アスナ「また空っぽ…さっきから開けられた宝箱ばっかり…」
ミト「もうここには何も残ってないかもね。」
私ことミトは、友達のアスナと一緒にダンジョンに来ていた。
茅場から、この世界で死ぬとリアルでも死ぬと言われてから始まったこのデスゲームで、少しでも強くなるために、こうして死ぬ可能性はあれどダンジョンを回っていた。
でも、残っているのはモンスターだけで、宝箱は大体が開けられていた。
アスナ「えっ?一つもないの?」
ミト「うん。早い者勝ちだから仕方ないわ。」
一定時間経ったら復活するようにしてくれたら良いんだけどね。
ミト「先行してるのは、きっとベータテスターね。」
アスナ「ベータ…?」
アスナはベータテストを知らないのか…まあしょうがないか。母が厳しいって言ってた気がするし。
ミト「SAOの本サービス開始前に2ヶ月ほどテストプレイの期間があったの。それに参加したプレイヤー達のことよ。彼らなら、宝箱の位置も全て知ってるから。
実はね、私もベータテスターだったのよ。」
アスナ「じゃあ、予習って言ってたのはそのことだったのね。
あっ、ねえあれ。」
…あー漁られてない宝箱か。大体こうやって残されてるのは、トラップの可能性が高いのよね。あ、アスナが開けようとしてる。気持ちはわかるけどね。
ミト「待って。不用意に開けちゃだめよ。このダンジョンはトラップが多いから。」
アスナ「トラップってワナのことだよね?」
ミト「毒矢が飛んできたり、爆発したり、宝箱自体がモンスターだったりするの。」
アスナ「えぇっ!?」
ミト「手つかずで残っているということは、ワナの可能性が高いわ。鍵開けスキルがないなら、手を出さないほうが無難ね。」
アスナ「わ、わかった。」
さ、先に進みましょうか。…ん?
アスナ「何か聞こえた。」
アスナも聞こえたってことは、幻聴ではないわね。あ、また聞こえた。この音は…
ミト「行くよ。」
アスナ「うん。
…誰かが戦ってるのかな。」
ミト「多分。」
『ぐわああああっ!』
ッ悲鳴!?これは急がないとまずいか…?
私はアスナと顔を見合わせて、小走りで向かう。しばらく走っていると、ちょっと開けた場所に出た。私達は、ちょうど物陰になりそうなところから広場を覗く。
するとそこには、大量のモンスターに狙われてる、数人のプレイヤーがいた。1人目の足が攻撃された隙に、他のモンスターが彼をリンチにする。
アスナ「どうしてモンスターがこんなに…」
ミト「あれよ。」
そう言って、あそこにある開けられた宝箱を顎で指す。
ミト「トラップにかかったんだわ。」
アスナ「た、助けなきゃ。」
私は行こうとしたアスナを足で止める。こんな量のモンスターの中に突っ込んでいくなんて、ただの自殺願望者だ。
ミト「もう私達ではどうにもできない。」
アスナ「でも…」
そしてアスナが反論しようとすると…
「はあああああ!」
物陰から、スーツと黒い手袋、そして黒の剣(後にわかったことだが、武器の名前はデュランダルというとのこと。)を持った男性が飛び出してきた。
複数で来たならまだしも、単独で突っ込んでいるのだ。流石に無謀すぎる。アスナの方を見ると、とても驚いた顔をしていた。助けに行こうと提案したアスナも、流石に単独で行くのは良くないとわかっていたようで、次第に顔が曇ってきた。
でも、私達はすぐにその考えを改めることになる。彼が剣を横に薙ぎっただけで、一人のプレイヤーに群がっていたモンスターの殆どが倒される。
アスナ、ミト「…え?」
いや、あの、おかしいと思うんだけど…え?ソードスキル無しで?あの数のモンスターを倒したの?どれだけレベルを上げたらそうなるの?
アスナも同じことを思ったようで、困惑した顔をしていた。そうやって私達がまだ冷静になれない間に、彼は徐々にモンスターを倒していき、着実に数を減らしている。剣で真っ二つにし、時には足や拳でダメージを与え、私達と襲われていたプレイヤーは、殴り飛ばされてきたモンスターを倒し、お溢れをもらう情けないプレイヤーみたいになっていた。
一通り倒したようで、残ったモンスターは彼を見ながら怯えている。すると彼は口を開いた。
「…アルゴ、こいつらは倒していいぞ。」
と、誰かに向けて話しかけた。
アルゴ「お?いいのカ!?じゃあ遠慮なくもらうゾ!はあっ!」
すると物陰から金髪の女性が現れて、残ったモンスターを全員切り刻んだ。その後、彼らはいくらか話し、襲われていたプレイヤーに感謝をされ、そのプレイヤーはどこかに行った。
情報屋的なものをしようと考えているという情報を得て、いつか役立つかもと考え、頭の片隅に覚えておくことにし、彼に話しかけに行く。私の後ろをアスナが少々驚きつつも着いてくる。
彼(ユーザーネームにはローランと書いてある)に話しかけた後、疑問に思っていたことを聞くことにした。
ミト「一体…君は何者なんだい?ベータテストにもいなかったのに、そんな強さ…」
アルゴ「それはオイラも思ったゾ。一体どこでそんな強さを?」
どうやら仲間の方も知らなかったみたい。彼は少々悩みながらも、話すことにしたそう。その際、他人に言いふらすとどつくと言われたので、言わないと誓った。どつかれるの嫌だし、絶対痛い。
「とりあえず、俺の名前はローランだ。見ればわかると思うがな。」
といった、当たり障りもない挨拶から始まり、黒い手袋とスーツについてるスキルについて教えてもらった。大体わかったが、これだけは言わせてほしい。
全員「チート過ぎるだろ(過ぎません)!?」
「あ、あはは…」
ミト「ローランが悪用しようと考えない限り、悪用される心配が無いのはありがたいけど…」
アルゴ「話を聞いたやつらが、ローランを味方に引き入れようと躍起になるだろうナ。」
「だよなぁ…」
ローランは痛そうに頭を抱えている。恐らく今後の自分を思い浮かべ、絶望しているのだろう。
「はぁ…とりあえず、このことは内密にな。1回だけ無償で情報を仕入れてやるから。」
アスナ「本当!?」
「お、おう。」
ミト「アスナ、ローランが困惑してるでしょ。」
アスナ「あっ!ご、ごめんなさい。」
「別にいいんだ。その気持はわかるからな。
…!危ない!」
すると、アスナとローランが話しているのを見てほんわかしていたのが災いしたのだろう。後ろから来ていたモンスターに気づかず、攻撃されそうになっていた。
そこを、ローランが手袋から取り出した銃(ロジックアトリエといい、ハンドガンとショットガンの2種類があるとのこと)でモンスターを撃ち殺した。油断しすぎたと思ったと同時に、銃もあるんだなと思った。
「ふう、油断しすぎるなよ?」
ミト「ええ…ありがとう。」
「ところで、これからどうするんだ?」
ミト「私達はレベルを上げたり素材を集めたりするわ。」
「そうか、じゃあ俺達は情報を集めないといけないから別行動だな。またどこかで会おうぜ。依頼したいんだったら、メールで集合場所を送ってくれたらそこに向かう。基本的に俺は直接会わないと依頼を受けないようにするからな。」
アルゴ「じゃあナ!アーちゃん、ミーちゃん!」
アスナ、ミト「誰がアーちゃんですか(ミーちゃんだ)!」
アルゴ「ハッハッハ!元気がいいナ!」
そう言って彼らはどこかに行ってしまった。
ミト「…情報に困ったときは彼らを頼ろう。」
アスナ「うん。」
今日始めてあったけど、彼こそがこのゲームを終わらせてくれる存在だと、私は信じてるから。
敵をなぎ倒して行った時、かっこよかったな…
LOR解説
ロジックアトリエ
都市にある工房の一つで、都市では珍しい銃の武器である。都市では銃の規制が厳しく、弾丸にもとんでもない税が課せられているため、マジで裕福な人じゃないと買えない。
SAO世界では、ショットガンが20発、ハンドガンが40発あり、30分ごとに1発生成され、1日が終了すると弾薬が全回復する仕組みとなっている。もしかしたら後々、弾薬の量を減らしたり、生成される時間をの伸ばしたりするかもしれない。
デュランダル
ローランが愛用している武器。唯一工房やアトリエや会社の名前が付いていない、個別の名前を持っている。武器種は長剣(太刀)と言う。俺は詳しいことは知らないが、WIKIでは長剣と書いてあり、過去の俺は何を参考にしたのかはわからないが太刀と書いてある。なんで?
アンケートは次回がでるときまでです。是非協力を。
LORからなんか出して良い?(幻想体とか)
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いいよ!
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だめ!