、周りの者を(言い方はどうであれ)励ませたのだ。

 

 

・千歳と健太郎の違い

 

・同じ:容姿・体型・顔・瞳の色・声

 

・違い:瞳のハイライトの有無

千歳:ハイライトあり 健太郎:ハイライト無し 瞳孔が渦を巻いているように見える(所謂ドワォな漫画のグルグル目)

雰囲気

千歳:小生意気で人を見下した雰囲気、どこか威圧的 健太郎:抑えてもなお香る暴力の気配、普段はその上に更に穏やかさの衣を纏っているが、見る者が見れば一目で分かるほど凄惨な死の気配が漂っているという。

服装

千歳:学生服、あるいはその雰囲気とは裏腹に清楚な感じのものを好んで着る 健太郎:基本スーツ。しかしプライベートの時は部下が選んだ服装を無理やり着せられる。その種類は部下によって多種多様であり、ジャンルはその時によって変わる。

体重

千歳:見た目よりも軽い 健太郎:見た目に反して重い(現90キロ)

 

 

鳳凰院敏明:鳳凰院コーポレーション代表取締役社長。現45歳。裕福な家庭で育ったものの両親が共働きで関係性が薄く愛情を知らぬまま育った。変わりゆく世界と、変わりゆく娘との関係に絶賛困惑中。荒れ果てた街やらなんやらの復興のために奔走し、娘への怖れと困惑の板挟みのストレスで体重が5キロほど減ったらしい。『拒絶』の異能の持ち主で、誰かさんに影響されて体も鍛えているため、戦うと意外にも強い。

 

 

チワワ:本名犬飼一二(いぬかいいちに)。貧乏な母子家庭で育ち、敵しかいない幼少期の過程で2人の仲間と出会い、以来3人でずっと一緒にやって来た。『加速』の異能で高速移動して敵を攪乱し、その隙にシバイヌやポメラニアンが仕留めるという戦法を取る。一二の名前の由来は母親であった女は元々彼女を生む気が無かったが、中絶する金や知識すらもが無かったがためにやむなく産んだ。当然名前も考えていなかったため、適当に名前の欄に一二と書き込んだがためにそうなった。決して恵まれた子供という訳ではなかったが、そのおかげで健太郎や綾子たちに出会えたので、そこだけは感謝しているらしい。最近の悩みは親を名乗る誰かしらが週に一回は現れること。健太郎が一時姿を消したことにより所属は保健所からペットショップへと移っている。その際に『先の戦いのため傷を負ったがために』モニター越しに社長と対面した際に自然な動作で妹分の前に立つ仕草は、健太郎とあまりにもそっくりであった。ペットショップでの階級は星4警備員、広告部門長(グランドマスター)である。

 

 

ポメラニアン:本名斎藤綾子(さいとうあやこ)。親は無く、物心つく頃から劣悪な孤児院で育ち、荒んだ幼年期を過ごした。6歳の頃に孤児院が火災で焼失。家なしとなった彼女は路地裏をさすらい、同じような見捨てられた仲間と出会い、そして悪魔に見初められた。実は火災が起きた原因は孤児院内で起きたいじめの際に、死に瀕した子供が憎悪と共に異能を暴走させたがために発生した、いわば因果応報であった。荒んだ幼少期の記憶は大人になった今でも彼女を苦しめており、すぐに頭に血が上るのは十中八九過去の影響である。飲酒もするし、煙草も吸う。煙草を吸いながら一人佇み、虚空を睨みつける姿はまさにヤクザ者のそれであり、容姿は優れているのに声が全くかからないのは十中八九そのためである。ペットは飼い主に似るというが、彼の影響は間違いなく綾子に悪影響を及ぼしている。彼女にも親を名乗る者たちは現れるが、すぐに姿を見せなくなるという。ペットショップでの階級は星4警備員、警備部門長(グランドマスター)

 

 

シバイヌ:本名リリー・L(ライトニング)・ウェストノブリス。家での圧力に耐えかねた母に連れられて方々を彷徨い、その果てに元の生活とは比べ物にならない程に落ちぶれた裏路地にたどり着いた。もとより体の弱かった母親は裏路地にたどり着いた時には既に虫の息であり、程なくして力尽きた。助けてくれた唯一の肉親が消え去り、途方に暮れている時に2匹の野良犬と出会い、以降ずっとで3匹でやって来た。暗闇しか見えない人生に突如として全てを破壊しながら現れた悪魔に心の底から心酔しており、彼の命ならば何をも賭して成そうとする。穏やかな性格だが、以外にも茶目っ気があり、気を許した相手との距離が近くなる傾向がある。同性に対してならばあまり問題にならないが、異性に対しても全く関係なく近寄っていくため、暗夜はよく績や軌陸に引き離されてはボロカスに殴られている。実は結構な地雷が埋まっており、おそらくそう遠くない未来で誰かさんが踏み抜き、盛大に爆発するであろう。ペットショップでの階級は星4警備員、事務室長(グランドマスター)

 

 

プードル:本名小柳(こやなぎ)みみ子。両親は黒い者の自爆テロで亡くなっており、以来祖父であるみみ蔵と2人暮らしをしている。彼女の異能『付与』によってただの布の服であっても鎧並みの強度を得る事が可能で、ゲームではどんな服装でも付与を施せるので好きなように着せ替えが出来た。戦いが終わった後の表彰式の際に光の神によって世界最高の付与術師として大々的にメディアに紹介され、それ以来衣服製作の依頼が殺到してとても困っている。彼女もまたペットショップの所属となり、訓練施設、通称『犬小屋』の訓練を姉貴分よりやや遅れて終え、晴れて星2警備員、服飾部門長(グランドマスター)として多忙の日々を送っている。彼女がいるのは専ら彼女がオーナーを務める『小柳服飾店』の作業室であり、数名の弟子(ペット)とともに、いつか来る再会のために己の使命を全うしている。

 

 

トサケン:本名小柳みみ蔵。『小柳服飾店』のオーナーであり、様々な衣服を手掛けてきた玄人職人だった。しかし気難しく、気に入った人物からのオーダーでなければ絶対に服を作ろうとしないので、次第に客足が遠のき、ついには店を閉めざるを得なくなった。しかし彼はこの選択を後悔していないという。息子が一人いたが、息子夫婦がテロで死亡してしまい、引き取った孫を男手一つで育て上げた。最終決戦の際〝闇の神〟の精神汚染や闇から管制室を守るために最後の力を振り絞って付与をかけ続け、健太郎の行く末を見届けた瞬間に事切れた。享年78歳。葬儀はみみ蔵の知己の葬儀屋の下、保健所のメンバーと暗夜、績、軌陸のみで行われた。その顔は何処までも穏やかだったという。

 

 

レトリバー:本名田所萌(たどころもえ)。ジャンク屋を営んでいた両親のもとに生まれた。みみ子同様、表彰式の際に世界最高峰のマイスターと紹介されたがために、連日連夜鍛冶の依頼が殺到して辟易している。その9割ほどが握り潰され、焼却された。彼女もペットショップに所属が移っており、モニター越しに映る『教団によって顔に傷を負い、見るに堪えないために仮面をかぶった』と嘯く社長に妙な感覚を感じており、あの手この手を使って生身での対面を画策している。後からの所属だが、健太郎の事を思う強さは姉貴分にすらも劣らず、仮に再会しようものならば恐ろしい事が起きるであろう。所属は開発部門で、階級は星3警備員、開発部門長(グランドマスター)だ。ちなみに、これはみみ子にも言えることだが、部門長であることは必ずしも警備員としての質が直結している訳ではない。彼女がいるのは本社ビルの開発室ではなく彼女の店である『J(ジャンク)B(ブロック)』である。スタッフを雇う気が無かった彼女だが、所属の変化を機に改め、数名の弟子(ペット)をスタッフとしてこき使っている。対応は全て弟子(ペット)任せであり、よほどの事が無ければ彼女に謁見する事は叶わない。

 

 

ニンゲンドック:本名藤木源蔵(ふじきげんぞう)。もともとはごく普通の医者志望の若者だったが、彼が25歳のまだ研修医だった時にその病院の院長の不正を偶然目にし、その不正を全て押し付けられる形で辞めさせられ、そのまま表社会からドロップアウトし、以来彼は薄暗い世界で二束三文の金で誰の治療でも請け負う闇医者として活動してきた。本来ならばその20年前の時に教団に植え付けられた闇が何かの拍子で発現し、夜な夜な道行く人をメスと異能の糸で惨殺する怪人と化すはずだったが、自暴自棄となり、今まさに闇が爆発する瞬間に、悪魔が現れた。荒れ果てた精神の彼との間に、果たして如何様な会話が為されたのかは定かではないが、ともかく闇は静まり、彼は健太郎に従うようになった。口では罵詈雑言や悪態が垂れ流されているが、その内では救える命は救いたいという、かつて抱いていた使命が、今なお胸の内で、鈍い光を放っている。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。