機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー 作:単眼駄猪介
zips何度も聴いてるけどスパロボアレンジやカバー曲にしてもクッソカッコよくて何度も聴けるぅ!
ここで一旦冷静になろう、そう、なるんだ。
ブルアカ×ビッグオー書いてました(自白)
び、ビッグオー好きだから他の人にも需要あるんじゃないかと思って(建前)
ブルアカにわか、ビッグオー履修中ですが良かったらちょっと覗いて見てみてくれると嬉しいです(本音)
初めて一万文字も書いちまったから、余計にその気持ちが強いんだよぉん…あと相性良さそうと思ったの(本音)
それはともかく本編をどうぞ(定期)
外道注意
数日の時を経て、アークエンジェルは綺麗な姿になりオーブの海を出港していた。
カモフラージュとしてアークエンジェルを囲うようにオーブの艦隊が海上を進み、アークエンジェルもまたそれらと速度を合わせて進む。
「ザフトの追撃は必ず来ます。各員、第一種戦闘配置で警戒をを怠らないで!」
「モビルスーツ隊はいつでも発進できるよう、気を緩めるなよ」
マリューとナタルの声が艦橋に響く中、グエムはこの後に起きる展開を考えていた。
「……ニコルとトール、か」
どちらも時間差あれどこの後の戦闘で死亡する復讐の連なりとなって死ぬキャラクターである。
そして、どちらもその根は善良かつ彼らのキーマンとも言える。
トールはキラの事を考え、スカイグラスパーのパイロットに志願する覚悟は相当のものだ。
そして、グエムはトールともよく話し親しくなった。
下世話な話からキラの事や色んな事を話し合い、トールという人間を知ったつもりである。
死なせたくない、というのは当然の反応としてではニコルはどうかというとこれは微妙である。
ニコルの死がなければアスランもキラも
トールもまた同じであり、ここに来て本当にトールとニコルを生き残らせる必要があるのか?と考え始めてしまう。
それがあまりにも人の心がない事だと分かっていても、未来を識っているが故に予想外のバタフライエフェクトに怯えてしまう。
「…神頼み、なんてのはしたくなかったが」
もはや神のみぞ知る、としか言い表せない自分に腹立たしさと冷徹かつ客観的な自分がいることに自分自身に失望するグエム。
「迷うな、俺がやるべき事は既に決めている筈だろ…」
コクピットの中で一人、悩むグエムだったが敵の襲来にその思考を停止せざるをえない。
「ディアッカ!コンビネーションの意識を忘れるなよ!」
「分かってるって」
一方、アークエンジェルに襲撃をかけたザラ隊には変化があったらしく、イザークはディアッカとの連携を重視するようになっていた。
「俺が前衛、お前がその俺の後ろで機を伺いつつ攻撃。今の俺達で奴を倒すにはこれしかない」
「……最初、お前がそんな事を言うなんて正気を疑ったよ」
「おい」
グエムとサイコ・ザクの存在は、イザークに良い意味で変化を与えた。
これまでの戦闘から得られたデータから自分達に何が足りないのか、何を補うべきなのかイザークは熟考し、そして彼なりの答えを出した。
それが近接能力がないバスターに乗るディアッカとの連携である。
ザフトはチームというのを軽視しがちで、ジンの初期の活躍から数よりも個人の力、という風潮が強い。
コーディネイター特有の傲慢さも起因しているのだろう。
ザラ隊においても、それはあったが今は違う。
明らかに、新しい風が彼らの中に芽吹いていた。
「お前に向かう攻撃は俺が止める。だから俺が囮になっている間にお前が攻撃するんだ。そのバスターの高火力でな」
「フェイズシフト装甲もありませんし、イザーク達ならやれますよ、きっと!」
そんな彼らに応援するニコルにイザークとディアッカは照れくさそうにコクピットに入る。
イザークなんかは「フンッ」とツンデレかましている。
「俺とニコルはストライク、ディン部隊はアークエンジェル。いつものお前らしくないな」
イザークの作戦に賛成したものの、隊長の役割だとしていつもプレッシャーをかけてきたイザークに、アスランは今更ながら正気を疑ってしまう。
「ふん、お前が何やらストライクにご執心のように、俺には倒したい、超えたい敵がいるのだ」
「…?執心?それはイザークの方が…」
「ええい!黙れ!出撃するぞ!」
ちょっとばかし格好のつかない出撃だったが、やる気は十分。
それにつられるようにディンのパイロット達の士気は高く、全員が勝利できるとそう信じて疑わなかった。
【――無人島にて】
ミサイルが、人を軽く潰せる弾丸が、緑の閃光が飛び通う。
アークエンジェルとスカイグラスパー二機は、ディンからの攻撃を凌ぎ、ストライクとサイコ・ザクは四機のガンダムと対峙していた。
誰がとう見てもアークエンジェルが不利かつ負け筋が濃厚な戦闘だが、これまでもそうだったが故にどうにかするしかないのだ。
なんだかんだでこれまで上手くいってきたのだから。
「考えたな、イザーク…!」
しかし、苦戦は苦戦である。
イザークとディアッカの連携攻撃にグエムは手を焼いていた。
元々、同期かつこれまで軽い連携程度はこなしているのだ。
本格的に連携を意識し、作戦を立てれば苦戦するのは当然だろう。
「そこぉっ!」
「なんとっ!?」
デュエルのレールガン【シヴァ】を回避した先に、バスターのビームが左肩を掠める。
それに冷や汗をかきつつ、なんとか紙一重で回避したサイコ・ザクはそのまま坂を転がり落ちてクロスレンジから抜け出す。
「ガンダムの相手をするためにアークエンジェルから降りざるをえなかったが、互いに地形がフェアになっただけでアッチが有利だ……キツイな」
いつもの少しちゃらけたような感じは一切ないグエムは、脳みそをフル回転させて二手三手先の行動を考える。
今回、サイコ・ザクはビームライフル、ビームサーベル、シールド、バズーカを装備しているがビームライフルは既にバスターによって破壊されてしまい、バズーカを持つにもその隙がない。
かなり厄介な存在となったイザークに、グエムは思わず笑う。
「へへっ……まあ、介入したらこうなるよな…!」
降りてくるデュエルを見たグエムは、機体を動かし岩陰に隠れて射線を切る。
ようやく生まれた隙にサイコ・ザクは後腰部に懸架していたストライクのバズーカを持ち、そして岩陰から真上に飛び出す。
「ぬう!?」
「盾にすれば当てられんだろ!?」
飛び掛かりシールドをデュエルに突き刺すように突き出したサイコ・ザクに、デュエルはシールドを使い防ぐ。
それを見たバスターは狙い撃とうとするが、迂闊に撃つとデュエルに被弾してしまう為、攻撃できない。
「ちぃっ!ポジションを変えないと…!」
「俺を盾にしたかッ」
イザークも自分が盾にされた事を理解し、バスターが狙い撃ちできるポジションに移動できるまで、このまま抑え込もうとする。
しかし、バスターが移動し始めたのを確認したグエムはバズーカを地面に撃ち込み一時的な煙幕を発生させる。
「前が!?」
爆煙でデュエルのコクピットに映し出されるモニター一面が焦げ茶色と黒で染まる。
呆気にとられたイザーク。
瞬きを挟んだ次の瞬間には、サイコ・ザクの左肩のスパイクが眼前に迫ってきた。
「うおおぉぉぉ!?」
回避は間に合わないと判断し、デュエルに防御姿勢を取らせるがバッテリーと核融合炉の力比べなど考えるまでもない。
トラックに轢かれる人間のごとく突き飛ばされたデュエルは荒れ地を耕しながら倒れる。
「グッ……今のでバッテリーを半分にされてしまった…!」
時間経過でも消費していくフェイズシフト装甲だが、機体強度の違いと出力の違いからまだ8割ほどあったバッテリー残量が半分を切っていた。
強化装備であるアサルトシュラウドがなければ、下手すれば内部フレームが壊れてしまうかもしれないと、そんな可能性がよぎりイザークは冷や汗をかく。
一方でサイコ・ザクは戦闘能力を奪うべく、ビームサーベルを抜刀して駆けてきていた。
「やらせるかよ!」
勿論、それを見ていたディアッカがそれを止めない訳にはいかない。
未だ、高台で有利射線を取るバスターにグエムは「クラッカーがあれば……」と嘆きながら回避する。
「俺のも持っていけ!」
イザークも牽制に肩のミサイルランチャーからミサイルを吐き出して遠ざける。
「やはり、コーディネイターとあるだけ連携すれば強いな…!」
バックステップやジャンプで弾幕を回避するグエムがそう独りごちる。
とはいえ、このまま引き下がってもまた追っかけてくるのは明瞭なのでグエムは回避しきった後に方向を転換し、ストライクの元へ向かう。
「キラ!一旦合流するぞ!俺のビームライフルが破壊されて致命打を与えられないから、キラのが頼りになっちまった」
「分かりました!」
戦力を集結させるのはかなりのリスクだが、一人では無理でも二人ならばやれる事が少しは増えるのだ。
イザークが立てた作戦は作戦通りに進んでいた。
ディンでアークエンジェルの進路を島に行かせつつ、四機のGは敵モビルスーツと戦いディンが【足つき】を墜とす時間を稼ぐ。
これまでアスラン達と行動を共にしてきた潜水艦の艦長は、彼らの成長に微笑ましく感じていた。
最初の頃は気に入らん奴らだ、と口に出さずともそう思っていたが次第と彼らの若者特有の力強さにいつの間にか嫌いではなくなっていた。
その中心は、あの銀髪のイザーク・ジュールという少年だと思っていた。
彼の成長と共に、周囲もつられるように成長している……なんだか息子を持ったような気分だと思いつつ、今は戦闘中だと頭を切り替えて集中する。
「ディンに当てるなよ!こちらに攻撃が向かないのはディンに釘付けにされているからということを忘れるなよ!」
しかし、ディンの攻撃に晒されるアークエンジェルは粘り強く耐えていた。
少しずつ被弾が増え、落とされていくディンにいつもより口数の少ないムウが愚痴を漏らす。
「クソッ、こんなのを新兵とやれってかぁ?無茶だって」
ザフトとて他にも戦線があるのでザラ隊に回せるディンとそのパイロットは多くなく、今回は四機のディンがいるがムウの卓越した技量で既に二機落としていた。
トールはというと、飛び続けてディンの気を引く囮役である。
新兵故に攻撃なんぞする余裕がないトールには、せいぜい逃げ回るのが限界で実戦とシミュレーターの違いを実感していた。
さて、肝心のキラ達はというと……
「うおぉぉぉぉっ!」
「チェェェストォォォッ!」
盾を前に突進してきたデュエルに、サイコ・ザクは盾を囮に飛び上がり宙返り。
後ろを取ったサイコ・ザクのビームサーベルがデュエルの頭部を切り裂き、戦闘不能にする。
「くッ…!サブカメラは…!?」
モニターが暗転しコンソールの光だけがコクピットを照らす。
このままでは棒立ちのデュエルにいつでもトドメをさせてしまう。
そんな想像に恐怖しつつ、イザークはサブカメラとの接続が悪い事からコクピットハッチを開けて最低限の視界を確保する。
「イザーク!これ以上は無理だ!離脱するぞ!」
だが突如、バスターからの通信でイザークは怒号を飛ばす。
「馬鹿なことを言うな!まだ俺はやれる!」
「バスターの腕がやられたっていうのにか!?」
「なにぃ!?」
説明するとデュエルを無力化した後、トドメをさせまいとバスターがサイコ・ザクを狙うも急接近したストライクに腕を切り飛ばされ、キックで吹き飛ばされたのだ。
ここまで来ると、ディアッカはむしろ清々しく感じ、負けを認めるしかなかった。
「今日はここまでだ」
「ちっ、そうだな」
少し前の彼だったなら、ここで食い下がり喧嘩するだろうがイザークは素直に言う事に従う。
次はもっと連携とパイロットとしての技術を磨いて倒してみせると誓って。
「くっ……ニコル、ここは二手に分かれて相手をするぞ」
「そうですね、僕とアスランは彼らほど連携が上手くありませんから」
イージスはストライクへ、ブリッツはサイコ・ザクに向かう。
それにグエムはやはりそう来たか、と口角が上がる。
「キラ、無理はするなよ」
「…はい」
敵の意図を察されたのはキラも同じで、グエムの言葉に静かにキラは頷く。
そうしてキラ達も二手に分かれ、互いにタイマンという状況になる。
「今度こそ…!」
勝つ、そう意気込むニコルにグエムは速攻でビームサーベルを手にブリッツに近付く。
振り回されるビームサーベルを躱し、複合兵装である【トリケロス】で受け止めつつ違和感を感じるニコル。
「単調すぎる…?うわあぁ!?」
ただ殴りかかるような攻撃にニコルが何かあるのか、と疑った所に左足でブリッツの横っ腹を蹴り飛ばし体勢を崩す。
そしてすかさずブリッツの右腕を切断し、戦闘能力を失ったブリッツにビームサーベルを向ける。
「機体の損傷は右腕だけ……けれど、僕のブリッツは右腕にしか武器がない。アンカーは駄目だ。絶対に避けられる」
敗北、戦死、そんな言葉が脳裏をよぎるニコル。
だがサイコ・ザクからの通信の呼びかけにニコルは不思議がりつつ応じた。
「ブリッツのパイロットか?」
「…はい」
「生きたければその機体から降りろ。でなければコクピットを焼く」
「ッ!」
一体、どうしてそんな事を?
疑問がニコルの頭の中を一杯にするがグエムの催促が少し苛立ったものになり、ニコルは慌ててコクピットから降りる。
「い、一体ブリッツで何をするんです、貴方は…?」
主を失ったブリッツを引きずるサイコ・ザクに、ニコルは嫌な予感を抱く。
何か、彼は悍ましい事をしようとしているのではという可能性がやけに頭にこびりついてニコルは不安を紛らわせるようにアスランのことを憂う。
どうか、無事でいてくれと。
そして場面は、バッテリー交換としてソードストライカーに換装したストライクとイージスの戦いに移る。
「アスラン!君達の負けだ、退いてくれ!」
「なに?」
「もうやめてくれ、こんな戦い…!」
「このっ……!」
イージスとの通信で、さらりとアスランを煽るキラ。
アスランは激昂しかける。
今のキラは尋常ならざる成長速度と濃密な戦闘経験、グエム達からの精神的な支えもあって現状、アスランを超えていた。
ザフトで軍人で、ちゃんと訓練された兵士である筈の自分がぽっと出の、コーディネイターとはいえ自分と同じ歳の民間人に情けをかけられ敗北する?
アスランの中にある小さなザフトの軍人としてのプライドが、それを許せなかった。
「舐めるな…ッ!」
だが、そこに乱入者が現れる。
「なんだ!?」
「ブリッツ?ニコル!?」
サイコ・ザクと戦闘していた筈のブリッツが左腕にランサーダートを持ってストライクに向かって走っていた。
「ニコル!よせ!やめろ!」
通信機器が故障したのか、ブリッツと繋がらない。
しかし、アスランはニコルを止めようと必死に呼びかける。
だが今のブリッツのコクピットには誰もいない。
ただ【AUTO】の文字がコンソールに映し出され、プログラムされた通りの行動しかしていない。
一方でキラは、予測不可能な事態に直面してしまい反射的に迎撃に移っていた。
まさかグエムがやられたのか?それとも逃げてきたのか?
予測だけがキラの思考を占める。
だが理性は拒めど身体は本能には抗えない。
迫りくるブリッツの、コクピットのある腹部に対艦刀が入る。
一瞬、そのまま置こうとした刃を理性が働いた為、後ろに引こうとしたのだが、ブリッツの方が少し早かった。
通信機越しに、アスランの悲鳴がキラのコクピットに響く。
「ニコルゥゥーーーッッ!!!」
「あ……ああぁ……!」
動力部に火がついたのか、ブリッツの各所から火が飛び出る。
呆然とその様子を見ていたキラだが、ストライクは爆発に巻き込まれないようそのまま下がる。
そして、ブリッツは爆炎に呑まれて散った。
それを少し遠いところから見ていたグエムの表情は無感情。
そしてその心も人として外れた場所にあった。
「……これでいい。今は、これで良いんだ。所詮、いくら兄貴分になろうが、俺には外道が一番似合うんだから」
そう自分に言い聞かせるのは残る心が罪悪感を訴えるからか、それとも狂人としての部分が自分を憐れむ演出をしたいだけか。
だがしかし、後悔はないし反省もない。
ただ、こうすれば
涙は流れない。
既に誰かを想い泣く為の涙腺はあの地獄で枯れ果てた。
そしてキラが戦士として覚悟を示すのか、それとも原作のように精神をすり減らすような戦いをするのか。
その見極めもできると、冷徹に考えていた。
実は二話構成にしようかと思ったけど、外道注意とやっちゃったし、思い切って結末まで書いちゃった。
いやぁ、ニコルが死んだと思ってたら生きてて驚いたよなぁ。
そして一時はグエムがすんごいヘイト高まったよなぁ(存在しない記憶)
なんだかんだあの地獄から抜け出せないグエム君は、やろうと思えば気安く話しかけるくらいに気軽に外道行為しちゃうんです
なまじ原作を薄れているとはいえ覚えているから、必要とあればゴミカスな事をやれてしまう。
戦争って怖いね!
読了ありがとうございます!
この二次創作を見る一番強いキッカケを良かったら教えてクレメンス
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サンダーボルトだるぉん!
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作者ァ!
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ガンダムシリーズだからだ!
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内容面白いからだゾ
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あらすじィ!
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SEEDはもっと擦れ
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悪魔になるってどういう事だ!ジジイ!
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