機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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有名なバレルロール撃ち回。
いやはや、ガチでアレはインパクトあり過ぎて今でも覚えてるw

そして水着ロザンナとクスィーガンダムを爆死して水着タルマエ当てたので気持ちを新たに初投稿()


インド洋を抜けて

 

 

モラシム隊の奇襲から一日が経った。

その間にストライクが錆びないよういつもよりも時間をかけたメンテナンスが行われ、また海風を浴びたサイコ・ザクもまた錆びないように処置が行われていた。

 

「おい!そこのスパナ落としたやつは誰だ!」

 

「おーい!誰か忘れてませんですかってんだ!」

 

「俺に答えを聞くな!」

 

「ちくわ大明神」

 

…なかなか愉快なメンツがストライクの整備を担当しつつ、マードックはストライク、サイコ・ザク、スカイグラスパー2機の合計4機の兵器の整備の総監督を任されており、かなり忙しい状態であった。

 

「イーロン!サイコ・ザクの脚部はしっかりやったな!?」

 

「もちろんです!あ、でも肩のシールドがそろそろくたびれてきてますね!」

 

「んなのは耐ビームコーティングしとけば良い!どうせグエムの奴は避けるしな!」

 

喧騒の中、グエムとキラ、ムウは休憩室で体を休め次の出撃に備えていた。

というか待機状態は日付が次に変わる時からこの状態なので、腹一杯に飯を食うか仮眠を取るかが彼らに与えられた選択肢であった。

海水に濡れたストライクや海風に当たったサイコ・ザクら、モビルスーツは錆に対して全くの対策がされていない訳では無い。

しかし、戦闘中でもないのに放置しておけば関節等を中心として腐食して動作不良を起こす可能性がある。

そんな事でパイロットに死なれては困るからこそ、昨日からフル稼働でストライクとサイコ・ザクの整備が行われていた。

常に万全である事に罪どころかケチつけることもない。

 

「あは〜バナナ、バナナ……」

 

「オレの心に恐怖心…」

 

しかし、幻覚を見始めたり妄言を言い始めたりする整備兵達に流石に苦笑いを浮かばざるを得ないパイロット三人は心底、整備兵にならなくて良かったと思っていた。

ちなみに見かねたキラが食事などを持っていこうとしたが、グエムとムウに止められた。

 

「あの状態の整備兵に飯を持ってっても忘れられるかいらんって言われるからやめとけやめとけ」

 

「ムウの言う通りだ。俺達はパイロット、体力を使うのは整備だって同じだ。それにメカニックでもない俺達が出しゃばっても邪魔になる」

 

「そう、ですか……」

 

バルトフェルドを倒してしばらくは敵の襲撃はないかと思っていれば、そうでもなく。

次なる襲撃に備えなければならない。

 

 

そんな折に、スライドドアから入室してくる人物に視線が、集まる。

 

「な、なんだよ…」

 

彼女は真新しいオレンジのパイロットスーツを着ており、グエム達には新鮮な姿に各々の反応を示していた。

 

「意外と似合ってるね」

 

「意外とはなん……いや、似合ってるなら良いか」

 

キラは素直に称賛し――

 

「馬子にも衣装ってやつ?」

 

「おい!」

 

グエムに茶化され――

 

「あー、俺が言おうとしたのに」

 

「茶化すな!」

 

グエムの言葉にムウが乗る。

それに怒りを露わにするカガリだが、間が良いのか悪いのか出撃要請が入る。

 

「カガリ、無理はしないで」

 

「分かってる!」

 

休憩室から飛び出して各々の搭乗機に駆ける四人。

カガリを心配するキラに、そんな彼の心配に威勢よく答えるカガリ。

それを見てグエムは姉弟だな……などと思いつつ、サイコ・ザクのコクピットで方針を伝えていく。

 

「それじゃ、もはや毎度の事になった立案者の俺が今回の方針をゆっくり伝えていくぞ」

 

「ゆっくり伝えてる場合か!?」

 

「嬢ちゃん、ただのジョークだから一々突っかかるもんじゃないぞ」

 

「うるさい!あと嬢ちゃんじゃなくてカガリだ!」

 

軽くコントをしつつグエムはゴホン、と咳払いをして方針を話していく。

 

「まず、キラは唯一水中戦ができるから、水中用のモビルスーツを頼む。ソードストライカーで出るんだよな?」

 

「はい!」

 

「なら剣だけじゃなくアーマーシュナイダーも使え。水陸両用モビルスーツを持ってくるって事は、機動力も練度もあちらが上だ。確実に仕留められる至近距離を狙え」

 

「分かりました!キラ・ヤマト、行きます!」

 

グエムのアドバイスを胸に刻み、出撃するキラ。

それを見送りつつ、グエムはサイコ・ザクをアークエンジェルの甲板に乗らせる。

 

「ムウ、カガリの面倒は頼みますよ!」

 

「分かってるって!嬢ちゃん、ちゃんとついてこいよ!」

 

「やってやるさ!」

 

意気込みは十分のようだ。

だがそんな彼女にグエムは釘を刺す。

 

「カガリ、どうせ2号機にあーだこーだと理由付けて乗り込むだろうから最初から乗せてるわけだが、本当は民間人を乗せるのはアウトなんだからな。自分が犯罪者って事は頭に入れとけ」

 

「うっ…わ、分かったよ…」

 

まるで隠し事を見抜かれた妹と兄のような光景である。

無論、それがグエムが識ってるからなんていう奇想天外なものによって見透かされてるなんて分かるよしもないが。

 

「んじゃあ、全機無事に乗り切ろうぜ!」

 

「はい!」

 

「「応!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【インド洋上 戦闘開始より5分前】

 

 

少し時間を巻き戻して、アークエンジェルの追撃をするクルーゼ隊もといザラ隊のイザークは雲の上で垣間見える青い海を見ながら政治家である母親(エザリア・ジュール)から伝えられた情報を知ってから、彼らしくなくここ最近は曇ったようなしかめっ面である。

ディアッカや普段はあまり絡もうとしないアスランやニコルからも心配されたが、イザークは大丈夫だと言い続ける事で彼らも聞くことはやめたが……

どのみち心配をかけているという点でイザークは少しばかり申し訳無さを感じていた。

まあこれだけでもかなりイザークらしくないのだが、それだけその情報はイザークにとって心の引っかかりになっていたのだ。

本来、ザラ隊の結成に文句を言う所、そういった事がないくらいには。

 

「民間人を、ヘリオポリスからの避難民を殺した……か」

 

今でも鮮明に思い出せる。

霹靂の鬼の言葉は本当にそうだとイザークは自嘲する。

 

「ビーコンは確認していたんだ。これは、俺の傲慢さがまねいたものだ…!」

 

軽くだが、地球でも大気圏突入のシャトルの話は記事になっておりザフトに不信感を煽るような文で書き上げられていた。

母であるエザリアはこの事を隠滅しようかとイザークに持ちかけたがイザークはそれを拒否した。

それをすれば、自分はザフトのエリート兵としての誇りを失うと言って。

 

 

エザリアの計らいでこの事については処罰を免れないが大幅に遅延させるらしい。

だからこそ、今もデュエルと共にアークエンジェルを追っているのだが彼なりに自身の罪に向き合っているイザークは、少しばかりストライクや霹靂の鬼を見るのをためらいがちになっていた。

今思えば、シャトル撃墜直前にストライクがビームを乱射したり、霹靂の鬼が張り付いてきたのもそういう事だったのだと合点がいく行動だ。

だからこそ、余計に自分が悪役となっており、いたかもしれないコーディネイターの民間人を想像し、自己嫌悪する時間が多くなった。

結局、自分のした事は憎きストライクへの怨念返しを空振って敵兵でもない民間人を殺し、イキった挙げ句バルトフェルド隊のお荷物になっただけ。

バルトフェルド隊の事だけならイザークがここまで憂鬱になる事はなかっただろう。

しかし、それだけでなかっただけに今のイザークは迷いが目に見えてあった。

しかし、鬼に勝ちたいという気持ちは今尚も燻っている。

 

「………」

 

今のイザークは自分の罪を償う為の答えを求めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は戻る。

結果から言えば、補給も受け万全の状態で挑んだモラシム隊だがグエムのアドバイスを活かして余計な射撃戦に付き合う事なく格闘戦を仕掛けていき、対艦刀で、アーマーシュナイダーでグーンやモラシムが搭乗するゾノを撃墜した。

 

「ば、馬鹿な!?こんな事があって良いはずが――」

 

「はぁ…はぁ…かなり危なかった…」

 

海上ではスカイグラスパーとサイコ・ザクがディンを落とし、ストライクが相手しきれないグーンの相手をアークエンジェルが行っていたが、マリューの機転によってアークエンジェルをバレルロールさせて主砲であるゴットフリートをグーンに直撃させるという、神業を披露していた。

尚、バレルロール時サイコ・ザクはどうしたのかと言うと……

 

「ホワアァァァァァァァ!!!」

 

どこぞのZ会生徒のような悲鳴を上げながらアークエンジェルの装甲の上を駆けて、バレルロールによって振り落とされる事を回避したのだ。

尚、こんな曲芸は二度と御免だと後日、マリューに文句垂れている。

 

そして、カガリのスカイグラスパーは敵艦の攻撃によってやはりというか、損傷し離脱した先にザフトの輸送機と遭遇。

運命の出会いは変わらず進行し、その捜索に駆り出されるキラとムウを見ながらグエムはアークエンジェルの甲板の上で日光浴と昼寝で寝溜めするのだった。

 

 

クズかクズじゃないかで言えば完全にクズであるが、カガリがしっかり生きていると識っているからこその余裕でもある。

無論、死んでいたのなら悲しいが、それが戦争という事で切り替えるだろう。

 

 

 

非情にも見えるが、一年戦争しかも少しのミスをすればデブリの仲間入りをするサンダーボルト宙域で、ちょっとした事故や流れ弾で仲間が死ぬなんて普通にあるのだ。

そして、狂信者達と共に戦ってしまった経験もあるが故に、人の死に良くも悪くも心を動かされることはなくなった。

悲しみ、悼む事はするが実際の所は「ああ、死んだんだな」と傍観者目線であるのだ。

 

「……あっちに逝った奴ら、ナニしてんだろうなぁ」

 

今はただ、束の間の安眠を貪り次に備えるのみ。

戦う事しか存在できない者は穏やかな時間に流れる虚無感に、居心地が悪そうに眠るのだった。

 

 

 

 

 





Q、もしもグエムが転移するのがC.E.じゃなくて別の世界だったらどうなってた?

A、Xならガロードと組んでガロ×ティの事を見守りつつフロスト兄弟をシバく日々が待ってる。ヒロインはパーラになる…かも

∀ならマウンテンサイクルから掘り出されて奴隷みたいな扱いで戦闘に駆り出される。
なんだかんだでサイコ・ザクは土塊になるけど、余生はそれなりに幸せを享受。

正史UCならグリプス戦役序盤にアーガマに拾われる。
クワトロとかカミーユにがっつり関わるから逆シャアが起きなくなるかも。
ヒロイン?ハマーン様とかいかがです?()

UC100以降だとコスモ・バビロニア建国戦争の最中に紛れ込んでクロスボーンまで戦うか、Vでザンスカールとやりあう。

GはDG細胞にやられてしまうので論外、Wはエレガントなあの人に拾われて友人になって死亡エンドを回避させる。

水星はデリングに拾われて飼い主の不器用さにブチキレパンチしつつミオリネの決闘代理人になる。
百合の間に意図せず挟まりつつ自虐で場の雰囲気を悪くしがちなクズになりかねない。

鉄血はボードウィン家に拾われてガリガリを修正しつつ、マッキーとの関係を諸々したり鉄華団に入ったりと多忙。
ヒロイン?オリキャラかタービンズから引っ張ってくるか…

ビルドシリーズだと、転移ではなく転生という形になりテンプレ転生者になるので……ナオキです…


Q、ガンダム世界以外だとどうなる?

A、必然的に大規模、もしくは戦闘が激しい世界に相応の力を持って招かれる。
シンフォギア、マブラヴオルタネイティブ、シドニア、スパロボ、ガオガイガー、ヒロアカ、イデオン、原神、メガニケ、ブルアカetc…
まあ、書いてもそこまで興味を惹かれるようなものではないですね……


Q、ダリルはグエムの事、どう思ってるの?

A、最初は仲間、南洋同盟に入った後は自分の次に強いと思いつつ、サイコブッダの理想を実現してくれると信じてた。
無論、本人が聞いたら無言で義手義足をもぎ取る。


Q、グエムはパインサラダは好きですか?

A、好きじゃない。というかフラグ建てさせんな!とツッコむ。

読了感謝!

この二次創作を見る一番強いキッカケを良かったら教えてクレメンス

  • サンダーボルトだるぉん!
  • 作者ァ!
  • ガンダムシリーズだからだ!
  • 内容面白いからだゾ
  • あらすじィ!
  • SEEDはもっと擦れ
  • 曇らせと聞いて
  • サイコ・ザクは最高です!
  • ご友人にクイッククイックスローされた
  • 主人公が好き
  • ┌(^o^┐)┐ホモォ展開を期待
  • 悪魔になるってどういう事だ!ジジイ!
  • 映画に影響されて
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