機動戦士ガンダムSEED ー霹靂の鬼は悪魔になれるか?ー   作:単眼駄猪介

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朝になって早速タイトルガバやらかしてるの気付くの恥ずかし過ぎだろ!(ワッカ並感)

そういえばこのオリ主、義手義足かつヤベー世界にいたからクルーゼ以外全方位に曇らせビーム撃てるのでは……?(困惑)
どうせ曇らすならクルーゼも曇らせてみたいけど、あの人、人生スタートから曇ってたわ

それはさておき、感想・高評価ありがとうございます!
励みになります!
それでは本編どうぞ



義手義足の軍人

 

 

宇宙空間にて、青い火を噴きながら孤独に進む大天使の一部屋で女性二人と男性二人の対談が行われていた。

尚、男性一人は四肢が金属の作り物であるが。

 

「えーっと、まずは俺達の自己紹介からだな。俺はムウ・ラ・フラガ、階級は大尉だ」

 

一先ず話を進めようと、先陣を切ったのはムウ。

それに続くように女性二人も自己紹介していく。

 

「私はマリュー・ラミアスです。この艦の代理艦長をしている…ってこれはもう言ったわね」

 

「自分はナタル・バジルール少尉です。この艦の副長を務めております」

 

「ご丁寧にありがとうございます。改めて、俺はグエム・タキオン准尉です。あの機体、サイコ・ザクのパイロットをしています」

 

「ザク……ジンではなくて?」

 

技術士官であるマリューは、見たことのないデザインとそれに使われているだろう技術、例えばサブアームに興味を持っていた。

故に、名前にジンがないことに不思議に思いつつやはり異世界から来たからかと納得する部分もあった。

それはさておき、その答えにグエムは答える。

 

「はい、ザクです。ジオン公国軍が最初にロールアウトさせたモビルスーツ【ザクⅠ】の改良型、【ザクⅡ】を元にした機体です」

 

厳密には高機動型ザクⅡをベースとするのだが、まあそれについては置いておこう。

マリュー達はこちらでいうジンのバリエーション機のようなものか、と理解する。

 

「こちらでもモビルスーツが実用化されているという事はレーダー索敵なんかはやはり使えない……ということでしょうか?」

 

「ええ、貴方の予想通りこちらではNJ(ニュートロンジャマー)が電波障害などを起こしてるわ…」

 

「俺の世界ではミノフスキー粒子という粒子の濃度でなりますね。まあそれ以外の用途もありますが……」

 

「へぇ、例えばあのモビルスーツとか?」

 

ムウの予想にグエムは苦笑いを浮かべる。

流石はフラガ家か、と感じつつグエムは「正解です」と答える。

 

「とんでもない世界から来たんだなぁ、君」

 

「えぇ、サイコハゲにクソッタレな状況ばっかでもうあの世界には戻りたくないですね」

 

「ひぇ…」

 

喋っている内にどんよりとした空気がグエムから放たれ、ムウは気不味くなる。

マリュー達からの視線も咎めるもので罰の悪くなったムウは謝罪しつつ話題を無理矢理変える。

 

「す、すまん。言いたくなければ言わなくて良い。それはそうと、なんで俺達を助けたんだ?」

 

当然とも言える質問。

それにグエムはうっすら笑みを浮かべて答えた。

 

「俺の好きな色は白なんで」

 

「えぇ…」

 

無論、グエムのでっち上げなのだが相手の真意など分かる筈もない。

とりあえずそれを飲み込んだムウ達は、アークエンジェルが白のカラーで良かったなと安堵する。

 

「それで、俺達を助けてどうするんだ?」

 

「こうなったのも何かの縁。貴方達とお付き合いするつもりです。どうせこの体じゃ戦うくらいしかできないし、ここで別れても俺には行く先がありませんし」

 

とはいえ、今からでもヘリオポリス方面に向かえばジャンク屋のロウ・ギュールか傭兵の劾叢雲に出会える可能性はあるかな、と想像してやっぱそれはないかと切り捨てる。

 

「へぇ……連合軍に入るつもりかい?その体で―ってこれは禁句だな」

 

「場合によっては。いえ、あの時の俺もどうかしてたんです。今はそれなりに割り切ったので大丈夫ですよ」

 

しかし、サイコ・ザクについては慎重に話し合わないといけない。

サイコ・ザクに使われている技術【リユース・サイコ・デバイス】は、本来の目的を逆転させる人を狂わせる技術だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラは格納庫で静かに主人を待つサイコ・ザクを眺めていた。

パイロットから触れないようにと言われているため、マードック達もサイコ・ザクには近づかないように注意している。

しかし、ここでキラの友人【トール・ケーニヒ】はカレッジの男性メンバーだけ集めて悪戯を思い付いたような顔でサイコ・ザクの中を見ないかと問いかけた。

 

「だってあっという間にジンを7機撃墜したんだぜ?しかも手足が義手義足でさ。絶対に機体に何か凄い秘密があるはずだぜ?」

 

「けど接近禁止出されてるだろ?」

 

サイがごもっともな事を言うが、トールはやめる気はないようだ。

 

「バレなきゃ大丈夫だって!それにちょっとだけコクピットの中を覗くだけだし。キラも見たいだろ?」

 

「えっ…と。うん…」

 

少し間を空けて首肯するキラ。

確かにキラも気にはなっているし、傷痍軍人が無双できるのだ。

もしかしたらストライクに使える技術があるんじゃないかと考えていたし、それで友達を守れるなら……とも考えていた。

無論、そんなのはただの泥棒なのですぐに振り払っていた邪な考えだがトールに言われてそれも現実味を帯びてきた。

 

「はー……ちょっとだけだからなぁ?」

 

サイが仕方ないなぁ、と呆れつつ彼も同行することを決めた。

というか普通にサイも内心では乗り気であったのだ。

子供は時に考えなしに好奇心で動くものだ。

故に、予想外のものがあればそのショックも大きい。

サイコ・ザクのコクピットを覗いた3人は、その異様な光景につばを飲み込んだ。

 

「操縦桿がない……?」

 

「ペダルもどこにあるんだ?なんか何かを挿すような穴しかないぞ」

 

トールとサイが何度もコクピットの中を見るが何度見てもストライクのコクピットにあったものがない。

そして、それらの情報からキラの思考は正解に辿り着いた。

 

「もしかして…あの義手を挿れて動かすのかな……」

 

「えっ…」

 

「つまりモビルスーツとガチで繋がっているってこと?」

 

驚愕する二人だが、キラも信じられないという顔だった。

 

「こんなの……こんなの作る人は異常だよ。モビルスーツを動かす為だけに手足を切るなんて…」

 

だが、そこで聞き慣れた男性の声が格納庫に響く。

 

「ゴラァ!誰だそこにいるやつはぁ!」

 

「うわ、やっべ」

 

「逃げろ逃げろ!」

 

我先にと逃げ出すサイとトール。

置いていかれまいとキラも急いでコクピットから抜け出るが、前から人が来て捕まってしまう。

ちなみに今更だがカズイはブリッジで勤務していたのでこの場にはいない。

 

「おやおや、コニチワー?」

 

掴まれた肩には人肌にはない、硬い金属の感触。

茶髪のボサッとした頭と死んだ魚の目みたいな生気のない瞳。

ギョッと驚くキラに、グエムは「なるほど」と呟く。

 

「君がガンダムのパイロットか」

 

「えっ…!?」

 

何故、それを?

そう言いたげな顔にグエムはニヤッと笑って言う。

 

「話は聞いたからな。それに、今日からここで世話になる。グエム・タキオンだ。よろしく頼む」

 

そう言って差し出された手に、キラは恐る恐る握手する。

 

「き、キラ・ヤマトです」

 

「キラか。俺はグエムでいいよ」

 

これが異邦人とこの世界の主人公の、出会いであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー数時間後ー

 

 

 

「現在、我々は水不足を解決するべくデブリベルトに向かっています」

 

「気は進まないが、俺達が生きる為にちょっとだけ拝借するだけだ」

 

端から見れば墓荒らしだの墓泥棒などと言われるだろう。

なんならコーディネイターからはデブリベルトに存在するコーディネイターが戦争を始めたキッカケと言える【血のバレンタイン】によって破壊された農業コロニー【ユニウスセブン】があるのだから。

とはいえそのコロニーは本来、禁止されていたものであるし、コロニーを破壊した連合軍に怒りを抱いて戦っている筈なのにコロニーを破壊するという矛盾した事をしているザフトに、グエムはコーディネイターの本質を垣間見た気がした。

 

「まあ、強化人間なんてそんなもんか……」

 

なんて思いつつ、デブリベルトでの水探索になるまでまだ時間がある事だし、キラとムウでモビルスーツ戦闘について話し合う旨を艦長であるマリューに伝えた。

 

「もしかしたら宇宙世紀とC.E.の戦い方が違う可能性も考慮して一度、パイロット同士の話し合いの場を設けたい」

 

まあ、こんな事を言われればマリューとて拒否しづらく、ナタルも何も言うことはない。

そんなわけでパイロット会議(グエム命名)を開いた訳だが、まずはC.E.においてメビウス・ゼロとジンの攻略方法の伝授……ではなくおさらいであった。

 

「本来はメビウス、もしくはガンバレルで敵の狙いを分散させつつ、メビウス・ゼロのリニアガンかガンバレルで攻撃か。まあ、分かってはいるだろうけど、狙う所はバックパックだよな」

 

「おう、まあそれが難しいからなぁ」

 

「ガンバレルは威力は低いが脆い所を狙えば威力は十分……となると、やっぱりトリッキーな戦い方が一番かな」

 

「え?」

 

「アンカーでジンに引っ付いてリニアガンで零距離射撃……とか」

 

「おいおい!?無茶言うなよ!?下手したら死ぬって!」

 

「冗談ッス、はい」

 

とまあ、若干ふざけた感じだが。

かといって真面目にやっても楽しくはない。

グエムのいたリビング・デッドでは、グエムを元気づける為かそういう風にやっていただけに、ここでもそういった癖のようなものがあった。

 

それは過去を懐かしむ為か、それとも虚しさ故か。

 

その真意は彼にも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時は運命の出会いが逐一と迫っていた。

 

同時にまた、グエムという異分子によって本来辿る世界への道は、大きく変わっていく……

 

 

 

 

 






【挿絵表示】


グエムのエンブレム描いてみました。
ダリルのエンブレムを元にデザインしたので、オリジナルの欠片もないけども…

ゴチャゴチャ乗せてサブアームも駆使して撃つの好きなんですよ……
大気圏突入したらしばらく地上戦になるしフルアーマー?状態なのも多分2桁もないし……
どこかでフルバースト射撃させてぇなぁ(笑)


軽くグエム搭乗サイコ・ザクについて説明載っけておく
個人解釈マシマシだけど許して

サイコ・ザクMk-II(グエム搭乗機)

基本武装やスペックは量産された他のサイコ・ザクとほぼ同じ。
近接武器のヒートホークを四本積載しており、ヒート・ホークの使用限界を底上げし、サブアームによる近接攻撃を可能にしている。
トリッキーさでサイコ・ザクの格闘リーチの短さから近接戦が不得意という弱点を無理矢理克服させるゴリ押しは未熟さはあれど、それで生き延びた事が何度もある。

塗装は偉大なるモビルスーツ【ザクⅡ】のカラーリングで、肩のシールドを深緑色にしている。

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