機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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時間なくて後回しになってました。
すまねぇ…

モラシム隊、忘れがちだったり短縮されがちな可哀想なキャラという認識なんですが他の人達はどうなんでしょうか……
ちなみに今作でも割とあっさり退場してもらいます()
ちょっと忙し過ぎて頭のリソースが足りない……

ちなみにアンケートで主人公が好きの欄が実質0人でクソワロタw
でもやっぱり皆、ガノタですよねぇ。
ガンダムの名あれば行くのは……(後方腕組み)




我、紅海にて奮戦せり

 

 

モラシム隊。

水中戦を織り交ぜた戦いを得意とするこの部隊は、バルトフェルド敗北の報の後にクルーゼから上層部の指示を伝えられていた。

任務内容は、足つきの足止めである。

 

「無理をする必要はない。ただ、私の隊員が攻勢に出る準備を整える時間さえ稼いでもらえれば十分だ」

 

「ふん……倒してしまっても構わんのだろう?」

 

「……そう上手く行くとは思わないが、そうなってくれたら私と上層部は嬉しい限りだね」

 

嫌味に特に気にした様子もなく通信を切ったラウ・ル・クルーゼに、モラシムは「気にいらん」とボヤきつつ隊に命令を出す。

 

「総員、戦闘配置だ!砂漠の虎を殺った足つきに俺達の銛を突き刺してやれ!」

 

『イエッサー!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、アークエンジェルは海洋の上を進んでおり、気分は船乗りである。

 

「おうゔぇぇぇ……」

 

「吐き出しちまえば楽になる!我慢すんな!」

 

巨大な戦艦とはいえ、自然の力に抗う力はない。

揺れる船内に酔った一部の者達が外に出て海に吐瀉物を垂れ流していく。

嬉しくない酸っぱい臭いが漂う中、グエムとキラはサイコ・ザクの調整を行っていた。

サイコ・ザクに使われているシステム関連はダリル・ローレンツの調整をそのまま流用しているので、グエム専用に調整するには時間がかかるのだ。

 

「どうですか?」

 

「銀河が斬り裂けそうなくらい幻肢痛がスゴイ」

 

「ええっ!?じゃ、じゃあこれなら……」

 

「オレェイ!」

 

どこのサンバだよ、とツッコミたくなる気持ちを抑えてキラは複雑なプログラミング言語と数値をいじり続ける。

本来、1学生に触らせるような代物ではないのだがマードック達はモビルスーツについては未だ未知の部類。

キラの才能を頼るしかないのである。

とはいえ、キラとて学生の分領までしか分からないので実のところは独力による行き当たりばったりの調整である。

無論、致命的な事にならないよう細心の注意はしている。

とはいえグエムは半分オモチャと化していた。

現に自身の記憶からなる幻覚を見ていた。

 

「ダディバナザン!ナゼェミテルンディス!?」

 

「やっぱり腕部の動きはこれ以上弄るのは難しいですね…」

 

「そうか……まあ今の段階でもレスポンスは良いから問題はないが……」

 

うわっ、コイツ急に冷静になるな!と言いたげなマードックが顔をのぞかせていた。

 

「グエム、脚部はとりあえず間に合わせだが修理はしたぞ」

 

「あざっす!」

 

「またあんな動きするなよ!?今度こそ壊れちまうからな!」

 

あんな動き、というのはモビルスーツを足場に次々と飛び乗ったムーブの事だ。

そこから全力ダッシュで脚部に負荷をかけまくったのだから、脚部をオーバーホールすることになったのは言うまでもない。

 

「直せる部分は直したがやはり使い古しと間に合せのパーツばかりだ。まあ、まさかジンやバクゥのパーツで補える部分があるとは思わなかったが……」

 

「世界は違ってもなんだかんだ似ているのかもしれないですね」

 

「それはそれで整備士としては喜ぶべきか?」

 

「俺はそう思うよ。というかそう思わないとやってらんねぇだろ」

 

なんだかんだでアークエンジェルに馴染んだグエム。

キラも自然と笑顔をよく表に出すようになり、バルトフェルド戦で大きく成長したか……と周囲の大人達はそう考えていた。

が、同時にそうさせてしまった自分達の無力さに心の隅で罪悪感を刺激される。

 

「総員、ただちに戦闘配置――キャッ!」

 

タイミングが良いのか、悪いのか。

敵がやって来たことにより、全員の意識が切り替わる。

爆発の揺れで艦内が揺れるが至近弾の爆発のようで、アークエンジェルに傷はついていないが、次は直撃弾を送ってくるだろう事は安易に予想できる。

 

「アークエンジェルを浮上させて!」

 

「了解ッ」

 

マリューの指示にノイマンは応え、素早くアークエンジェルは海面から飛び出る。

その下をスレスレで魚雷が通り、観測していたオペレーターは冷や汗をかく。

 

「モビルスーツ隊を発進準備!」

 

「モビルスーツ隊の、でしょう!」

 

「そんな事はどうでも良いから!」

 

マリューの言い間違いに真面目なナタルが突っ込むが、彼が珍しく声を荒らげる事で場は一旦落ち着く。

 

 

 

 

 

さて、場面は変わり発進デッキではストライクがバズーカとシールドを持ってアークエンジェルから飛び降りる。

それを見てグエムはビームバズーカと調整を完了させたビームライフルを手に、甲板に登っていく。

 

「キラ、ムウ。サイコ・ザクが水中戦をできない訳じゃないが脚部がまだ不安だ。すまないが俺は甲板上でアークエンジェルの防衛をする。攻撃は頼むぞ!」

 

「はい!」

 

「そろそろ大人の本気って奴を見せないと立つ瀬ないから、気が入るねぇ」

 

出撃前に軽く鼓舞しつつ、グエムは飛んでくるディンに目を向ける。

 

「確か、飛行する為に軽量化したんだっけか……ジオンも大概だが、ザフトは頭がもっとひでぇな」

 

思い出せた一部分の情報だけとはいえ、ディンの誕生理由に苦笑いを浮かべざるを得ない。

 

「人型はロマンがあるが、だからって全て人型で片付けるのはよろしくない。多様性を考えないとなぁ!」

 

そんな軽口と共に放ったビームバズーカの第一射は、ディンの腹にどデカイ穴を開けて爆散させる。

原作よりも多く増援として配備されたディン六機だが、ビームバズーカの威力にディンのパイロット達は驚く。

 

「な、なんてパワーだ!?」

 

「しかし、奴を水中に引きずり込めればこちらの勝ちだ!」

 

ディンの群れの中に混ざって飛ぶ、モラシムのディンは先程の攻撃に冷や汗をかきつつ、部下に指示を出していく。

 

「各機、事前の作戦通り足つきのエンジンをやるぞ!霹靂の鬼とて迂闊に飛べまい!」

 

『了解!』

 

水中はストライク、上空は足つきと海に潜ることも空を飛ぶこともできぬ地を這う鬼。

モビルスーツ隊を分断できた事に束の間の喜びを感じつつも、足つきの撃墜に力を入れる。

ディンのミサイルの狙いを、アークエンジェルの火線を避けながらエンジンに向けてロックオンをかける……直前に戦闘機が邪魔に入る。

 

「ちっ!」

 

「ぎゃあ!?」

 

機銃と機体に備え付けのビーム砲で邪魔されたモラシムは迷わず回避行動に移るが、一拍遅れた後続のディンはビームに貫かれ撃墜される。

 

「ベル!野郎ッ…!」

 

「リブル、焦るn――」

 

焦りと迷い、怒りで感情のままに突っ込もうとしたディンを止めたディンが(サイコ・ザク)の持つビームライフルで最後まで言い切ること無く撃ち抜かれる。

 

「ええい、水中の方はどうなっている!」

 

敵の強さを見誤っていた、と自省しつつ水中の様子を伺うモラシム。

しかし、観測していた母艦からの言葉は非情にも全滅の一言であった。

 

「かなり機転が利く奴のようです。当たらないバズーカを捨てて近接でグーンを撃墜してやした…」

 

「そうか……ならば、コレ以上は無意味だ。各機、悔しいが撤退だ」

 

「なっ、早すぎでは!?」

 

「ストライクを引き離せん以上、このまま粘っても奴が上に上がってきて弾幕が激しくなるだけだ!」

 

「クソ…」

 

サイコ・ザクの狙撃と気力もやる気も高いキラの奮闘、そしてムウの全力の妨害。

この3つの壁を彼らが越えるには、最早クルーゼのような凄腕のパイロットで組織された部隊でなければモラシム隊だけでは困難な域である。

しかし、モラシムはまだ諦めてはいない。

 

「なに、機会はいくらでもある…」

 

リベンジする為に闘志は今尚も燃えているのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、離れていくディンを見送るように見ているサイコ・ザクは戦闘終了と共に格納庫に戻るためにゆっくりと移動していた。

 

「弱いな」

 

スタンドプレーが多いから、というのもあるがシンプルに技量が自分よりも低いと感じたグエムは次の戦闘は激しいものになると予想する。

 

「サイコ・ザク……水中戦ができないわけではないだろうが、浸水による腐食が怖いな。やはり」

 

サイコ・ザクはダイレクトに人間の反射に反応できるよう機体に使われる素材からして特殊である。

駆動方式が流動パルスにしても、サイコ・ザクの設計思想的にただの流動パルスではやはりリユース・サイコ・デバイスの反応にはついていけない。

 

「いずれはフィールドモーターにでも変えるべきか…」

 

しかしこの世界の駆動部で大丈夫なのか、と尽きぬ悩みにグエムは頭を抱える。

一方でキラは初めての水中戦による緊張が解け、リラックスしていたが同時に次にまた来たらという考えが頭の中にあった。

 

「ソードストライカーの方が、良いのかもなぁ」

 

そう漏らしつつ、アーマーシュナイダーで貫いたザフトの水中モビルスーツの事を思い出して吐き気を催す。

 

「アレはオイルだ……あれは…」

 

漏れ出て血のように機体から噴出するオイル。

それを思い出して流血の生々しさを連想して吐き気を感じたキラだったが、今日も守りたい人たちを守れてよかったとそう思う事で不思議と吐き気をなくなった。

 

「キラー!」

 

「早くメンテナンスベットに載せろ!早くせんと錆びるぞ坊主!」

 

戦う事は辛いけれども、それでも戦う事で守れたこの場所は彼にとって安寧の場所なのだから。

 

 

 

 

 

 





サイコ・ザクの関節の特殊素材云々はにわか&独自解釈です。
とりあえず、本作ではできなくはないけど貴重な部品の腐食が進むということで水中戦をしないといった感じです。
まあ、それでも狙撃を成功させる辺り、やっぱこの主人公アタオカというかチート持ちかよ、ってなるな…

読了感謝!

この二次創作を見る一番強いキッカケを良かったら教えてクレメンス

  • サンダーボルトだるぉん!
  • 作者ァ!
  • ガンダムシリーズだからだ!
  • 内容面白いからだゾ
  • あらすじィ!
  • SEEDはもっと擦れ
  • 曇らせと聞いて
  • サイコ・ザクは最高です!
  • ご友人にクイッククイックスローされた
  • 主人公が好き
  • ┌(^o^┐)┐ホモォ展開を期待
  • 悪魔になるってどういう事だ!ジジイ!
  • 映画に影響されて
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