キーンコーンカーンコーン
トリニティに設置されている鐘による放課後を知らせるチャイムが響く。
いつもならすぐに帰るところだが今日は当番の日だった。
私達シスターフッドの中で魔術を使える生徒は週に何度かある特別な当番をしなければならない。
その内容は正義実現委員会とともに治安維持活動を行うことだ。
私はこの当番が苦手だ。
かつてのシフターフッドのトップの意向もあり表向きにも魔術を使えることが知られているがこれはユスティナ聖徒会が残したものをそのまま使っているだけということになっているため一部の治癒や索敵、結界魔術、初歩的な攻撃魔術などしか使用が認められていないため全力が出せないのだ。
だから私たちは索敵や応急処置、結界によるサポートしか行えず。私なら本気を出せば数分もあれば終わる戦闘がなかなか終わらない場合も有り非常にストレスが溜まるのだ。
そんな事を考えながら正義実現委員会との集合場所へ向かう。
集合場所につくとそこには誰もいなかった。まぁチャイムが鳴ってすぐこっちに来たのでまだ待ち合わせまでに十五分ほどある。
探索など目視ではわからない魔術を行使しつつ瞑想し体内の霊基つまるところ魂と魔術回路の間で魔力を循環させる訓練をする。
5分ほど経ったときべつのシスターが近づいてきた。
このシスターは審問官と呼ばれる存在だ。
私たち執行者は違反者を武力で制圧するのが役目だ。一方審問官は情報収集を主に担当し、幹部クラスには緊急時や現行犯以外での魔術の使用や武力行使野判断を下す役割もある。
他にも各教会や関連施設の警備や書類仕事を担当する守護者や研究専門の追求者、治癒魔術に優れ、救護騎士団にも劣らない医療知識を持つ治癒者、魔術礼装や魔術の触媒の生産などをする錬金術師などもいる。
そんな審問官の一人である後輩は私を見つけるなりこちらへ走ってきた。
「お待たせしてすいません」
「いや、まだ時間まで余裕がある。私が早く来すぎたのだ」
「ありがとうございます」
「ここ最近連邦生徒会で動きがあったそうだな。何か情報はあるか?」
「はい、いま定例会に向けて情報をまとめていますので詳しいことは省きますがどうやらD.U.で厄災の狐が不良を引き連れ連邦生徒会関連施設を襲撃その時連邦生徒会に訪問していた、ミレニアムのセミナー会計早瀬ユウカ、ゲヘナの風紀委員会火宮チナツ、トリニティの正義実現委員会副委員長羽川ハスミ、並び身トリニティ自警団の守月スズミが強力しこれを排除したとのことです」
私は少し驚いた。なにせ羽川ハスミのゲヘナ嫌いはそこそこ有名な話だ。
「あの副委員長がゲヘナと共闘?理由はわかるか?」
「正確なことは本人にしか分かりませんが審問官の間ではその時指揮をとっていたシャーレの先生なる存在が関係しているのではないかと考えています」
「シャーレですか…ああ、あの連邦生徒会長が残した例の組織か…」
「はい、そのシャーレです」
「なるほど…」
そんな話をしていると正義実現委員会の集団が見えた。どうやら時間らしい。話を切り上げ委員会の生徒と話した後私たちはパトロールへと繰り出したのだった。