クトゥルフ神話案件とヒーロー社会は相性が良くないと思います   作:とんたん

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本日2話目


アメコミ世界(違)に転生したワイの日記2

 

 〇月△日

 昨日半日程泣いていた、彼女から色々と聞き取りして判明した事実。

 彼女は数多の外道の知識を詰め込まれた魔導書【ドジアンの書】の精霊だという、因みに精霊としての名前は無い。

 彼女は、ざっくり一万二千年前に海底に沈んだ超文明アトランティスで記された魔導書、因みに著されたのは沈む二千年前だから合算して一万四千年前に産まれたらしい。

 産まれてから一度も著者以外に手を取られた事は無いそうだ。

 アトランティスが沈んでから、一度も知的存在と接触しておらず会話するのは一万二千年ぶり。

 会話が一万二千年ぶりの割にしっかり会話出来ているのは偉いと思ったから抱きしめてあげたら、抱き枕にされた。

 クー美姉さんとアフ姉さんとゲームする約束だったのだけど、仕方ない後日に遊んでもらう事にする。

 

 〇月◇日

 シアちゃんが半狂乱状態になった。

 シアちゃんと言うのは、ドジアンの書の精霊と呼ぶのは長いから愛称を付けた。

 ただ単に短くしたのなら、ジアちゃんだけど濁点が無い方が可愛く感じるのでシアと呼ぶことにした。

 身体を震わせていたけど、これは嬉しいのかな?怒っているのかな?

 良いよとは言っていたけど、目尻に涙を貯めていた。

 我慢しているのかな?

 暫く様子を見てストレス貯めているようなら、別の呼び名を考えてあげないと。

 長年コミュニケーション、取って無いから嫌な事も言い出しにくいだろうからね。

 マ〇カー誘いに来た、クー美姉さんとアフ姉さんの姿見て気絶したのは何故?

 クー美姉さんとアフ姉さんは、仕方ないねって感想だったけど。

 それはそれとして、前世でマ〇カーはやり込んだ私に高々数年遊んだ程度で、私に勝てるだなんて思わん事だ!

 

 〇月●日

 クー美姉さんとアフ姉さんは、暫く修行するとの事でゲーム部屋に引きこもってしまった。

 こうなると召喚の期間を超過しても居座るだろう。

 一定の力を持つクリーチャーは、父の個性の制限を無視する事はよくある事だ。

 暫くしたら出てくるだろうから、放っておく。

 それはそれとして、どういう事だ!ってシアちゃんに詰め寄られた。

 彼女等、みたいなのは誰かしら、常時うちに在中しているよ?

 って答えたら失神した。昨日聞いた、姉さん達曰く、シアちゃんは姉さん達の本性を知っているからビックリしちゃうらしい。

 こんなの日常茶飯事なんだよ。

 だから、家に居就くつもりなのなら、早く慣れて欲しい。

 

 〇月■日

 シアちゃんを、お父さんに紹介していなかったのを気付いた。

 仕事場に突入した。

 相変わらず、そこいら中に漫画の原稿が散らかっている。

 修羅場の真っ只中の様だ。

 邪魔するのも悪いから、声を掛けるだけに留める。

 個性発現してなんか女の子出て来たけど、家に置いていい?

 って聞いたら、『ちゃんと、面倒見ろよ』との事。

 まぁ、お父さんがいつもしている事だ、理解が早い。

 勿論!最期の時まで共にあるよ、彼女とは最初に出会った時に運命共同体だという事を確信している。

 

 〇月▲日

 シアちゃんが魔術を教えてくれるという。

 魔導書の精霊だって言うから、いつか教えて貰えると思っていた。

 勿論魔術は興味深々だ!空飛んだり、火とか電気を出したりするのを夢想してワクワクする。

 と思っていたのだけど。

 突然、シアちゃんの身体からパラリ、パラリ、パラパラと紙片否ページが解れて行く。

 そのページが私に纏わりつく、衣服が変わる、まさか変身するの!

 でも魔女っ娘とかプリユアみたいなのは、恥ずかしいから勘弁してほしいよ。

 と思っていたら、普通の魔法使いとか魔術師が着ているイメージのローブ姿で安心した。

 

 「これが、魔術師(マギウス)スタイルだ!」

 

 デフォルメされて二頭身になった、シアちゃんが頭位の位置でフヨフヨと浮かんでドヤ顔で叫んでいる。

 とっても可愛いのだけど、耳元で叫ぶのは以後禁止ね、キンキンするから。

 

 「これより、ドジアンの書に記された基礎にして秘儀をマスターに伝授する」

 

 声量は落としてくれたようで何よりだけど、脳髄を指で撫でまわされているような感覚に襲われた。*1

 正直に言って気持ち悪い。

 で、頭の中に浮かび上がったのは【神鉄(オリハルコン)の鋳造法】だった。

 ふ~ん、思っていたのと違ってたけど、オリハルコンと言えば中二病とは切っても切れないロマンが有る。

 取り合えず、やってみるか!

 

 「神鉄(オリハルコン)は我に記載されている、魔杖・魔剣は勿論鬼械神(デウスマキナ)の骨格外装となっている。すなわち……」

 

 あ、ごめん。聞いて無かった、取り合えず実践だと思ったからやってみたんだけど。

 取り合えずインゴットで造ってみたけど、これでいいの?

 

 「…………」

 

 おーい、何か言ってよぉ。

 

 〇月☆日

 昨日からシアちゃんがぼぉーっとしている。

 ブツブツと何かを呟いている。*2

 クー美姉さんとアフ姉さんがゲーム部屋から出て来たから、相手しているけど心配だな。

 それはそうと、スタートダッシュとショートカットは確かに格段に上手くなったけど、アイテムの使い方がまだまだだよ!

 まぁ程々に相手をしていると、魔術の話題になった。

 今は基礎の基礎をやっているんだよね?

 将来的に召喚魔術を学ぶのか?って聞かれたけど、私には分からない。

 だから、聞いたんだよ、召喚魔術って有るのって。

 生返事だったけど、有るらしい。

 そう答えたら、じゃあ、あげるって私の手の甲にクー美姉さんが触った。

 めーーーーーーーーーーちゃ熱くなった。

 燃えて溶ける位熱くなったら。

 何やら、魔法陣っぽいのが手の甲に浮かんでいた。え、焼印刻まれたの?

 じゃあ、私もとアフ姉さんが、私の反対の手の甲にアフ姉さんが触った。

 めーーーーーーーーーーちゃ冷たくなった。

 骨まで凍り付いて砕けるかと思った。

 そして、違う魔法陣っぽいのが浮かんでいた。

 シアちゃんが何か叫んでいたけどそれどころじゃない。

 その日、私は寝込んだ。

 

 〇月◇日

 私ちゃん復活!

 一晩グッスリ寝たら治った。

 そう言ったら、シアちゃんに化物を見る目で見られた。

 ついでにクー美姉さんとアフ姉さんからは、ドン引きされた。

 おい!あんたらがやった事だろうが!

 昨日姉さん達に根性焼きされた刻印は、クトゥグアの印とアフーム=ザーの印という物との事。

 姉さん達からの友情の証兼普段の腹癒せらしい、え八つ当たりで両手ダメにされかけたの!?

 シアちゃんから旧支配者を相手してそれで済んで、加護を貰えるのは奇跡だと言われた。

 へぇ、加護なんだ、何か良い事あるのかな?

 極高温と極低温への耐性や、分霊を召喚とその制御能力UPとの事。

 それって凄い事なのかな?

 って口に出したら、3人に呆れた眼を向けられてしまった。

 むぅ。

 

 〇月★日

 召喚魔法で昨日貰った印の効果を確かめてみよう。

 試そうとしたら、3人に凄い剣幕で怒られた。

 未熟な身でするな。

 地上で呼び出すな。

 町内どころか県位吹き飛ぶぞ、核弾頭みたいなのものだと言われた。

 そんな物騒な物、幼女に持たせるなよ。

 じゃあどんな魔術を練習をしようかと考えていると、ふと思い出した。

 お母さんから、白銀のアラベスク模様の鍵が送られてきたんだった。

 これは何じゃらホイと、詳しそうなシアちゃんに見せた。

 えらい勢いで騒がれた。

 魔法のアーティファクトで、銀の鍵ってアイテムらしい、まんまやん。

 で効果はドリームランドへ行き来出来るらしい。

 夢の国だって!?大丈夫?ハハッってされない?それともドリーマーズランドの親戚かな?

 

 まま、使ってみたら分かるやろと思って適当にエイッと魔力を何となく流し込むと、空中に半透明の円形の何かが出来て、吸い込まれた。

*1
普通の人間なら、脳髄を虫が這いまわる様な感覚って表現される

*2
「こんなのおかしい……」「これで、魔術初心者?」「マスターを導いて、我の偉大さを知ってもらう計画が……」




主人公より、擬人化された旧支配者の方が良識と常識が有りそう。
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