それでも良い方はお楽しみ下さい。
今日は私たち執行者にとって重要な日だ。
なにせこれから【宝玉】の授与が行われるのだ。
【宝玉】それはかつてのユスティナ聖徒会の頃に量産法が開発された礼装で現在シスターフッドと百鬼夜行連合学院が持っている。
これは執行者にとって最後の切り札となるものだ。
作られたばかりの宝玉はただの光る水晶玉だ。
強力な触媒にはなるが魔導書などと比べてもさほど威力に差は無い。だが決定的に違うのは宝具という切札を私たちに授けてくれるのとだ。持ち主が何か試練を乗り越えようとするとき霊基と共鳴し宝玉はその試練を乗り越えるための特別な力を持つ武器などを私たちに授けてくれる。つまり乗り越えた試練が多いほど多くの宝具を持っていることが多い。
私もいくつかの宝具を持っている。また宝具に至らなくてもスキルという異能を持つこともある。
例えばかつて危険かつ倫理的にアウトな研究をしていた魔術士の潜伏先であったアビドスの砂漠でであったオーパーツからの攻撃から後輩を守ろうとしたときに発現した円卓の盾そしてその盾によって生み出される結界こそが私の宝具の一つ
不用意に呪われた魔導書に触れてしまった同級生を助けるために使った浄化魔術『キリエ・エレイソン』が宝具に変化したものである宝具
刀型の礼装を作ろうとしたときに手に入れた
などを持っている。
授与と言ってもシスターフッドのトップである歌住サクラコ様から一人ずつ受け取るだけだがそれでも当時の私はドキドキしたものだ。
全員への授与が終わったあと私は久しぶりに宝具のドキドキを思い出したので新しい宝具が手に入らないか色々と試しながら帰路についた。
宝具を手に入れる方法は宝玉と共鳴し魔力を自らの霊基、魔術回路宝玉の間を循環させることで霊基と魔術回路に刻む方法がある。この共鳴しやすくなる条件は個人によって差があり、場合によっては仲間を守るための願いの場合共鳴しやすくなると言うものから、生死の境界に近づくと共鳴しやすくなるなどといったものまである。ちなみに後者の者はゲヘナ学園に行った際に食堂でたおれた後毒者病気を浄化する宝具が手に入ったときに気づいたらしい。
もう一つの方法は共鳴は出来たものの宝具に届かなかった際に発現するスキルを鍛える方法の主に2つだ。
極稀に他人から受け継ぐことができるが昔の記録にかいてあるだけである。
私の場合は効果や見た目のイメージが鮮明でありそれを求める心が強いほど共鳴しやすくなると言うトップクラスのゆるゆる条件なのである。ただ何となくイメージを固めても手に入らないし大抵の場合イメージよりだいぶ劣化したスキルとして取得する。
今日のことで心に火がついたので新しい宝具の習得を目指し私はひたすら短剣を振った。求める力は相手に気づかれず一撃で相手を殺せる究極の一。
そんなイメージをしながら魔力を循環させる。
しばらくする『気配遮断』『気功操作』の2つの言葉が頭に浮かぶ。「ふむ…どうやら宝具には届かなかったか」まあスキルすら手に入らないことのほうが多いのでずいぶんといい結果だと言える。
『気配遮断』魔術や五感に感じ取られにくくなる。
『気功操作』体内を流れる気を操ることができる。気を操ることそれは体の動きを制御できることを意味する。
気配遮断は文字通りの効果で気功操作はどうやら体の動きのブレなどを減らせるようだ。今回はイメージが強く反映されたようだ。この結果に満足しつつ眠りについた。
オリジナル宝具やオリジナル設定がこれからも増えるのでどうかご容赦を