機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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1話で終わらせるつもりが2話構成になっちまった……
許さんぞ、天野ケータ…


Q、ガノタなのに∀見ただけで何で発狂しかけてんの?

A、NT空間でサイコブッダの見せたいものから目逸らしした結果、半分事故って∀が全てを滅ぼす所を見ちゃった。
その時間軸から放たれる負のオーラや感情にあてられて少しイカれた。
未熟なNT能力だったので、全てを理解せずに済んだ。理解してたら壊れてた


Q、グエムのNT能力って生まれつき?

A、素養はあったけど、サイコブッダにNT空間に送られなければ勘が良いだけの人で終わり、未覚醒だった。
尚、メンタルイカれた所に仲間達が狂信者になりさらに追い込まれて四肢をぎっちょんした頃には物語開始時のグエム君の完成です


Q、NT空間でG、W、Xの世界は見なかったの?


A、目逸らしした先にフルパワー∀が月光蝶してる場面を垣間見てるだけで、例え別の方に目を逸らしてXやGを見ても精神崩壊や偏頭痛に悩まされたりする事になるかも
そもそもオールドタイプには理解できない領域なので作者もなんて言って良いのか分からん()




虎は砂漠に沈む 前編

 

 

人間は愚かである。

しかし、愚かであるからこそ性格というものが生まれ、感情や心を会得し何を思い守ろうとする想いや誰かを大切にしたい、誰に優しくしたいというものという行動が冷酷な自然から発生した暖かな光である。

 

だが優しさは時に死をもたらし思いやりは足元を掬われる。

しかしその死に、何かを祈る事をできるのは人間であり失われる命に何かを思う事も人間の特権である。

 

そして今日もまた、人は過ちを続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー!俺のプリン!これで2回目ぇ!?」

 

「お先に頂いちゃいました♪」

 

「料理長ぉぉ!」

 

「早い者勝ちだって言ったじゃないか……」

 

トールがみっともなく喚き散らし、ミリアリアは手に入れた最後のプリンにスプーンを入れてパクリと食べ始める。

ちなみに何故、プリンがあるのかというとグエムが気を利かせて彼らに日頃の例も兼ねてデザートを用意しようとマリュー達に進言したのだ。

なくても恐らく、これまでやってくれた事をやってくれるだろうが彼らはまだ学生で子供である。

たまには甘味などで少しは労ってあげたらどうかとグエムはそう言ったのだ。

その言葉が認められ(ついでに自分の分も買いたいため)マリューは許可した。

尚、即席の女性だけの同盟が密かに結ばれ、結果として女性陣の殆どに行き渡った。

女性の軍人はアークエンジェルにそう多くないため、目立たなかったが彼女達にも罪悪感はある。

その結果、男性陣には状況が落ち着いたらムウが後に奢ることで決定した。

原作よりもアークエンジェルを運用する人員が増えている為、ムウはグエムとマードックに助けを求めていたが悲しいかな、二人がムウに救いの手を差し伸べることはなかった。

 

「バルトフェルドさんは……来ると思いますか?」

 

「来るだろ。意地張って軍を名乗ってるんだ。これで来なかったらザフトの恥だよ」

 

喚くトールから少し離れた席で腹拵えをしているキラとグエムの姿があった。

 

「それに、来てくれなきゃアイツの質問に答えられないしね」

 

「戦争を終わらせるには……って奴ですか?でも答えてたですよね?」

 

「恥ずかしながら、俺の感情が爆発してあんな事をぶちまけちまっただけだ。確かに人類が滅びるまで戦争は終わらないだろうが、この(・・)戦争を終わらせる事については俺は答えてない」

 

「あっ…」

 

最近はよく感傷に浸る、と力無く笑うグエム。

現に、目の前でトールがプリンを食えずに悔やんでいる姿に昔の自分を重ねていた。

娯楽品が少なかった残党時代。

近場の町から買ったコーヒーや日持ちしやすい茶菓子等を買ってよく与えてくれた記憶がグエムの脳裏に蘇る。

今思い返せば本当によく可愛がられていた。

 

「グエムさん?」

 

「ん?どうした?」

 

「その、涙が…」

 

「え?」

 

キラに指摘されて頬に手を当てると、確かにまだ熱さを保った水が手に付着し、頬にもそれを感じる。

 

「まだ、涙を流せるんだな、俺は」

 

その言葉にキラの顔は明らかに気不味そうに曇る。

なんなら少し離れたところで盗み聞きしていた食事中のマードックとオペレーターのチャンドラ二世も曇る。

 

「おい、不味いぞあの二人」

 

「ですね……しかし、どれだけ涙を流す事がなかったんだろう?」

 

「そんなズレた事を考えてる場合か!」

 

小声で会話する二人に気付かないグエムとキラの間の雰囲気は、それを察知したミリアリアによって霧散する事になる。

 

「何やってるんですか?って、涙出てるじゃないですか!どこか怪我でもしたんですか?」

 

「あ、いや、大丈夫だよミリアリアさん」

 

「なんでもないならトールにコレ、渡しておいてくれませんか?」

 

そう言って手渡してきたのは小さく可愛らしい装飾の巾着袋。

重みはほぼなく、そしてミリアリアの恥じらった様子にグエムは察した。

二人は恋人だと言うし、年頃の子供だ。

しかも常に戦場にいる故に、真っ当にイチャつけない二人のフラストレーションは高いだろう。

そういった光景を、極僅かながら見たことのあるグエムは苦笑いしつつミリアリアに了承の旨を伝えた。

 

「分かったよ。ナニがあったのかは知らんが、中身については誰にも言わない。安心しろ」

 

「ーッ!?!?」

 

声にならない悲鳴をあげなら急ぎ足で食堂から立ち去るミリアリア。

珍しくニヤニヤとしているグエムに、純粋(ピュア)なキラはどういう事なのか問う。

 

「一体、中身は何が入ってるんです?」

 

「二人のプライバシーに反するから駄目だ。少し大人になれば分かるから、今は分からなくて良いぞキラ」

 

「ええ!?気になります!グエムさんがそんなニヤニヤとした顔とか、絶対に何かあるでしょ!?」

 

「俺ってそんなに表情パターン少ない?」

 

「はい、ほとんど無表情か苦笑した顔ですよ」

 

断言するキラに、グエムはヒッソリと心に傷を負った。

笑顔の練習をしようと、心に決めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グエムとキラのコントから少しして、砂漠を移動するアークエンジェルに警報が鳴り響く。

既に砂漠の虎からの攻撃は予測していたアークエンジェルは、すぐに戦闘態勢に入り、モビルスーツに待機していたグエムとキラは機体の動力に火を入れて機体の瞳に光を灯す。

 

「ビームライフルの調整はできてるか!?」

 

「まだ無理だ!それに今は心配しなくてもまだ弾薬はたんまりとある!むしろドンドン使え!」

 

「了解ッ!」

 

以前と変わらずストライクのバズーカを持ち、そして今回はシールドを持っていく。

PS装甲を持つストライクと違いサイコ・ザクは実弾が有効である。

レールガンやビーム兵器のような貫通能力が優れた武器は特に。

そして対面にはビーム兵器を持つガンダムタイプがおり、レールガンを装備しているバクゥもいる。

尚且つ、サイコ・ザクの機動力があっても地上では宇宙のような高機動能力はない。

運動性とレスポンスは良いがそれでも地上の重力に縛られれば、機動力は格段に落ちる。

 

とはいえ、それでもリユース・サイコ・デバイスの恩恵はデカいし誤差とも言えるだろう。

 

「サイコ・ザク、発進する!」

 

「ストライク、行きます!」

 

ストライクとサイコ・ザクが飛び出る間に、ザフトの戦闘ヘリがミサイルによる弾幕を張るが、アークエンジェルの機銃がソレを撃ち落とす光景が広がっていた。

そして撃墜されていく戦闘ヘリも時折発生するが、コレでは砂漠の虎には微々たる損傷である。

 

「キラ、バルトフェルドの事を忘れろとは言わない。だが、奴はお前を殺す為に覚悟を持ってこの戦場に来ているんだ。下手な手加減をすれば、死ぬのはお前や俺達だって事を忘れるなよ」

 

「ッ…!」

 

「無理なら俺が相手をする。その時は教えてくれよ?」

 

明けの砂漠の者達も手持ちのバズーカなどで攻撃するが、アークエンジェルに攻撃を仕掛けるバクゥにそんなものがそう簡単に効くわけがない。

明けの砂漠はアークエンジェルからすれば戦力にもならないが、ザフトのタゲを取るぐらいはできるだろう。

事実、一台の軍用車がバクゥの気を引いて轢かれた。

そしてその隙を狙ってストライクがビームライフルでバクゥを射抜き、爆散させる。

 

「想いだけでは……か」

 

それを見て、サイーブはストライクに乗る少年がカガリを引っ叩いた時の事を思い出す。

そして、自分達を冷たい視線で見る少年とも青年とも見える男の事も思い出した。

 

「俺は、何をやってるんだろうな…」

 

今更ながらに自分の無力さを感じるが、それに浸るのは今ではないと思考からネガティブなものを振り払ってバズーカを構えなおす。

 

「例え戦力外だろうが…俺達もやらせてもらう…!」

 

 

 

 

 

地味にウザいサイーブ達にザフトの面々が少しばかり火力をそちらに向けようか、そう考えた矢先にサイコ・ザクの強襲が旗艦【レセップス】に襲いかかる。

 

「コイツは…!?」

 

「霹靂の鬼か!」

 

レセップスの上で渋々、火力支援をしていたデュエルとバスターが乗り上げてきたサイコ・ザクに驚く。

 

「悪いが今日はカニバリズムは気分じゃないんでね!火力を潰させてもらう!」

 

「コイツ!?レセップスの火砲をやるつもりか!?」

 

「ディアッカ!止めるぞ!」

 

バズーカをレセップスに叩き込み、砲塔を破壊していく。

それを見てそのままやらせる程、間抜けではないイザークとディアッカはアークエンジェルに向けていた攻撃をサイコ・ザクに向ける。

しかし、空からの攻撃でバスターは攻撃を中断せざるを得なくなる。

 

「戦闘機風情が!」

 

「アークエンジェルもグエムもやらせるかよ!」

 

ムウのスカイグラスパーが装着しているランチャーストライカーのビーム砲【アグニ】を、ブチ込みつつサイコ・ザクの手厚い援護をする。

 

「戦闘機乗りはやっぱパネェな!」

 

「お褒めの言葉どうも!あとモビルアーマー乗りな、俺!」

 

スカイグラスパーの援護もあってレセップスの火砲を潰していくサイコ・ザクに、レセップスの指揮を任されていたダコスタは苦虫を噛み潰したような顔でバルトフェルドに連絡を取る。

 

「隊長!もうこれ以上は駄目です!」

 

「早いな……分かった。ダコスタ君、撤退しろ」

 

「申し訳ありません!…レセップス、後退!」

 

レセップスを撤退させるダコスタ。

それをコクピットのモニターから見届けつつ、バルトフェルドは上層部の甘い考えに顰め顔になる。

 

「Gを二機、あとはザウートを送れば十分だろう、なんて甘い考えをした奴はこの戦いで認識を改めてくれると良いんだね」

 

「文句言っても仕方がないでしょ、アンディ。それだけ貴方の事を買ってるって事だって、ポジティブに考えましょ」

 

「そうするしかないね。しっかし、明けの砂漠も粘る。やっぱり死んだ方がマシなのかね?」

 

行動を開始するオレンジのバクゥに似た機体、【ラゴゥ】が砂漠に身を乗り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後退するレセップスから降りて不安定な砂漠の大地に手間取るデュエルとバスターを踏み台にしながら、アークエンジェルに攻撃をするザウートやジンを攻撃する。

 

「俺達を踏み台にした!?」

 

「ふざけやがってぇぇぇ!!」

 

砂漠に倒れ伏すバスターとデュエルを他所に、古の武士(みなもとの)義経の八艘飛びを再現するように敵機を踏み台にしつつ踏み台にした敵機にバズーカを撃ち込む。

 

「おいおい、ピエロかよ」

 

空から見るサイコ・ザクの暴れっぷりにムウは呆れと同時に敵を憐れむ。

こんな滅茶苦茶な動きをする奴を敵に回した彼らの不幸を。

 

「ガンダム無双は神ゲェェェェ!」

 

そんな事は知った事かと、薄れゆくオタクの知識から取り出した天パ(アムロ・レイ)の変態攻撃をリユース・サイコ・デバイスとサイコ・ザクの性能でゴリ押し再現したグエムは、元ネタたる【ガンダム無双】に感謝しつつ弾切れになったストライクのバズーカを放り捨てる。

 

「ここ抜けりゃ勝ちなんだ!テンション上げるぜぇ!」

 

尚、ゲッター線を浴びたかのような悪辣な笑顔をコクピット内で浮かべている事など、グエムもムウも知る由もない。

変なスイッチが入ったグエムは地面に着地後、ビームサーベルでザウートの上半身を輪切りにしつつ蹴りで救援に来たバクゥの頭部をへし折る。

 

「グエムさん!バルトフェルドさんが!」

 

そんな折にグエム達にキラからバルトフェルド発見の報告が伝わる。

 

「分かった!キラ、俺が行くまで堪えろ!」

 

「おい!そっちに2号機が、嬢ちゃんが行った!」

 

しかし、タイミングが悪い事にここでカガリがスカイグラスパー2号機で飛び出してきた。

ほぼ同時に情報が飛ば通った為、ムウ達は一瞬だが混乱する。

その一瞬で近づいて来ていたジン。

角度的に砂の山の上にジンがいた為、グエムは視認できていなかった。

完全なる奇襲。

ピンチのグエムだったが、重斬刀を振り上げたジンを一条のビームが貫く。

 

「どうだ!」

 

「やりますねぇ」

 

「やるじゃないか嬢ちゃん!」

 

少し遠い所から放たれたスカイグラスパーのビーム砲。

キッチリ命中させたカガリにグエムとムウは素直に称賛する。

しかし、呑気にしている暇はない。

すぐにサイコ・ザクはアークエンジェル付近で戦うストライクの元へ向かう。

 

「まさかお転婆姫に助けられるとはな…」

 

将来的に上澄みのパイロットになるカガリの才能の鱗片にグエムは感嘆しつつ、正直言って現段階ではあまりよろしくない考え方の彼女に助けられた事に苦笑いを浮かべている……つもりだが表情筋は死んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

一方で、踏み台にされプライドをボコボコにされたイザーク達はというと……

 

「クソッ!クソォォッ!これが名高きクルーゼ隊の有り様かッ」

 

「これは……キツイね…」

 

たった一機のモビルスーツによってもたされた惨状に、イザーク達は心が折れかかっていた。

そして自分達よりも、もしかしたらクルーゼ隊長よりも上を行くかもしれない霹靂の鬼の才能に慄き、そしてその強さに憧れた。

 

軍人としては失格だが、しかし目の前の強い敵を超えたいという気持ちが彼らを大きく成長させるのは確かな事だろう。

 

「やってやるさ、霹靂の鬼。この俺が――」

 

そこで思い出すのは、大気圏突入時に大音量で吼えられた言葉。

 

《そんなに撃ちたいか!英雄気取りッ!》

 

それを思い出すと、イザーク・ジュールの腕が震える。

自分が英雄だとは思っていない。

確かになりたいとは思うが、今の自分が英雄であるとは思うほど自惚れてはいない。

だがしかし、霹靂の鬼の言葉が頭にこびりついていて離れなかった。

 

「……俺は、あの時に何を撃ったんだ?」

 

「どうしたんだ?イザーク?珍しく黙ってるが」

 

「いや、なんでもない。というか珍しくとはなんだ!?珍しくとは!?」

 

調べなければ、知らなければアイツ(霹靂の鬼)に顔を向けられる気がしなくて、イザークは密かに調べる事を決意した。

 

 

 

 

 





サルファでスパロボに参戦してたらこんな感じの技能とか精神コマンドを持ってたんじゃないかなー、なんていう妄想が爆発して書いてた
幻覚という事で、お楽しみください(えぇ…)


グエム・タキオン

【技能】
切り払い Lv5  見切り  R.P.D.(リユース・サイコ・デバイス)(NT)Lv3  集束攻撃  空き2枠

【精神】
・不屈 ・集中 ・直感 ・熱血 ・直撃 ・応援

R.P.D.の効果としては「回避値大アップ&格闘・射撃・命中値中アップ」が妥当だろうか…

ちなみにミリアリアがトールに渡したとある物については、まあお察しかな?(笑)
普通の少年少女とはいえ、戦場という気の抜けない環境下にいれば普通とは違う事をしてスリルを感じたいと、魔が差さない訳がないだろうし……そうだよね?
分からない人はそのまま純粋なままでいて……(すっとぼけ)


読了ありがとナス!


この二次創作を見る一番強いキッカケを良かったら教えてクレメンス

  • サンダーボルトだるぉん!
  • 作者ァ!
  • ガンダムシリーズだからだ!
  • 内容面白いからだゾ
  • あらすじィ!
  • SEEDはもっと擦れ
  • 曇らせと聞いて
  • サイコ・ザクは最高です!
  • ご友人にクイッククイックスローされた
  • 主人公が好き
  • ┌(^o^┐)┐ホモォ展開を期待
  • 悪魔になるってどういう事だ!ジジイ!
  • 映画に影響されて
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