魔立学園・パンデモ   作:DAMUDO

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ようこそ、魔立・パンデモへ!
生徒達が織り成す学園生活をどうぞご観覧ください。
それでは……どうぞ!




転校生

いつからだったっけ……お化けとかを信じなくなったのは。

子ども頃は爺さんや婆さんの昔話を聞いてはお話の中の妖怪の存在信じていた。

夜一人で出歩けないくらい怖がってはいたが、心の底では会ってみたいと思っていた。

神様、妖怪、妖精、魔物などの魑魅魍魎の存在を否定し始めたのは、いつの頃だったからだろうか。

 

世界にはそんな非現実的要素などない。世界は確定的に存在するものこそが現実で根拠のない迷信や伝説は忘れ去られて消えていくしかない。そう、それが現実。

俺は今までそう思っていて、これからもそれは変わらないと思っていた。何もない当たり前の世界を生きていき、その中で満足のいく人生を送るだけだと思っていた。今までは。

 

そう《今までは》だ。ある日から、世界の非現実は俺の現実となった。いや、世界そのものが代わったのだ。

 

 

────────────────────────

 

「てな訳だからお前ら、転校生と仲良くしろよ。ほら、お前もあいさつしろ」

 「・・・」

 

学校の教室だと分かる場所に俺は居た。今は黒板の前に立たされている。

隣には俺の背中を叩いて自己紹介を促す一人の女性。

体育教師だと言わんばかりに服装は上下共に赤色のジャージ。今どき、こんな先生いねぇよ。

服装だけでも十分特徴的なこの教師には、もっと目立つ特徴があった。

 

それは額から角が2本生えていることだ。

おかしなことを言っていると思うが事実なんだから仕方がない。さらに……

 

「はじめまして。今日転校してきたばかりで、ご迷惑を掛けてしまうと思いますが、え~、よろしくお願いします」

『ヒソヒソガヤガヤ』

 

俺のあいさつでざわめき出すクラス。

俺が今日から共に過ごすクラスメイトの姿も混沌としていた。

耳が長いエルフッ娘。肌が体毛で見えなくて頭蓋も獣の狼男。ぷるぷると震えながらキラキラとした目を向けてくるスライム。なんか、エロい目で俺を見ながら舌舐めずりしている野獣野郎。……最後のは見なかった事にしよう。

 

まさにモンスターハウス(教室版)だった。

あははは、俺食べられるのかなタスケテー。

 

「さあ、転校生。ここからお前の新たな学校生活が始まる。しっかりエンジョイしろよ!」

「・・・はい」

 

はい、じゃないよ!なんで俺は平常運転でいられるの?ここはどこ?私はだあれ?ぐらいのことは言ってみせろよ俺!驚きと不安で一杯のはずなのにこれと言った行動がないのは何故ですか!?まるで、体と心が切り離れてるみたいで気持ち悪いぜまったく。

本当になんで周りに化け物ばっか?本当にモンスターハウス?

 

ぶっちゃけこんな現実認めたくない。認めたくないが、ここまでドンッと見せられたら何も言えない。しかも、なんでか知らんがここで過ごさなきゃいけないことになってるし。

あ~あ、俺卒業まで生きていられるかな~。

……はぁ、取りあえず今日を生き残ることを第一に考えることにしよう。生きていれば、なんとかなるだろ。

 

「あっ、俺の席どこでs「せんせーい!転校生の席、私の隣で良いですかー?」「じゃあ、そこで」わっふ~い……」

 

今日から自分にとって唯一の聖域になる自分の席を場所を聞こうとしたら、途中で元気のよい声に割り込まれた。

お陰で変な独り言を言ってしまったよ、わっふ~いって……。

 

俺が聞きたかった質問の答えが出たからいいが、人の会話に割り込みとは感心せんな。席に移動しようか。

 

「ほら転校生、早く行けよ」

 

ジャージ先生にまた背中を叩かれた。

急かさなくても今行こうとしてましたから!あと、叩くのやめて!貴女に叩かれるの凄く痛いんですよ!

 

痛みを紛らわす様に背中を擦りながら重い足取りで自分の席まで向かう。

席までの道のりで浴びせられる、色んな視線を浴びせられて、風穴が空きそうなくらい居心地が悪いです。

そんな地獄道の先にある目的地の席にたどり着き腰を下ろすと、隣の席の子が話しかけてきた。

さっきの割り込みしてきた子だ。隣だったのか。

 

「よろしく~転校生君♪」

「よろしく」

「私ね!私ね!ココアって言うの!」

「OK,ココア。取りあえず声のボリューム下げようか」

「あっごめん」

 

騒がしいけど、聞き分けの良い素直な子のようだ。

この子は……猫娘かな?

猫耳と尻尾、八重歯あるし……それっぽいな。

黒髪だし黒猫の猫娘かな。

 

「ん?なんでジロジロ見てるの?」

「お前は猫娘か?妖怪の?」

「妖怪?違うよ」

「違うの?じゃあ何?」

「獣人だよ。猫の」

「獣人?なにそれ」

「亜人種の一種だよ。ゴブリンとかエルフみたいなものだよ」

「へ、へえ……」

 

なるほど。俺が思っている認識と違う所があったりするのか。発言には気を付けよう。

 

俺から話しかけたのが嬉しかったのか、ココアはご機嫌オーラ全開で質問してきた。

 

「転校生君は人間なんだよね?」

「まあね」

「ふふッ♪よろしくね!」

 

俺は適当に答えたが、それでもココアは楽しそうに笑った。その笑顔を見ていると、これからの不安が忘れられるようなきがして、俺も楽しく過ごせるんじゃないかと思えてきた。なんだか妙にすんなりとこの現実を受け入れられる気がする。

席でゆったりして自分の気持ちを落ち着かせる。窓際から2番目の最後列だ。割と良い席なんじゃないか。

こうして俺の新たな学園生活が始まった。

 

「ふふ……じっくり見れば中々の体つきだ。顔も可愛くて好みだ」

 

ココアの席とは反対側の席の方向から、熱い視線と身の毛もよだつセリフが飛んでくる。

ああ、始まるのか……これ。

 

ん?……やっぱり、こんな所おかしいよね!?

 




どうもDAMUDOです。
いや~、一体何番煎じぐらいでしょうね~www
誰もが思い付くよね~こういうの。
さて、新しく書き始める訳ですけども!ちょっと短めですね。
次からもう少し細かく書いていきたいと思います。
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