ブラック・ブレットif─大阪太平記─ 作: 夢太郎(やっちまった人)
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世に従へば身苦しく。従わねべ狂うに似たり。
プロローグ
拝啓。 元陸将補
この前は本当にありがとうございました。
そちらは今は夏ですね、如何お過ごしでしょうか?
私は父と母と同じ道へ進んだので、ええ。ですので相変わらず派遣先にて指揮を執り奮っております。
もう、あの戦いから、20年が経ったのですね。
随分と復興が進んで来たものですね。
あの戦いで“
本当にあの時代は数多の人々が駆け抜けて逝きました。
二十年もの前、大阪で途治父様や登恵母様に高ノ小父様、速実姉様に、楠森様、征歩姉様に、東京エリアの聖天子様、天童菊之丞補佐官。
そして漆黒の弾丸の延珠姉様に里見蓮太郎様
殿他、三つのエリア元首に、各国の偉人達。
それに全ての元凶である
“ガストレア” や 大阪最悪の独裁者“
そうだった…のだと思います。
(翼様や孤凪姉様もその内に当然、入っています。私の中だけでしょうが)
正に。群雄立ちてことごとく 中原鹿を争ふも。
この通りのことが、世界で起こっていた時代だったと思います
(この一文は、
それで、今になると人と人が争う時代へもどりつつあり、時折、その愚かしさに冷たく笑ってしまいす。
ですが、私は人が持つ真の力というのを知っています。
そう皆、希望を、私の父や高ノ小父様、速実姉様、衣愉姉様はそれらをその最後まで信じていした。
私たち呪われた子供達が、生きられる世界を守る為に。
そうして、皆さん一人一人が“過去の方”となっていってしまいましたが。
諦めなかったのです。
愚かに過ぎ、滑稽と言えば滑稽でしょう。
が、その“貴き愚かさ”をいったい、何処の何方が、嘲笑えるというのでしょうか!
すみません、すこし、取り乱し筆を動かしてしまいました。
(ああ、あの“お面の方”なら、そう出来ますでしょうね、はい。それに本人たちも)
何にせよ私は、父様や母様、それに小父様、そして貴方、翼様と孤凪姉様によって抱擁を受けここまで育ったものですから。
まあ、もっとも現代史学界では、見直されつつあるようです。
司馬家の前当主の遼一郎様の著書が、身を結んだことになりますね。
それに、『命の名簿』のハリウッドにて父様達の映画化の話もあるそうです。
お話がかわりますが、家に残した夫やから連絡がよく届きます。
(それに弟や妹からも)
そう言えば、うちの子が軍へ入りたがっていて困っているって夫から連絡がありました。どこかの誰かみたいですよね、微笑ましいです。
また休暇がとれましたら一家で、そちらにお邪魔したいです。それと孤凪姉様と衣愉ちゃんにもよろしくお伝えください。
宛、杁袖 翼。
制作及び送信日、西暦二〇〇五一年。八月弐日。
*
─30年前。
西暦二〇三一年 三月 五日 〇四二二時
─夜明け前
─大阪エリア領南方部既踏査ライン中継地 近隣未踏査領域─
廃墟が広がっていた。
そんなここはかつては和歌山県と大阪府の県境と定められていた地域である。
しかし、それはもはや過去となっている。
人工物、それらに植物の根や、つたが生え、緑が生い茂っていた。
何より、異形たちの住処化していた。
哺乳類、両生類、甲殻類、節足動物、昆虫類。と様々でそれらが混ぜ合わさった、見た目のものすらある。
共通する点は、全て“巨大化”しているとと“怪しく、目を赤く光らせている”いうことである。
その異形はこう呼ばれている。“ガストレア”そう呼ばれる異形の者共の。
幾多のも、それらが“ある方向”へと練り進んでいた。
と、そこへ落下音。
次に爆発が突如として起こる!
それら爆発は、幾度も続き、そこにいたガストレアを建造物諸共に吹き飛ばして行っいた。
それは爆発地点から25kmも離れた野砲より放たれたもので、人類側───
特科”約二個中隊による砲撃の第2射が放たれる。
その特科隊の位置する、その15km前方の指揮車にて観測員が報告する。
「弾着確認を!目標13──
報告を聞き、この隊の指揮官たる男は、揚々と吠えるように命じた。
「よぉーし、三射目の後に“じゃり”らの突入を用ォ意ッ!“各隊前へ”!やあ」
車外には武装をしている国防軍の兵士たちや戦闘車両等、計45名一個小隊が、突入準備に入っていた。
そして、その兵士らとは別に“小柄な兵士達”
が居た。
それらは、携行型噴進弾射出器(かつて米軍の使っていたM202ロケットランチャーに似た多連装のそれ)を手に持ち、ブルパップ式カービン銃を装備をしていた。
20名ほど混じっていた。幾人も居並び整列している。
男から“じゃり”と呼ばれた兵士らである。
それらは皆、実際には“女子児童”であった。
その瞳は一様にして、ガストレアの目と同じ色の輝きを放っていた。
それら小柄な兵士らの方は、構えとり、後方の特科による第三射を待って──
「突入ッ!」
──その号令により、一斉に跳躍し!駆け走って一瞬にして旧市街、ガストレアへと突っ込んで行く。
一定の距離に達すると、各々に携行していたロケットランチャーを同時に放った。
ロケット噴射特有の音を発しつつ、それら弾頭は煙を吐きながら、矢の如く、直進。
これら弾頭は、目標如何へと命中し爆発。
突破口を形成する。
その後それらを撃ち終えた、その兵らは、その自身らの丈よりも大きいブルパップ式のライフル銃、それらで目の前のガストレアめがけて射撃を開始、打放つ!
また、ある者は、
─バラニュウム製のそれを
児童らの前に一際に大きいガストレアが現れた。
その“ガストレア”こそが、ここの“大将”なのだろう。
それはタコのような軟体動物とザリガニを合わせたような、まさに異形そのものであった。
化け物らは爪を伸ばす、が、女子児童らは、それを軽々と避けた。
一人と一人が、身につけている無線機から、命令が響いた。
「各員対比ー!フォーメイションA〜3〜ッ! 」
そう命令が出された瞬間、その女子児童らは、各々に物陰や後方へと下がった。
そして起こる爆発!
その前方を50mに国防軍の誇る、改一〇式戦車が、その車体と砲身を向けていた。
それらは、的確に他の異形達に対しても起こった。
そして、爆煙の割いて一人の児童──少女が躍り出た!
「平らげたる…!」
その少女、そう言い、目にもとまらぬ速さで走り、触手を全て避けきった。
その攻撃を身のこなしで意図も容易く避け続ける。
その一際大きい、ガストレアの上背面をとって自身の手で保持されるブルパップ式カービンで狙いをつけ乱射!
ガストレアは沈黙した。
「ガストレア、恐るるにたらへん…!」
「せやろか?、敵を侮るんはようないと思うけどノォ〜
その少女(速実と呼ばれた)の後ろにヤドカリの見た目をしたガストレアが迫る!
が、そのガストレアは横合いからの複数の銃撃を受けて沈黙した。
少女が、振り返ると大人の軍人達が立っていた。少女を含めた児童らはそちらへと、注意を向けた。
軍人らの一番前に居る男こそ、彼女らの上官で、この一隊の指揮官たる男だった。
その顔は、整っているにはそうなのだが、
「高ノ様!…そ、そのすみませんでした」
「ええんや、無事やったら、“速実”〜お前ら“じゃり”が、無事やったらノォ〜!それでええんやッ」
「ありがとうございます!高ノ様!」
自身の可愛い“じゃり”の名を言い、彼女の頭を撫でた。
その少女は“じゃり”達の長のような子であった。
国の定めた正式名を第七軍管区保護下 特別保菌児童 保有因子
そして、その
そんな彼の名は
彼は、大阪エリア国防軍の
「部隊指揮官殿、旧市街の制圧、完了いたしました」
隊の最先任下士官である部隊隊員が、そう報告した。
「ふんッ!ご苦労さん!部隊最先任下士官
「は、第二小隊のみ負傷者が二名、他は第一第三共に被害無し、当部隊全てに被害無ありません。以上です!」
「んッ!上出来やァ!」
そう吠え労った。そして続けてこうも言い放った。
「やが、気ぃ抜くなー次も来るッ!備えんで…!」
*
この一連の戦闘を電子双眼鏡を用い観ていた彼は高ノの上官たる男であった、自身の居る丘に設けた指揮所より、それを執っていた。
すると、指揮所の天幕の中から一人出て、彼に声をかけた。
「
男は「立和田参佐」と返し、手に保持していた電子双眼鏡を顔から下げ、振り返り言葉を発した。
「高ノは、上手くやってくれているようだな。立和田参佐」
男は、そう副官とする者の名と階級を呼び、尋ねた。
「はい壱佐殿、戦術に関しては彼の右に出る者はそうは居ないでしょう。先程の報告では損害は無しとのことでした。」
と、
「では、こちらの戦況はどうか?」
「はい、こちらの損害は皆無です。また、民警隊に損害と一部、脱走者が出ています。」
「そうか、立和田参佐。報告をご苦労」
「は!旅団長殿」
そう呼ばれた彼は、
「しかし、進衛隊の連中、少し張り切りすぎているな、あれでは民警達が可哀想だ。民警隊の
「は、了解です」
「なあ立和田君」
「なんでしょうか?」
「あの子らは、どうして戦場に立ったのだったかな?」
「『壱佐殿に恩返しを』と」
「ああ、そう皆受け入れてくれたのだったね。“衣食住くらい”無償でやるのが、我々大人の務めにも関わらずに」
「お言葉ですが、壱佐。このような立場を与えなければ、あの子らの生存の意義は失われてしまいす。少なくとも
「ああ、わかっているとも、栄えある我が斉武終身大統領閣下のお定めになられた方針には従わねばならないからね、国防軍は逆らわないよ」
その言葉に立和田は何も返答しなかった。
葦利は、そのしばしの間から唐突に「ああ、そうそう。」と声を出し後ろの副官へ言った。
「高ノに伝えておいて欲しい。“あまり、はしゃぎすぎるなよ”とな。」
*
乾いた音がし、男が倒れた。
青年と相方は、任務を遂行した。
男は民警─そのプロモーターだった。
青年は、この男が、敵前逃亡を犯したが為に射殺したのである。
青年は、この国の準軍事組織の黒一色の制服を着ていた。
大阪エリア大統領政衛総隊 実働政衛隊という組織所属の
一方の相方は、同政衛隊管理下の呪われた子供達こと、
そんな青年、次に、震えている少女へとライフルの銃口を向けた。
「?!」
青年のとった行動に相方である特保児は、思わず驚愕してしまう。
「こいつのプロモーターは敵前逃亡を犯した」
「でも…この子逃げなかったよ?」
そんな相棒からの疑問に青年は冷たく返す。
「…こいつも同罪だ」
青年はそう答え、銃を構え直す、経たり混ま泣きじゃくるイニシエーターへと…。
「うぅ……、ひっく…、いやぁ…っううぅ…」
すると、さっと相方が、銃口と少女との間に入り手を広げ庇った。
彼は、そうする相方を見て躊躇、少し思案する。
「…わかった」
青年は銃を下ろし、そう答える、その言葉を聞き
しかし、
「だが、お前が面倒を見ろよ?」
青年は、自身の相棒へ条件を付けるた
「うん!」
相方は即答した。
「ほら、たって!いっしょにいこっ?」
相方は心から喜び安堵の表情を浮かべ少女に声お掛けた。
彼は、そんな天真爛漫な彼女を見て、少しやれやれと言った顔を浮かべた。
足を抱き泣いていたそのイニシエーターは、その顔を上げた。
その瞳はやはり赤い色を放っていた。
軍服姿の特保児が、手を差し伸べて言った。
「私は
「それで、あなた、名前は?」
「こ、
「こなぎ?、いい名前!」
また、後で色々と治します。ご了承下さい。
地の文及び台詞の幾らかを変更と追加をしました。
(2024年/7/5)
地の文の変更及び更新しました。
(2025/8/17)