コミュ力を顔に吸われた男   作:パレード

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圧倒的顔面攻撃力
『飛塚』
本作の主人公。本名は飛塚赤松というどちらが名字なのか分からない名前。
普通の顔の両親から突然変異で生まれた傾国レベルの顔面の持ち主。烏丸(とりまる)が二宮だとすると飛塚は千佳ちゃん。それくらいイケメン。
が、顔にステータスを降った分対人能力がミソッカスになってしまった。
が、相対した面食いの女子を自分と同レベルに引きずり落とす能力を持つのでセーフ。


陰キャと玉狛

 

《卍月〇卍日》

 

今日クラスメイトに声を掛けられた。なんでも体育祭の打ち上げに行かないか。との事だ。

いい加減友達が欲しかった俺はこの機会に友達を作ろうと参加の意思を示したが何故か不参加になった。

 

こうなった原因は分かっている。俺は昔から極度のあがり症で人の前だと一言も喋れなくなってしまう。頑張れば単語を口に出せるが会話など夢のまた夢だ。

とにかく俺はせっかくのチャンスを棒に振った訳だ。

 

2年先だが高校で友達が出来る事を切に祈る。中学はもう諦めた。

 

 

 

《卍月〇/日》

 

今日は不思議な出会いがあった。

 

土曜日で休みだったが特に予定も無かった俺は「今頃皆で遊んでんのか」と考えながら公園のベンチに座っていた所、自称実力派エリートな迅悠一と名乗る男性と出会った。

 

数時間話を黙って聞いていると突然謎の棒を差し出され言われるがままそれを握った。

 

しばらくそのままでいると棒と接続されていた機械がピーピーと音を鳴らしモニターには『25』の数字。

 

何が何だか分からなかったが反応を見る限り凄いらしい。

 

が、その頃には空もオレンジ色になっていたのでまた明日会えないかと言われた。

 

 

 

《卍月〇▷日》

 

約束の場所で迅さんと落ち合った。

 

2人で近くのファミレスに行き昨日の話の続きをした。

 

どうやら迅さんは数年前から話題のボーダーの隊員で、県外スカウトの為に新潟県までやってきたようだ。

 

そしてそんなボーダーのスカウトという事で中高生に追い回され休憩の為に逃げ込んだ公園で俺と出会った。

 

昨日機械で測ったのは『トリオン』と呼ばれる目に見えない力でその量が分かりやすく強さに直結するらしい。

 

で、俺の数値は25。迅さん曰く、100点満点中250点で過去最高の数値らしい。

 

なのでボーダーとしては是が非でも俺が欲しいので三門市まで来ないかと言われた。

 

その場で決断は出来なかった。住処と学校の事は何とかなるそうだが親に確認も取らず決める訳にはいかなかった。

 

2日後に答えを出すと言い連絡先を交換して今日は別れた。

 

ちなみに家族以外の連絡先をゲットしたので今日の晩御飯は赤飯を出された。

 

 

 

《卍月〇◁日》

 

今日は学校でヌボーとボーダーの件を考えていた。

 

情報を纏めると。

 

・俺にはトリオン量という才能があり、ボーダーには確定で入れる状況

・引っ越すにあたって迅さんが住んでる建物の部屋が空いてるのでそこで面倒を見てくれる

・アッチにはボーダーと提携している中学校があるのでその辺の心配も無い。

 

この事から親の許可さえ下りればボーダーに入れるのだが、俺自身特別ボーダーに入りたい訳でもない。

 

なので試しに担任の先生に相談してみた。そしたらクラスメイトにバラされた。あれよあれよと学校中に広がり、思わず「行きます」と言ってしまった。

 

陰キャあるあるの取り敢えず肯定をかまして後に引けなくなった俺は帰宅後母にボーダーにスカウトされた事を話した。

 

そうしたら意外にもOKを貰う事が出来た。が、もちろんタダではなく条件付きだ。

 

その条件は「1年以内に友達を30人作る事」。ちなみに無理だ。いやでも既に迅さんと連絡先を交換したから29だ。ちなみに無理だ。

 

こうして1年だけボーダーに入隊するのが決まった。

 

 

 

《卍月〇{}日》

 

放課後に迅さんが家にやって来た。確かに住所は教えたが急にどうしたのか。もしやスカウト取り消しか?

 

そう思ったが入隊するのが分かっていたから来た。と言い母と引っ越し等の話をしだした。

 

そして引っ越しが2週間後に決まった。早くね?そう思っていると迅さんが一言。

 

「赤松がボーダーに入るのは早ければ早い程いい。俺の副作用(サイドエフェクト)がそう言ってる」

 

度々口にしていたセリフだ。どういう意味かと聞くと、トリオン量が多い人間の中には稀に副作用(サイドエフェクト)と呼ばれる超人的な感覚を持つ人間がいるらしい。

 

で、迅さんがその力を持っていてその内容が未来視ととんでもない物。ボーダー内のサイドエフェクト番付では文句なしのSランクとの事。スゴイ。

 

ここで優秀(自称)の俺は気付く。はは〜ん。迅さんもしかして未来を見て才能がある俺の所に来たんだな

 

と思ったが実際に会った事が無い人の未来は見えないらしい。つまり俺と出会ったのは本当に偶然らしい。巡り合わせに感謝。

 

あと、実は俺にもサイドエフェクトがあるらしい。名付けるなら強化反射神経。常人の50倍の反射速度を誇る。確かにサッカーをやっていた時ゴールキーパーをしていたが1点もゴールを割られた事が無い。

 

自分が漫画みたいな能力を持っている事が判明しちょっとだけソワソワした。

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

《/月━〇日》

 

遂に今日引っ越した。こんなドベ陰キャの俺がいなくなるだけなのに見送ってくれた学校の皆には感謝しかない。1部の女子なんて泣き叫んでいた。

 

これ全員友達って事でいい?ダメ?ダメだよな。

 

まぁそこからは新幹線に揺られ三門市に向かった。少し道に迷ってしまったがそれを見越した俺は数時間早く家を出たので約束の時間の30分前に教えられた建物に着いた。

 

川のど真ん中に建てられたなんかこう……凄い建物だ。早速インターホンに手を伸ばしたが早すぎるのも迷惑かと思い5分前まで待とうと思ったがその未来を見ていたのか迅さんが建物の中に迎え入れてくれた。

 

まずはそこにいた人達と自己紹介を済ました。

 

迅さん含めて木崎レイジさん、ミカエル・クローニンさん、林藤ゆりさん、林藤陽太郎くん、それと同年代の小南桐絵さん。

 

あとその場にいなかった俺の住む玉狛支部の玉狛支部支部長の林藤匠という人がいるらしい。帰ってくるのは明日と聞いた。

 

あ、あとカピバラいた。かわちぃ。

 

出身とかの当たり障りの無い話が終わり数日前部屋に送っておいた荷物を整理しようと立ち上がったら桐絵さんがビシッと指をさしながら一言。

 

「で、アンタ強いの?言っとくけど弱いヤツは玉狛には要らないんだけど」

 

実の所、玉狛支部に住むだけで所属するつもりは無かったのだけど彼女の中では俺が玉狛志望になっているらしい。

 

その勘違いをやんわり解こうと思ったが、困ったな。口が動かねぇや、なんでだろう。いつもの事か。

 

 このままでは桐絵さんとの5本勝負が決まってしまう。

 

俺は助けを求めるべく迅さんに視線を向けるが、いくら未来視を持つ迅さんでも他人の思考までは読めないようだ。

 

「そっか赤松(あかまっちゃん)はトリガー持ってなかったか。オッケー、俺のヤツを貸すよ。ついでにちょっとした勉強だ」

 

そしてクローニンさんを加えた3人でトリガーについて勉強した。

 

が、体格のいい外人という陰キャが狼狽える要素しかないクローニンさんの前では何もかもがフリーズしてしまい説明は1mmも頭に入らなかった。

 

そんな状態でどれがいいかなんて聞かれてもどれを選べば良いのか分からん。

 

が、俺は分からなかったのでもう一度言ってくださいが言えないタイプの陰キャ。

 

適当に選んだ。なので「お。スコーピオンとはお目が高い」と言われてもよくわかんないです。

 

今日は疲れたし日記はここで終わりにする。明日書くことが無かったら明日の分で今日の続きを書く。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

『トリオン供給機関破損、飛塚ダウン。4ー0小南リード』

 

 無機質な声が室内に響き、自分の4連敗目を知る。いつの間にか彼女の持つ斧でぶった切られた様だ。

 

「アンタ弱いわね。そんなんじゃ玉狛に入るのは認めないわよッ!」

 

 休む暇を与えずお相手である小南ちゃんは5度コチラに飛びかかる。

 

 でもそのままやられるつもりは無い。スコーピオン(これ)の使い方もおおよそ理解した。それにサイドエフェクトだと自覚してからオンオフが可能になった反射神経をオンにした。

 

 そうすれば逃げ回るしか出来なかった斧での攻撃を反射で弾いた。

 

「なっ!?……ふーん。それが話に聞くアンタのサイドエフェクトね。それでいつまで持つかしら!?」

 

 実は小南の攻撃を弾いた時点で玉狛(小南)式入隊試験は合格だが飛塚がそれを知る由は無い。

 

 右からの斧。弾く。

 左下からの斧。弾く。

 四角の爆撃。弾の間を縫って避ける。それを続ける内に5分が経った。

 

「ふーん。スコーピオンの扱いを覚えれば全力でまあまあになれる素質はあるわね。だったらこれはどうかしら!!」

接続器(コネクター)ON』

 

 小南の持つ2つの斧が繋がり、1つの大きな斧になった。

 

 それを容赦なく飛塚に振り下ろす。

 

(避けれない。弾くか………いや弾けない。じゃあ受け止める)

 

 手のひらに刺股状のスコーピオンを生やし受け止めようとする。

 

 咄嗟の判断でその応用力を見せた飛塚にモニター越しに見ていた何人かが感心する。が同時に小南の5連勝を確信した。

 

 例え飛塚のスコーピオンが硬く、受けの形状で小南の攻撃を受け止めようとしても小南の攻撃はその防御力を上回る。

 

 事実、斧はスコーピオンを豆腐を切るようにサクッと切れ込みを入れ、ズブズブと沈んでゆく。

 

 その様子を見て飛塚自身も敗北を悟った。

 

 だが突如として小南の視界から飛塚が消える。そしてその逆も然り。原因はスコーピオンの他に適当に選んだテレポーターのトリガー。

 

 使い所が分からなかったので今まで使わなかったが、飛塚のサイドエフェクトが勝手に起動したようだ。

 

「ちょ!ズルいわよ!」

 

 さっきの一撃で決める気満々だった小南はまさか避けられるとは思わぬその後の事なんぞ考えていなかった。

 

 ハッキリ言って隙だらけの状態。いくら飛塚が素人でも流石にそれは分かる。

 

 だから首を斬った。

 

『伝達系切断、小南ダウン。4ー1。模擬戦終了!』

 

 

 

 

 

 

「うがーーー!!」

 

 部屋から出るや否や飛塚の頭に齧り付く小南。

 

「よくもテレポーターなんてこすい真似してくれたわねー!」

「……とても、痛い」

「相変わらず無口だねー赤松(あかまっちゃん)。嫌なら嫌って言えばちゃんとやめてくれるよ?」

 

 迅がそう言っても特に反応がないので現状に不満はないようだ。それなら小南も自然体で接せられるので迅たちとしても助かる。

 

「しかし、凄いな飛塚。最後のアレ、スコーピオンが切られてから判断しただろ。強化反射神経だったか?」

「そうよ!あんなんズルだから今回のは無効よ無効!!」

「まぁまぁ小南。それでこの子は小南のお眼鏡にかなったかな」

「ま、まぁ。仕方ないから認めてあげるわ。今日から同じ玉狛としてよろしくね、()()

「あ。それなんだけど小南、赤松(あかまっちゃん)はあくまで住むだけで玉狛志望な訳じゃないよ」

「え?え?」

 

 沈黙。その後。

 

「ぬわぁぁにィィ!!!」

 

 更に噛み付く力を増す。なにやら頭がミシミシいってるのでやめて欲しい飛塚だが初対面の人間が大勢いるので緊張で声が出ない。それに気付く人間は当然いない。

 

 微笑ましげに見てないで誰か止めて………。そんな思いが通じたのか小南の噛みつきから解放された。

 

 なんか垂れてるけどこれ血?……唾か。良かった。

 

「で、入隊式っていつだっけレイジさん」

「ちょうど2週間後だ」

「意外とすぐだね。それまで転校の事とか、ここらの土地に慣れるとかしとこっか」

「承知した」

 

 そこから2週間後。遂に入隊式の日がやって来た。

 

 ちなみにその場にいた全員と連絡先を交換したので飛塚の目標の30人まで後25人だ。

 

 

 





『飛塚赤松』

PROFILE(プロフィール)
ポジション:アタッカー(志望)
年齢:14歳
誕生日:3月26日
身長:165cm
血液型:A型
星座:はやぶさ座
職業:中学生
好きなもの:薬味の長ネギ、サッカー、友人候補

FAMILY(ファミリー)


RELATION(リレーション)
迅悠一←サイドエフェクト仲間
小南桐絵←同年代、すぐ騙される
木崎レイジ←デカイ。筋肉
ミカエル・クローニン←カナダ人
林藤ゆり←優しい
林藤陽太郎←『赤』ちゃん仲間
雷神丸←1度乗せて欲しい

SIDE EFFECT(サイドエフェクト)
強化反射神経
常人の約50倍の反射神経、速度を発揮できる。格闘ゲームやFPSゲームは多分ボーダー最強。


▶▶▶TRIGGER SET(トリガーセット)◀◀◀
[MAINTRIGGER(メイントリガー)]
スコーピオン
テレポーター(試作)
FREE TRIGGER
FREE TRIGGER

[SUB TRIGGER(サブトリガー)]
スコーピオン
FREE TRIGGER
FREE TRIGGER
FREE TRIGGER

PARAMETER(パラメーター)
トリオン:25
攻撃:5
防御・援護:15
機動:7
技術:7
射程:1
指揮:1
特殊戦術:5
TOTAL:66


見てから回避余裕でした
『飛塚』
悪気の無い失恋量産機。規格外のトリオンを持つ県外からのスカウト隊員で迅さんからスカウトされた。後にも先にも彼のトリオン量は歴代No.1かと思われたが3年後大差をつけて抜かされる事を彼はまだ知らない。
サイドエフェクトを持ち3人で同時に攻撃でもしない限り全部弾かれる。同じくサイドエフェクトのおかげでシールドを使用しない。が、入れるに越したことはないのに入れないのは密かにアイデンティティを感じているから。


今回は日記形式だったけど今回限りで次回からは普通の小説です。
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