機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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可愛いですよね三人娘(唐突)

死ぬなら一人で良かったのに…(某ロボ並感)

今回はのんびり夢見グエム君とちょっとカイさんを少々。



小さな夢

 

 

「操縦系統は大分違うが、基本は同じだな」

 

「実はサイコ・ザクにあった他の機体のデータも少し取り入れているの。本当にそちらの世界のモビルスーツは私達の世界の上を行くわね」

 

「そうは言っても、こちらの世界ほどの電力の変換効率が良い世界もそうそうないですよ」

 

互いの世界の技術を褒め合うという、スパロボでないとお目にかかれないような光景。

その中でキラのOSで動くМ1アストレイに試乗するグエムは、機体を走らせアストレイのスペックを活かした滑らかで素早い動きをさせる。

問題なく動くアストレイに技術者達は、「おお…」と感嘆の声を上げるがアサギらオーブ三人娘はあの動きはフルスペックを引き出せる腕を持つグエムだからこそできるとしみじみと感じていた。

 

「ムウさんも頑張ればグエムさんみたいな動きができるって事かぁ…」

 

「おいおい、口に出されて言われると本当にやる事になりそうだからやめてくれよ?」

 

リユース・サイコ・デバイスなしでもそれなりの腕を持つグエムに、キラはムウもまたそういうパイロットになるのだろう、と想像しそんな想像にムウは嫌な予感を感じてキラの言葉を止める。

 

そんな彼らとは別に、アサギ達は今日のグエムのMS講座を思い返していた。

 

「戦場に正解はない、ね…」

 

「正解を引き寄せる為に腕を磨き、工夫をこらす、今の私達じゃ思い付きもしなかったわね」

 

今はまだ未熟なパイロットでしかない三人。

だが、いつかは目の前でアストレイを自在に操るグエムのようになれると考えると三人の意思は一つとなり、強さを得る。

 

「頑張ろう、努力してグエムさんみたいに強くなろう!」

 

「アタシが一番強くなってやるからね!」

 

「私!私よ!」

 

……まあ、殺風景な雰囲気よりは和気あいあいの方が良いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢を見た。

グエムとしてはかなり珍しい、ハッキリとした夢。

その夢では、金髪の少女と小さな非常食と共に各地を旅する内容だった。

行く宛のない身だったからこそ、少女との旅は楽しく、行く先々での出会いは素晴らしかったものだったと記憶している。

夢なのに、おかしなものだとグエムはそう思うが自分のあり得たかもしれない未来にちょっとした嫉妬とその世界を知ってるが故に複雑な感情も相まっての苦笑がグエムにあった。

 

 

 

 

そして、夢から覚めれば――

 

 

「おはようございます」

 

「……父さん、母さん、俺は今日ここで死ぬようです」

 

「なんで!?」

 

真横に同衾している金髪の美少女がいた。

世間的に死ぬという意味でボヤいたグエムだったが、本当に死ぬと勘違いした少女は驚愕する。

 

「お転婆姫の次は金髪繋がりで諜報員の人とか想像できんって」

 

そんな少女に我関せずとスッ…と無表情で愚痴を漏らす。

少女は冗談だと分かり、少しムスッと拗ねながらグエムの言葉に返答する。

 

「…だって貴方、核融合炉の情報までお出しするような人じゃないですか」

 

「ソレ込みでの取引だったと思うけど?」

 

「そうだとしても私、そんなの聞いてない……」

 

実は彼女、アズラエルの私兵として対象とのコンタクトや暗殺などを請け負う裏稼業の者なのだが、まさかのアズラエルからの命令はグエムの監視と協力。

現に自身では中々整備しづらい義手義足の手入れをしてもらっていたりする。

彼女曰く、多芸でないと生きていけないらしい。

 

「彼女、生娘なんでなんなら夜の営みに使ってくれても構いませんよ?」

 

情報の送信後、アズラエルからの通信で恥をかかされた彼女にはグエムは大いに同情するが、同時に裏稼業をしていてよくもまあ処女を守り通せているものだと、感心もした。

それと下世話なアズラエルにサラッと「貴方、ケモノでしょ?」とバカにされた気がするので、いつかお返ししてやると考えつつグエムはそういえばと彼女にとある事を聞く。

 

「そういえば俺、君の名前全然聞いてないな…」

 

「あっ…」

 

既に顔を隠す理由はないので少女はまるで作られたかのような美しい顔を存分に見せていた。

だからこそ、グエムはとあるキャラクターを思い出せたのだが。

 

「私の名前はマキナ。十六歳よ」

 

「はぇー…」

 

名前ほぼそのまんまやん、とグエムはそう思った。

ビジュアルもよく動画で見かける某VOICEROIDの弦巻マキで、赤の入った衣服はよく似合う。

とはいえ、苗字がないのは不思議であったが踏み込むところではないのだろうとグエムは考えてあえて聞くような無粋な真似はしなかった。

 

「って十六!?キラと同年齢かよ…」

 

それよりも年齢である。

完全にアウト案件で、グエムは頭を抱える。

 

「見られたらアウトやんけ、どうしてくれんだベジータ」

 

なんの因果もないベジータ王子のせいにしつつ、グエムは立ち上がる。

 

「どこに行くの?」

 

「トールの奴がスカイグラスパーのシミュレーション励んでるからな。モビルスーツパイロットだが、なんか助言できればと思ってな」

 

「それどこからの情報ですか…」

 

「んー…直感?」

 

「そんな詳しく教えてくれる直感なんてあってたまりますかってんだ!」

 

なんかやってることカイ・シデンだなぁ、なんて感想をボヤきながらささっと着替えてささっとシミュレーターのある格納庫に急ぐグエム。

それを見てマキは置いてけぼりをくらい、慌てて急いで着替え始めるがグエムは知らんぷりだった。

 

「今日の夢も、マキがいたからだな。金髪繋がりか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、トールにアドバイスするにしても戦闘機とモビルスーツではかなり違う。

とはいえ、戦場での心構えなんかはそう変わることはないと思いグエムはトールの元に向かう。

最悪、最後の別れの言葉くらいは言えるくらいにはなってもらわなければ割に合わない。

割と死亡前提という酷い事を考えつつ、トールの元に行くとやはりというかシミュレーターにめり込むように画面の敵機を攻撃し撃墜していた。

 

「よしっ!」

 

「ほーん、カガリの時と比べれば大分マシになったな」

 

「グエムさん!?」

 

以前、カガリとスコアで勝負し敗北を喫していたトールだったが今の彼ならカガリといい勝負をするかもしれない。

とはいえ、それはシミュレーターというデータ上であるからであり、実戦はシミュレーター通りになる事はない。

特にモビルスーツという兵器が存在する現在では。

ガンダムは立てれない、ジャンプする前に攻撃されて終わり、とかネットでのガンダムに恨み持ってそうなアホ共の話を思い出してしまうが、それを振り払いつつトールにアドバイスする。

 

「こんな古いシミュレーターじゃモビルスーツ戦はないか。だからこそトール、これは覚えておけ」

 

「はい?」

 

「モビルスーツには不用意に近づくな。特に新兵はな」

 

「ええっ?でもディンとかどうやって攻撃を…」

 

「ディンは脆いがパイロットは高い技量を持つ。そもそも対峙せずムウに任せるのが一番だな。あと、後ろを取られないようにスカイグラスパーのビーム砲を上手く使え」

 

「む、無茶ですよぉ」

 

「でも出来なきゃ死ぬぜ?無茶でもやらなきゃ死ぬ時があるんだ戦場は。でなきゃ下手すりゃ四肢を失うよりも酷い目にあう」

 

「うっ……」

 

流石に義手の話はやりすぎたか?とグエムは少し反省するが、印象を残すには少し気まずくなろうともそうするべきだと損得勘定して、グエムは続ける。

 

「キラを助ける為に力を手に入れようとするのは良い。だがその力に溺れたり、自分ができる事を見誤るとお前が死ぬぞ。ミリアリアを泣かせたくないだろ?」

 

「自分にできる事…」

 

「よし、夕飯までやり切ったら土産に良いものを買ってきてやるから頑張れよ!」

 

「えっ!?ちょ、それはないですよぉぉ!」

 

自分にできる事、それは自分で見つけなければ意味がない。

教えてもらってはその意味は薄くなってしまうから。

珍しく微笑むグエムの表情に、遠目に見守っていたムウは中性的な見た目もあって一瞬、ときめくがすぐにグエムが男である事を思い出し自分の頬をぶっ叩いてSAN値を回復させていた。

そして、その後にグエムと合流した金髪美少女にムウはびっくり仰天して顎が外れたのはまあ別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、グエムはマキと共にオーブの軍事施設内を通り外に出てトールに言った通り、良いもの(薄い本)や日持ちしそうな菓子類を買い漁る。

ちなみにその為のお金はマキナが支払っている。

 

「もう……なんで私が…」

 

「出世払いで返すからさ!な?」

 

歳下に頭を下げるという情けない姿を見ていたオーブに潜入していたザラ隊の面々は苦笑いを浮かべていた。

彼らは喫茶店の野外席で休憩を取っており、テーブルには各々の飲み物が置かれていた。

 

「うわぁ……あんな風にはなりたくないな…」

 

「ええ…」

 

とディアッカが漏らすと、ニコルも同意する。

だが、イザークはグエムの声に何かが引っかかり、それを思い出そうとしていた。

 

「アイツの声、聞いたことがあるような、ないような…」

 

「ん、そろそろ時間だな。行くぞ」

 

しかし、考える時間はそう多くはなかったようだ。

アスランの言葉に他の面々も立ち上がり、イザークも置いていかれまいと慌てて立ち上がり、その拍子にコーラが入っている紙コップを落とす。

 

「しまった……!」

 

だが、それをギリギリでキャッチしたのは先程情けない姿を見せていた男だった。

 

「おっと、大丈夫かい?」

 

「ああ、すみません。ありがとうございます」

 

コーラをイザークに手渡すグエムに、イザークは丁寧な言葉で感謝する。

だがグエムの内心では「わぁ……イザークだ…」とちょっと感動していた。

 

「いえいえ、どういたしまして」

 

普通ならここで別れるだろう。

しかし、イザークは彼から感じる違和感を拭い去ることができず、思わず聞いてしまう。

 

「…どこかで、お会いした事はありませんか?」

 

そんなイザークの問いにグエムは茶化して誤魔化した。

 

「えっ…ごめんなさい、俺はノンケなんでそういう関係は…」

 

「ち、違います!いや本当にちょっと思うことがありましてでね!?」

 

乙女のように恥じらうグエムと、それに慌てて弁解するイザーク。

それを見て爆笑を堪えるディアッカとニコル。

アスランは「ノンケってなんだ?」とニコルとディアッカに聞く始末である。

 

「何やってるんですかグエムさん。さっさと帰りますよ」

 

「あべし!?」

 

悪ふざけをグエムの頭を引っ叩いて強制終了させたマキナはイザークに謝りつつ、グエムを引っ張って行く。

それを見送るイザークだが、グエムはイザークにとある事を言い残す。

 

「まあ、何か引っかかるのなら何かあるんじゃない?俺と君に。んじゃ、元気でなぁ」

 

そう言われてイザークはある事を思い出す。

大気圏突入時に聞いた謎の敵(憧れ)の声。

 

「まさか…」

 

慌ててグエムがいた方向を見るが既にその姿は人混みに消えており、見失っていた。

 

「……行くぞ、イザーク」

 

「…ああ」

 

アスランのアークエンジェルがオーブにいるという話も、あながち間違いではないかもしれない、そう思い始めるイザークであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





Q、アストレイ君が1日でめっちゃ改良されたけどなんで?

A、サイコ・ザクのデータも入ってるし、なんならそれを元手にキラが徹夜で調整したから。
サイコ・ザクとストライクのOSを元に、キラが最適化&改良した結果、ロウ・ギュールのデータだけでなくサイコ・ザクのアクロバティック行動もできるようになりました。
無論、慣れてなかったり素人がやると高確率で吐く。


Q、夢で見たのって原神?

A、YES。
でも本作の初期プロットは原神ではなく、とある異世界なのでいずれ供養にちょい出しするつもりです。


Q、VOICEROID良いんですかね……

A、こちらが聞きたいよ…
まあ、彼女の明かされてない設定はFREEDOMが近づけば近付くほど出汁が出てくるのでどうかお許しを…


Q、ヒロインオーブ三人娘で良かったんじゃね?

A、……はっ!(SAN値回復)
でもまあ、クソ辛い世界からちょっとマシな世界に来たしちょっとくらいモテても……()


読了感謝です!
最近、幻塔やスパロボZやり始めたけど、ZのSRポイントサルファより取りづれぇ!
幻塔フリーズしかけすぎてやりづれぇ!
ってなってる。
因果関係はないただの愚痴でした()

それでは、次話までおさらばでございます

この二次創作を見る一番強いキッカケを良かったら教えてクレメンス

  • サンダーボルトだるぉん!
  • 作者ァ!
  • ガンダムシリーズだからだ!
  • 内容面白いからだゾ
  • あらすじィ!
  • SEEDはもっと擦れ
  • 曇らせと聞いて
  • サイコ・ザクは最高です!
  • ご友人にクイッククイックスローされた
  • 主人公が好き
  • ┌(^o^┐)┐ホモォ展開を期待
  • 悪魔になるってどういう事だ!ジジイ!
  • 映画に影響されて
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